MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

小さな池に命きらめく

2012年05月06日 | あらかると

日中の気温が夏日を記録するような日もあって、
昨日は晩春というよりは初夏の陽気であった。

しかし
今日の午後から天候が急変し暴風が吹き荒れ、
筑波山の麓の「北条」では竜巻が発生し、
橋本知事から「自衛隊に災害派遣要請」が出るほどの大きな被害が出てしまった。

先月の台風のような暴風雨も同じような気圧配置で発生している。
春なのに真冬のような寒気が南下し、
南からの暖かい空気との寒暖差で上昇気流が起き、
積乱雲が発達したのである。

一説には
北極の寒冷化による影響といわれているが、
もしそうで有るならば来年の春も、
台風のような暴風雨が吹き荒れるのだろうか。


昨日は小さな池で生き物たちの写真を撮っていた。
天候に関わらず生き物たちは元気なようである。

巻頭の写真は「アカミミガメ」の甲羅干しの光景で有るが、
久しぶりの晴れ間に感謝しているかのようである。
それにしても恍惚感一杯の亀がうらやましい。

下の亀たちは一度逃げて水に戻ったもののすぐに上がってきて、
甲羅干しを始めたのだが、
首を天に向けているのがいかにも「日光浴ですよー」的で面白い。


池の周囲を歩いていると
小さなトンボが、ひらひらひらと舞い上がっていった。
大きさは2~3cm程度で、下の写真がほぼ原寸大である。


調べてみるとイトトンボの仲間で、
春一番先に見られる「アジアイトトンボ」と判明した。
複眼の上部の小さな緑の模様が可愛いのだが、
肉眼で見られないのが残念。


大雨で水を被った池の周りのコンクリートの上では、
産卵まじかのメダカが戯れていた。
つり用の練り餌を投げ入れてやると集団となって食べ始めた。


池の中ほどでは、音に敏感な魚の集団がいたが、
人が近付いたり、
カラス等が上空を飛んだりすると音を立てて逃げていた。
このような習性は「ボラの子」の特徴なので、ボラの子であろうと思われる。
海魚であるボラは普通の池には住めないので
池は汽水域の「江戸川」と繋がっているのであろう。
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