日々適当

hibitekitou

合成前提ならスペクトラル光源にこだわる必要は無い

cg |2008-05-29
当たり前と言えば当たり前の話なんだけど、合成時に色をいじりますよ、って作業の時の話。その場合、Vueで空気感を大切にするためにスペクトラル光源にすることが多いけど、その必要性はかなり薄れますな。
もちろん状況次第ではあるのだけど、例えば、
Vueでのシーン設定

こーいうシンプルな構成のシーンの場合。
大気をスペクトラルと標準大気モデルの両方で出力してみます。スペクトラルの方基準で、標準大気の方で少し大気をいじっております。そうすると結果は以下の通り。
レンダリング結果

まぁ、どちらの方が美しい?って判断はさておいて、目指す方向はスペクトラルの方だとします。
レンダリング時間は
スペクトラル:12分26秒
標準大気モデル:8分46秒
となっており、1.4倍の時間差がついております。

まぁ今回は静止画なので、Photoshop上でいじってみてスペクトラルと並べてみます。
レタッチ後

結構近づけることができそうです。

このシーンの場合は1.4倍の時間差となりますんで、アニメーションさせた時、フレーム数が長くなれば長くなる程、レンダリング時間の差が大きくなってきますんで(スペクトラルで3日かかるものが、標準大気モデルだと2日強で終わる)、状況によってはスペクトラル大気を使わないのもありっすねー。
(ってか、被写界深度系の処理とか、モーションブラーとか、レンダリングコストがかかるオプションは出来るだけ後処理でって考えると、どうしてもコンポジットソフトを通さざるえないから、もしかして、スペクトラルで出す必要の方がむしろ無いのか?)

もちろん、雲海とか、そのなかに光源があって雲が照らされているとか、ボリューム感のある雲とか、ゴッドレイとか、スペクトラルじゃないとどうしようもない、ってことはありますけどね(まぁ合成前提だと、その部分の素材をVueで出す必要も無かったりはするけど、手持ちのツールのなかで、やはりVueが一番簡単に作れそうだし)。
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