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hibitekitou

Mavericksのマルチスクリーン

mac |2013-06-22


こちら、Mavericksのマルチスクリーンをデモした動画です。数日前に公開された物ですけど、これ見てちょっと「えぇ?」って思ったのです。動画は前半がMountain Lionでのデモ、後半でMavericksでのデモになってます。
で、3:15ぐらいからの動きが注目点なんですけど、ウインドウを広げようとしてもモニタの隅っこにカーソルが達したらそれ以上広がらない様子が示されています。隣にスクリーンが存在しているにも関わらず、です。

なぜそうなるのか。理屈は理解できるような気がします。
Lion、Mountain Lionまでのマルチスクリーンでの環境下では、複数のスクリーンをまたぐ巨大なデスクトップ環境を用意しています。だからデスクトップを切り替える操作をすると全てのスクリーンのデスクトップが一斉に切り替わるわけです。
フルスクリーンにした時、プライマリのスクリーンのデスクトップを覆い隠してアプリケーションがスクリーンを占有するわけですが、セカンダリ以降のスクリーンでは何も作業が出来ないという状態になります。
これが不便と言われていますが、動作としてはたぶん自然なんです。複数のスクリーン全部で一つのスクリーンを構成しているのですから。だからもっと自然にするなら、フルスクリーンは全てのスクリーンをまたいで一つのアプリケーションの画面が表示されるという状態になるべきでしょう。しかしそれだとさすがに使いづらい物になりかねないから、一つのスクリーンでのみフルスクリーンのアプリケーションとして展開し、他のスクリーンは単なる空白の画面になるというようにしたのでしょう。
もしフルスクリーン時でも別のスクリーンでは別の作業を出来るようにするなら、例えば、スクリーンAとBとCがあり、それぞれでaというデスクトップを展開している時、Aでフルスクリーンに切り替えてもBとCはデスクトップaの状態のままという動作になるのでしょう。さて、この時メニューバーはどうなるのでしょうか。フルスクリーンはプライマリのスクリーンに展開されるから、メニューバーは本来はそこにあります。BやCにある要素を操作したい時、メニューバーはAに出てくるのでしょうか。

そう考えるなら、フルスクリーン状態でも他のスクリーンで作業できるようにするには、スクリーンごとに異なるデスクトップ環境を用意するという考え方にならざる得ないのでは無いか、となります。
巨大なデスクトップ環境を一枚用意していたのがMountain Lionまでの考え方で、Mavericksではスクリーンの数だけデスクトップ環境を用意した、という感じですね。
結果としてウインドウはスクリーンを跨げないけど、各スクリーンで個別にデスクトップを行き来出来、その副次的な産物なんでしょうか、各スクリーンごとにメニューバーとDockが存在するようになった、と。

他のスクリーンにウインドウを動かす事が可能なことはWWDCの基調講演で示されています。だから多くの場合問題は無いと思いますが、しかし、問題は一つのアプリケーションの複数のウインドウを別々のスクリーンで開いておきたい場合です。
3DCGアプリなんかを使っている人はそーいう傾向が強いと思いますが、メインの編集画面をプライマリのスクリーンに大きく表示し、各種パレットを別のスクリーンに置いておく、というようなことをしているかと思います。果たしてそれが可能なのかってことですね。可能だとしても、スクリーンごとにデスクトップを切り替えることが出来る以上、相当混乱が生じそうではあります…。

果たしてこの辺の使いかってがどうなっているのか。早く確認してみたいですな。
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