大阪市内では、これから冬にかけて環境省レッドリスト2015絶滅危惧ⅠB(EN)に指定されているチュウヒを見ることができます。
環境省レッドリスト2015の絶滅種(EX)は、絶滅したカンムリツクシガモ、オガサワラカラスバト、キタタキなど14種が登録されていて、二度とその姿を見ることはできません。・・・チュウヒの姿を見て一斉に飛び立ったオナガガモ
2番目のランクが、野生絶滅(EW)で、人的な保護活動によってかろうじて絶滅を免れているトキ1種です。・・・チュウヒの後ろをこっそり飛ぶムクドリ
3番目のランクは、絶滅危惧ⅠA(CR)23種で、コウノトリ、ヤンバルクイナ、ノグチゲラ、ヘラシギなど、現在絶滅の危機に直面している野鳥です。・・・チュウヒは上が気になるようです。
4番目のランク(1.2番は野生絶滅なので、野鳥では上から2番目)が絶滅危惧ⅠB(EN)31種、猛禽類ではチュウヒの他にクマタカ、イヌワシなどが登録されています。・・・チュウヒの上にミサゴがいました。
5番目のランク絶滅危惧Ⅱ類(VU)43種に指定された猛禽類は、オジロワシ、オオワシ、ハヤブサ、サシバなど、チュウヒなど(絶滅危惧ⅠB)に比べると絶滅危機の深刻さは低いようです。
6番目のランク準絶滅危惧(NT)21種に指定された猛禽類は、先ほど紹介したミサゴ、ハチクマ、オオタカ、ハイタカなど、条件によっては絶滅危惧Ⅱ類に移行する可能性があるもの。・・・チュウヒがこちらを気にしています。
ということで、近い将来に日本から絶滅する危険性が高いと政府(環境省)が判断しているのがチュウヒなのです。・・・日陰に入るとこんな姿に写りました。
チュウヒは、アシ原の中の小型哺乳類(ネズミなど)、両生類、爬虫類を捕食する鳥なので、いつも下を向いてこんな姿で飛んでいます。