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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



相国寺の法堂の東北、宗務本所の隣に創建600年記念事業の一環として,1984年に建てられた承天閣美術館の入り口がある。



しかし、600年という歴史のスパンがすごい!

宗務本所



現在、開基「足利義満」600年忌の記念事業として増改築にかかっており、来年5月全館オープンの予定であるが、一部が新装オープンしているというので訪ねてみた。



入り口から承天閣美術館に至る通路から見える庭園は、相国寺裏方丈庭園と呼ばれる京都を代表する京都市指定名勝である。



承天閣美術館の西側はまだ工事中であるが、改装工事が終わった東側の展示室は新築同様の素晴らしい美術館になっていた。

この美術館の特長は入り口に下足場所があり、そこで靴を脱いでふかふかの絨毯を歩いて鑑賞できるようになっていることである。



この絨毯が実に心地よく、自宅に戻ったようなリラックスした気分で館内を歩くことができるので、京都を歩きつかれた観光客の足には有り難い場所である。

又、ロビーにはソファーが置いてあるので美術館を鑑賞した後で、相国寺裏方丈庭園を見ながらゆっくりと寛げるようになっているので観光客には優しい美術館である。



ショップには伊藤若冲の作品をプリントした手ぬぐい、書類ホルダー、土佐光起のマウスパッドなどがあり、いずれもここでしか手に入らない品物なので、外人さんへのお土産にはもってこいであろう。



ちなみに伊藤若冲の「若冲」の号は、禅の師であった、相国寺の禅僧・大典顕常から与えられた居士号で、若冲から寄進された多くの作品が今も承天閣美術館には所蔵されているようである。

若冲の鶏図



館内のトイレは今回改装されたようで、最近オープンした国立国際美術館にも無かったウオッシュレットまで完備している。



有名観光地に和風トイレしかないのでは、外人や足の悪い人、高齢者にとってやさしい観光都市とは言えないというのが私の持論であるが、その点ではこの承天閣美術館のトイレは満点であった。


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