この3月を最後にアメリカの日本人補習授業校で29年間に渡って教鞭を振るって来られたY先生が故郷の福島に帰国する決意をされた。先週の最後の授業で先生が生徒に語ったその一言は、『将来、もし皆さんの目の前に困った人がいたら、助けてあげて欲しい、助けてあげて下さい。』であった。
311は多くの人々の人生を変え、また変え続けている。Y先生においては定年に近い年齢だがまだ幼い子供もいる。そんな先生が辞職、転職の強い決意を執行するに至ったのは自らの思い、故郷の為に何か出来ないだろうか?復興の為に自分も何かしたい、とにかくそこに行って手を差し伸べたいとする慈悲(愛)の動機であると感じた。
道の天に在るものは日なり、其の人に在るものは心なり
そんな先生の後ろ姿を見ながら、自分を重ねてみた。そして心が思ったのは、これから多くの苦労もあるだろう、でも後悔はされない。きっと人生の最後はすがすがしい気持ちでいられるのではないだろうか、と感じた。
人が自分の本心(良心)に従って選ぶ人生路、たとえそれが困難で先の見えない暗闇の中への歩みであったとしてもそれを好しとして快く励まし送り出す。そういう行為を僕は祝福して送り出す、と表現したい。