職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

娘さんを、迷わずうちの中学校に

2009-04-12 15:19:39 | Weblog

★引っ越しの荷物の整理中……と思われてしまう、わたしの古書店の玄関付近。

◆4/10(金)午後6時半からパークホテルで開催されたみなみ小・中の歓送迎会を区切りに、自分のからだが、淡水から海水(いや、逆か?)海水から淡水に突入した感じがする。

 だるい。

 同じく退職した友人から「このたび○○を最後に定年退職いたしました」というはがきが来て、末尾に「なんとも言えない開放感……」とあるが、わたしにはない。
 ただ、だるい。
 これまでの人生で何度かおそわれたことのある、再起の見通しのない落ち込み……のただ中にいる。

 きのう(土曜日)も、ぼんやりとして、なにもやる気にならないので、ソファーに寝そべったまま、TVのチャンネルを次々に切り替えて、(それも居眠りしながら)番組を渡り歩いた。

 〈渡り歩いた番組例〉
○NHK おはよう日本
○ウェーク ブレない経営マック独走の秘訣
○リアル
○報道特集NEXT みんなと一緒の中学に行きたい車イスの少女の望みは……
○ニュース7

◆途中、やる気にならなくても、やれること、あるいは、やらなければならないことをやろうと思い、先日、お話しした「カゴ」(校長室→図書室→家→校長室……と行ったり来たりしていた……)の整理。

 1/27~29~2/3付けの新聞が突っ込まれている。
 もし読むための時間が見いだせれば読もうと、突っ込んだままになっていたものだ。
 「朝青『青空見えた』~正直、優勝の自信なかった」
 「橋下知事 支持率82%」
 「漢検協6億邸宅購入」
 「若麒麟を解雇」……などという見出しがみえる。

 そのうち『丸谷才一さん 健筆半世紀』という記事を切り抜く(←「再起不能の落ち込み」と言いながら、悲しい習性・習癖)。

 この中に「小説というものが持っている形式美が、何だか大変薄れている感じがするね。よく言えば自由になったのかもしれないが、単に崩れて下落して、気楽になっただけかもしれない」という箇所がある。

 「単に崩れて下落して、気楽に」のところで、自分の先日の記述「この時点で、実は、小説『反響』が、スッポリと(……ま、正確には「スッポリと」とはいかずに……結構、何度も気持ちがグジュグジュしたけれども……)「教育」(学級経営・教科経営・学年経営・学校経営・八戸市社会教育行政)に入れ替わる……という意味だ」を想起し、笑ってしまう。

 それから、もし、わたしが、丸谷さんにインタビューをしている記者(金巻有美)だったら、「形式美ってなんですか? くわしくお話ししていただけませんか? もし、よろしければ、形式美にあふれる具体的な作品をあげていただけませんか?」と質問するかな? いや、一瞬しようと思って、結局はしないだろう……と思った。
 小説の形式美というようなものは、丸谷さんのうちにあるのであって、同時に「形式美」と聞いて、わたしのうちに喚起する、なにものかなのだ。
 互いにそれを発表しあって定義を確認しあうようなものではない。
 ひょっとしたら、記事にはなっていないが、金巻有美さんが質問し、丸谷氏が怒り出したという場面があったのかもしれない。

 わたしが「小説の形式美」と聞いて真っ先に浮かべたのは……意外に思われるかもしれないが……

(1)太宰治。具体的な作品として『富嶽百景』。
(2)庄野潤三『夕べの雲』

 もう1人の作家が浮かびあがったが、今、記述している段階で、もう思い出せなくなっている。

◆カゴの整理をつづける。

 結構、郵便物が詰め込まれている。
 郵便物の処理は、
(1)捨てる
(2)即対応する
(3)保留にしておく……の3段階で、その(3)「保留」が何通が入っていた。

 そのひとつが、なんと「定額給付金について」。
 あわてて(←これも「再起不能の落ち込み」と言いながら、悲しい習性)指示にしたがい記入する。

 もらったら何に使おうか?と考えていたら、みなみを退場するときに多くの方々からいただいた「はなむけ」のことを思い出し、定額給付金と、この「はなむけ」をいっしょにして、なにかを企画すればいい(←これも「再起不能の落ち込み」と言いながら、変)と思い立つ。

 市教委を退職するときのはなむけは、考えに考えた結果、おりたたみ自転車(言っておくけれど、結構な高級機種)を購入。
 これが、現在のはなむけ号だ。

 ただ、こんどの「はなむけ」は、そのときとは比較にならないくらいに膨大な(←嘘)金額だ。
 ホンマに、みなみのみなさん、おおきにィ~!
 TVが、まだアナログなので、デジタルTVもいいかもしれないと一瞬考えたが、みなみのみなさんのお志をそんなものに使っては申しわけない。

 あれこれ考えているうちに、古書店の構築の一部にしてはどうだろうか?と考える。

 玄関の扉をあけた瞬間の書棚が、お客さんによっては、これって、引っ越しの荷物がそのまま散らかっているのでは……と思う方もいるかもしれないというくらい貧弱で、とてもとても古書店の呈をなしていない。
 先日も忘れ物を届けてくれた嘉瀬Tに「いやぁ~、散らかったままになっていまして」と控えめに言ったつもりだったが、ズバリ「この時期はそんなもんですよ」と返ってきた。(やっぱり古書店の玄関には見えなかったのだ。)

 定額給付金とみなみのはなむけで、夏までに、床から天井まで届く書架を構築しようと考えている。

◆観たTVのつづき(奈良県下市町)。
 「みんなと一緒の中学に行きたい車イスの少女の望みは……」について、はっきり言うが、特別支援学校の利点も十分理解しつつ、しかし、わたしだと文句なしに「迷わず、うちに入学してください」だ。
 どんなことをしてでも、……チームを組んでいる教職員や保護者、地域の方々と力を合わせて、彼女に「この中学校に入ってよかった」「ここの中学生であることを誇りに思う」と思ってもらえるようにがんばるぅ~!……と思って観た。


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