職員室通信・600字の教育学

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★次のブレストのためにコルクボード上の「10月の講演準備過程のブレスト跡」を消去しようとして

2011-10-29 13:22:34 | 僕のモンマルトル日記

 

2011

10.29
ブレストには「裏」側を使うが、たまに「表」が目に入る。悔いの痛みが走る


★10月の講演準備の過程で、僕が強く意識したこと。
 このことについて、ブレストをやった「跡」が残っている。

 僕は通常、ブレストをやるときは、名刺の裏側を使う。
 他人から貰ったものではない。
 自分の名刺だ。
 10年間で僕の肩書きが5回変わった時期がある。
 この期間の名刺が大量に残っている。
 ブレストには「裏」側を使うわけだが、たまに「表」が目に入ることがある。
 悔いの痛みが走る。
 だから、ま、「表」は、できるだけ見ないようにしている。

 ブレスト中、浮かんだ内容を名刺の裏側に書き込む。
 直液式・水性ペン(赤と青)で書いている。
 ボールペンのように筆圧を加える必要がない。
 指にかかる負荷も小さい。
 書いたら、コルクボードにピンで止めていく。
 それを並べ替える。
 あるいは、名刺と名刺のあいだをあけて、別の名刺を入れる。
 なお、余白が大きいときはハサミで切って小さくする。
 ブレストというのは、初めは、交差点を渡ったり、大通りを右に左に曲がったりしているが、突然、あるポイントから、細い、薄暗い、露地を縫って歩き出す。
 ハサミで切った小さなカードが増えていく。

★前置きが長くなった。
 10月の講演準備過程のブレスト「跡」――
(1)全体の流れより、各「章」を強く意識すること。
 「章」の中でダッシュする!
 そして、完結する。
 その「章」だけ聞いてもOKというふうにしておく。
 だから、「章」の中の設計に時間を割こう。(僕の場合、今まで「章」内の設計がいい加減だったと反省している。)

(2)何十枚かのスライドの中に、別種のデザインで「ポイントスライド」を作成する。
 ポイントスライドの役目。
 ・終了した「章」の、あるいは「章」と「章」のまとめ。
 ・あるいは、次「章」への準備(心構え・身構え)

(3)講演を「マラソン」だと思わないこと。
 マラソンだと思うと、僕の場合、ああ、ここはサラッと流そう……と考えてしまう。
 断じてマラソンではない。
 短距離(章)+短距離(章)+短距離(章)の……すなわち、ダッシュの組み合わせなのだ。

(4)あとから本になるように、論文になるように、「語る」こと。
 いい加減なことは絶対に語らない。

(5)講演の冒頭で、「この地域と僕とのかかわり」と、「学校・家庭・地域、それぞれの価値体系の違い」について短く語るつもりだったが、やめる。
 時間が足りなくなる。
 それに後者は重くなる。
 これは別の機会に語ることにして、今回はスパッと中味に入ろう。

(6)国語教師としての僕の「授業の準備」と「講演の準備」とでは、比較にならないくらい前者が真剣。
 たとえば、授業の出だしの「発問」を考え考えしているとき、僕は伊東静雄の「風呂にもぐり、息を止めて詩句を考える」話をよく思い出す。
 それくらい苦しい。
 また、発問につづいて「作業」の指示を出すわけだが、この「作業」は、教室の「全員」がやれなくてはいけない。
 ひとりでも、ぼんやりしてしまう子どもがいてはいけないわけだ。
 だから、徹底して練る。……
 この「授業の準備」のように、「講演の準備」をしたいのだが、ま、今回はムリ。
 次回の課題だ。
 次回の課題=「授業の準備」のように「講演の準備」をやる。

★次のブレストのためにコルクボード上の「10月の講演準備過程のブレスト跡」を消去(実際にはシュレッダー処理)しようとして、「いや、ブログの記事として残しておくと、あとで役に立つかもしれない」と思い直し、この記事となった。

★画像=講演が終了し、帰宅して、ピアノに掛けた僕のショルダーバック。
 紙袋の中には、主催者から事前に送られてきた実施要項や、語る内容を文字にした台本(講演中、見ることはないけれど、一応、念のために用意している)が入っている。

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