★昨日、全盲の鍼灸師・岩本光弘氏と読売テレビでキャスターを務める辛坊治郎氏が、小型ヨットでの太平洋横断に向け、大阪・北港を出発した。 いったん、福島県小名浜に立ち寄った後、米国サンディエゴまでの8160キロ、55日間の航海へ出発する。 twitter{ブラインドセーリング@b_sailing」やブログによると、福島までは乗組員4人、福島から岩本・辛坊の2人になるらしい。 今だと、たぶん串本沖、通過中かなぁ~? 僕も辛坊氏に負けないように……と思って、昼、テントを干し、人生、最後の旅の準備をした(^_^)v。(画像) ★関連記事 ・★辛坊治郎氏がヨットで太平洋横断に挑戦。死と隣り合わせの負荷を課し、過去の「辛坊」を振り切る ・★辛坊治郎がPOWERを主題に蜷川実花にインタビュー。僕には誰もインタビューしてくれないから僕が僕に ★遂に6月――僕は6月というと、伊東静雄の詩「水中花」が口を衝いて出てきて、身が引き締まる。 今歳水無月のなどかくは美しき。 軒端を見れば息吹のごとく 萌えいでにける釣つりしのぶ。 忍しのぶべき昔はなくて 何なにをか吾の嘆きてあらむ。 六月の夜と昼のあはひに 万象のこれは自ら光る明るさの時刻。 遂ひ逢はざりし人の面影 一茎の葵の花の前に立て。 堪へがたければわれ空に投げうつ水中花。 金魚の影もそこに閃きつ。 すべてのものは吾にむかひて 死ねといふ、 わが水無月のなどかくはうつくしき。 6/5は、北国の街への出張だった。 ずっと新幹線でもよかったのだが、時間に余裕があったので、旅程の最終区間は各駅停車の在来線に乗り換えた。 新幹線だと、30分。 在来線だと、1時間30分。 画像は、その乗換駅で、ひとつ向こうのホームをパチリ。 静かなプラットホームで、こんなふうに列車を眺めていると、伊勢物語の「はるばる来ぬる旅をしぞ思ふ」とか「かぎりなく遠くも来にけるかな」とかというしみじみとした旅情にうたれるとともに、「すべてのものは吾にむかひて/死ねといふ、/わが水無月のなどかくはうつくしき」という静雄の絶唱に襲われた。 「すべてのものは吾にむかひて……」ああ、僕の人生の旅はもう少しつづくのか? ★今、読みたい本→『時代屋の女房』(村松友視)。 DAKA古書店跡の本を整理していて、たまたま見つけた。 映画――安さん=渡瀬恒彦、真弓&美郷=夏目雅子――は、以前、観た。 時代屋は「時代」を売る。 僕は、だれに、何を売りたいのか? ★昼、斜坑堂主人から『三田文学』№113「季刊」春季号が届く。 斜坑堂主人の評論が掲載されている。 ★関連記事 ・★拝啓 斜坑堂主人様。『反響』(伊東静雄)落手。落手時の一瞬一瞬の僕の気持ちをありのまま記述しますと ・★小さな蛾から伊東静雄の「訪問者」が連想できたりすると「生きてきた甲斐があった……」とうれしくなる ・★のちの人生の身過ぎ世過ぎに、なんの脈略もなしに、このときの彼女のまなざしを思い出すことがあった
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