京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

左義長

2020年01月17日 05時06分31秒 | 社寺


左義長(さぎちょう、三毬杖)とは、小正月に行われる火祭りの行事。
地方によっていろいろな呼び方がある。
ここ新熊野神社では「左義長神事」となっていた。



元旦の早朝に恵方から来られた歳徳神が各家庭で接待をうけ、15日に天にお帰りになる。その時、お正月飾りや御札、書き初めも燃やし、気枯れを祓う。
新熊野神社の場合は、神道、仏教、修験道、陰陽道で行うのが本来の姿とおっしゃっていた。日本独特の習合という考え方ですね。
さすがに、最後の陰陽道の陰陽師はおられないのか参加されていなかった。
「陰陽師の役割は、個人の吉凶が主なので、知りたい方は、お神籤を引いてください」とおっしゃっていたのが印象的。(笑)



習合という日本独特の考え方は、面白いと思う。
要するに事がうまく行けばいいのです。
そのために宗教に拘ってもしかたない。自由にやればいいのです。





この神事でその年の吉凶を占うのだそうです。
三毬杖とは?毬杖は、平安時代に流行った遊びの道具。ホッケーのような道具で遊ぶゲームらしいのです。その毬杖を三本組み合わせたようなものを竹で組、正月飾りや御札、書なんかをくっつけて行くのです。


↑書き初めに「痩」ってよほど困っているんだろうなぁ。



その組み立てた左義長・三毬杖に火を付ける。煙の出方、炎の勢いや方向、そして大切なのは、倒れる方向で吉凶を占うのです。2020年なら「西南西」になります。
最近は、自然に倒れるに任せるということができないようです。
係の人が引っ張って、いいほう→恵方に倒された。
あれはあれで難しいでしょう。
無理矢理でしたが、消防の関係もあるから仕方ないですね。
だから今年はいいかわるいかは分からない。
個々人の自助努力ということにしましょう。



新熊野神社の左義長は、15日の小正月と決まっているのが素晴しいことだと思います。他の神社は、日曜日にやってしまったりします。観光客が集まるとか、お手伝いの人が来やすいとかでね。
しかも宮司さんの説明がいつも素晴しい。とれも分かりやすく説明されていました。他の神社では、そんなことはしません。


↑箒ではありません。

和菓子
クリエーター情報なし
河出書房新社

↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)000(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする