先日、昨年対馬の海神神社と観音寺で盗まれた二体の仏像が、韓国国内で窃盗団一味が逮捕されたことから、無事に発見されたとするニュースが報じられていました。ところが、これらの仏像の製作地が韓国であったことから、信じがたいことに、韓国国内では、行政の支援を受ける形で、返還を拒む運動が起きていると言うのです。
盗難にあった二体の仏像は、8世紀(新羅時代)と14世紀(高麗時代)に造られたものとされています。朝鮮半島では、李朝時代に、徹底的な廃仏政策が実施されたことから、仏教関係の文化財は、ほとんど残されておらず、その際に、破壊を免れた仏像や経典の中には、日本に流入したものもあったそうです。少なくとも、数百年に亘って、これらの仏像は、日本国の対馬の寺社で大切に祀られてきたのであり、今日では、国や県の重要文化財に指定されてもいます。ところが、韓国政府は、返還に先立って、これらの仏像が日本が略奪したものであるか、否か、鑑定に付すそうなのです。これまでの韓国側の態度からしますと(自身が盗みながら、盗まれたと主張する竹島と同じ構図…)、またもや証拠もなく、”日本が略奪したもの”と判定しそうな気配がします。この状況を譬えてみれば、ヨーロッパの教会で、十字軍によってもたらされ、千年近く大切に保管されてきた聖遺物を、製造地の国の窃盗団が教会から盗み出して本国に持ち帰り、その国の政府までもが、十字軍の略奪品と認定し、返却を拒否するようなものです。日本国政府は、これらの仏像を取り返すことができず、泣き寝入りを強いられることになるのでしょうか。
韓国政府が相手となりますと、ユネスコ条約を盾に返還を求める方法が、最も効果的であるかもしれません。何故ならば、日本国政府は、これらの仏像を、本条約に基づいて、既に盗難品として各国に通知しているからです。盗難指定を受けている文化財については、締約国政府は、条約上の義務として、返還しなければなりません。韓国もまた、ユネスコ条約の締約国です(現在、日本国政府が盗難指定しているのは7件のみですが、韓国人に盗まれて持ち去られた日本国の文化財は、500点以上に上るという…)。
そもそも、釜山の税関が盗難仏像が”贋物”と鑑定したこと自体が、政府と窃盗団との共謀を疑うに足る怪しさがあるのですが、韓国は、国家ぐるみで日本国からの文化財の窃盗を擁護しているとしか言いようがありません。日本国政府は、毅然とした態度で、韓国に対して文化財の返還を求めるべきと思うのです。
よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

にほんブログ村
盗難にあった二体の仏像は、8世紀(新羅時代)と14世紀(高麗時代)に造られたものとされています。朝鮮半島では、李朝時代に、徹底的な廃仏政策が実施されたことから、仏教関係の文化財は、ほとんど残されておらず、その際に、破壊を免れた仏像や経典の中には、日本に流入したものもあったそうです。少なくとも、数百年に亘って、これらの仏像は、日本国の対馬の寺社で大切に祀られてきたのであり、今日では、国や県の重要文化財に指定されてもいます。ところが、韓国政府は、返還に先立って、これらの仏像が日本が略奪したものであるか、否か、鑑定に付すそうなのです。これまでの韓国側の態度からしますと(自身が盗みながら、盗まれたと主張する竹島と同じ構図…)、またもや証拠もなく、”日本が略奪したもの”と判定しそうな気配がします。この状況を譬えてみれば、ヨーロッパの教会で、十字軍によってもたらされ、千年近く大切に保管されてきた聖遺物を、製造地の国の窃盗団が教会から盗み出して本国に持ち帰り、その国の政府までもが、十字軍の略奪品と認定し、返却を拒否するようなものです。日本国政府は、これらの仏像を取り返すことができず、泣き寝入りを強いられることになるのでしょうか。
韓国政府が相手となりますと、ユネスコ条約を盾に返還を求める方法が、最も効果的であるかもしれません。何故ならば、日本国政府は、これらの仏像を、本条約に基づいて、既に盗難品として各国に通知しているからです。盗難指定を受けている文化財については、締約国政府は、条約上の義務として、返還しなければなりません。韓国もまた、ユネスコ条約の締約国です(現在、日本国政府が盗難指定しているのは7件のみですが、韓国人に盗まれて持ち去られた日本国の文化財は、500点以上に上るという…)。
そもそも、釜山の税関が盗難仏像が”贋物”と鑑定したこと自体が、政府と窃盗団との共謀を疑うに足る怪しさがあるのですが、韓国は、国家ぐるみで日本国からの文化財の窃盗を擁護しているとしか言いようがありません。日本国政府は、毅然とした態度で、韓国に対して文化財の返還を求めるべきと思うのです。
よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

にほんブログ村