万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

イスラム原理主義より民主主義を

2011年05月02日 15時39分39秒 | アメリカ
「U、S、A」数百人が歓喜 ホワイトハウス前に若者ら(朝日新聞) - goo ニュース
 本日、オサマ・ビンラディンが終に米軍特殊部隊によって殺害されたという、驚くべきニュースが飛び込んできました。ビンラディンのこの世からの退場は、イスラム原理主義の終焉を運命づけることになるかもしれません。

 チュニジアのジャスミン革命に始まった中東諸国の民主化運動は、イスラム原理主義の誤りと限界を、おのずと明らかにすることになりました。イスラム教徒の多くは、原理主義者の煽動に乗ってテロに走るのではなく、自国の独裁者に対して、命を賭して闘いを挑んだのですから。このことは、原理主義者達は、聖戦を仕掛ける相手を間違え、テロという無差別殺人の闘争手段にも誤りであったことを示しています。

 中東諸国の人々が、独裁者を排して民主主義を自らの手で掴みとり、そうしてアメリカもまた、イスラム諸国の人々のために民主化を支援すれば、原理主義者が押し付けてきたイスラム対西洋文明の対立構図は、やがて消えてゆくのではないかと思うのです。

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コメント (2)
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