反省を反省

ついに消費税増税が始まってしまったが、軽減税率の煩雑さは方々で
語られている通りで、中途半端が一番良くない、ということをかくも
分かりやすく世に示した例と言えよう。
ついでに、こんなに世の中を混乱に陥れておいて、やろうと言った
手合いが何のペナルティも受けないという、『言ったもん勝ち・やった
もん負け』という世の摂理も示している。

それはさておき、今更ながらに自分自身が『反省大好き』という事に
気が付く。何かがあれば、息を吸ったら吐くような自然さで反省している。
クヨクヨしているとも言うが、WikiやYoutubeで歴史や人物、国家や企業
などにおける失敗の逸話などを読んでは、教訓にすることも好んでいるので
人のふり見て我がふり直すのも好んでいると言える。

ただ、反省とはあくまで手段であって、それ自体が目的ではない。
反省だけしても続く己の言行に反映させなければ意味がない。ずいぶん昔の
言葉になるが『反省だけならサルでもできる』ということである。
反省をしている時は何かをやっている、何もやってないわけじゃないという
自己弁護的な心理が働くので、精神的な安定も得られるし、言い訳にもなる。

なればこそ落ち着くからという理由で、自らの爪を噛むかのような
悪癖にも近く、反省ばかりしていれば良いというものではない。
大体、行動の前後に検討と反省をいちいち挟むから、とかく瞬発力に欠ける
傾向が非常に強く、機を逸することも二度や三度では無い。
時には反省も検討も要らぬとばかりに蛮勇をもって切り込むことも
個人的には大事なのだと思うに至る。

というこれも反省なので、結局これを次の言行に活かせるかどうか。これに尽きる。