ゑの巣

ここでは管理人個人の日々の妄言、妄想、創作などを世に晒しています。ごゆるりと。

おのまとぺ

2006年11月15日 23時51分47秒 | Weblog
擬音語、擬態語というのがあります。
犬が吠える特は犬種に関わらず『ワンワン』。
殴られた時は部位に限らず『バキッ』。
カエルをぶん殴る時は『メメタァ』。

状態などを一般に表す音を示す事で広くモノのイメージを読み手に
連想させる訳です。つまり、犬の場合『ワンワン』と書いてはあるのですが、
実際書いてあるままに発音したような音ではなく、読んでいる側の
実体験における適当な犬の鳴き声を想像するわけです。

極論を言えば、合言葉をうまく広める事で、本来全くつながりの無い(無かった)
語からでも特定の状況を想像させ得るという事です。

具体的には一部の漫画ファンの間においての『メメタァ』が
かなりそれに近い状況かと思います。

以上は主に漫画での合言葉ですが、最近それについて少し気になる事がありました。

例えば、普通の漫画でたまたま人を殴った時に『バキッ』となるのは
良いのですが、本格志向の格闘漫画であったなら打撃音が軒並み『バキッ』では
かなりお粗末な印象を受けます。(韓国やアメリカの漫画とかではそうなのですが、
言葉のイントネーションが解らないので、ここでは論じません。ご容赦を。)

ともかく、リアリティが重要なジャンルになると用意されたもの、つまり既存の
擬音、擬態語では伝えきれなくなってくると思うのです。
そこで表われてくるものは作家のオリジナリティでもあり、より作品に
深みを与えるものであると思います。

長くなりましたが本題です。
疑問に思ったのはエロ漫画において。全体的に定型の擬音、擬態語が主流のように
思えます。エロはファンタジーであるので、イメージをより想起させやすいよう
あえて定型を用いているとも考えられますが、こと行為に及ぶに至っては
リアリティが重要になると思うわけです。リアリティでないにしても、
作家のエゴに近いエロを、暴力的なまでに読み手に投げかけるくらいは必要だと
思うのです。
そこに当たって、定型の擬音、擬態語ばかりでは個人的に非常に物足りない。

しかし、それは本当に個人的な要求であって、一般的ではないのかも知れない。

文字から想起されるイメージは現実の音に近づけば近づくほど鋭く、
はっきりしたものになるだろうけど、逆にそれは読み手を限定し、また
書かれた以上のイメージを与え得ない。

実際のところはどうなんでしょうか。できれば多くの人の意見を聞いてみたいです。
コメント (3)
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