天童市の中心から少しはずれた高擶には、由緒のありそうな家が並んでいる。そんな環境の中で、こちらは人気店らしい。昼時には、次々と車が入ってくる。
扱う蕎麦は、2種類ある。石臼で挽き割った白くて少しだけ太めの「ざいごそば」。おそらく、地粉をつかうので「在郷蕎麦」とつけたのが、山形流になまった呼び名ではないか。
もうひとつは、丸抜きを石臼挽きした、細打ちの「ざるそば」。どちらも、打ち手の細かい配慮が、伝わってくる。
器も、それらしいもの。「ざいごそば」の方が、蕎麦がより繊細で、時間と共にどんどん変化してしまう感じがあった。
山形の蕎麦、いいですね。