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維新支配の大阪府議会傍聴、石川議員一人孤塁を守る

2023年06月07日 | 丸ちゃんの私的時間

6月6日(火)

雨の日となったが、午前中は通常仕事を片付け、午後から休みを取って大阪府庁に向かった。

先の大阪府議会選挙で共産党唯一の議席獲得となった地元選出の石川たえ議員の議会一般質問を、地元のみなさんに誘われて応援に行ったのだ。府議会傍聴は初めての体験で、なるほど、府議会とはこういう感じで運営されているのだということを目の当たりにすることができた。しかし応援と言っても声は出せないし、カメラも録音もダメなので静かに聴くしかないのだが。

ちょうど休憩時間に傍聴席に座ったようで、議場に議員はいなかったがやがて2時50分ごろに議事が再開され、石川議員の前に自民党と公明党の議員が質問に立った。質問時間は15分でこれに回答時間は含まれない。質問者の発言が終わるたびに残り時間を示すタイマーが止まるようになっている。

2人の議員に続いて石川議員の一般質問が始まった。

質問内容は、

①物価高騰から府民の暮らしを守るためにという点では子育て支援、消費税緊急減税、医療費の負担減、

②教育の無償化をめぐっては、私立高校授業料無償化制度、私立高校経常補助金の引き上げ、学校給食費の無償化、

③高齢者施設等での新型コロナ対策について、

④ギャンブル依存症対策については、大阪依存症対策センターでの具体的依存症患者減数目標などについて、

など多岐にわたっていた(画像はクリックして参照)。

基本は府民の暮らしを国の悪政からどう守るか、そのために大阪府は自治体として何をするのかという立場だ。石川議員の質問の答弁者は1つを除いてすべてが吉村知事であった。あれこれの部長クラスではなくトップの首長に質問をぶつけること、これが大事だと思った。短い15分間の質問に対して合計11回も知事を登壇させて回答を迫っている。知事の回答の中にやたらと「それは国が決めることなので・・・」という発言が多かった。要するに府独自では何もやらないということなのだろう。維新府政の姿を垣間見た。

他の政党なら質問時間はたっぷりあり、質問担当を割り振りできるが、石川議員は定数79人の大阪府議会でたった一人で、より多くの質問をしなくてはならない。早口だが滑舌明瞭で質問する姿は、まさに孤軍奮闘、「山宣ひとり孤塁を守る」だ。議員の後ろに大勢の府民の姿が重なって見えた。

言っちゃ悪いが、石川議員の前の二人の質問内容は、私にすればどうでもいい内容で、それらの回答に知事は立たず、全て各担当部長が答えていた。それだけに石川議員の質問は際立って見えた。

傍聴席から下を見ると着席している議員が見られるのだが、約7割が維新の議員でそのほとんどがタブレットを見ている。質問者の発言をメモする様子もないし、国会中継で見られるようなヤジもなく、まったく緊張感が感じられない。なにしろ大方の議員が与党なので、はっきり言って執行部のやりたい放題が可能なわけで、わずか一人の共産党議員が吠えたぐらい、それがどうしたとでも思っているのだろうか。

以上、大阪府議会のわずかな一面を覗いたに過ぎないが、維新議員が大多数を占めるこの大阪府はこれからどうなっていくのか。そこを考えずにはいられない。

コメント
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