全然知りませんでしたが、今日は「介護の日」だそうです。でも当事者にとっては毎日が介護の日々なわけで、問題はそこにこういう日を設けた政府が、どこまで当事者に寄り添った政策を実行していくかなんですよね。
ちなみに、厚労省によると、“介護について理解と認識を深め、介護従事者、介護サービス利用者及び介護家族を支援するとともに、利用者、家族、介護従事者、それらを取り巻く地域社会における支え合いや交流を促進する観点から、高齢者や障害者等に対する介護に関し、国民への啓発を重点的に実施するための日”として、「11月11日」を「介護の日」と決めたそうです。
11月11日にしたのは「いい日、いい日、毎日、あったか介護ありがとう」を念頭に、「いい日、いい日」にかけた覚えやすく、親しみやすい語呂合わせとしました―だそうです。
そこで手元の今日の新聞を開いて、厚労省がなにかこの事について特別に発言なりコメントなりをしているのかと記事を探してみましたが、特になにも見当たりませんでした。あるのは民間保険会社の老後不安を煽る広告ばかり。まあ、こんなもんなんでしょうね。
一方で、現実の介護保険制度を、利用者と家族、また現場の人々にとってますます悪くなるものに改定していくわけですから。まったくふざけた政府です!
また大手メディアも、広告のお金に釣られるばかりじゃなく、しっかりと問題の本質を報道してほしいものですが・・・。
そんな中、介護保険制度改悪の内容を利用者の立場に立って告発、問題提起する本『2015「改正」介護保険』(日下部雅喜/大阪社保協)が、まずまずの反響を得て、このほど増刷することにしました。
介護保険がこれからどうなるのか、関心を持っている人たちにさらに読んでいただきたいと思っていますので、引き続き、よろしくお願いします。
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