昨日の朝はゆっくりしたい気持ちを奮い立たせて、8時からの廃品回収に参加。今回はGWのこともあって少し期間が開いていたのでかなり多めの量が出される。どう見ても今回は業者さんのトラック積めそうにないと思えるのだが、それを積み上げてしまうのだからさすがプロは違う。荷台の後ろが斜めに傾き絶対過積載のトラックのおっちゃんをみんなで見送った。
家に帰ってつらつらと新聞を見ていると「中曽根、土井、不破…」という文字。サンデープロジェクトの特番ということで、おもしろそうなので観ることにする。「激動の歴史を語る」と題して、それぞれ立場、価値観は大きく違いながらも、現在の日本の政治、社会状況について「戦争を体験し激動の昭和を生きた」という体験を共有する者として語られるそれぞれの発言の中に、何かしら重みのある似たような危機意識のようなものが感じられた。番組の最後、会場にいた50人余りの学生たちへのメッセージとして「社会や政治を与えられたものとして受け止めるのではなく、自分たちの力で変えていってほしい。それが国民主権なのだから」と不破氏が語ったのを受けて、中曽根氏が「そのとおりだ」と答えたのがなかなか面白かった。
午後、仕事をするかしないか迷っているところに、妻から「天気がいいので万博公園に連れて行け」との指令である。うーむ、これは行かねばなるまい。実は長年吹田に暮らしているのに、万博の日本庭園には行ったことがなく、一度行ってみたいと思っていたのだ。さっそく車に乗り出発。目指す日本庭園駐車場は満車だったので仕方なく北側駐車場に入れる。橋を渡って公園内に入り「アジサイ村」を抜け、民博横を通り、庭園入口を目指す。太陽の広場方面からブラスバンドの音が流れてくる。何かイベントをやっているみたいだ。庭園入口正面にある「平和のバラ園」。「アンネ・フランクのバラ」が咲いていることからそう名づけたのか知らないが、とりあえずその「アンネのバラ」を確認する。バラ園の端っこの方で撮影会らしきものをやっているのが見えたので近づいてみる。立派そうなカメラを手にしたいかにもカメラマニア?という感じの「おっさん」たちが10人ぐらい、バラ園の中でポーズをつけているモデル風の若い女性に向け、ニヤニヤ顔で順序よく交替しながらシャッターを押していた。なにかのサークルなのだろうか? うーん、どうもこの場には似つかわしくない一団という感じではあった。
自然文化園と日本庭園に入れる250円券を入口の人に見せて庭園の中に入る。入ったはいいがさてどこに行ったものかと思案していると、明るい緑のジャンパーを着た庭園ガイドボランティアさんが近寄って来て説明してくれるというので、しばらく庭園の全景模型を見ながら話を聞く。要は平安時代から現代までの日本の庭園が見られるということのようだ。一通り説明が終わったところで、「お兄さん、1時間ぐらいかけてならご案内しますよ」というガイドさんの申し出があったが、丁重にお断り申し上げる。弁当を食べねばならないのだ。そうか、そうか、こういうボランティアの人がいるのかとうなずきながら、その最初の平安時代の庭園方面へ進む。まだ筍がいくつも生えている竹林を通り抜ける。もともと万博自体が「千里の竹林」を切り開いて造成されたものなので今もかなりの竹林が残っている。どんどん奥に進んで背後に迎賓館が位置するベンチに座り平安時代風と言われている大きな池を主にした庭園を見ながら弁当を食べる。外国人のグループいるようで、わからない言葉が聞こえてくる。
平安時代風庭園からナントカ滝へ行く。4つの、もちろん人口滝が流れおちこの水が小川となってずっとあちこちの池に注ぎながら最後は下流の蓮池まで流れてるという塩梅のようだ。サツキやツツジの咲く築山方面へ登ると右手に立派な黒松が一本。左手には立ち入り禁止の札がなければ絶対によじ登って転がって遊んでいただろう綺麗な築山。うーむ、何とかならないか…。展望台に行くと万博公園の緑の多さが一望出来る。中央にニョキっと太陽の塔、そしてその左側に今は乗る人のいなくなったエキスポランドの大観覧車とジェットコースターが止まっている。どんどん先に進むとようやく庭園の端っこに着いたか、外周道路の車の音が聞こえてきた。階段を降りて大きな池を渡る。蓮の葉が浮かび鴨が遊んでいる。しかしずいぶんと水が濁っている。おっと、そうのんびりもしていられない。妻が4時から職場である福祉法人の理事会なのだ。急ぎ足で庭園入口方面へ。大きな休憩所兼展望所があるので立ち寄る。階段を上がると真正面に、先ほどの築山を中心にしたなかなかな景色が広がっている。保険を掛けている松の木もあるそうで、悪くはない眺めを満喫して庭園を後にした。