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ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

「なじめない」(2)

2006-02-20 | こどものこと
人情に厚いとか
無関心なんてことはない、とか
人と人との触れ合いに溢れてるとかいう‘田舎’には

それ以上に
排他的な雰囲気が漂い
人と違うことを嫌い
人と違う人を積極的に疎外する
そんな土壌が 綿々と続いている。

我が家の子供達も 肌では何かを感じていたはずだと思う。

なにしろ 年寄りが居なくて 畑を持っていなくて
休日がなくて 土日が忙しくて
朝が遅くて 夜も遅くて 
家に亭主がいつもいて。

そんな家は 他にはない。



若い頃の私たち夫婦は
「私たちは私たち、
 この土地の風習に迎合するひつようはない!」
と 必要以上にツッバっていたと思う。

子供が赤ん坊の頃はそれで通してこれたが
子供が子供社会の中で生きていくようになって
それでは通用しなくなった。

子供同士が 異質なものを 嗅覚鋭くかぎ分けて
親や祖父母がしているらしい非難の仕方で
娘に攻撃してしてくるのだ。



他の子と違う。

だから、おかしい。

あなただけ違う。

だから、ずるい。

私は絶句・困惑・絶望した。

この子の親達も 私たちに対して
同じような感情をもって 見ているのだろうと思った。



私たちが当地に来た頃には
夫婦とも‘よそ者’という家は ほとんどなかった。

その後 少しずつ出てきたが。

そして 
娘が幼稚園に入る、小学校に入学する、という段階で
引っ越して来た若夫婦が 何組かいた。

またあるいは 小学校の途中から、中学校の途中から越してきて
娘とは 小学校や 中学校で 同級生になった友達の家。

その家の ほとんどが(!)
今では 当地には 住んでいないということが
娘の成人式を前に、最近わかった。

(もちろん 土地の風習・家の習慣・隣近所の干渉に耐えて
 頑張っている長男の嫁は多いのだが。)



あるいは お母さんの実家の近くへ引越し。

あるいは リコンして お母さんと子供が離れた。

あるいは リコンして お母さんと子供が離れた後に
残ったお父さんも別の場所に出て行った。

あるいは お父さんともども 離れた。

いづれも アパート・マンションのない当地のこと、
すべて土地付き一戸建て。

新築建売住宅や 
または わざわざ土地を購入して家を建て引越してきた
その家と土地を捨てて出ていっている。



しかも どうしたことか
娘と親しい友達は
こうした ‘よそ者’の‘におい’をもった家の子が多い。

この地は よほど 自分の土地に自信があり
よそ者のにおいを嫌うのか?

疎外されているもの同士、においの似通ったもの同士、
土地になじめないもの同士の
引き合う何かがあったのかと思う。



昨日のコメントの中で告白した娘のボーイフレンドというのは
実は当地から離れていった昔の同級生。

頑張り屋のお母さんの顔が眼に浮かぶ。

息子の新しいガールフレンドが ウチの娘で
どんな顔をなさってるかな?