ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

5年半にして

2008-09-30 | 乳がん
大胸筋の中にも リンパ節があるらしい。

腋の下のリンパは とってしまったのに。













リンパ節が腫れて エコーに黒く写っていたらしい。

乳がんの転移と思われる。

いや、転移じゃなかったんだけどね。












がっかり。 

残念。 

悔しい。 

腹が立つ!



5年半も経って、もう、きっと、絶対、大丈夫! と思わせておいて。

これから リウマチによる関節の痛みと 
正面から向き合っていこう、と思っていたのに。






  私の、左腋の下(笑)。 鏡を撮ったものだよ。

手術の跡が 縦に入っている。

体内に溜まった体液を出す管が刺さってた場所が、
その左側(身体の後ろ側)に ポツンとある。

癌は 左胸の内側(身体の正面側)にあったのだが
こうして 胸の外側にメスを入れて
傷跡が目立たないようにしてくれた。

胸の開いた服なんか、着ないけどね。



もう少し右側が写ると、乳輪と 
乳輪に沿って入った弧を描くシワが見える。

さすがに、それはお見せしないけど。

そのシワ、たまには手入れをしてあげないと
ちょうとおヘソのゴマみたいのが出る(爆)。

垢が溜まるんだね(苦笑)。



この傷の上のほうから、腋の下のリンパ節を採ったんだろう、たぶん。



そうして、腋の下のリンパ節はカクセイしたのに、
胸筋の奥の、骨に近い方のリンパ節が、腫れていた。

放射線は 当たっていなかったの?






私よりも
前夜 イバラキから夜更けに帰宅して
疲労の極限にあった亭主の方が
キテいるみたいだった。

こういうのって、精神的に、参るよね。










結局、転移じゃなかったんだけどね(笑)。



6月のこと

2008-09-29 | 乳がん
今年の6月は大変だった。

上旬には
愛犬のおっぱいのぐりぐりの 再診を受けた。

私が クリニックの 
ブレスト(おっぱい)センターで 5年半の検診を、
検診センターで 「人間ドック2008」を受診したのは、
17日の火曜日だった。

結果を聞きに行くのに
わざと 遅い時間に予約をとって
朝から上野に向かい、
コローを見て来た(→風景画のコロー、6月30日の記事)。

検査の一週間後、6月24日のことだった。







何も考えずに ホームセンターで購入して植えた 我が家の酔芙蓉。






大いに満足して 興奮した状態で ウキウキと診察室に入る。

診察室には、主治医と看護士。

最後のせいか、いつもよりも ゆったりとした雰囲気。

先週来た時にの 
キリキリ(いや、キビキビか?)とした感じがなかった。

つい 調子に乗って
切り替えた後の薬(アロマシンからアリミデックス)の副作用について
しゃべっていた。

だって 先週には 話せなかったんだもん。







なんだか、蕾が、こんなふうに付く。






そしたら、主治医が、

いつもの、「あなたはねー。」を言った。

「あなたはねー。 今回ねー。」って。



うっかりして、というか、

予想していない言葉が帰って来た時には
いつもそうだったように、

その後 頭の中が白くなってしまったらしく、

その後に続いた主治医の言葉を 
私は覚えていない。

「???」



主治医もだいぶ手馴れてきた(爆)パソコンを操作する。

そこに 現れた画面には
今 主治医が言った言葉がある。

私の胸のエコーをとった検査技師が書いたらしい言葉だ。

たしか、
「乳がんの転移と思われるリンパ節の増大」
とかなんとか、書かれていたと思う。

「へ?」






そんなはずないのに。。

でも そこには 確かにそう書かれており、
主治医は いつもに比べて、ゆっくりしゃべっており、静かだ。

その後ろの美人看護士を見上げると、
眉根にしわを寄せて、深刻そうにしている。

ありゃりゃ。 

そうなの?

こりゃ、困ったな。

予定外だな。

そりゃあ。。。。。。。。。 困ったな。







なんだかわからないが、グチャッと蕾があって、てんでに咲く(苦笑)。






ここでお断りしておくが、
結果として 私は 現在 
再発の心配は なくなっている。

この日の ここから発生したさまざまな心配は 
すべて杞憂、となっている。

けれど ちょっとした事件ではあったので(苦笑)、
ゆっくり書き綴ってみたいと思う。



人間ドック2008

2008-09-26 | 健康オタク
去年の人間ドックで 下半身が冷えて風邪を引き、懲りてしまったので,
今年は受診時期を変えた。

ドックの日は 朝早く出かけなければならないし、
できたら 無駄な手間は省きたい。

というわけで、
主治医の 術後5年半の時期に合わせて
今年からは 6月に人間ドックを受診することにした。













採血の時には、
自ら 
「5年半の検査と一緒だから、採血が足らなくならないようにお願いしますよ。」
と 自己申告。

足りなくてもう一度採血、となった時に
あんなに何度も「すみません。」を言わせちゃ、
こちらの気も休まらないよ。

そうしたら、
やたら やりにくそうに 注射器の 手元の器具を取り替えている。

針は刺したままだ。

以前は 何本も血液を採るときには
針と 注射器の先端はそのままで
手元の試験管状態の部分を いくつも(といっても、たいてい3つくらい)
取り替えていたものだった。

これは針の使いまわしで騒ぎが起きて
私が手術した病院でも 使いまわしが発覚したりしているので
そういうことができないような注射器に替えたのかな?
などと思ったのだった。

さすがに、聞けるほど強心臓ではないので?、
確認することはできなかったけど。













ブレスト(おっぱい)・センターでも
主治医の視診・触診、
胸のエコーとかをしてもらった。

コレステロールなどは 検診センターで検査。





今回の 婦人科検診の先生は 男性だったが 
優しく語りかけながら診て下さる先生で、
いやらしさも感じなかったし、

子宮筋腫も 触れてわかるらしく、
「やわらかいから、これくらいなら、全然、心配しなくていいですよ~。」
という感じで、リラックスして安心して 受診できた。












最初に女性の医師の問診を受け、
最後に 同じ医師ともう一度お話をするが
私は
「そろそろ リウマチの治療を始めたいと思う。」
と告げた。

そういつまでも「受診のオススメ」をいただいててもね。

通うことになりますから、
できたら 近い所をお勧めします、とのことだった。



ちょっと前までは

座ったり 立ったり、とい時に
「痛いんじゃないか?」
と そろり、そろりと 動作をするのが どうにもイヤで、
薬を替えてもらうつもりでいたのだったが

そうっと立ち上がり、そうっとしゃがみこむ、
そんなことがフツーになってしまったので
薬を替えてもらうのも面倒だ、と思うようになっていた。

そして
関節痛なら リウマチの治療が先ではないか?
と思うようになったのだ。

半年前に430という数値がでた 私のRFテストは
今回は415だった。 標準値が18であることを考えると、
充分に要治療の範囲じゃないだろうか。

ただ 
急激に症状が進む、というタイプのリウマチではなかったことが救いだ。







表の、日当たりの良い区画を占領しているダンギク。 色も形も好き。




相変わらず、
チョットだけ貧血、
チョットだけ総コレステロール値が高い。

「総合判定」の部分には いろいろと書き連ねてあるが、

腹部超音波の検査では 
前回書かれていた「脂肪肝」と「副脾」が消えている。

やったゼ!!!



また 
心電図はいつもどおり「年1回の経過観察が必要」、
と書かれているが
不整脈が 以前よりも 少し単純なものになったようで、
この辺は 以前の薬の副作用が消えてきた、という証かもしれない。

循環器系: 平低 T 
      Ⅱ、 Ⅲ、 aVF

とあったものが、「平低 T」 だけになったってのは、
悪いことじゃないと思うんだ。





どうせ もう 主治医の診察だって
ラクラク「オーケー」なんだろうし、
ゆっくりリウマチの事でも考えようか、という気分だった。

関節痛に関しては 進行が急激ではないにせよ、
楽観してもいられない、という気分だった。





そうそう、例の、「メタボ検診」!

腹囲だけ測ったからって そうそう いろいろ 
正確にわかるわけはない、と思っている。

でも 一応は気になる。

クリニックの検診センターでは 去年から導入されている。

去年 80センチ、  今年 81センチ。

オイ、オイ・・・・・・・・・・・・・・・。

増えて、どうする!(怒)



90センチ未満ならOK、って、 それでいいと思う?!

体脂肪率は 報告書に記入欄があるのに
何故か 埋まっていない。

身長が3ミリ縮んでいた(涙)。



人間ドック2007

2008-09-24 | 健康オタク
去年の12月。

乳がんの5年検診と一緒に 
主治医のクリニックで人間ドックを受診した。

主治医のブレスト(おっぱい)・センターと 
検診センターが くっついているのだ。

これは、便利!

交通の便もいいし、駅から近いし、新しいからキレイだし!

というわけで、以前の検診センターとは縁を切った。






狂い咲きの、






子宮がんの検診も 主治医の5年検診もあるので
レディースデイでの検診となった。

文字通り、女性のみの健康診断日で、
中に入ると、オンナばっか!!!(爆)。

あれ?

オトコがいる!

職員というか、社員? あちらへどうぞ、なんてやってる。

う~~~ん。

オンナばっかの方が、いいかも。

しかも、むさくるしいオッサンだし。

(でも ウチの亭主よりは若そう。。爆)






ブーゲンビリアの、






あらかじめ 予約する段階で
「その日は ブレスト・センターで 5年目の検診があるので、
 それと検査が重複しないようにしてください。」
と お願いしておいた。

それができるのが、この検診センターのいいところじゃない?



早起きして 朝から検診センターに入って あちこち検査。

そのうち、主治医の診察の予約時間になってので
同じフロアの ブレスト・センター側に行く。

主治医とお話をしてから 超音波検査へ。

採血は さっき 検診と一緒に済ませてある。



と思ったら、
「すみません、さっきの採血、足りませんでした。」
と呼び出された。

多分、乳がんの定期健診分の血液を採取しなかったのだと思う。

ちょっと~、あれだけ言っといたのに~。

腫瘍マーカー、ちゃんと調べてもらわなくちゃね。

5年目の記念なんだから!(笑)



すみません、すみません、と
何度も何度も あやまってくるから、可哀想になった。

「大丈夫、
 私、血管が見つからなくて苦労するってこと、
 ないから、ホント。」

ホント。

すぐにわかる、太い血管をしてるみたいで、
いつも一発でO.K.なんだ!

貧血気味って、誰の話?と思うくらい。

これって、うらやましい!と思う人、絶対いると思う。



私の姉も血管が細くて、なかなか当たらない人。

それから、娘もそう。

時として 腕に刺した針で グリグリして
血管を探されることもあるそうだが、
これって、すんごい、痛いらしい。

姉は それでも見つからず、手の甲とかから採血されたり。

先般の入院の時には 点滴は足からだったよ。






これが、花?






さて、今回の検診の結果は。



体重がチョット増えた。

チョットよ、チョット(汗)。

心電図にも いつもどおり、チョットの異常、要経過観察。

総コレステロール、チョット高め(涙)、脂肪肝(涙)。

リウマチのRFテスト、基準値は18未満、 私、430。

かなり・・・高め?(汗)





それから、婦人科検診は 初めてだった。

以前は細胞診で、自分で容器を持っていくだけだったので。

ちょっとドキドキ。

妊娠・出産したこともあるオバサンだけど、イヤなものはイヤ。

そしたら やはり 最新式に気を使ってあって、
さりげな~くソファに座ることが出来た。

そしたら ソファが 自動的にゆっくり、ゆっくりと動いてリクライニング。

続いて 両足を支えた部分が ゆっくり、ゆっくり、左右に分かれていく。

それも、イヤな感じがまったくしなかった。

そうか~、最近のは こんなふうになってんのか~、と関心しきり。

子宮筋腫、と 結果報告には書かれていたけれど(涙)。





ただし、これが12月の寒い季節で、
いつも過剰に冷え対策をしている私の足元が心細かった。

そして 案の定、翌日から風邪をひいてしまったのだった(涙、涙、涙)。



飲み薬の副作用

2008-09-22 | 更年期
薬を替えた。

替えたら、変わった、関節痛。







先日 亭主が ちょっと離れた産直のお店で買ってきた。
花オクラと書いてあった。 とりあえず、洗ってみる。






手首は 左じゃなくて、右。

右利きだから、絶対的によく使うのが 右、
そして 冷たい水でよく洗うのも、右。

そのせいだろうか。



足の親指の付け根は 左。

外反母趾が 右より左の方が強いせいだろうか。



そんなふうに 変わらないものもあるが
薬をアロマシンからアリミデックスに替えただけで
傷みが入れ替わったのだった。

たとえば、
一番痛い手指が 右の中指から 左の薬指に。

その他にも これまでずっと変わらなかったものが
いくつか変わったので
それも薬を替えたせいだと思う。




ちなみに。

アリミデックス(アナストロゾール錠)の副作用は:

薬局からもらった紙に書かれているものは

   関節痛、ほてり、発疹、吐き気、脱毛、頭痛、

   身体がだるい、性器出血、食欲がない、

   吐く、筋肉のこわばり、肝機能検査値異常、等。



アロマシンの時にも 同じような紙を 薬局でもらったはずなのだが、
見当たらない。

今 アロマシン(エキセメスタン)で検索してみたら、
副作用として、

   多汗,めまい,しびれ(感),頭痛,知覚障害,

   ふらつき(感),不眠(症),抑うつ,不安,傾眠
  
   悪心,食欲不振,腹痛,嘔吐,腸管閉塞,

   のどの通過障害感,胃もたれ感,心窩部痛

   発疹,脱毛(症),爪の変化

   動悸/

   鼻出血,かぜ症候群,肺炎

   膀胱炎/

   不正(子宮)出血,帯下(おりもの)/

   ほてり,疲労,疼痛,体重減少,倦怠感,体臭,

   むくみ,関節痛,味覚異常,嗅覚障害

   肝機能異常,AL-P上昇

   高血圧,低血圧

   尿検査異常


などとあって、

これはもう、何があっても、副作用だ! と言えることになりそう。。。



ああ、ちゃんと、「めまい」や「嘔吐」や「抑うつ」があるんじゃない。

・・・・・・もう、何でも来いッ(ヤケッパチ)。







軸の方。 やっぱり、オクラ?(笑)






私は 術後間もなくから 更年期症状に悩まされてきていて、

なかでも 一番 今 辛いのが 関節痛なわけで。



だから、5年経って タモキシフェンの服用がなくなったら

真っ先に 関節痛の治療、
言い換えれば リウマチの治療を始めるつもりで居た。

それが、アナストロゾール錠の服用開始で
戦意がそがれてしまったのだった。

どうする? 関節痛!?







サクサクと小口切り?にして オカカ醤油で食べてみた。

何と言ったらいいのか・・・?

ふわっとしてて 甘味があって 
そして・・・・・・・・・オクラ?(爆)

確かに、オクラの風味というか香り、それにヌメリがある。

それが 口の中で ゆっくりと広がる。

これが、花オクラか!



普通のオクラとは 種類が違うのだろうか?
と思ったら、違うらしい。

花オクラは トロロアオイのことだとか。

「オクラ」と「花オクラ」

あっさりと 冷奴の薬味にいいのでは?


アロマターゼ阻害剤

2008-09-15 | 乳がん
他にも書きたいことがいっぱいあるけど、
溜まっちゃったし、
こんなの溜めといても 発酵もしそうにないので(苦笑)、
乳がん関連記事を。

術後5年の検査で
ようやくお薬と縁が切れると思っていたら

「アロマターゼ阻害剤」といわれるお薬を
今後5年間 服用した方が 結果がいい、
というエビデンスが出ている、

と言われ、飲むことにしたのだ。






秋に咲く花?






5年間、大人しく 
タモキシフェン(ノルバデックスorタスオミン)を飲んできたのに、
さらに もうあと5年も!? 
とガッカリしてしまい、

(参照:2007年9月27日の記事 もうあと5年?!

どうしようかと迷っている時に
「貴方は、(飲まなくても)大丈夫だと思うよ。」

とおっしゃってくださったのは、
主治医のDr.Sではなくて、整体師。



やっぱり、リンパ節に転移があった者としては、
念には念を、
タモキシフェンの次には アロマターゼ阻害剤を、
と思ってしまうのは 仕方がないと思う。

ちなみに、これは 
3年間 タモキシフェンの服用と並行して
リュープリン または ゾラデックスの注射をしてきて
その後 タモキシフェンの服用のみになって2年経ち、

その間 生理が復活してこなかったことにより、
私は閉経後の患者になったことによると思われる。。






そうしたら、ヘンな副作用が出た!

いや、もしかしたら、睡眠不足だったのかもしれない、
などとも思うのだが

12月に薬を替えて、
1月になると、

滅多に‘めまい’なんて感じたことがない私なのに
めまいで 周りがグルグルして、
耳鳴りも強くなったし
なによりも 吐き気までしてきた。

こりゃ、アカン。。






背に腹は変えられない、一円でも安い薬がほしい、という
患者の動きからだと思うが、
急速にジェネリック医薬品が広まってきて、

おまけに 医療保険関係者が飛びついてくれたのだろう、
あゆみの鈍いギョーカイではあるけれど、
医者が特に何も言わなければ
自動的にジェネリック医薬品が選択される、というしくみに
これは 稀に見る早さで 変革されたのだった。

ところが、この、成分はなにひとつ変わっていないはずのお薬、
実際に飲んでみると
ビミョーに 効き目や副作用に違いがあるらしいのだ。

以前から そんな話を聞いていたので、
同じアロマターゼ阻害剤の中で 別の薬を試したい、
と 3月からはアロマシンからアリミデックスに変更。







道端の清楚な花、もしかして、ニラ?






変更してすぐだった、不眠が解消したのは。

じゃあ、これ、薬の副作用だったんじゃない!
と怒れる私。

もう、ずっと、不眠が通常の状態になっていて
夜は (もちろん、眠れる夜もあるが、)眠れなくてもアタリマエ、
と思うようになっていたのだった。

そして これは
ずっと飲んでいたら 身体が薬に慣れたのか?
また不眠、なんてことも あるには あったのだが
今は 割とフツーに? 眠れるようになっている。



それから、鬱。

たいして重い状態ではないが、
ストン、ストン、と 軽いウツに しばしばころげ落ちていたのが、
それが ウソのようになくなった。




医師の処方箋一枚、
まったく同じ成分のはずのお薬で
患者の生活はコロコロところがされている。






ブーゲンビリアは返り咲き。






一方、私がちょっと気にしていたのは
体脂肪率に関連して。

タモキシフェンは 
卵巣からの女性ホルモンの分泌に対して作用するが
アロマターゼ阻害剤は 
脂肪細胞からの女性ホルモン分泌を抑える、という。

だから 閉経後の女性に使われるわけだが、
脂肪細胞、ということは、
体脂肪率を落とせば
アロマターゼ阻害剤と同程度の効果が得られるのか?

体脂肪率○○%以下ならば アロマターゼ阻害剤は必要ないとか?

等という疑問があったのだが、
主治医は 「それは関係ない!」とキッパリ。

・・・・・・それは、ガッカリ(爆)。



ただし、第30回サンアントニオ乳癌会議からの情報では、

食事中の脂肪を 20%以下に減らすことで、
再発なしでの生存率を高め、
死亡率も減少させるという。 

また、ホット・フラッシュも減少するという
(これは、エストロゲン量に相関するのだとか)。



という話なので、
ピンクの戦士たちよ、食事には気をつけよう!

私も・・・・・・・・・・・・・・まだまだ、だ。



四六版

2008-09-12 | 読書
四六版とは何か?

それは、本の大きさのひとつ。

本の大きさとして 
四六版とか 菊版とか 聞いたことはあるけど
意味までは知らなかった。

4寸×6寸だって? な~るほど。

今朝 調べて、初めて知ったよ(笑)。

(こんなところもあったよ→用紙寸法&面積







先日見つけた狂い咲きのボケ。






手元の辞書によると、
たて109センチ、横79センチ大きさの印刷用紙 云々とある。

現在のB6版に近い、ともある。

官公庁の配布物は 今ではA版に統一されてしまったけど
あれって、本当はB版の方が 手になじむと思う。

日本人の身体の寸法から取った尺寸の方が 
日本人の体格が変わった今でも 
日本人の身体になじむってのも面白いと思うが
これは単なる‘慣れ’の問題だろうか。







四季咲きのミニバラ。






さて、「四六版宣言フェア」なるものがある。

第9回「四六判宣言」のホームページ

私がいつも立ち寄る書店でもやっている。

覗くと、魅力的な本が 必ず混じっていて 
いつも何冊か手にとって
そのうちの1、2冊は 
我が家の書棚を より狭くするのに役立つことになる。





フェアの 第8回のコピーが
「ガツンときます!」で、
今回のは「ハマると深い!本の海」。

第6回でも 第7回でも 
何か買ったような気がする。。。(苦笑)。




「四六版宣言」のサブテーマが
「文庫では読めない本たち」ということで、
確かに文庫になっていない、
それでいて 気軽に手にとって読めそうな、
なおかつ 読み応えもありそうな本がいっぱい。

こう言っちゃ悪いが、
できたら文庫で読みたい私(笑)。

さて、今年。 

私は何を買ったでしょうか?(笑)



ついでに。。

2008-09-09 | なんでもないこと
電気あんかとか クーラーによる冷え、とかについて書いたから
ついでに 昔の話をほじくり返して 愚痴を言いたい。

亭主は、ほんとうに、酷かった!







秋になったらしい。 枝垂れヤマボウシの実が色づいた。






古い、古い、
亭主が言う所の
「オバケ屋敷みたい」な
オンボロ中古(大古?)物件に引っ越してきて

その時から 亭主は オンボロ事務所で仕事をした。

今 思えば 
よく あんな建物に住んでいたな、と 恐ろしく思える建物だったが
広さは充分にあった。



亭主が 夜遅くに 
事務所から 廊下を歩いて
6畳・6畳の2LDKの住まいの 一室である寝室に帰って来た時に
そこが暑いと 
亭主は怒った。

そして いつも ギンギンに 部屋を冷やしておいた。

私は 冬用の分厚い布団を被って 寒さに震えながら寝ていた。



亭主が床について タイマーのスイッチを入れる。

しばらくして クーラーのタイマーが切れると
隙間だらけの障子のはまった和室は たちまち温室になる。

分厚い布団にもぐって寝ている私は
汗びっしょりになって目が覚める。

同時に 亭主も目を覚まして
もう一度クーラーのスイッチを入れる。

ギンギンに冷やす。

汗をかいていた私は 
今度は とんでもなく冷える。

これは、もう、まともに歯があわない。

私は ガチガチと歯を鳴らせながら、
ガタガタと 震えるのだ。



そんな夜々を過ごして
そして
しょっちゅう風邪をひいていた。

考えてみれば 当然だったのだなあ、と
気が付いたのは 今年の夏だった。







植物も 動物も 冬に対する準備を始めているらしい。






冬は 
事務所は滅茶苦茶寒く、
石油ストーブを2台使わないと
特に夜は冷え込む。

亭主は 事務所で 
毎晩 手がかじかんで字が書けなくなるまで冷えてから
真夜中に帰ってくるので

部屋の暖房も・・・・・・すごかった。

部屋の乾燥は・・・・・・とんでもなくすごかった。

加湿器ブンブンで過ごすのだった。



それでも、「省エネ」なんて言ってられない、
オンボロ我が家での日々だった。




電気あんかと肌ふとん

2008-09-08 | いろんな人
きょうは秋風が涼しかった。

今年の夏も終わりを告げたこの季節に、
古い話をほっくり返して書き綴ることをお許しいただきたい。

去年の夏は、暑かった。 







ピンクの電気あんか。






私は 
亭主が受験勉強の頃に使っていたらしい電気あんかを使っていた。

もう 表面のモヤモヤは剥げて 
ほとんど鉄板が露出しているので
タオルなどでくるんで ヤケドの心配をしながら使っていた。

あまりよくなさそう、ということで 棄てたのが
去年の春。



「新しいの、買ってこなきゃ。」
と言ったら、

▲▲にあるから、今度持ってくるよ、
と言って
亭主が実家から持ってきたのが、写真のピンクのあんか。

どこかで見た記憶が? と思ったら

義母がグループホームに入所した翌日、
義父が 買わなくちゃ、買わなくちゃ、と言うので

我が家の4人が義父を連れて
初めてグループホームに行く時に 電気屋に寄って
買ったものだった。



「危ないから」と職員に断わられて 持って帰って来たので
誰も一度も使っていなかったに違いない。

だって 亭主の実家では いつも
電気あんかではなくて 湯たんぽを使っているのだもの。

暑かった去年の夏、
私はこのあんかに助けられて
冷えから身を守った。






亭主は 寒がりで暑がり。

いるよね、どこにでも、そんな人が。

冬は寒がって、夏は暑がる。

そして 目いっぱい、冷暖房を使う。



亭主は 普段 事務所にいるから、
あまり私には関係ないが(苦笑)、

夜 寝る頃になると帰ってくるから(苦笑)、
それからが私にとって地獄になる(涙)。



クーラーで冷えるのは、辛い。

普通の寒さとは違って、
キカイ的な冷気は
どうも 私の足にとっては
決定的に冷えをもたらすもののようだ。

しかも、突然の、強烈な冷えだ。






亭主は 毎晩 クーラーを効かして
そして 布団や毛布をかぶって寝る。

今年、

「暑いんなら、何も掛けないで寝れば?」
と言ったら、
亭主は
「こーれが、気持ちいいんだ!」
と言った。

怒りと悲しみとで
「少しは真剣に考えてよ!」
と言ったら 

少しは考えたらしく?
今年は 例年よりも いくぶん弱めに調節してくれたし、
扇風機も導入して 冷気を弱くしてくれた。







これが、肌ふとん。






夏になると 私たちは 肌布団を掛けて休む。

厚さがちょうどよく、
表はシャリ感があり、裏はガーゼで柔らかい。

私のお気に入りだ。

毛布と違って 
亭主も 自分で自分をグルグル巻きにしないで済む(爆)。



けれど この優秀な肌布団は 
風を通す。

クーラーや扇風機が回って
壁に当たった風が来ると
肌布団の中の私の足は 風で冷えてしまう。

しかも、何故か? いつも
風が、または壁に当たって跳ね返った風が
よくあたる場所が 私の寝る場所なのだ。

だから どんなに暑くても
毛布は欠かせない。

毛布を欠かせない自分の足が悲しく、

電気のチカラを利用せずにはおれない亭主が憎らしい。



わかること、わからないこと

2008-09-07 | 考えたこと
「誰でもよかった。」

これは、わかる。

「道連れにして、死のうと思った。」

これも、わかる。

私、想像すれば、理解可能なのだ。







小さなトカゲを見かけるようになった。






続出してしまった 通り魔殺人事件、
理解できない事件の 理解できない結末の
理解の範囲を超える犯人のコメントには、
感想が「・・・・・・・・・。」
としか出てこない。

でも 私には なんとなく 理解できる。







嫌いな人、ゴメンナサイ。 でも、よく見るとカワイイ。






『チーム・バチスタの栄光』の中に

「普通のヒトが ヒト殺しをしないのは、
 チャンスと勇気がないだけ。

 目の前に機会があれば、
 誰でも普通にヒトを殺してしまう。

 その証拠に、殺人事件は あちこちで
 毎日起こっているじゃないですか。

 彼らは時として、
 他愛もない理由で ヒトを殺す。
 
 必要なのは、 
 合理的で強力な動機じゃない。

 ほんの少し 背中を押してくれる、
 ささやかなきっかけです。

 それさえあれば、
 ヒトは たやすく ヒトを 殺してしまう。」(下巻 p192)







これは多分 レモンの葉っぱで大きくなったヤツだと思う。






ヒトを殺すヒトと 殺さずに済むヒト。

その違いは 紙一重なのかもしれない。

だから、私にも 
あの理解できそうにない犯人の心理が理解できちゃうのかもしれない。







そんなにそっくり返っていて、大丈夫なのか?






でも 
わからないのは。

理解できないのは。

どうして
その 紙一重を越えて 

向こう側へ行ってしまうのか?



どうして
一歩手前に留まらずに やってしまうのか?






殺人。







想像力というものが働かないのではないか?

殺してしまったら、どうなるか?

自分はどうなるか?

相手はどうなるか?






世間はどうなるか?

世間の反応を想像できるから、やってしまうのか?



私の想像力にも、限界がある。

私にも理解できないことがある。

その事にホッとしてしまう。







レモン、ただいま 全長6センチ。



『チーム・バチスタの栄光』

2008-09-06 | 読書
どうやら、私は 
阿部寛が、けっこう、好きだ。

私の理想のサイズより 身長も顔も 少々長めなのだが。

帯に彼の顔写真がついた平積みの文庫本を 書店で見つけた時、
唐突に買ってきてしまった。

それが下巻だと気が付いたのは帰宅してからだった(苦笑)。

だから、次に出かけた時、
もう一度この本を探して
今度は竹内結子の上巻を買ってこなければならなかった。

(海棠尊(かいどう・たける)著、宝島社文庫、2007.11.26、476円)













第4回 『このミス』大賞受賞作。

この『このミス』とは、『このミステリーがすごい!』のことで、
これが大賞の名前だから、
これは、ミステリーだ(笑)。

ミステリーだから、
ストーリーや犯人を ここでトウトウと述べるのは止めておこう。

阿部寛や 竹内結子の写真が帯にあったのは 映画化されたためのようだ。

今では DVDも発売されている。

10月には フジテレビ・関西テレビ系列で 
火曜夜10時から ドラマが放送されるという。

いわゆる、「アタリ」になった小説だねえ。





さて、バチスタ手術とは?

学術的な正式名称は「左心室縮小形成術」という。

創始者であるR・バチスタ博士の名を取って、
一般的には「バチスタ手術」とも呼ばれる。

拡張型心筋症に対する手術術式のひとつ。

肥大した心臓を切り取り小さく作し、
心臓の収縮機能を回復させる。

心臓移植の代替手術だが、状態が劇的に改善される例も多い。

手技は難しくリスクは高い。

成功率平均六割。

日本でこの手術を行う施設は少ない。

(→チーム・バチスタの栄光 オフィシャルサイト

「犯行現場は直径10cm」だそうだ。 

なるほど。






心臓外科手術で死亡が続いたのは
実は誰かによる殺人なのではないか?

という疑問から始まるストーリー。

その犯人探しなのだから 暗~い内容もあるのだが、
主人公の田口と白鳥の雰囲気が 
救い というか 息抜き というか(笑)。



「その程度のことで 殺人まで犯すだろうか、

 という常識論には、 個人的には同意したいけれど、

 そもそも殺人というものは大概、

 常識論を大きく逸脱したところで起こる。」(下巻 p114)

なるほど。



このところ 
人心を驚愕させたり 震撼させたりしている事件を眺めても
確かに、常識論では語れない。

常識では考えられないからこそ、恐ろしいのだ。






この中で いい味を出している登場人物が、
元看護師長の藤原さん。

ドラマにも出てくるかな?
 
誰が演じるのかな?

それが楽しみ。






続編(シリーズ第2弾)の『ナイチンゲールの沈黙』上・下が 
宝島社から文庫になって発売された(各500円)。

どうしよっかなー(笑)。





北京パラリンピックが開幕した。

みなさま、どうぞ ご注目を。



「働き続けるために」

2008-09-03 | 乳がん
私は 術後、
いいえ、入院前、乳がんとわかってから
亭主に仕事を干されていた。

「お前は来なくていい。」

「お前は出て来るな。」

「お前は引っ込んでろ。」

「お前はいい。」

「お前には無理だ。」

「本当に、大丈夫か?」







立派な、土手のキノコ。






一方、私としては
意地を張ったように
「いつもと同じ」でいたかった。

それを 一方的に仕事からはずされて
悲しかった。



私に無理をさせないために、
私がより楽なように、
私のためを思って、

とは思うものの

それらは常に一方的で 押し付け的で、
すべて命令口調で行われており、

そして 常に
私の意志・意向を まったく無視したものだった。

ムカツク!!!!!







採って帰って、お吸い物にしちゃダメ?






M女史は 亡くなる前に 職場を去っていた。

杖をついて歩くため、ではなく、
コルセットを腰につけている、という事がひっかかり、
身障者扱いになって
退職を余儀なくされたのだという。

あんなに職場に頼りにされていた人が、
そんなにあっさりと 退職に追い込まれるなんて。



じゃあ、何?

私でも、そして 働き続けている他の仲間でも、
同じようになったら、みんな、クビにされちゃう、ってわけ?

そんなに、非情な職場だったわけ?



正社員50人程度の小さな職場。

M女史は 上層部(と呼べるのならば)の人たちに
あまり好かれていなかったのか?



縁故採用された私と違って
M女史は公募で採用された有能な人。

でも だから 
そういう時に頼れるエライ人がいなかったのだろうか。

でも 縁故採用された私でも
採用された時のコネ様は もう亡くなっている。

ということは、私でも同じ憂き目に遭っていた可能性も?

職場って・・・・・・そういうものだったの?



例によって 私の頭はぐるぐるし出したのだった。







植えっぱなしのムスカリが芽を出した。 
去年の冬は 充分に発酵しない土のう袋堆肥の中に 
どっさり柚子の種を入れていたっけ。






本田麻由美記者の新聞記事『がんと私』No.96の
働き続けるために」(2008年8月24日)を読んだ。

この中で 記者は
乳がんで亡くなった元アナウンサー、
絵門ゆう子さんの言葉を引いている。

「自分は必要とされない人間になった・・・・・・
 と感じてしまったの。」



炎症性乳がんで亡くなった田原節子さん(2005年1月14日の記事、『遺書』)も
最後の最後まで 
「人の役に立ちたい」と
ストレッチャーに乗って 講演先に出向いたりなさっていた。

人は 誰かの役に立っている、という実感が
何よりも自身を奮い立たせ、
イキイキとさせ、
頑張らせてくれるものだ。

それは年寄りになっても アルツハイマーになっても同様で、
「私は役に立っている」と思えることで
若さと元気を保つことが出来る。

障害が軽くなる人も多いという。






一方で
がん患者の4人に3人が 
「今の仕事を続けたい」と願っているのに
3人にひとりが 転職・退職を強いられている
→時事通信―サイエンス)。



私たちは 癌になった時に
自身の命や病状や副作用に対する不安と一緒に
経済的基盤の心配をしなければならない。

ただでさえ 
入院・通院、あるいは副作用などで迷惑をかける職場に 
申し訳なく思い、
肩身の狭い思いをしなくてはならないのに、

日常生活にも不便があったり不安があったりする患者たち、

転・退職の意向を問われて
「今までどおりに働きます。」
と 頑張れる人は そう多くはないのではないだろうか?



癌になどなるはずがない、と思っていた自分への自信、
健康への過信を喪失した時に

「あの人は癌」という特別扱い、
「癌=死」という固定観念、
そういう「世間のがんに対するバリアの存在」は

充分にがん患者を打ちのめすだろう。





本田麻由美さんの記事によると、
キャンサー・サバイバーシップという理念、

治療の効果や生存期間だけでなく、
「いかにその人らしく行き抜くか」を重視しよう、

という考え方が 提唱されているという。



がん患者が働き続けるためには
患者本人も変わらなければならない
<→治療や体調に応じた働き方の選択>、

そして 同時に 
患者の就労環境の整備など
社会も変わる必要がある
<→がんと治療への正しい理解>。

本当にそういう社会が実現したらいいのに。







こちらの中身は今年の生ゴミ。 きっとパパイヤとかマンゴーとか・・・?






後継者を育てる、とか
部下の志気を高める、とか
思いやる、
あるいは 心配しているよ、ということを相手に伝える、

などと言うことに関しては
まったく無能な、
独善的な上司だけれど

私の場合は とりあえず
養ってくれる、
しかも しまりやで お金には細かいこの亭主がいることで
金銭的な心配はまったくしなかった。

これは幸運というべきかもしれない。



長期にわたる癌との闘いを
ひとりで闘わなければならないシングルの女性の場合、

不安を抱えているというそれだけで
病状が安定しにくいように思える。

けれど 亡くなったM女史を含め
そういう戦いを余儀なくされている人は 決して少なくない。



闘うピンクの戦士たちに幸いあれ!