ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

あちらこちら(2)

2014-05-31 | なんでもないこと
「寄りましょう」とガイドブックに書いてある
ビジターセンターには、寄らなかった(苦笑)。

亭主が、疲れ過ぎた(爆)。



東南院。

   だいぶ記憶がアヤシクなっている(苦笑)。

   東南院の多宝塔。の、はず。

                       

   役行者の開基と伝えられる寺院。 1300年の歴史!


          
           この扁額は どこのものか忘れた(大汗)。
           役行者(えんのぎょうじゃ)と書いてある。
   
   
   


吉水神社。

   

      

   もとは、吉水院という僧坊だったとか。   

   この地では、「これは、神社」「こっちは、寺院」という区別は、無粋。

   
     一目千本 

   どれどれ?
   
   桜の見ごろでないのが、すこ~し、残念だった。

   
   遠く 美しく 蔵王堂が見える。






大日寺 

   手元のパンフレットに、「五智さんのおてら 大日寺」とある。

   五智さん=五智如来=五体の如来さまの事。

   大日如来を中心とした五智如来を(重文)を祀っている。

   仏像ガール必見!

   というか、私は吉野で 仏像ガールの世界に、
   完全に入った!

   五十代でも、ガールだい!(爆)




   え~~~と、五智如来とは、
   大日如来を中心に、
   阿しゅく如来、宝生如来、無量寿如来、不空成就如来
   の五如来さまだそう。

   また、ここは 
   大塔宮護良親王の身代わりとなって、壮烈な最期を遂げた
   村上彦四郎義光、義隆父子の菩提寺でもある。

   南北朝の頃の歴史は、私には、う~~ん(苦笑)。



   大海人皇子(後の天武天皇)ゆかりの寺で、
   吉野山で最古の寺院だとか。

   




   
陀羅尼助丸(だらにすけがん)、と書いてある。
薬の名前だ。

この当たりで撮影、たぶん(苦笑)。


行者さんが 陀羅尼を唱えていると、眠くなる。

口に含んで、その眠気を覚ますための薬?

ベルベリンという成分が含まれており、
ちゃんと、殺菌効果などがあるそうだ。

美味しくはなさそう。。。




義経の妻、静御前の

吉野山峰の白雪踏み分けて入りにし人の跡ぞ恋しき
しづやしづ しづのおだまき繰り返し昔を今になすよしもがな


の、「吉野山」の場所は、ここ、という説がある。

再建を目指している。






喜蔵院。
          

   宿坊なんだ! 今、流行りじゃない!?

   でも、亭主は 旅館もイヤだって言ってるから、
   宿坊なんて、もっての外! って言うだろうな。

   やっぱりこういう所は、オンナノコだけで泊らないとね。

   私は、興味シンシン。 早起き以外は、大丈夫だと思うよ。

   「※タオル、寝巻は持参してください」だって。

   ユースホステルに指定されている。



   役行者像、蔵王権現像、不動明王像などがまつられている。

   と、書いてある(苦笑)。

          
          たぶん、喜蔵院の玄関じゃなかったかな(汗)。


   
   


桜本坊(さくらもとぼう)。

   ここには、重要文化財の役行者神変大菩薩像とか
   釈迦如来坐像とか地蔵菩薩坐像なんかがある。

   こちらも、宿坊であるらしい。

   ここで、白状しておかなければならない。

   あちらこちらで参拝しているなかで、
   「大阪市立美術館の『山の神仏(かみほとけ)~吉野・熊野・高野』展
   に行ってるから、こちらの仏様は 今日は御留守です」
   みたいな札が出ていて、
   「あぁ~~」となった事があった。

   それは、桜本坊だったかもしれない。

   いまとなっては、ハッキリしない(涙)。



   その大阪市立美術館に、
   実は、亭主は、その後まもなく 出張ついでに行く事ができ、
   やっぱり興奮して帰って来た。

   先日 蔵王堂に「聖徳太子立像がある」と書いたが、
   それには もしかしたら 本当は会えなかったのかもしれない。

   なぜなら、展覧会の図録に載っているからだ。


   
   ヒトの記憶というものは、時に これほどまでに曖昧になるものなのである(?)。


   図録によると、桜本坊の仏様たちは 大阪市立美術館に
   多数 お出ましになっていた事になっている。

   だが 記憶では 桜本坊で出会った仏様たちに
   物足りない思いをしてはいない。

   




竹林院。竹林院群芳園として庭園で有名らしい。

   こちらは、「ミシュランガイド京都・大阪・神戸・奈良2013」
   掲載されたとか。

   泊ってみたい! 私は。






この辺りまでが、中千本。

私たちは、竹林院の近くのバス乗り場から バスに乗った。



あちらこちら(1)

2014-05-28 | なんでもないこと
蔵王堂の中は 青い蔵王権現だけではない。

行ったら、奥にまわって ぐるっと観てきてほしい。

青くない(笑)蔵王権現、聖徳太子立像、役行者像 などなど、
もう、びっくりしちゃうよ!!!

おおお! あああ! と思わず声が上がってしまう。

蔵王堂の境内には 他にもお堂があり、見どころは盛りだくさん!





そんな中を あちらこちらと観て 撮って歩く。

とても全部は載せられない。

そして、写真撮影できない場所にこそ、素晴らしい仏様がいらっしゃる。

ホント、仏像ガールには オイシイ所だらけよ!



            
             お天気が良かった事に感謝!










蔵王堂を出てから 本道?からはずれ、坂を下りる。 



吉野朝宮跡
          


          






更に石段を下りて 脳天神社に向かう













この建造物が、何であるか、不明(笑)。



ところで、私は 平地でない場所を歩くのはすごく不得意だ。

土手以外、完璧に平坦なムラに住んでいる事ばかりが理由ではないが。

階段は、大の苦手。

すでに 充分に坂道を上がって来て、
更に階段をかなり降りてきて、へとへと。

そして、長い石段を 一度降りたら、
当然ながら、帰りには 上って来なくてはならない。

ところがこの石段、不ぞろいで、しかも ものすごく段差が大きい。

私には 一段上るのもキツイ。



もっと下にあるという脳天神社へは、亭主が一人で降りて行く事に。

私はこの不思議な石板の場所で待っていた。

          
           「行ってらっしゃ~い」


亭主は グダグダに疲れて 帰って来た。

石段は、後で知ったが(笑)、なんと、445段あるのだそうで。



「で、脳天神社はどうだった?」

「大した事ねぇ!(怒)」

今ではこの脳天神社が 吉野での一番の思い出になった亭主である(笑)。

首から上の病気に 霊験あらたかだという脳天さん、
ウチの亭主の首から上を、どうぞよろしくね(笑)。



たぶれっと

2014-05-18 | 乳がん
スマートマンションというのは、省エネマンションの事だそうで。

経済産業省が推進しているのだという。

使用電力の「見える化」が認定要件なのだそうだ。



15日の新聞に載っていた西新宿のタワーマンションでは、
全戸にタブレット端末が配布されている。

電力の逼迫が予想される日の前日には
タブレットに節電協力要請が表示され、

(誤変換、「強力妖精」だって。(笑))

前日より使用電力を抑えると、ポイントがたまる。

このポイントは、翌月以降の電気料金に充当できる。

すごい世の中になったものだ!!!







吉野のあちらこちらで出会った花々






17日の朝刊の一面には
がん闘病を公開していた19歳のイギリスの若者が
14日に亡くなった事を報じていた。

ガン闘病中に170万円の目標金額を大きく上回る5億円の寄付を集めたイギリスの19歳男性が死去!!

大腸がんだった。

2012年に 治る見込みがないと医師に告げられた。

その後
死ぬまでにやり遂げたい46の目標を立て、
13年1月7日に フェイスブック上で
「スティーブンの物語」というブログを立ちあげ、
闘病生活を公開する。

若年がん患者を支援する慈善団体への寄付を募り、
1万ポンド(約170万円)の目標を掲げたが、
16日までに 16万7000人以上の人達から
380万ポンド(約6億4900万円)を超える寄付を集めた。



その前向きな生き方が共感と感動を呼んだ。

46の目標のうち、達成できたのは34に上った、
と書いてある。



達成:本を書く。

   サッカーの慈善試合を企画する。

   ファーストクラスに乗る 

   スカイダイビングをする etc.

未達成 : バンジージャンプをする

       ブラジルのカーニバルに行く

       ペルーのマチュピチュに行く etc.



あら! ワタシ、生きてるうちに マチュピチュに行かなくちゃ!(笑)

バンジージャンプは、ま、いいけど、やんなくても(苦笑)。



健康な人にだって 勇気を与えてくれるニュースだと思う。

たとえ それが訃報だったとしても。













癌と言えば、子供の癌患者もいる。

小児がんで長い間 入院を余儀なくされる子供たち。

彼らが 書いた絵などの作品を 病院の壁に貼ったり、は
あちこちの病院でやっていると思う。

それを 写真に撮って ネット上で発表するとどうなるか。

彼らの家族や友達、見知らぬ人達から 感想が寄せられる。

激励の声も聞こえてくる。



これは、たぶんNHKの番組で見た。

自身が小児がん患者だったという若者が
彼らに 精一杯のエールを送っていた。

それは 幼い彼らが 病院という繭の中ではなく 
世間という外界と繋がる貴重な体験となる。



医療者、家族、見舞客、患者仲間 だけではない、
社会とのつながり≫。

それは 
本来なら幼稚園や学校へ通っているはずの年齢に達した彼らにとって
必要な刺激であるはずだ。



それを叶えたのは、インターネット。















インターネットは 現代に生きる人達に
必要欠くべからざるものになっている。

一方で、「情報弱者」も生まれてきている。

高齢者のみの世帯や 一人暮らしの高齢者達だ。

こちらにも
「情報格差」を解消すべく、
さまざまな手法が編み出されてきている。

医療においては、それはもう、重要。

そして、外出に不便がある高齢者にとっては
買物も大切。

そんな彼らに タブレットを渡して
若い人を派遣して 注文を取ったり 使い方を説明したり。

それは 「触れ合い」にさえ発展している。

タブレットは、軽い















末期の患者に タブレットを。 

それは 久美子ママの願いだった。

久美子ママが想像していた以上に
反響は広まったし、

久美子ママに関係なく、
弱者とタブレットの相性の良さは
広く認識されつつある。

病室のベッドから発信された 小さな願いが
大きなうねりを作るいくつものパワーのひとつになって
世界を変えていくだろう事を
私はここで予言しよう。

これから きっと 久美子ママを知らないままに
その恩恵に浴する人が
もっとずっと増えていく日が来る。



ただし、その望ましき未来、あるべき姿、とるべき方策は
いまだ模索中である。













2月4日の記事:ホスピスにタブレットを
で御紹介した 久美子ママが亡くなった事を
お知らせします。

私はまだまだ生きられる ~余命宣告の期日を過ぎてからの毎日を綴ります~ :お知らせ   

合掌。










花の季節

2014-05-16 | なんでもないこと
どこもかしこも、花盛りかと思う。

(雑草もだ!)



今 我が家の家の中では 
例年通り 近所のおばあさんからいただいた芍薬が匂っている。


               






玄関先では レモンが匂っている。


               






一重咲きのピンクのバラだけは まだ蕾も固いが

香りの良いバラが咲いた。

               

その名を
ラプソディー イン ブルー という(笑)。

鉢植えで 枯れそうだったので 昨冬 地植えにしたものだ。

私には やはり 鉢植えは向いていないらしい(苦笑)。






ミニバラは 今年は 花色が濃いように思う。

(白っぽいのは、切花にしてから開花したもの。)

               






クイーン オブ スウェーデンが咲いたのは、今年は少し早目。

               


食卓の上は、花だらけだ!  






ジギタリスは ダメになってしまったので(涙)、
新たに植え付けたものだ。


        





奈良県の 橿原の近くに 
「おふさ観音」と呼ばれる寺院がある。

近年、バラ園で有名なようだ。

行けるものなら! と思ったが
連休前は 少し早すぎるだろうと思って あきらめた。

今頃は たくさんの人が 押しかけているかもしれない。

亭主は 
わざわざバラを見に行くなんていう人の、気が知れない!
という反応だった(悔)。



「おふさ観音」を初めに知った時に
お寺に、なんでわざわざバラ? と思った私は、
古い観念から 抜け出せないでいたのだろうか。 

約2500種類約3000株の バラ が植えられている バラ園 です。
副住職が境内でバラを育てていて、
オープン・ガーデン形式をとっています。

イングリッシュローズを中心に、
ツルバラをからませたアーチもあります。


なバラ園なら、お寺でも神社でもいいじゃないか!(苦笑)

ほら、ウィキペディアの右側の写真説明の部分には、
「花まんだら」なんていう言葉があるじゃないか!(笑)

マンダラだよ、曼荼羅!(笑)




我が家は、雑草曼陀羅!(泣)



金峯山寺

2014-05-08 | なんでもないこと
金峯山寺。

きんぷせんじ、と読む。








見えてきたのは、山門。

この、国宝の仁王門の、平成の大修理」が
2019年頃から始まる予定なのだという。













御開帳は 
世界文化遺産に登録されてから10周年の記念、というのもあるが、
その修理の費用を捻出する勧進のためでもある。

修験宗には 予算があまりないに違いない。



ご覧の通り、修理を待つ仁王門。

確かに、修理は必要そうだった。






仁王門というからには、
門の中に 仁王様がいらっしゃる。




左側の方。




右側の方。






延元3年(1338年)の再建で、
高師直(こうの もろなお)が攻め入った時にも 消失を免れた、
寺内で もっとも古い建物なのだとか。








あこがれの、蔵王堂だ。

三体の蔵王権現が祀られており、
御開帳で それをこの目で眺める、いや、拝する事ができる。

この度の御開帳は、6月8日(日曜日)まで。









   秘仏の写真を撮るわけにはいかないが、
お参りして お堂に上がれば
三体の秘仏本尊、
金剛蔵王大権現を拝する事ができる。

なにしろ、ドデカイ!

そして 威厳がある。

私は 心の奥の奥まで 浄化されるような
心の透くような気分になれて
嬉しかった。



高さが半分くらいの障子戸? のようなものを
屏風代わり? にして
三尊の前の場所を区切っており、

ひと区画? の場所に ひとりかふたり
入って座れるようにしてある。

そこに入らせていただき、
しばらくの間の御対面を果たす。

全部、見透かされているよね。。。

そんな感覚だ。



三尊仏は、大きくて、青くて、そして美しい。






蔵王権現は 片足を上げた、変わったポーズで屹立している。

私は 以前 世田谷美術館で初めて観て
驚愕したのだった。


2004-12-10 の記事:吉野・熊野・高野の名宝



この仏様が、真っ青に彩られて、しかも三体、並んでいらっしゃる。

その迫力を、どうぞ想像してみていただきたい。

私には 語る言葉がない。

亭主も ただただ 興奮していた。

「すごいなー! すごいなー!」と言って(笑)。










JR東海:「うまし うるわし 奈良」キャンペーン 金峯山寺篇
蔵王権現――魔を破る、青き異形の仏










三尊仏

2014-05-07 | なんとなく仏教?
三尊仏(さんぞんぶつ)というのは、

真ん中に本尊様、

その左右にそれぞれ 本尊さまとは違う仏様(菩薩様など)をまつり、

そのみっつ(?)でワンセット(?)の仏様を言う。



仏像を配置する形式のひとつだ。




ネパールの三尊像(国立博物館蔵)






「三尊仏」というと、ポピュラーなのは、
釈迦三尊、阿弥陀三尊、薬師三尊 あたりではないだろうか。



阿弥陀様(阿弥陀如来)は 観音菩薩・勢至菩薩と 
よくセットで安置されたり 描かれたりする。

真ん中が 阿弥陀様 →→→中尊(ちゅうそん)

左右に 観音様、勢至さま →→→脇侍(きょうじ
 


浄土寺の阿弥陀三尊仏


  ね、こんなの、見た事あるでしょ?






薬師三尊は、薬師如来と、日光菩薩、月光菩薩(がっこうぼさつ)と一緒。



ご存知、薬師寺の薬師三尊。 美しい!






お釈迦様(釈迦牟尼仏)の仏像(釈迦如来像)の場合は、
お釈迦様が 真ん中で、その両脇を固めるのは、 
文殊菩薩と普賢菩薩、梵天と帝釈天、
薬王菩薩と薬上菩薩、金剛手菩薩と蓮華手菩薩などの例
があるのだそうだが、

ジョルジュ的には(笑)、
「もんじゅ・ふげん」つまり 文殊菩薩と普賢菩薩が一般的かな~、と。



  

ご存知、法隆寺の釈迦三尊。






他に、
劉備・関羽・張飛 の三人を 
やはりひとまとめにする機会が多いのであれば、
あれは 三国志演義三尊?(笑)





ま、例外とか、いろんなのがあるわけで。
(参照:三尊形式と其の他の如来








吉野 金峯山寺の蔵王堂の三尊仏は、
ほぼ 同じ蔵王権現が 三体 並んでいる。

それぞれ 蔵王権現の元のお姿である、
釈迦如来、観音菩薩、弥勒菩薩 を表しているという。

そして それぞれが 過去・現在・未来 の三世にわたって
衆生を救済してくれる事を意味している とも言う。


          


特徴的な 高く上げた足は、【魔】を踏み砕いてくれるのそうだ。

この蔵王堂の三尊仏の前に坐し、憤怒の怖ろしい形相を見上げつつ、 
私は 限りない優しさ、【慈悲】を感じていたように思う。






また、役の行者(えんのぎょうじゃ)の場合、
前鬼・後鬼の夫婦の鬼を従えた三尊形式で
絵にしたり 仏像を安置する事が多い。



役の行者(役 小角、えんのおづぬ)については、
めんどくさくなるから、書かない(笑)。 



ただ、今月7日(水)に 俳優の滝田栄が出てきた放送
「TV日本遺産物語 ~時を紡ぐ旅~ 第3回 紀伊山地」
を見ていたら
役の行者の事を
「今から1300年前の呪術師です」
という説明があった。

呪術師だったのかぁ!(笑)

う~~ん。 と唸ってしまった私は、
もう少し違う言い方をして欲しかったのかも?





それから、とにかく、蔵王堂はスゴイ!

お堂がすごくて、柱もすごくて、中に安置されている三尊仏もすごいが、

裏側に置いて(?)ある仏像群の中にも
とんでもなくスゴイのがあるから、
仏像ガールたちは、ずえっったいに、中にお参りしないとダメよ。



着色されていない蔵王権現像、聖徳太子像、前鬼・後鬼像、
ああ!!! あの中で 写真が撮れたらよかったのに!(笑)



吉野

2014-05-07 | なんでもないこと
ケーブルを 吉野山駅で降りる。

ここいら辺りまでが、<下千本>。



坂道を上り始める。

黒門がある。 あったらしい(苦笑)。






最初にあるお寺さんが、弘願寺。

本尊は阿弥陀如来だが、
関屋地蔵尊というのが、歯痛に霊験があるとか。

6月4日には 歯がため地蔵祭が行われる。 だ、そうだ。







歯が抜けると、上の歯は床下に、
下の歯は 屋根に投げて、
「鬼の歯にな~れ」とか何とか唱える、
という方法が 子供の頃には あったが

こんな所に収める、という方法もあるのだ、と思った。

生まれた家は 床が高く、
はめた板には穴があったので
容易く投げ入れる事ができたし、

屋根は茅葺きだったので
投げて届けば、落ちてくる事はなかった。

最近の子は みんなどうしてるんだろう?

そういえば ウチの子たちには どうさせただろう?



確か 全部とっておいている子が 誰かの所にいたなぁ。

誰だっけ?(笑)



~~あ、今、息子が帰って来たので、聞いてみました。

  屋根や床下に投げて、
  その後の行方は追わなかったらしいです。

  どこかに転がって行って、今でもその辺に転がっている、
  或いは 朽ちて庭の成分の一部を占めている、
  という可能性はありそうです~~



5月19日追記:思い出した。

        「ねずみの歯に、な~れ」というのもあった。

        多分、上の歯が「ねずみの歯」だったろうと想像。 






さらに上がると、銅で出来た大きな鳥居がある。

  逆光の、銅の鳥居


そんなに古そうには見えなかったが、
成立年代は不詳で、

聖武天皇の時代の、東大寺大仏を建立した余りの銅で造った、
という伝承があるそうだ。

ただし、その後 何度か 火災に遭い、
その度に再建されていると、これは、記録がある。

高さ 8.2m、  柱間隔 7.4m、  柱径 1.1m。

逆光でよく見えなかったが、扁額には「発心門」とあるらしい。



傍らの解説板によると 
この鳥居は 
俗界と浄域との結界であり、

仏道修行を発心(ほっしん)するところ、
菩提心(ぼだいしん)を起こすところ 

なのだそうだ。

菩提心とは。 悟りを求める心、かな?

検索してね(笑)。



修行者たちは ここで 俗界を離れて修行を行う心を
奮い立たせるのだそうである。

また、
山上ヶ岳頂上(大峰山)にある山上蔵王堂までの間にある
発心門・修行門・等学門・妙学門と続く
金峯山(きんぷせん)四門の第一門なのだそうである。

ならば、この他にも 門(または、鳥居)を
いくつも通るのだな、と思ったのだったが、
他には気づかなかった。

という事は、うすらボンヤリと歩いていたのか、
または 他の門は もっと山奥で
そこまで到達しなかったのか、の どちらだだと思う(泣)。




銅の鳥居から眺めた商店。

「修験道用 法衣法具一式」と見えるが、
名物のくずもちを商っている。



あこがれの吉野へ

2014-05-06 | なんでもないこと
これは、橿原駅でなかったら、近鉄京都駅だと思う。

忘れた(苦笑)。

最近、とても物忘れが早い(汗)。

               



そして、これは、ホテルのエレベーター内。

               





オマケの橿原で すっかり感激していたが、
私の目的地は 吉野だった!

ただし、吉野は 桜の季節が終わったというのに、
予約はどこもとれなかった。

そのせいもあっての橿原泊だったのだが、
これはこれで、大正解!だった。

でも、あくまで、目的地は、吉野!!!






奈良へは、二度ほど 行った事がある。

二度とも、団体旅行だった。

東大寺大仏殿も 春日大社も 奈良公園も
二度ずつ行った。

が、「行った」という気分になった事は、ない。

お仕着せで、「行かされた」感があったのだと思う。



今回は 
亭主が私の意見を聞いてくれそうだったから、
「御開帳をまだやっているかもしれない♪」
と思い、
「吉野!」
と答えたのだった。

そして、私は、吉野へ行った。

桜の季節には 遅かったが。






さあ、こんなテンポで語っていると、
今回の旅行の話で、5月が終わるゾ!(笑)

連休も終わる(哀)。





世界遺産登録十周年記念国宝仁王門大修理勧進
秘仏本尊特別御開帳
















近鉄吉野線で吉野駅まで。

そう、そこは、憧れの「吉野」だ(笑)。







桜は咲いてなくとも、そこは充分に美しい。





帰りに余力が残っていたら その時は歩こう、という事で、
ロープウェイに乗る。



千本口駅から吉野山駅まで。
                    



今井町

2014-05-01 | なんでもないこと
ヘトヘトの、ペコペコになって、
「お腹すいた~、お腹すいた~」
と唱えながら(?)歩いていると、
亭主が
「もう少しガンバレ」
と のたまう。

もう少し先に 面白い場所があるのだと。

「花ナントカ」というのだと。







それが、これだった。「花甍(はないらか)」という場所。

今井まちなみ交流センター花甍

          



ただし、夕方になり、すでに閉館した後だった(涙)。











ご覧の通りの、素晴らしい建物だった。

中に入りたかった!






この「花甍」から先の地域は、
昔ながらの町並みが残っているという。

今井町

楽しみながらの散策、とはいかず、
飢えと極度の疲労とに苛まれながら
ひたすら歩く。






















それが、「観光のために残しました!」というのではなく、
「いや~、前からあったのが、そのままなんだけど?」
といった風情で、感激モノだった。

有名な「○○家住宅」なんてのは 見に行かず、
ひたすら駅に向かったんだけど、
それでもこの雰囲気!

元気な私だったら、興奮しまくっていたにちがいないのだ!





で、近鉄橿原線で、たぶん「八木西口駅」、「畝傍御陵前駅」、
そして「橿原神宮前駅」へと帰って来た。

歩いた~!



ホテルの周囲も さんざん歩いたけど
めぼしいレストランもなく、
結局 ホテルの中華レストランで晩飯にありつけたのは
かなり遅くなってからだった。






新幹線に乗り、近鉄に乗り換え、
降り立った駅からたった数時間の観光で
この日は 19000歩ほど歩いた。

(亭主は20000歩を超えていた。)





ホテルのサイドテーブルの下には
聖書と仏教聖典の他に 古事記もあって、
さすが奈良! と感じ入った(笑)。