ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

ドキドキ・バレンタイン

2006-02-16 | 考えたこと
有明に着くと そこはまだあちこちが工事中。

近代的で人工的な匂いのなかに
縁石と縁石とつなぐモルタルを
コテを使い、手作業で丁寧に詰めている人を発見。

写真を!と思ったがやめといた。

それくらい ‘手仕事’と言う言葉が似合わない場所。

けれど そこに人がいる、ということは 人の手仕事が必ず必要。

病院だってそうだ。

病んだ人を診るところに 人の手は欠かせない。

どんなに新築まもない病院で 最新設備が整って 
ピカピカであっても。

写真は 有名な病院の、有名な姿ではなく、横っつら(笑)。

上の方に 
片側のハサミが大きい シオマネキのようなものがついているのが
面白くて撮影。

よく見えない?(笑)

この できたてホヤホヤの病院のすぐ後ろは
土くれをほっくり返して、これから大工事が始まる、
という様相だった。




Libing as a breast cancer survivorで知り合った
ばななけーきさんをたずねて ここまでやって来た。

ネットで知り合った方と実際にお会いするのは これが初めてで、
緊張というか ドキドキというか ハラハラ・ソワソワが
いつにないものがあった。

面会時間(2時から)にはまだ少し早かったが
入れるものなら、と思って受付へ行ってみる。

面会受付は 守衛室でできる、ということだったが
あえて 少々時間を置いて 
広くてぴかぴかのホールをぐるりと歩く。

入り口から 広いホールを抜けると
手入れの行き届いた芝生の庭園になっていて
季節が変わればそれなりに美しいはず。

小径が作ってあるので そこをぶらりと一周。



もう一度ホールに戻って トイレへ(笑)。

壁にかけてある日本画の素晴らしさとその大きさに
またびっくり。

「うひゃ~、県立の○○とは違うわ~~。」

こんなところに感心するのは私くらい?



受付のオネエサンの親切に
「これだけの大きな病院で 来院者も山ほど来るだろうに。」
と感謝しつつ
エレベーターで5階へ。

ナースが案内してくれる、と聞いていたが
ナースが消えてしばらくしたら
私に向かって歩いてくる人が!



おお!

貴女がばななけーきさん?!

なんて美味しそう・・いや、優しそうな方!

ナチュラルな雰囲気。

なんでも入院なさってから 夜も昼も(?)よく眠れるのだとか。

どうりで、お肌も髪も ピッカピカ!

そして座っていれば病人とは思えない。

お元気そうで、まずはヨカッタ。

でも痛いところがあるってのは、イヤだよね。



病棟ごとにパーラーがあるのか?

小奇麗なこれもピカピカ新しいお店のテーブルで

のどがカラカラ(笑)の私は、シャーベットを。



ゆずシャーベット、美味しかった♪



そこで 一時間と少し、
おしゃべりのし通し、しゃべりまくり。

話はあっちへ飛び、こっちへ跳び、
そりゃあもう た~いへんな 女性のおしゃべり、

社会問題、医療問題、家族問題、パーラーのサービス問題、
あと 何をしゃべったろう?

術後間もなくお蕎麦を食べる話、
旧陸軍病院の話。

(あれはね、後で思い出したけど、
 巣鴨プリズンに近かったはずよ、
 地続きだったかもしれないわ!

 ほら、東池袋のサンシャイン60って、
 巣鴨プリズンの跡地だったって言うじゃない?)

とにかく ひっきりなし、しゃべった。

初対面とは思えない馴れ馴れしさで。

(一番面白かったのは「Fya」の発音かしら?)

興奮によるドキドキは なかなか収まらなかったけれど
温かな人柄に触れて とっても親しみを感じて
楽しかった~。



帰りは 素直に 臨海線で。

国際展示場駅まで
歩いた事のない道を歩いてゆくので、
またドキドキがはじまる。

だって、方向音痴なんだもの。。。



こんなに近くに駅がふたつもあって、いいね。

県立○○は・・・やめとこう(笑)。

大崎まで、こんどは320円。



帰りは 少しは落ち着いて シートの上で撮影。

そのわりにはボケてる(涙)。



北へ帰る電車に乗ってからも かなり脈拍は速かった。

そりゃあ、初めての体験だものね。

ようやく落ち着いてきたら 何か 記憶に違和感が。

ぼんやり車窓を眺めていて、
さっきお会いした 初対面の人は
実は昔良く知っていた人だった、と感じたから。

あれ~~~?

確か、初対面だったはずなのに。

ずっと以前に どこかでお会いして、
親しかった人じゃなかったっけ?

記憶の袋をガサガサと引っ掻き回して
どこにいれてあったのか?と探す。

良く知っている人に似てるだけ?

記憶力には自信はないが違う。



きっと 前世で 親しくさせていただいたのね?

そんな気になってしまった。

バレンタインの日の 初めての出会いだった。