ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

暑いけれど、生きてます

2012-08-29 | なんでもないこと
暑いです。

先日 都内へ出かけたら
あそこは暑くなくて、あったかだった。

暑いってのは、あんなヤワなもんじゃあ、ない。



ここは、暑い。

チリチリと 皮膚が焼ける音がしてきそうな位、

暑い。



雨が降らない。

台風の影響がなかったのはいいけど、
雨が、とことん、降らない。



長雨で解けるけど 乾燥には強いという、ネギが
畑で白っぽくなってきている。






いつも 冬野菜が美味しくなると 太るのだが、

この夏は 「夏野菜が美味しい!」と感じていた。

そして、太った。

(久しぶりの、55キロ越え!)

何でも美味しいと、太るのかしら?

幸せな事だと思っていたけれど、
体重がどんどん増えるってのは、そうでもないなぁ。





暑い。

そして、仕事はひっきりなしだ。

有り難い。

けれど、暑い。



無治療になる

2012-08-05 | 乳がん
私は 
乳がんの手術から9年を過ぎた去年の12月から 
一切の治療を止め、
無治療になった。

 ~~ フルイハナシデキョウシュクデス。 ~~






     






当初は 5年で終るはずだった。

その後 新たなエビデンスが出て、
更に5年の投薬を続けた方が 成績が良いとわかった。

医師は その情報を提供しなければならず、

患者は 治療(投薬)を受けるかどうかを
選択しなければいけない。




5年の延期。

ここで治療を止めたい。

けれど、もし 治療を止めて 後で再発があったら・・・?



私は もしもの時に 後悔しないためには? と考えて
やはり 治療を受ける方を選んだ。

シャバに出るのが 5年 先送りになったような気分だった。






     





通常、5年で一区切り、という癌治療だが
乳がんの場合、
10年という長い時間での <一区切り> になる。

それは 乳がんが 
<非常に再発や転移をしやすい癌である>
という事情による。



殊に 私の場合、リンパ節に転移があったため、
通常は2年で終るリュープリン注射を 月に一度3年続けた、
などというように
<通常>の治療とは 少し異なる。

人の顔が ひとりひとり違うように
癌も ひとつひとつ 違うので
治療も 「乳がん」と ひと括りにはできない部分がある。













そうして 薬を飲み続けて
去年の秋、今回限りでお薬を止めます、と
主治医に伝えた。

「いいでしょう。」

との返事だった。

もともと ダメ押し的に加えた治療で、
主治医としては どっちでもいい、と考えていたのだった。

一度 リンパが腫れている、という事で 騒ぎがあったが、
それも 転移ではなかったので
これまで 順調に時を重ね続けている、というのも
参考になったと思う。



5年を待たずに4年で止める事にしたのは、
副作用の関節痛が辛かったから。

3年と4分の3 で止めなかったのは、
キリが悪かったから(笑)。

ちょうど4年で止めようと思っていた。

もし 今後 再発があったとしても、
服薬治療を中途で止めたせいとは思えない。

決して、後悔はしない。



母の葬儀で受診日を遅らせた関係で 
12月の再診日が1月にずれてしまっていたので、

少し中途半端な時期にも思えたが

私としては 手術日が特別な日、という思いが強かったので
その日で薬を飲むのを止めた。

いつものように飲み忘れて残っていた薬は、捨てた。






晴れて、無治療になった!













今年の12月で 術後10年を迎えると、
以降は 年に1度の検診で済むようになる。

都会のクリニックに通院して
スウィーツ堪能の機会が減るのは
まことに残念至極!

画像には 古いものも 混じっていたかもしれない。






   



最新のスウィーツは 甘味処の宇治クリームあんみつ。

黒蜜をかけて、召し上がれ。

ほうじ茶を何杯もお代わりできて 嬉しかった♪



伝染るんです 

2012-08-03 | 考えたこと
ある朝 亭主が 
「きょうの「あさイチ」は 面白かったゾ!」
と 珍しい事を言い出だした。

なんでも、
最初にNHKの画面に映し出されるいい歳をした3人が3人とも、
目が真っ赤だったというのだ。

直前に放送が終わる テレビ小説『おひさま』の
陽子ちゃんと 親友の女の子との別れの場面を 見ていたためだったらしい。

(古い話で 恐縮デス)



それでも 一人が泣き出さなければ
他のふたりも 泣かずにすんだのではないかな? 
と私は思った。

ひとりが泣き出せば 
なぜか「泣く事が許された」ような気がして、
後に続く人は たやすく涙を見せられるように思う。

それが<もらい泣き>心理?







テーマカラーを赤から黒に移す頃に植えたチョコレートコスモス。
意外に丈夫で 今年も芽を出し、花を咲かせてくれた。






その後 『おひさま』では
空襲など 戦災の場面が続き、
視聴者の新聞への投稿には
「今回の震災を思い出してしまって 涙が止まらない」
などというものがあった。

地震や津波などの自然災害と戦争とは かなり違うものだし、
空襲の場面のある回を見過ごしてしまった私は
「そんなに似てる~?」
と思うのだが、そう感じる人は 多数いるようだった。

たくさんの人の涙腺をゆるませた朝ドラだったかも。







みどりって、キレイ♪






大昔の話になるが、
中学時代の私の親友の結婚式では
婿入りする花婿が 真っ先に泣き出した。

そうしたら、その場に居合わせた人たちが
続々と号泣しだした!

「もらい泣き」というのは確かに存在するが、
あれはすごかった、私のこれまでの人生の中で、一番!(笑)

彼が婿入りする先の、私の親友の家族が 一番泣いていた。

確か ケーキカットのあたりで泣き出したのだと思う。

花婿さん、まさか、悲しみや後悔の涙じゃないよね?(苦笑)







こぼれ種から咲き出したロべりア。 大好きな色!






秋月辰一郎氏の『長崎原爆記』を読むのは、大変だった。

これは 私には とても意外な事で、驚きだった。



私の読書タイムは 
いつも通り、治療院に向かう電車の中。

エアコンも効いているが 
原爆後の長崎の混乱の様子、必死な人々の様子は

テレビ映像での東日本大震災後の様子と 
どうしても重なってしまい、
読んでいると肌寒さを覚える。

しばしば 本を閉じて 
目を車窓の外に転じたりしないと
読み続けられなくなったり。

辛くて 
気分転換してからでないと 先の文字を追えなくなるのだ。

そのうち 気分が落ち着くと 
先が読みたくなる。

本を開く。

読む。

・・・本を また 閉じる。

そんなふうに 読み進めた。

読み終わるのが嫌で 読み終えたくなくて 
気持ちを落ち着けるために 本を閉じることは 
これまでも まま あったのだが、
こんなのは 初めてだった。

不思議な読書体験だった。







こぼれ種からの大株、金魚草。






人の感情というものは、伝染する。

確かに空気感染するし、
読書などの間接接触とも言えない状態であっても、
<想像力>によって 
人は 容易く 他人の感情の波に 同調してしまうのだ。



だから、友よ、
せめて 私たちは 
できる限り 機嫌よく生きていこうよ。

可能な限り、いい<笑顔>で 人と接していこうよ。

そして、
<笑顔>が 隣の人に 感染していくように、
できるだけ長い時間、
機嫌よく過ごしていこう。