父が死んだ。 62歳だった。
母が死んだ。 78歳だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/dd/753b09aff473e947f7f51b969ef4999b.jpg)
梅雨入りは 例年より 10日ほど早かったという。
村中の子ども達の「初めてのおつかい」に登場する
お豆腐屋さんも亡くなった。
豆腐屋のジイサンは 高齢だったが
入退院と 店の一時閉店・再開とを繰り返してくれた。
豆腐難民となった私たちは
その間に あちこちの豆腐屋をめぐって
どこそこの豆腐はまあまあだ、
いや、あっちの方が美味しい、
などと情報交換をして
村で一軒の美味しい豆腐屋が閉店した後の
事前トレーニングを積む事ができたのだった。
私が見つけたのは、大手スーパーに置いてある、
有名な豆腐屋の 一丁500円の豆腐。
それが 村の豆腐屋の105円の豆腐に 最も近い味だった。
あのジイサンは 自分で美味しいと思える豆腐を
大豆にこだわって(結果、北海道産の大豆だったそうだが)
作り続けてくれていたのだ。
何の話だっけ?
そうだ、「死」だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/04/070fca741b5d782fe7e74b27bb0bc3f7.jpg)
我が家のクイーン・オブ・スウェーデンの開花も
例年より10日ほど早かった。
20代の終わりに当地にやって来た私は
50代半ばになった。
当時 若手だった ヨウちゃんも 義さんも
そろそろ老境に近づいている。
死ぬ事を忘れてしまったような
90代も終わりの方のジイサンも
90代半ばのバアサンも
そろそろ身体がきかなくなってきいているし、
そろそろ新しい記憶がアヤシクなっている。
(このふたりだって、村内最高齢というわけではない。
聞いた所によると、100歳を超えて
まだまだ元気なバアサンがいるらしい。)
ふたりよりも もっと若手だった人達が
次々と鬼籍に入っている。
同級生にも 亡くなる人は続いている。
亭主を亡くした同級生もいる。
あの時は あんなに元気だったのに、と思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/74/80efa9d317f9e268c0b8851a8a6500f2.jpg)
テレビドラマで「ぱじ」というのを見た。
(→ヒューマンドラマスペシャル「ぱじ」:じいじと孫娘の愛情物語)
女の子が可愛い過ぎるのが![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/6d/4e0341cd4acf29f39dbf165c010bdd13.jpg)
私としては気に食わない(爆)
が、評判の高かったドラマだ。
孫を引き取ったジイジが
自らの<老い>と <老い先>の短さを実感しつつ
愛する孫の無事と成長を願い、見守り、時に奮闘する。
伊藤四郎の友人達も 同様に老いている。
<老い>は日常であり、<衰え>も常識である。
けれど そこに
共に老い、共に悩んでくれる思いやりあふれる隣人達がいて
(吉行和子は77歳)
それに関しては
女の子が それは幸せな人生を歩んで来れた事は
間違いない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/dc/de8db5f0b3cdf73cd48395bb5f4ee686.jpg)
ジイサン・バアサンとなった彼らが
自分達亡き後の世界を胸の内で想像し、
より良き未来であるために
今 自分達にできる事とは何か?
を考え、実行していく。
その根底にあるのは、愛。
愛しい者達に寄せる深い人間の情である。
そして、人は、運がよければ、
みんな、老いていく事ができる。
それはしかし、苦悩の日々でもあるらしい。
何の話だっけ?
そうだ、死だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/dc/70a1d8d499dbaedbb3432b29fe934752.jpg)
周りを見回して、私が実感し続けている事。
それは。
人は、どうやら、やっぱり、みんな、死ぬらしい。
疑った事がある訳じゃないけど、
本当に、本当に、みんなが死んでいく。
ああ、私も 死んでいくんだ。
そう思う。
実感として、それがわかった。 って感じだ。
それが ようやく実感としてわかったのは、
そう、乳がんの手術を受けた頃だった。
癌だったからじゃない。
半世紀近く生きてきて
周りを見てきて
そして それがわかった。
手術から10年経った今では
まるで村の古老のように わかってきたよ!(爆)
母が死んだ。 78歳だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/dd/753b09aff473e947f7f51b969ef4999b.jpg)
梅雨入りは 例年より 10日ほど早かったという。
村中の子ども達の「初めてのおつかい」に登場する
お豆腐屋さんも亡くなった。
豆腐屋のジイサンは 高齢だったが
入退院と 店の一時閉店・再開とを繰り返してくれた。
豆腐難民となった私たちは
その間に あちこちの豆腐屋をめぐって
どこそこの豆腐はまあまあだ、
いや、あっちの方が美味しい、
などと情報交換をして
村で一軒の美味しい豆腐屋が閉店した後の
事前トレーニングを積む事ができたのだった。
私が見つけたのは、大手スーパーに置いてある、
有名な豆腐屋の 一丁500円の豆腐。
それが 村の豆腐屋の105円の豆腐に 最も近い味だった。
あのジイサンは 自分で美味しいと思える豆腐を
大豆にこだわって(結果、北海道産の大豆だったそうだが)
作り続けてくれていたのだ。
何の話だっけ?
そうだ、「死」だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/04/070fca741b5d782fe7e74b27bb0bc3f7.jpg)
我が家のクイーン・オブ・スウェーデンの開花も
例年より10日ほど早かった。
20代の終わりに当地にやって来た私は
50代半ばになった。
当時 若手だった ヨウちゃんも 義さんも
そろそろ老境に近づいている。
死ぬ事を忘れてしまったような
90代も終わりの方のジイサンも
90代半ばのバアサンも
そろそろ身体がきかなくなってきいているし、
そろそろ新しい記憶がアヤシクなっている。
(このふたりだって、村内最高齢というわけではない。
聞いた所によると、100歳を超えて
まだまだ元気なバアサンがいるらしい。)
ふたりよりも もっと若手だった人達が
次々と鬼籍に入っている。
同級生にも 亡くなる人は続いている。
亭主を亡くした同級生もいる。
あの時は あんなに元気だったのに、と思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/74/80efa9d317f9e268c0b8851a8a6500f2.jpg)
テレビドラマで「ぱじ」というのを見た。
(→ヒューマンドラマスペシャル「ぱじ」:じいじと孫娘の愛情物語)
女の子が可愛い過ぎるのが
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/6d/4e0341cd4acf29f39dbf165c010bdd13.jpg)
私としては気に食わない(爆)
が、評判の高かったドラマだ。
孫を引き取ったジイジが
自らの<老い>と <老い先>の短さを実感しつつ
愛する孫の無事と成長を願い、見守り、時に奮闘する。
伊藤四郎の友人達も 同様に老いている。
<老い>は日常であり、<衰え>も常識である。
けれど そこに
共に老い、共に悩んでくれる思いやりあふれる隣人達がいて
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/36/a6819ff0a7554dd86d4758c028928902.jpg)
それに関しては
女の子が それは幸せな人生を歩んで来れた事は
間違いない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/dc/de8db5f0b3cdf73cd48395bb5f4ee686.jpg)
ジイサン・バアサンとなった彼らが
自分達亡き後の世界を胸の内で想像し、
より良き未来であるために
今 自分達にできる事とは何か?
を考え、実行していく。
その根底にあるのは、愛。
愛しい者達に寄せる深い人間の情である。
そして、人は、運がよければ、
みんな、老いていく事ができる。
それはしかし、苦悩の日々でもあるらしい。
何の話だっけ?
そうだ、死だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/dc/70a1d8d499dbaedbb3432b29fe934752.jpg)
周りを見回して、私が実感し続けている事。
それは。
人は、どうやら、やっぱり、みんな、死ぬらしい。
疑った事がある訳じゃないけど、
本当に、本当に、みんなが死んでいく。
ああ、私も 死んでいくんだ。
そう思う。
実感として、それがわかった。 って感じだ。
それが ようやく実感としてわかったのは、
そう、乳がんの手術を受けた頃だった。
癌だったからじゃない。
半世紀近く生きてきて
周りを見てきて
そして それがわかった。
手術から10年経った今では
まるで村の古老のように わかってきたよ!(爆)