ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

<北方>という冠

2007-01-31 | 読書
「ハードボイルド」と言う言葉を聞いて思い出すのは、
今でも 内藤陳の「オラ、ハードボイルドだと!」(爆)。

それくらい、
私は本来 ハードボイルドという分野には縁がない。

一方で、私も 北方謙三という作家(→こんな人)が
ハードボイルド作家と呼ばれていることぐらいは知っていた。

だから 彼が『三国志』(集英社文庫、2001.6.18~2002.6.18、571円)
を書かなけりゃ 
彼の著作には手も出さなかったろう。

北方謙三という作家は‘漢(おとこ)’を書くことに優れた作家なのだそうだ。




文庫版『三国志』とクラさんのブロッコリー。
ブロッコリーの芯は、もちろん、ぬか漬けに(笑)。



『三国志』を文庫で楽しんだ後、
待ちに待っていた『水滸伝』の文庫版の配本が 
ようやく始まった。

(現在、4巻まで。 集英社文庫、2006.10.25~、630円)

ちなみに、第9回 司馬遼太郎賞受賞。

文庫化に際し、著者はかなりの手入れを行ったと言われている。



ファンはこれらに 
『<北方>三国志』 とか
『<北方>『水滸伝』 とか

<北方>という冠を付けて呼んでいる。

それまでの『三国志』や『水滸伝』とは
一線を画している、と言いたいのだろう。

それは私にも理解できた。



いや、実は『三国志』も 『水滸伝』も 
横山光輝のマンガでしか読んでいないので

それまでに出版されたいくつもの小説と
どう違うのかまでは 私にはわからない。

わからないけれど、
それまで持っていたイメージとは随分違うのだ。



わたしは 
かつて 『<北方>三国志』を読んだ時、

次々に出てくる登場人物に
次々に感情移入してしまい、

それがまた 敵や味方だったりするものだから
エライ、フクザツな気持ちになって困惑したものだった。



それは 人物の書き方も 物語の流れも自然なので
人々が 実際に そこに生きて 呼吸をしていて 
体温があるかのように感じられるから。

そして 感情移入して読んでいれば
つい応援してしまうものだと思うのだが

次の章に入ると
また別の国の別の武将や参謀の感情の揺れに
自分も揺さぶられる、という感じ。

すると さっきまで敵の人物になりきっていた自分と
心の中で葛藤が生まれてしまって
非常に困ったものだ。 



その中でも 一番 印象に強く残っているのは 
呂布の最期。

不覚にも 涙ぐんでしまった。

息子に 『北方三国志』を薦めながら 

「私、これ読んでると 次々に主人公が変わって、

 そのたびに その主人公が好きになるのよね~。

 一番好きなのは、呂布!」

と話していると、

亭主は 「敵じゃないか!」と笑ったのだが

敵だろうと何だろうと 魅力的な‘漢’は魅力的なの!

そして 呂布の最期は 哀れを誘う。



こんな読者は珍しいのか?と思っていたら、
『青春と読書』(集英社)2006年11月号の特集の中の
北方謙三との対談で

ロックンローラー・吉川晃司が
「『北方三国志』では 呂布が一番好きなんです 云々。」(p10)
と発言していたので

ああ、私だけじゃない、と安心?した(笑)。







さて、『水滸伝』という物語は、
なんでも 900年も前の中国の
民間説話の寄せ集めみたいなもので、
70回本、100回本、120回本、などがあるそうだ。

それぞれに 矛盾するところ、不自然なところがある。

著者はこれを解体し、再構築し、一から書き直したので
その労力は膨大なものだろう、
時間と、筆力と、勇気が必要だ、ということだ。
(北上次郎 『水滸伝』1巻解説 p385)

そして そのためには 
中国版にはない人物・組織を取り込み、
キャラクターを変え、背景を作り直し、
新しい挿話、新たな人物を創作し、
独創的な物語を作り上げる必要がある。
らしい。
(同 p386)



そもそも『水滸伝』というのは、

‘替天行道(たいてんぎょうどう)’の旗を掲げて
梁山泊に集った豪傑たちが
「腐敗した時の政府に対して反乱を起こし、
 壮大な戦いを挑む物語」(吉田伸子 『青春と読書』同p18)
なのだが

結末は哀れ。

志をもって集まった英雄・豪傑たちが
次々と闘っては死んでいく(はずだ)。



だからこそ ‘漢’の物語なのであり、

重要なのは‘死にざま’なのであり、

要するに つまり 人は‘生き方’なのであり、

「ひとの生き方の物語、

 人生の物語として 読んで欲しい。」

(北方謙三 『青春と読書』 同p13)

物語なのだ。




第2巻の帯に

「人間の想像力が及ぶかぎりの、
 壮大な物語を書きたい。
  
 私という創造者の矜持をかけて。」

という著者の言葉があるが

壮大と言えば壮大、

だって 梁山湖に浮かぶ天然の要塞、名づけて‘梁山泊’は

その横幅が 湖の幅より広かったりするのだ!(爆)
(『青春と読書』2006年12月号、p104所収  「世界でひとつだけの地図」)



文庫版の第3巻のはじめに地図が載っているが
そういった原文の随所に見られる矛盾点を
一枚の地図に収めてしまうがごとく、

大胆 且つリアルに再現された 
もうひとつの 別の物語と思った方がいいのかもしれない。

その再構成力が <北方>という冠に表れているのだろう。



その再構成力のおかげで
状況や舞台設定、登場人物などを 
容易に想像できるのはいいのだが
各巻頭の こういった人物像は



・・・・・・ちょっと困る。

東洋人なのだから、
なにも ジュリアーノ・ジェンマに似てなくてもいいのだが。。



先に述べた対談の中で 北方氏は

「小説の中での死に対して、
 俺はある種の憧憬を持っている。

 だから 死に方というのが 大事なんだよ。」

と語っている。

その‘死に方’が これから次々にでてくるはずで、

ある書店員さんなどは

「そのたびに涙を流していたので、

 電車の中や休憩時間に読むことができなかった」
(『青春と読書』2006年11月号 同p16)

そうなので、

いつも 電車に乗る日は読書の日、と楽しみにしている私は、

どうしようかな~と迷っている。

肋骨の痛み

2007-01-29 | 更年期
年末、胸に 度々 痛みが走った。

胸が痛むことは 子供の頃から あったことで
別段、重篤な病気ではないらしい。

心電図検査だって 以前は(笑)異常ナシだったし、
だいたいが、心臓系の痛みかどうか わからなかったし。





過日 車で通った時に 
「カワイイ!」と声に出してしまった サニーレタスの畑。

きのう 散歩で行って見たら
可愛くもなんともない、リッパなサニーレタスに成長していた。



今回は そんななかで 
乳房の下の辺り、でも乳房。
という場所が痛んだので

ちょっと不安だった。

手術したのと対側の胸だったので、なおさら。

(放射線をかけていないので。)

でも もうすぐ主治医の診察を受けるし、
と 気にしないようにしていたら
術側も痛み出した。

痛みは キリキリとはっきりした痛みで、
一瞬、ウッと息が止まる。

けれど、一瞬で収まる。



主治医にはきちんと伝えたし
胸のエコー検査の時も
「どこか気になるところはありますか?」
と聞かれ、これにもきちんと答えている。

そうして検査をして出た答えが
「大丈夫。うん。」
だったのだから、大丈夫なのだろうと思う。



痛む場所は その後 少し移動したらしく、
最近は乳房の下と言っても外になった。

痛むと 思わず 手で押さえる。

収まると 手で押して どこが痛んだのか
確かめてみるクセがついた。

それが最近、押すと 肋骨が痛むようなのだ。

主治医は「これは、乳腺。」と言って診てくれたが
なんと、骨だよ。

4年目からは 骨シンチがないのも
よかったような、不安なような。

けれど 今までは 骨の画像に集積していた黒いものが
徐々に薄くなってきてたくらいだから、
骨転移を心配する必要は ないのだろう。



乳がんとわかる前にも 胸が痛んでレントゲンを撮ったりして
「精神的なものか?」と余計に悩んだ笑い話的経緯は
以前書いたが(→2004年7月3日。うわあ、昔だァ!
           うわあ! 乳がんについての、最初の記事だァ!)

それ以降も 時々 同じように 胸を手で押さえてきた。

そして 普段は傷まない部分を 手で押しても
普通ではなく痛む部分があり、
これは やはり 肋骨が痛むのだ、という結論に
私は達した(笑)。




ただ今、出荷中。
ほうれん草でもなく、小松菜でもなく、大根の葉っぱのようだけど?



思い返せば 更年期時代の母も
鎖骨のちょっと下あたりを押さえては

「あれ。いでえ(痛い)。
 
 あれ。なんだべ。いでえ。」

と言っていた。

「医者じゃねえもの、わがんねべよ。

 医者行って 身でもらって来うよ。」

と家族が言っても ついに医者には行かなかったが。

(いや、もしかしたら 行ったかも知れない。

 なにせ、数え切れないほどの更年期症状を抱えていたのだから。)



すると この肋骨の痛みは
更年期症状のひとつなのだろうか?

ややこしいところが痛むものだ。

鎖骨の辺りもリンパがあって、
ドキドキしちゃうけれど

痛むのは 鎖骨よりもう少し下と
アンダーバストの辺り。

更年期でそんな症状が出るとは 聞いた覚えがないが。

どなたか、更年期で 肋骨、痛みませんでしたか?

映画『幸福な食卓』

2007-01-28 | なんでもないこと
以前 ここで 読後感を書いた本(→2005年5月14日の記事)が
映画になるという。

嬉しいような気持ちになるものなんだなあ。

ただ単に、
「あ、私、これ、知ってる。」
という気分なのかな?





きっと 年若い人たちは この映画を見て涙を流すことだろう。

最近 
泣きたくても泣けない、という感じではなくなってきた私も
映像で見れば
そして 美しく物悲しい音楽がついていれば
今なら 泣けるかな?



きのうからロードショーがはじまったらしい→映画については、こちら

本の中で 食べている場面が多かったような記憶はない。

忘れちゃっただけかな?

羽場裕一は 私が持っていたイメージよりも顔の幅が広くて
ちょっと丈夫そう過ぎる?(笑)

でも オトコノコは カワイイのが出てくれるし、
あら、オンナノコも可愛いわ、
石田ゆり子も好きだし、
早くテレビでやらないかな(笑)。



追記:

『キッパリ!』(→2005年2月3日の記事、もう一年も前だ!)も 
なんだかテレビドラマになるそうで。

きょうから、ということだったが 見逃した(笑)。

電話で結果

2007-01-27 | 乳がん
受験前のバタバタの合間に
がんセンターに行って 腹部超音波の検査。

そして指定された日に
電話で病院に問い合わせ。

4年も経つと、
そして それまでの経過が良好だと、
わざわざ病院まで 結果を聞きに来るな、ということか?



電話口の主治医に 真っ先に言われたのが、
「脂肪肝だね。」

ああ。。。そう。。

思わず笑ってしまったけれど、
やっぱり、まだ、そうなんだ。。。

あと、中性脂肪。

細かい数値は 
出先からケータイで聞いたから よくわからなかったので
すっとばして聞いた。

冬だからなあ。。。

というか、
すっかり運動不足だったしなあ。



秋に風邪引いちゃったから、よけいに今年はひどい。

むくっと膨れたところに、冬太りだからなあ。。。

加えて、お正月太り。

お餅が美味しくて。。

私の腹囲は 新記更新!(涙)



あとは 腫瘍マーカーも安定しているらしいので

3月の診察の時に 詳しくカルテをチェックするつもり。



それにしても・・・
最近 甘いものや脂っこいものが やたら美味しい。

冬を乗り切るための本能かしら?




冬野菜の収穫を終えた畑。

ビニールのトンネルの中で育っているのは
何の幼苗だろう?

必勝

2007-01-26 | こどものこと
大学は できたら 合格してくれれば 嬉しい。

なにも 大卒でなくてもかまわないのだが
息子の将来の志望が 大卒を必須としているのだから
ここは現役で合格してもらいたい。



というか
娘の時は 早々と推薦で決めてしまったし

(その年の今頃は 娘は湯島までお守りを買いに
 推薦合格組のグループで 祈願にでかけたりしていた。)

私も 久々の受験モードという雰囲気に 
ウキウキしたい気分もあり(爆)。



亭主は 先日 大阪・堺に何度目かの出張。

そして こんなお土産を持ち帰ってきた。

ハンカチ。


なんでも「らくがき寺」というところがあり、
本来はお寺の本堂に落書きをしていたのだけれど
今はこういうハンカチに願い事を書いて
お堂に貼るのだとか。

そのお寺の本堂は 願い事が書かれたこの白いハンカチが
びっしり貼り付けてあるそうだ。

ケータイ持ってたなら 写真撮ってくりゃいいのに。

地元では きっと 合格祈願のお寺として 有名なのに違いない。

それにしても、
おすがりするのが菅原道真公じゃないところが、
へそ曲がりの亭主らしい。



先日、タンスの引き出しにこんな手ぬぐいを発見。



新品ではない。

いったい何の時に使ったものだろう?

娘に「お前、受験の時にこんなの塾からもらったかい?」
と聞いたが知らないという。

これを頭にきりりと巻いたら
あの うすらぼんやり息子が 少しはシャキッとするかしら?



ちなみに 息子はハンカチに「絶対合格」と書いて
受験する大学名を全部書いていた。

先日私が息子に(わざと)
「ねえ。
 
 もし、

 ぜ~~~んぶ スベッテ オチテ ダメだったら、

 どうする?」

と聞いたら

怒ったような顔をして

「全部 受かってやる!」

と言ってくれた!



・・・・・・・・・・・・でも もう忘れてるんじゃないかと思う。

国産甘夏マーマレードアイスケーキ

2007-01-24 | なんでもないこと
虫主婦さんのところ(→虫愛でる主婦の日記)で発見した、
チョー簡単なレシピ。

なんだか柑橘系のママレードを使う人が多いようだったので

某化粧品メーカーで出している
国産甘夏マーマレード140gを使って作ってみた。





森永マリービスケットを6枚。

これをあまり細かくなりすぎないように砕いて。

生クリーム1パックを注ぐ。

しんなりしたら ママレードを一瓶、全部入れる。

容器に入れて冷凍庫で2時間、ハイ、出来上がり。

これが、美味しいんだって!

もう、ハーゲンダッツなんか、いらないから!



甘さを抑えてあるママレードだったので
甘みに酸味、それに苦味もあって ぴったりだった。

これから どんどん いろんなジャムで作ってみよう。

楽しみが増えた!

中性脂肪も増えそう。。。(汗)

出願

2007-01-23 | こどものこと
息子の出願の際に
受験スケジュールを
カレンダーの裏を使って 大きく書き出してみた。

7大学、8回の受験を区別する記号を付けるのに、

1、2、3・・・と書くと日付と間違えそうだし、

A、B、C・・・と書くと 
A出願、B日程、などと紛らわしい。

こんな時、日本にはすぐれた記号がある。

それはもちろん、「い ろ は」。

第一志望の大学は、「へ」!(爆)




明治のウカール(笑)。

「うカ~ルかもしれない」、とか書かれていた(ように思う)。

全体がお守り袋の体裁をとっている。

「前からあったよ」との事だが 覚えていない。

気づかなかったのか?

カレー味に うす味もあったが
私が一番好きなチーズ味を買ってきた。

もちろん ノリというか 面白くて買ってきたのだが
同じようにノリで買う人は多いのかも?

期間限定だし!?

とは言え、
カールおじさんも 禰宜の格好で 神妙な表情(笑)。

ウカール合格神社にも 参拝する受験生はいるのか?

ただし、お味は 普通のカールのチーズ味(アタリマエ)。

久々で美味しかった!





イマドキの受験は インターネット出願もできるようだ。

我が家は そんな大学にも アナログに出願したが
払い込みにはコンビニが使える。

銀行は時間がかかって嫌いなので
(ホントの理由は他にありそう。。。?)
極力 このコンビニ払い込みを使った。

ウカールの隣に見えるのが
セブンイレブンで払い込んだその受領書。

7校のうちの5校が使えた。6枚ある。



整理番号は 志願票に書いてある。

志願票に触れた時は ドキドキ、緊張した。

整理番号を打ち込むときには
もっと、ドエライ、緊張した。

間違えたら 私の未来ではなく、息子の将来にかかわる、
かもしれないのだ。

息子が学校に行っている間に、
これは家にいる母の仕事かと思ってやったが
ぐったりと疲れてしまった。



インターネットで整理番号を打ち込んで
バーコードの入った画面をプリント・アウトして
セブンイレブンに持っていった。

この方法だと、
こちらの名前や住所や 受験する大学名や学部名が
お店の人にわからないで済む。

優れた方法だとは思うが。。。



さて このチケットの半券を切り取って
志願票に貼り付けて郵便局へ持って行き、
「配達記録郵便」だの「簡易書留速達郵便」だの
大学が指示する方法で 郵送出願したわけだ。

金曜日の午後、
息子と娘は家に居り、
私は出かけていたので
息子は おねえちゃんに郵便局まで付き添ってもらって(?)
出してきたらしい。

そしたら息子の居ない翌土曜日の夕方に
「と」大学から電話があり、
貼り付けるのはこっちじゃない、と言ってきた。

バーコードのついた小さい方ではなく、
大学名や氏名や振り替え金額がプリントしてある、
大きい方の半券を貼るのだという。

ショ~~~ック!!

だとしたら、全部の大学、そうじゃん!

私が留守にしていた日に 志願票に貼付して出していた息子よ、
あんた、確認しないで貼ったの?



息子に伝えると
「パパが、そうだろうと思うって言った。」

パパがそう言ったからって、
あんた、確かめないで貼って送ったの?

当のパパは
「わからない、って言った。」

つまり、
「そうだろうと思うけど、わからない。」
って言ったわけね。

で?

だあれも悪くはないと?

で?

アタフタしなきゃいけないのが、私?



しかもこの大学は、
入試要項に
「出願書類に不備・不足がある場合、
 受理することはできません。」
とある、唯一の大学。

通常なら営業(?)時間外かもしれない土曜の午後の5時近く、
電話をくれた女性が美人に見える!(いや、見えないが)

ほっと 不完全な胸をなでおろすばかり。



月曜日の朝9時を待って
あちこちの大学に電話で問い合わせ。

「すみません、
 
 バーコードの方を貼ってしまって、

 大学名や氏名や金額が書かれた部分が
 手元にあるんですけど。」

「い」の大学は 銀行振り替え。

「ろ」の大学は 「入金を確認しますから そのままでいいですよ。」

「は」もOK。

「に」は銀行から。



「ほ」の大学は コピーをとって それをファクスで送ってください、と。

自分家にコピーもファクスもあってよかった~~~、と安堵しながらファクス。

「と」大学には 指示通り 速達で郵送するために郵便局へ。



すると 午後に「ほ」大学から
「ファクスを受け取りましたが 至急郵送してください。」とのこと。

もう一度郵便局へ行き、速達で出す。

さあ、これで「ほ」と「と」は完全に覚えられたゾ。

ムラにひとつしかない郵便局だもの(汗)。

いやいや、志願票を出したその日のうちに
局員みんな(3人)で眺め回した可能性も。。。



そんなこんなの騒動の後、
なんとか無事に出願完了。

早々と受験票が送られてきたのは「い」大学。

そしたら封書の中に、
「350円分の切手が不足していましたので・・・」と紙切れが。

こんなにドジな息子だとは思っていなかった。

しかも
切手を返送する準備を整えておいてやったのに
きょうやっと投函。

さっさとやれよ! 

受験票を速達で送ってもらったその切手代、
借りてるようなものなんだからさ!

怒鳴りたいのを どれだけ抑えてきたか、この何日間。

こんな息子でも どこかで取ってもらえるだろうか??



さてさて、受験票に貼る写真が足りないから、どうにかしておかなくちゃ。

サクラ、咲け!

2007-01-20 | こどものこと
きょうはセンター試験。

ウチの息子は
一般受験のみで センター出願はしていないので
関係ないんだけど

学校の方針として受けさせられるので
駅まで送って来た。




ネスレのキットカット。

 「満開のさくらに キットカットの想いをこめて・・・
 きっと、サクラサクよ。」
と書かれている。

「桜葉1.5%使用、サクランボ香料使用」とも書かれている、
受験生応援バージョンになっている。

去年辺りから 「きっと勝つ」(?)と
受験生にとって縁起のいいお菓子として 人気沸騰。

ちょっと変わった風味で 美味しかった。



息子の高校では 平均して
ひとり10校に出願しているそうだ。

10校というのは あくまで 平均だから
10校以上受ける子もいるわけだ。

一回の受験料が だいたい3万5千円。

10校受けると、35万円。

塾の説明会で聞いてはいたけど
出願するだけで
ひと財産使ってしまう。



息子は受験日が8回ある。

ひとつの大学を 2回受験する(もちろん、本命大学)。

7大学で 8回。

先日 出願を済ませた。
 
一度の受験で 複数の学科に出願できる大学もあり、
息子はそちらに4万五千円払っている。
(というか、もちろん、親が払った。) 

3万5千円が7校と4万5千円。え~~~と。

計算は不得手。29万円也。は~~~(タメイキ)。



ともかく、全国の受験生諸君!

実力を出し切ってくれたまえ。

願わくは 全ての受験生が 志望校に合格できるように。

・・・・・・多分 それは 無理だから、
全ての人が 将来悔やむことのない人生を送るために
ベストの結果が出るように。

もちろん、ウチのバカ息子も。

ちょうど一月後には 受験が終わっている。

窓の灯り

2007-01-17 | 昔語り
夕焼けの空や 朝焼けの空を見ると
こころから美しいと思う。

だから きっと私は幸せなんだ、と思う。

いろいろ些細な不幸せがあっても
たとえがん患者であっても

おおむね 幸せ。

それでいいと思う。





夕日が沈む風景を見ていると
美しいなあ!という感嘆とともに

胸が締め付けられるような
切ない気持ちになることがある。

そんな時
この気持ちの根っこにどんな思い出があるか
自分の記憶を探ってみる。

すると
子供の頃にも 切ない気持ちになっていたことを思い出す。

子供の頃の私が 夕陽に胸締め付けられていた原因。

それは 人がもともと DNAの記憶の中に持っているものだろうか。

それとも もう家に帰らなきゃ、という 子供のがっかりした気持ちから?

それはちょっと不明。



今現在の私が 寂しさを覚えるのは
家の記憶があるからのようだ。

心の奥を探ってみたら
実家の茅葺き屋根の家の 裏からの姿が見えてきた。



学校から帰る時に バス停から歩く近道は、墓参道(笑)。

墓地の手前のT字路で左に折れると

古井戸の向こうに

ど~~んと巨大な茅葺き屋根の黒い影。

その下に ちんまりと 台所の窓。



台所の窓は 長く裸電球がぶら下がった灯りだった。

その灯りが 赤くて 

なんとも 暖かだった。

あの灯りが 私の胸のどこかで ちりちりとした痛みをおこすのは

もちろん 乳がんになったからではない。

子供の頃からの 私のクセなのか。



いったい何年生の頃の記憶なのか。

私が家路につく時は

いつも母が台所で夕食を作っていて

私は 裏から台所の灯りが見えると

ホッとして

そして なぜだか とても 嬉しかった。



そして それは 高校を卒業して 家を出るまで
続いたのだった。




胸締め付けられる、近所の落日の風景。

見たくても 実家の あの夕暮れの灯りは
もう 見ることができない。

『前略』&『拝啓』

2007-01-11 | なんでもないこと
TVでは 新春特番が終わる頃から
新番組の宣伝がにぎやかだ。

見るともなしに見ていたときに
そのうちのひとつが流れた。

脚本は 『優しい時間』以来の倉本聡。

『拝啓 父上様』という番組。

舞台は料亭。

主人公は見習い板前。




土手の上で 花開いたように鮮やかな 赤い青(?)菜。



亭主と私は 顔を見合わせた。

「これって、『前略 おふくろ様』じゃない?」

「だよな、俺達の年代には。

 パクリじゃないのか?」

ご丁寧に、板前として 梅宮辰夫が出ている。




もしかして?と思って調べてみると、
『前略 おふくろ様』も 倉本聡だった。

あの番組を見ていた頃は
脚本家の名前なんか、気にしていなかった。



『前略』の方は 
主役が元テンプターズのボーカルの萩原健一。

その母親役として 
年老いた田中絹代が出て ビックリした記憶がある。



今回の主役は 
ジャニーズ事務所の嵐のメンバー、二宮和也。

楽しみにして チャンネルを合わせる。

神楽坂の坂の石段には 猫がいっぱい!

狭い路地が縦横に!



料亭の元女将の役で 八千草薫が出ている。

年取ったなあ! でも まだ綺麗! 鼻が高い!

若女将の亭主役は 
「トリビア」で変なことばかり言ってる高橋克実。

でも 『前略』の時の桜井センリは 
しょっちゅう家出してる亭主だったから、

今回の高橋克実は それに比べると そうとうカッコ良く見える。

頑張れよ!(笑)



期待したのは、脚本家の名前のせいだけではなく、
主演の二宮和也。

彼は 貴志祐介原作、蜷川幸男監督の映画『青の炎』で
完全犯罪をもくろむ高校生を好演していたから。

それをつい最近 娘が借りてきたDVDで見たばかりだった。

あの映画で 二宮君は 演技力を絶賛されていたが
確かに 単なるアイドルタレントではない演技だったと思う。







この二宮君、
あまりひんぱんに見ていなかったから知らなかったが
『優しい時間』にも顔を出していたらしい(湧井拓郎役)。

最近 
TVドラマを見ていても
歌手やモデル出身のタレントの演技に 
シラケルことが多くなってきた私、

今回も自然に見ていられたので
やはり 彼は合格。



そして 懐かしい雰囲気の、あの モノローグ!

でも、「前略、おふくろ様・・・」じゃなくて、
もちろん、「拝啓、父上様。」で来る。

し・・・知らなかった。。

『北の国から』の黒板純の あのモノローグが 
これに酷似していたなんて!!(爆)



さて、二宮君の田原一平の‘父上’は 誰だろう?

2007-01-11 | 食生活
ラジオで言ってたけど、
きょうは「塩の日」だ。

上杉謙信が 武田信玄に 塩を送ったのが、1月11日だとか。

「敵に塩を送る」の日。

旧暦かな?





私が東京に出た時には
「伯方の天塩」を使った。

それは 姉が使っていたから。

いくらか味にまろみを感じたから。



それから他のもちょっと使ったけど

今はいつも同じ塩を ずっと使っている。



いい‘塩’はいろいろあるらしく、
いろんな本に いろんな塩が載っている。

私がこの塩にしたのは、
私が初めて「おいしい」と思った塩がこれだったから。

苦手なお漬物が 美味しくできる気がする。



ところで、
義さんちからは
この冬も ほとんど毎週 白菜漬がやってくる。

私が入院した年からだから(→2005年1月21日の記事
これで4年目。

白菜もたくさん使ったろうけれど
塩の量も半端じゃないはず。

一度 義さんの奥さんに
この塩を送ってみようと思っている。

でも ぜひこれを、と オススメはできない。

高いんだもの。



と、ここまで書いていたら 
たった今! 義さんが!!!

お渡しした。 塩と、粒黒糖。

(塩だけじゃちょっとね。。)

黒砂糖は 大好きで 
カロリーと虫歯が気にならなければ
お茶請けにボリボリと 毎日でも食べたい私。

義さんの奥さん、気に入ってくれるかな?

おみくじ

2007-01-11 | なんでもないこと
昨日は ムラの観音様のお祭りだった。

と言っても、お店も何も出ないのだが。

新年の 第一回めのお祭りなので
おみくじを引いてこようと思って出かけた。

いろんな方があちこちのブログで
「吉」だった、「大吉」だった、とおっしゃっているので
私も! と思ったから。

単純!(笑)



きのうは 風もなく 穏やかな夜。

この観音さまのお祭りは 夜に行われる。なんで?

大晦日にあちこちから聞こえてくるお寺さんの鐘の音、
その中のひとつが
この観音堂の前の鐘楼から。


あら、写真がブレてる。



田舎のお寺の暗い夜道を
精一杯明るくしようと頑張っているらしい。



村内守護のお地蔵さまのところに
風雅な灯りがともされていた。

?と思って中を覗くと、
やっぱり!
素人が作ったような 単純な作り。



素朴さに感激?

いやいや、
ろうそくの炎のゆらぎに癒されたのだ。

いいねえ、ろうそくは。



太鼓が どん、どん、どん、・・・・・と鳴っていて
ちょうどいい時間に来れたらしい。

小さな観音堂の前に立ち、お賽銭を・・・。

かつて 子供の頃、
お賽銭をかき集めて 学校に持っていく給食費にしていた私、

お賽銭は 神社でもお寺でも 滅多に入れない。

でも 

お祭りでは お堂に講の世話人さんもいるし、
入れなきゃかっこ悪いし。

100円を奮発!



ガンガンと鐘を鳴らして(汚い音!でも気にしない事にしよう)、
殊勝げに手を合わせて。

お堂の右側を見ると
たしかおみくじの筒がそっちに置いてあったはずなのに
何もないし 人もいない。

左側の人は 灯明銭を扱っているみたい。

そちらに行って 
「あの~~。おみくじは・・・?」

「ああ。

 きょうは、担当の人が来てねえみてえ。」



おい

あんたがそこに居るだろが!

担当が違うと面倒を見てくれないらしい。



がっかり、がっかり、が~~~っかりして、
帰って来た。

でも 悔しいから 
帰る前に 鐘を撞いてきた。

お祭りの日は 年に4回、
自由に鐘を撞いていいのだ。



でも
鐘撞き堂に上がって 鐘を撞いたはいいけど

降りる時の足元が怖かった!



手前の黒いのは私の靴、
靴から伸びる長い足の影が震えている・・・?



帰ってから気がついた。

今年受験の息子の事を 観音様にお願いするのを忘れてた。

せっかく100円も入れたのに!(泣)

というわけで、
私の今年の運勢、吉やら凶やら。

でも決して‘凶’とは思ってない私。

自動紙折り機

2007-01-08 | なんでもないこと
以前 何人かの方にご心配をいただいた紙折り機、
年末には 無事に大役を果たしてくれた。


こんなふうに入れると・・・

シュンカ、シュンカ、シュンカ、シュンカ・・・と音がして



見る見るきちんとたたまれた紙が出てくる。

次々、次々出てくる。

もう、笑っちゃうくらい、すぐ、出てくる。




で、こんなふうにすぐできる。

お値段は高い方。

でも 一度に投入できる紙の枚数も多くて

もう 毎晩 コツコツとやっていた手仕事が、うそのよう!

と 

亭主が言っている(爆)。



この印刷した紙の他に ‘ちょっとしたもの’を添えて
封筒に入れて送る。

今年はちょっと失敗?

中身の‘ちょっとしたもの’、
今年のは キーボードなどにも使える
静電気利用のほこり取りのブラシ、

これに厚みがあって
定形外、120円になってしまった。

120円と80円、数百枚の封筒に貼ると・・・
・・・出費が違う(涙)

いつもの黄色い封筒に
買いためた記念切手や
新たに購入した記念切手や 普通の切手などを貼って

三が日が過ぎてから、無事に投函。



いや、違う、
直接郵便局に持ち込んだ、
ダンボールで4箱。

そしたら あとから電話が来て
切手を貼っていない封筒が一通あったとか。

切手を貼って 出しておいてくれるって。

ありがたいねえ、田舎の局は。

明日には持っていかなくちゃ、120円。



三が日が過ぎていたから?
思いのほか早く届いたらしく、

さっそく電話が2、3件。

残念ながら さほど収入に結びつく電話はなかったけれど

これからいつか 花開く時が来る!



・・・と信じて 
顧客サービスの一環、DMは コツコツと続けるつもり。

HRT

2007-01-06 | 乳がん
HRT。

ホルモン補充療法。

これをすると 乳がんになる確率が上がる。

だから、私たち 乳がん患者は 
たとえ更年期様の症状で苦しもうと、
HRTを受けることはできない。

そう信じてきた。

ところが!



なんと、HRTを受けた方が
乳がんになるリスクが少なくなる、という話が出てきた。

 → 更年期障害ホルモン療法 乳がんリスク6割減 厚労省

だったら 私は いったい 何のために
今までずっと 我慢してきたんだろう?

面倒くさいから、では、ないはず。

一番辛かったあの頃に
HRTを受けることができたら。。

(今から、は ちょっと メンドクサイけど。)

いくら 日本人とアメリカ人は違う、とはいえ
こんな結果が出るなんて。

シンジラレナイ。





主治医は 今度は 何と言うのだろう?

「ホルモン補充以外だったら、何やってもいいよ。」
と言われてきたのに。

「ホルモン補充療法でも やっていいよ。」
と言うのだろうか?

でも 月経が始まっちゃっては やはりいけないんだろうなあ。

それとも 
「もう少し 大勢の患者を調査した結果がでるまで、ダメよ。」
と言うだろうか。

いや、
「あなたの場合は もう乳がんになっちゃってるんだから、ダメなの。」
かな。

私の場合は特に ホルモン感受性の高いタイプの癌だったし。。



先月の検診の後に 気がついたので
先生にイヤミも言えなかったよ!



今朝は ハンドルを握る手指が少し痛かった。

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寒中お見舞い申し上げます。

今年は

2007-01-04 | なんでもないこと
去年はとうとう エルミタージュを見にいけなかった。

ああ、それから ルーブルも。。

若冲も。。。。



今年は 4月から
モネの大回顧展があるとか。

楽しみ。

それから
フィラデルフィア美術館展に

鳥獣戯画に 

平山郁夫に 

パルマ。



なんでも 六本木に 新しい美術館がオープンして
美のトライアングルとやらが出現する予定?

モネの大回顧展は 六本木の国立新美術館の
開館記念の展覧会だ。

六本木は 
娘とヒルズを見て歩いて
大展望台を楽しんだけど
あまり歩いたことのない場所。

楽しみ。



いや、
まずは 1月2日から始まっている
江戸東京博物館の 特別展「江戸城」だ。



今年も行けたり行けなかったりするんだろうな。

さて、「江戸城」は行けるか?


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ケータイが見つかったのでお知らせします。

ご心配をおかけしました。

なんと、車の中にありました。

何度も探して 見つからなかったのに!?


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写真は 地植え(!)のポインセチア。

風が当たらないところだから平気なのかな?

寒くなってから 中心が赤くなってきた。

さて、花は咲くのか?