ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

がん治療と妊娠・出産シンポ

2013-12-21 | 乳がん
19日の夕刊に載った記事。

「がん治療と妊娠・出産シンポ 」というのが あるらしい。

→→→ ヨミドクター・がん治療と妊娠・出産シンポ






          






がん治療と妊娠・出産について考える「がんと生殖に関するシンポジウム」が、
来年2月2日、東京都千代田区の ベルサール飯田橋駅前ホールで 開かれる。



オバサンで 普通にいっても閉経している私には 関係ない。

けれど 閉経前に乳がんの手術を受け、ホルモン療法をしてきて、

年若い女性たちが 同じように治療を受けているのを見聞きして

どうにもやるせない気持ちになってきた事は 隠しようがない。



出産前、あるいは 結婚前の女性達が

髪が抜けたり 乳房を変形させたり 失ったり。

それから 女性ホルモンの分泌を止めたり。

それは 身体に負担がかかる治療ばかりだけれど、
心理的にも とても大きな負担を強いられるものばかりだ。






          
            シロバナホトトギス





先日 「オーダーメード医療」の中で

「タモキシフェン およびその類似薬は、
 乳がんの患者には もれなく付いて来る
 <グ○コのおまけ>のようなもの。」

と書いた。

そのタモキシフェン(製品名は ノルバデックスとか タスオミンとか)、
は 乳がん患者に用いられる、ホルモン療法の薬だ。

手術後の再発予防目的に補助療法として用る事も多い。

私が知る範囲では、まさに <グ○コのおまけ> 的だった。



多くの場合、
ホルモン療法は 少なくとも 5年間は継続する。

(私は10年間、と言われた。)



女性の出産年齢が高齢化している現代において
この<5年間>という時間は 致命的になる事もある。

出産に適した年齢・体調を過ぎてしまうのだ。

だから、早く 子供を産めばいい、というのは 
真実だが 正しくない。

現実に 初産が40代、という人たちが 増えているのだ。



加えて、心配性の医師に 
5年のノルバ期間を乗り切った後に
妊娠・出産について相談すると
「できるなら やめた方がいい」
などと 言われてしまう事もある(言われた人もいた)。

そろそろ赤ちゃんを、と 思っている35歳前後の女性は 
いると思う。

その時に 乳がんと診断されたら 
治療が終わるのは 運が良くても 40歳前後。



妊娠すると 女性ホルモンの分泌が増える。

乳がん再発のリスクが高まる。

赤ちゃんか、自分の命か、という選択に近づく。

年齢的に考えて、赤ちゃんにも リスクが高くなる。

あきらめる人もいるだろう。



少子化という大きな問題を抱えたニッポン、それでいいのか?

赤ちゃんを産みたいと思う人がいたら、
ひとりでも多くの赤ちゃんを産んでもらい、
ひとりでも多くの子供に 元気に育っていってもらった方が
いいのではないのか?





          






ホルモン療法だけではなく、
抗がん剤や 放射線治療によっても
生殖能力は ダメージを受ける。

卵巣も、精巣も。



けれど、生殖医療の進展はめざましい。

凍結保存の技術も進歩した。

治療を受ける前に 卵子や卵巣や精子を保存できる。





          






これからは がん治療を受けた人も 
自分の赤ちゃんを抱く事が できるかもしれない。



赤ちゃんが欲しい人には、赤ちゃんを。

それは、当たり前の事なはずだ。

これだけ乳がん患者が増えた今、
そういった医療も 当たり前のものであるはずだ。

これからの人に、ぜひ、「当たり前」を。






          






午前10時~午後5時。
参加費5000円(患者とその家族は無料)。
参加希望者は名前、所属、連絡先を書き、
Eメール(regi@j-sfp.org)か
ファクス(044・975・5351)で
今月30日までに申し込む。
問い合わせは同研究会(ファクスと同じ番号)。



ことば備忘録

2013-12-20 | ことば
備忘録、かも。

ことばについての。

(また、カテゴリーを増やしちゃった。。。)




ことばについて、アンテナができてきた頃に、

「エラゴン――遺志を継ぐ者――」



という洋画を テレビで見た。



ドラゴンが出てきて、思いっきり、ファンタジー。

ハッキリ言って、このストーリーは好み(笑)。






この中で、

「物の本質は ことばだ。

 ことばを知れば 物を支配できる。」

ということばが出てきた。

オット! と思ってメモした次第。






「物の本質は、ことば」ですかー。 そうですかー。(笑)






ん? 支配?

ことばを知れば、物を支配できる?

それって。。。

夢枕獏の、つまり、『陰陽師』の世界だな~(笑)



いや? あれは、「ことば」じゃなくて、「名前」だったかな?

「名前はこの世で一番短い呪」、
名前を教えてしまえば、支配されてしまうかもしれない。



ことば」と「名前」は、違うな。 うん。

でも、支配できるかどうか、は、人によるな。

私は安倍清明じゃ、ないもんな。



でも、人は、案外たやすく「ことば」によって支配されうるな。

「ことば」は、大事だな(笑)。

でもでも、本当に、物の本質は、「ことば」なんだろうか?



山種美術館

2013-12-19 | なんでもないこと
「山種美術館に行きたい!」

と思ったのは、一度や二度、三度や四度ではない。

そのたび、

「兜町って、どこ?」

と思っていた。

兜町という所には、縁がなかった。

そのうち 泡が消えて、山種美術館もどこかへ消えた。

と思っていたら、いつの間にか 恵比寿に移っていた。

恵比寿なら、縁があるから、少しは、わかるよ~♪






 寒さ知らずの元気色。






山種美術館というのは、
山種証券(現・SMBCフレンド証券)およびヤマタネの創業者である、
故山崎種二氏が 長年にわたって蒐集した美術品の寄附により
1966年に開館した、日本画の専門美術館だ。


今年 初めて 山種美術館に行ったのは、
私が 子供の頃から好きだった、河合玉堂の展覧会、

『特別展 生誕140年記念
 河合玉堂――日本のふるさと・日本のこころ――』

が開催されていたからだ。






               
             こんな絵が、小学生の頃から、好きだった。






地図とにらめっこして、
「ここなら迷子にならずに行けるはず!」
と、意を決して ひとりで出かけた。

いや、治療院の後の寄り道なんだけれども。



会期の終わり頃だったと記憶しているので、
7月の末か 八月のアタマに行ったのだと思う。






 テーマカラー:オレンジは、続く。






子供の頃に大好きだった河合玉堂は、
オバサンになった今では、さほどでもなく、
自分でもビックリだった!

田んぼの周辺など、故郷の風景に似ていて、 
そこはドキドキするんだけど、なんか、違う。





              
              子供の頃に慣れ親しんだ風景と同じだ。






ま、そこはともかく、≪山種≫を見つけたので 私はウキウキだった♪

玉堂と親しくしていたとかいって、展示されている絵は、
ほとんどが 「山種美術館蔵」(玉堂美術館のもあった)で、

すごいジャン、山崎種二!(笑)



暑い季節には ちょっと大変なくらい、恵比寿の駅からあるいた。

渋谷からでも そんなに変わらないだろうと思うけれど、
方向音痴が渋谷で迷子、なんて、
考えただけでもオソロシイ!(汗)

恵比寿からなら、絶対に迷わない。

(一回だけ、ちょっとだけ、歩道橋を降りた時に、迷った。(笑))






              
               こちらも有名、鵜飼いの様子。
 



オーダーメード医療

2013-12-17 | 乳がん
15日(日)の朝刊(21面)に
「シンポジウム 医療を変える遺伝子革命(読売テクノ・フォーラム)」
という記事があった。

11月28日に 日本プレスセンターで開かれた
読売テクノ・フォーラムの秋のシンポジウムの 報告記事のようだ。



遺伝情報を活用して 
個人の体質に合わせた治療や予防を行う「オーダーメード医療」の
現状や 倫理上の問題について、
専門家3人が講演した、とある。






たとえば がん治療をするにあたり、
ひとつひとつの癌が違えば ひとりひとりの体質も遺伝子も違う。

特定のがん遺伝子を持つ人には 劇的に効果のある、
分子標的薬も登場してきている。

人それぞれの遺伝的な体質に合わせて
病気の予防や 生活習慣、薬の使い方などを 変えていく事も
可能になる。

「オーダーメード医療」へ。

そんな内容だった。






ヒト遺伝情報の解明が完了してから
遺伝子関連の学問の進展は 目覚ましいものがある。

(進展してるから、解明できたのか。)



私自身は 遺伝子検査をした事はないが、
知人で 乳がんの手術を受けた人が
「私の乳がんは 今、空を飛んで アメリカに行っているんです」
と言っていた事を思い出す。

遺伝情報を調べて 治療に活かす病院なのだそうだ。

聞いて、
うらやましいとも、私には必要なかったとも、思った。

早期発見さえできれば、
必要な人は それほど多くはないはず、とも 思った。






このシンポジウムで講演したひとりの出席者の発言に、

「乳がんの薬 タモキシフェンは、
 ある遺伝子を持つ人や効きが悪く、
 再発率が高い。」

とあった。



タモキシフェン およびその類似薬は、
乳がんの患者には もれなく付いて来る
「グ○コのおまけ」のようなもの。

ノルバデックスとか タスオミンとか。

このお薬が効かない人がいて、
それが乳がんの再発に つながっていたなんて。



お手軽な飲み薬だが 
意外に副作用を感じる人が多くて、
それでも ガマンして(苦笑) みんな毎日 飲んでいたのに。



再発を見た人たちの中に、その「ある遺伝子」を持つ人が
これまでも いたはずだ。

やっぱり、医療に於いては、
わかってた方がいいのかな、遺伝子情報。






ただ、遺伝子検査の結果は、
「知らされない権利」、「知らないでいる権利」があるそうで。

検査の強要や こっそり検査は できないんだってよ。






書きたい事は 山ほどあるけれど、
とりあえず、新聞紙上で見た内容を忘れないうちに(苦笑)。