ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

術後10年

2012-12-26 | 乳がん
乳がんの手術を受けて 10年経った。

ああ! これで一区切りだ!

(でも 10年目の検診は、実は、まだ。)

(でも、いいんだ! 自分的には 一区切りなんだから!)







真冬に咲くなでしこ。以後、写真は 11月29日撮影。






母の急逝で 検診を先延ばししたら
以後は 1月の検診になってしまった。

だから 来月 
10年検診を受けて 何事もなければ
今後は 年に1回の定期検診のみになる。

つまり、通常の健康診断と同じだ。













通常、癌は 手術から5年を経ると「一区切り」だと言う。

けれど、乳がんだけは 再発・転移しやすいので
「一区切り」を迎えるのに 10年を要する。

その10年を、私は 今月 迎えた。







花後も可愛い、タカネハンショウヅル。






10年前のあの日は 雪だった。

今年も すごく寒いが(しかも、今日は 特に寒いが)、
雪はまだ降っていない。

(タイヤは スタッドレスに 履き替えたけれど。)



子供たちは 高校生と中学生だった。












一度だけ、胸のリンパ節が腫れている、という事で
転移か! いや、正しくは転移の再発だ?!
という小さな騒ぎがあったが、

リンパ節の転移の再発の騒動の顛末は、
6月のこと 2008-09-29  以降の記事に延々と(苦笑)。



私の乳がんは 初期ではなかったというのに 
これまで こうして 無事にやってこれた。

これからも きっと 絶対、何事もないだろう。

(根拠はないけど。)

(そして、根拠なく、私だけは 乳がんにならないと思ってたけど。)

(ついでに、根拠なく、私だけは リンパ節に転移はないだろうと思ってたけど。)













乳がんである事を隠していた母が逝って
本当に気抜けした。

もう 誰にも 隠す必要もない。









でも もう 10年選手という事は、
同時に、目新しい事は 何もないという事(苦笑)。

むさぼるようにあちらこちらから仕入れていた乳がん情報収集も
今では あまり熱心ではなくなり、

頭に入っている知識は
すっかり古くさいものばかりになってしまった(苦笑)。













それでも 乳がんという文字は
今でも目に留まる。

知人が乳がんで亡くなった、という話が、
一番 心にズシンと来る。

今後 乳がん患者が減る事を望む。

事に、若い人。

そして、子供が小さい人。

それから、独り暮らしの人。






私ごときが思っていても 何にも変らないとは思うけれども、
乳がんになる人が 減って欲しい。

乳がんで亡くなる人が いなくなって欲しい。

せめて 年に一度の検診を、全ての人に。






10年経って 
いよいよ 
私は 
胸を張って(片方はいびつだけど) 
前を向いて
生きていこうと思う。



私は、乳がんサバイバーよ! (カッコイイ! 笑)