ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

ショック!(2)

2019-08-29 | 老年期
尿もれパンツというのがある。

詳しくは知らないけれど、コマーシャルはいろいろある。

広告も出ている。

私には関係ないと思っていた。

ショックよ~~~!



ピンクレディーのミー(未唯)ちゃん、還暦を過ぎてる。

そっかー、ミーちゃん、還暦かぁ~。

でも、彼女のように 溌剌としていて キレイで
スタイルも良い芸能人が
尿もれパンツのコマーシャルをしててくれると、
すごく安心できる(笑)。

コマーシャルへの出演依頼を受けるに当たっては、
けっこう迷いがあったんじゃないだろうか。

尿もれって、マイナスイメージしかないじゃない?

受けてくれて、ありがとう!って感じ。



          
           尿もれパンツにも、ローライズがある!






さて、私の方だが、
左のお尻が冷えて ウエストウォーマーでは足りなくて、
毛糸のパンツが必需品。

いや、それより尿もれが問題!



という日々を送っていた頃、
そう、あれは NHKのあさイチの司会を
まだ有働由美子アナがやっていた頃なのだが、
何かの都合で? 過去の放送を流していた時があり、
ある日は その内容が ズバリ、「尿もれ」だった!

朝ドラに引き続いてなんとなく見てた「あさイチ」を、
食い入るように見つめるその日のワタシ。



よく出てくるのが、何の専門家かよくわからない「先生」と呼ばれる人。

その女性の「先生」は、意外な事をおっしゃった。

「シャワーで洗ってはいけません。」

なんと、最近のシャワートイレで シャワーで洗う事によって
尿もれと勘違いする人がいる、というのだ。



シャワーで洗う。

流すべき尿が 尿道に逆流する。

あるいは、陰毛が入り込む事がある(!)。

それが臭いを発する原因となる。



一所懸命に見ていたから、間違ってないと思う。

トイレのシャワーのせいで 尿もれと勘違いする、と
先生はおっしゃった。

さらに、ペーパーでふいてはならない、とおっしゃった。

うそ???!!!





これには驚いた。

有働さんも、女の子は 前から後ろにふくように、と教わった、
と言っていた。

そうよ、それが常識よ!

でも、これが間違いなのだ。

ふいては、いけない。

先生は、ペーパーを当てる、とおっしゃった。

先生は、番組の中で、
「5秒から10秒」、
「5秒から10秒」と、確か、3回おっしゃった。

5秒から10秒、ペーパーを当てる。

シャワーを当ててはいけない。

そうなの???!!!





実践あるのみ!

自分の身体を使っての人体実験は、
過激なものでなければ、誰の迷惑にもならない。

私は、当然、こっそりと実験した。

そして、それが真実である事が判明した。

良かったぁ~!!!!!

もし それで 効果が判然としなければ、
「石鹸で洗ってはいけません」を
実践しなければならなくなるところだった。



ウェストウォーマーは 去年 買い足して
クーラーが苦手な私は 左のお尻を守るために
夏でも手放さないでいるが、

お風呂で 石鹸は まだ 使っている。





気がつけば いつの間にか
亭主も尿もれパンツや尿もれパッドを持っている。

たまに こっそり 使っているらしい。

以前、逆流性食道炎を経験した亭主。

あれは のどを締める筋肉が 弱くなる事によっても
引き起こされる。

全身の筋肉が ゆるんでいくのが この年齢か。





オリモノに注目させられた更年期。

加齢を実感させられた尿もれ。

人はみな、歳をとっていく。

私もまた、老境に向かっているのだ。

母にますます似てくる鏡の中の自分の顔に
ドキッとさせられる。

町中のショーウィンドウに写る自分の歩く姿勢に
ガッカリさせられる。

「老年期」というカテゴリーで 私は これからも記事を書くのだろうか?



ショック!(1)

2019-08-29 | 老年期
この夏は 暑い、熱い夏だった。

(もう、過去形で大丈夫かな?)

36度を越えなければ、なんとかなるけど、
なんともできない、外に出られない日が 何日か続いた。



その前には、寒い冬があった。

あまりに寒くて、こちらで愚痴った。



その、もうひとつ前の冬も、寒かった。

その寒さが厳しくなる前の、
晩秋の事だった。

私は ひとつの異変に、突然、気づいた。

異臭だった。






入浴するために 衣服を脱いだ時だ。

臭い。

なんだ?これは。

知っている臭いのような気がする。

クンクン。

・・・それは、尿の臭いだった。

ショックだった。





「尿もれ」という言葉は、聞いた事がある。

けれど、自分の身に置き換えて考えた事がなかった。

ある意味、乳がんと同じか それ以上のショックがあった。

まさか、私が!





寒くなり始めた頃で、
ユニク□ で買ってあった
「ウエストウォーマー」というのを付けた。

ウエストを温める必要は感じていなかったが、
お尻が(それも、左側だけが特に)冷えて不快だったので、
買ってあったのだが、
ウエスト部分が長くてモタモタするのが嫌で 付けていなかった。

それを付けて、ショーツと一緒に毎日履き替える事で
対処してみようと思った。

まあ、根本的には 何も変わりはないのだが。





こんな記事を 久々の投稿、というか、
再開第一号にするのはどうもなぁ、
と思っていたら 乳がん関連のニュースが続いていて
先の投稿となりました。

還暦を過ぎて「更年期」はないだろう、と思って
「老年期」というカテゴリーを作りました。

こんな記事ですが、もう少し続きます!(笑)。



お風呂で

2019-08-29 | 乳がん
「おっぱいは どうなったの?」

お風呂で 子供や孫が聞いてくるのだという。

乳がん手術で 乳房を失った人の悲しみ。



そこには
温存術で 小さくなろうと 多少いびつであろうと
乳房が残り、乳頭がある私と

そうでない人とでは 大きな違いがある事だろう。



哀しく、辛く、
言葉に詰まって 代わりに涙が出てきそうな質問だ。



幼い子どもに どう伝えれば 理解してもらえるか?

「桜むね童話劇クラブ」は、
脚本から小道具まで すべて手作りの人形劇を上演しようと
思い立った。

と、昨日の読売新聞のくらし面は伝えている。


公益財団法人 正力厚生会 が
「がん患者とその家族を支援する」事業として助成するのだそうだ。



人形劇かぁ。

いろいろと 工夫する人がいるんだなぁ。

なくなったおっぱいを 捜しにいくんですって。

タイトル:「お花になったおっぱい」





上皇后さまも 乳がんの手術を控えている。

上皇后さまは ちょうど
乳がんが増える年齢、という事になっている。

けれど 残念なことに 若年の人の乳がんが増えている、
という事を 忘れてはならない。



そして、通常ならそこにあるはずのものが、
そこに「ない」という事からくる、
喪失感などの マイナスの感情。

それは、術前・術後の療法によって いっそう激しく襲ってくる。



マイナスの感情によって 免疫力は変化する。

まして、突き刺さるような質問が
可愛い子どもや孫から発せられたなら。



悪気があっての言葉ではない。

気にするな、というのは、確かに、正論。

けれど 心の中には 常に
冷たく悲しい塊があるのだから。

更に傷ついた心は 冷え切ってしまうだろう。



人形劇では 祖母は 悪魔によって 
姿を花に変えられるのだそうだ。

そして 鑑賞した保育園児たちは
人間の姿にもどった祖母と
再び一緒にお風呂に入れた女の子のことを 
喜んでくれたという。



「病気になっても、おっぱいがなくても、
 そのままでいいんだよ。」

「そうだね。」






今でも私は時々
90歳を過ぎて「温泉を楽しむ生活がしたいから」と
乳房再建を希望したという女性の話を思い出す
(岩平医師の講演で聞いた話)。

その女性は「この年になったけど」とか「この年になってまで」ではなく、
「この年になったから」とおっしゃった。



人口乳房が原因での 悪性リンパ腫が 騒がれていて、
ショックを受けている人は多いだろうし、
岩平医師のショックも大きいだろう。

自主回収(リコール)になった人口乳房に替わる
新たな人口乳房の保険適用を求めて
全国の24の患者団体が厚生労働省に要望書を提出したという情報に接して
(:2019.8.29の新聞記事)、
さすが!と思い、 ありがとう!と思い、頑張って!と思い、
そしてやっぱり、元氣で 機嫌よくいて下さい、
と願う。

(懐かしいよー。愛しのおっぱい(2) は、2004-08-31 の記事。)





公益財団法人正力厚生会の記事:

乳がん伝える人形劇 患者会初上演へ=長野

松本市の乳がん患者会「桜むね」(吉沢英子代表)の童話劇クラブが、乳がんについて子どもたちに伝える人形劇を作った。手術で乳房を失った祖母と、孫娘の変わらない愛情をテーマにしたファンタジーで、6月5日、同市の保育園で初めて上演する。活動は公益財団法人正力厚生会が公募した今年度のがん患者団体助成事業に選ばれた。
 人形劇の主人公は、祖母との入浴を楽しみにしている6歳の女の子。ある日、「胸に傷が出来た」と胸を隠すようになっていた祖母が突然いなくなり、体から離れたおっぱいが眠る「眠りの畑」で花になってしまった。
 女の子は悪魔に惑わされながらも、祖母がいかに大切な人なのかを考え続けて、元の姿に戻していく。「隠さないで、そのままで大丈夫なんだよ」。人形劇の最後、女の子は祖母にそう語りかける。
 「桜むね」は2010年に設立。乳がんで乳房の摘出手術を受けた女性のために、布製の胸パッドを製作する講習会などを開いてきた。活動の中で、「乳房を失ったことを子や孫にどう説明すればいいのか悩む」との声が上がり、昨年4月頃、分かりやすく伝えるための手段として人形劇の創作を決めた。
 台本は吉沢代表が下書きし、会員の話し合いで練り上げた。人形も会員の手作りだ。上演は白板保育園で行われ、東京都や千葉県の会員らも加わり、計6人で人形や小道具を操る予定だ。
 吉沢代表は「人形劇を作ることで、悩んでいた患者の心も整理できた。子どもたちの反応を見ながらレベルアップしていきたい」と話している。

(2018年05月23日)