ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

大変だった!(2)

2009-04-29 | リウマチ
品川駅まで戻った頃から お腹が空いてきた(苦笑)。

どうやら緊張が解けたようで? 急に。。。

上野で 電車に座ったら このバッグの中のおにぎりを食べよう。

(「座れたら」ではなく、「座ったら」。

 座れなかったら、乗らない;笑)













電車の中では 行く時も帰りも 夢中で本を読んでいた。

品川から上野へ向かう時は、
夢中すぎて、上野を通り過ぎて、一駅戻ったのだった。

上野では 家へ向かう電車が間もなく発車するところ。

亭主に電話して 発車の時間を告げる。

同じ時間に どこかのお店で待ち合わせて 
はらぺこのお腹を満足させてあげなければね!(笑)



幸い、その電車に空いている席をひとつ発見。

「失礼します」と 座らせてもらったら、どうも、臭い。

しばらく我慢したが、どうも、オシッコ臭い。

となりのオジサン、身ぎれいな浮浪者だったか?!

これは 我慢してたら 気持ちが悪くなる、と思い、
たまらず降りた。

前のほうの車両に行ったら、ヨカッタ、まだ席がある。

では、ここで。 と座ったら
隣の若いのが、これが、汗臭い。

今日は、暑かったのか?

そういえば 朝の電車でも クーラーが気持ち良かった。

公開講座の会場では クーラーで冷えたけど
人いきれがすごかった。

きっと暑かったんだ、東京は。

などと思っていたら、隣の若いの、パンをパクパク。

おい、キミ、なるべくご飯にしなよ。

私は・・・・・・おにぎりを我慢した。

今や パンを食べたり メイクをするワカイノは珍しくないが
お弁当を食べたり 乗り込むなり酒盛りが始まるグループは少ない。

10年前には フツーにいたのに。 何故だ?

席が 向かい合わせじゃなくなったせいなのか?!

などとくだらないことを考えつつ、おにぎりを我慢する私(爆)。







亭主の誕生日=私たちの結婚記念日だ。
子供たちからは 結婚記念日のお祝いに 花が届いた。
黄色のガーベラ・・・。完璧に、娘の好みの花だった!(笑)






読書の続き。

気持ちが悪くて 本を閉じる。

ああ、腹ペコなのがいけなかったのかな?

少し、酔ったな。



眠いな。 少し寝よう。

でも 眠れない。



そうこうしているうちに、どんどん気分が悪くなる。

こりゃ、ヤバイ。

こりゃ、イカン。

どこまで耐えられるか?

まだ すっぱいものが上がって来ないから、しばらくは大丈夫。



・・・・・・次で降りよう。

・・・・・・田舎は 一駅、一駅の間隔が、異常に長い(笑)。



家への最寄り駅までもうあといくつか、
というところで電車を降りて
亭主に電話。

「酔っちゃった~。 駅まで、迎えに来て~。」

ここで ようやくおにぎりをひと口(笑)。

でも それで すこし気分が落ち着いたのだった。

次の電車はすぐに来た。

頑張ってそれに乗り込み、我が家の最寄りの駅で降りる。

寒い。

すご~く、寒い。

異常に、寒い。

朝の電車では 汗ばんでいたはずなのに。







この 色鮮やかな花もガーベラだろうか?






亭主の車を待つ間に おにぎりを半分まで食べた(笑)。

やっぱり、腹ペコだったから、酔ったんだよ。

電車に酔うなんて、何年ぶりだ?!

昔はよく 禁煙になったばかりの電車に残ったタバコの臭いで
死にそうなくらいに 酔ったりしてた。



私の車は息子に運転させて 私は亭主の車で 
いつもの和風ファミレスへ。

お湯のみと おしぼりとで 顔を温めた。

顔が冷えてる???

消化のいいものを、ということで、揚げ玉抜きのうどんと
掘りごたつの足元の暖房とを注文(笑)。

熱々のおうどんを、1本、2本。

おかしい。

美味しくない。

食べるのを止めて 頬杖を付いて
亭主の話に相槌を打っていた。

う~~ん。

どうも、眠い。

耐え切れずに そのばでゴロン。

ゴメンネ、うどん、ほとんど食べなくて。

不味かったからじゃないのよ。







オレンジ色の、大きなハナニラ?






亭主がお金を払っている間に 息子が先に家に帰って
リビングの暖房を入れておいてくれたけど、
私はまっすぐ寝室へ。

(正確には クロゼットでジャケットを脱ぎ、
 ハンガーに掛けた。

 今朝見たら ズボンは脱いだまんまだったけど。)

それから お風呂にも入らず、
メイクも落とさず、
歯磨きもせずに寝てしまった。

いや、眠ることはできなかった。

ムカムカしていて。





日付が変わる頃、
本来なら消化しきってるはずの 
ごはんと海苔と 2本分のうどんを吐いた。

さっぱりした。

夜明け前、苦いものを吐いた。

その直後、空腹を覚えた。

けど、恐くて、何も食べられなかった。




うつらうつらしたけど ぐっすり、というわけにはいかず、
一晩中、ムカムカしていた。

お腹に力が入らず、上半身がフラフラしていた。

でも なんとか 動くことは出来る。

亭主は仕事で外出。

ベッドにパソ子を持ち込んで 
日曜・月曜の事を 記事を書いて 
投稿ボタンを押したら消えた(号泣)。

賞味期限の切れた レトルトのお粥を食べた。

2袋、食べた(笑)。

亭主が 
町の中のデリカテッセンで 美味しいものを買って来てくれて
それで晩ご飯に。

美味しいものは、不思議と、脂っこいものばかりだ(泣)。

(トロトロの豚の角煮が最高だった! 

 でも 臭いもキツカッタ。。)

なんとかお腹に収めて 
お風呂に入って やっとメイクを落とした。

熱は37度ちょっとまでだった。




ここのところ、寝不足が続いていた。

疲労も蓄積していたかもしれない。

公開講座で落ち込んだせいもあったかもしれない。

あたたかい格好を心がけて出かけたのに
クーラーで冷えたかもしれない。

空腹がまずかったかもしれない。

本に没頭しすぎたのかもしれない。

う~~~ん、「冷え」たんだなあ、きっと。





というわけで、きのうまで、大変だったんだよ!

きょうは元気で 渇いた土に水を遣ったりしている。

少しまだ 身体の芯が フラフラしている。

今夜は 息子に おかずだけ買って来てもらうことにしてある。

あ。。。。。。。亭主への誕生日プレゼント。

今年はいいかなあ?(笑)



大変だった!(1)

2009-04-28 | リウマチ
日曜日は、大変だった!

朝はそれほど早くなかったから のんびりご飯を食べて
洗濯物を干して
しっかりメイクをして
息子が普段使っている個人の庭を使った駐車場に車を停めて
電車に乗って上野まで。







画像は 内容とは無関係に、先日の菜の花(笑)。






あまりお腹が空かなかったから
上野駅で軽くコーヒーとサンドイッチでお昼に。

(こんな食事は久しぶり!)

こんなお昼では 3時ごろに腹ペコになるのは必定!(笑)

おにぎりを一個買ってバッグにしのばせ、
品川でお茶を購入の予定(笑)。



品川で降りて、駅前の坂道を ゆっくりと登っていく。

この坂道、痛い足を引きずって行くのは、大変だった!!!

あ! お茶を買うのを忘れた!!!







歩道橋の上から撮影。 この坂道を上がる。






第53回日本リウマチ学会総会・学術集会 市民公開講座
「リウマチに克つ ~治癒への確信~」
をやっていたのだ。

場所は グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール。

入場無料!!!!!(爆)

新聞に載っていたので ネットで申し込み、
ハガキを送ってもらってあった。



無料が効いたのか? 講座は大変な盛況で 
到着順に席に詰めて座らせている。

言われるままに進んでいったら、
なんと、私は一番前の席になってしまった!

いや、前なのはいいけど、
どうも足元がス~ス~する。

エアコンの噴出し口は あそこかッ!?



私は リウマチのことは ほとんどわからないので
「リウマチ」とは何ぞや? という初歩の講座の方がよかったのだが
なんとか理解できる内容で とても勉強になった。

そして 私でも リウマチの患者は
圧倒的に女性が多い、ということは知っている。

休憩は20分と たっぷりとってもらったが
トイレに行って 並んで 帰ってくるだけで終了した。



トイレに立った時に 
会場が 異常な人いきれでムンムンして
嫌な臭いがしているのに気付いた。

こんなに広い会場なのに???

定員は800人で、
「満席が予想されます」と 席を詰めて座らされたのだから
確かに 人は多いのだが。













それにしても、こんなに広い会場があるなんて、すごい!(笑)

しかも、
おそろいの結婚式場みたいな椅子が揃っているところが、
またすごい!(笑)

と思っていたら、隣の小さな(実はそれほど小さくない?)部屋にも
モニターが映し出されていて
同じ椅子が並べられていた。

昨日の朝刊には
この講座に1300人が参加した、とある。

やっぱ、大変な人数だったんだ!!!













ところで、私はのどが渇いていた。

ああ、後戻りしてでも、駅で お茶を買ってくるんだった。。。

お茶が飲みたい。 お水が欲しい。

講演をしてくださった先生方には
ペットボトルのお水が出されていたが
飲む方はいらっしゃらず、
「それ、私に頂戴!」
と 手を伸ばしたかった。

ホテルというところは、
洒落たコーヒー・ラウンジはあるくせに、
ジュースの自動販売機がないのだ!!!(怒)







アスファルトの割れ目から花を咲かせる菜の花。






どうやらリウマチも やはり がんと同じく 
早期発見・早期治療が大切なようで
癌のせいにして 
後回し、後回し、と逃げてきていた自分を思って
聞いていて 暗~~い気分に。。。。。

5年経ったら 始めよう、
暖かくなったら リウマチの専門医の診察と治療を受けよう、
そう思っていた矢先の「乳がんの転移の再発」疑惑?の騒ぎで、
また延びてしまったのだった。

今年こそ、始めなくては!

幸い、お腹も全然空かずに講座は終了(笑)。













帰りにようやく品川駅で
あったかいお茶のある販売機を探して お茶を購入(笑)。

一日遅れの 亭主の誕生日のプレゼントを探すのも忘れて
私は上野へ向かった。

今夜は 遅くなるのがわかっていたので 外食の予定。

さて、どこで 何を 食べようか?(笑)。 



                      つづく



菜の花

2009-04-20 | 食生活
土手を散歩する時に
土手の下まで来ると 毎回
私は ああ、と思う。

時として 声になってしまう。

「嗚呼!」

それほどの、いい匂いなのだ。













今週は 菜の花も終わりになってきた。

まだ細いサヤには 
種がいっぱいつまっているんだろうと思う。













もの心がついた頃には 
‘菜の花’の事を 「アブラナ」と呼んでいたような気がする。

イバラキの あの辺のカアチャンたちは みんな
アブラナと呼んでいただろうか。

種を絞って アブラを採ってはいなかった。













‘菜の花’にも 種類がたくさんある。

黄色の花が多く、よい匂いをさせている。

アブラナ科の野菜には 
がんを抑制する働きがあるとか。

すりおろしたり 噛んだりした時に生まれる‘辛味成分’が
「カラシ油配糖体(グルコシノレート)」が変化した物質で、

発がん物質を解毒する酵素の働きを高めるのだという。

がん予防には アブラナ科の菜っ葉!だ(笑)。













理想の食生活を考えるに当たって
私は 自分自身が子どもの頃に
母が整えてくれた食卓を思い出そうとしていることが よくある。

昔と同じ事は 今はもうできない事も多いし
なにより 口が贅沢に慣れてしまっているので
同じ食事をしたいとも思わない。

けれど アブラナ科の野菜の摂取は
確実に減ってきているように思う。

母は あの辛味が好きだったので 
よく食卓に登ったものだ。



アブラナ科の野菜とは、たとえば、

アブラナ、白菜、カブ、大根、
二十日大根(ラデッシュ)、ロケット(ルッコラ)、

からし菜、キャベツ、芽キャベツ、
京菜、小松菜、山東菜、すぐき菜、高菜、シャクシ菜(タイサイ)、
菜の花、野沢菜、日野菜、広島菜、わさび、

タアサイ、カイワレダイコン、パクチョイ、
ケール、クレソン、カリフラワー、ブロッコリー、コールラビ・・・。



昔の食卓には なかったものも多いが
少なくとも私は 母の半分ほどしか 
アブラナ科の菜っ葉の お浸しや 油炒めや 漬物を
食卓に載せていない気がする。

現代人は もっともっと 
アブラナ科の菜っ葉を食べてもいい、と思う。








土手に菜の花が咲くと 菜の花の根っこにミミズが住み着く。

ミミズが住み着くと モグラがやって来る。

モグラがやって来ると 土手にダメージを与える。

だから 菜の花が咲くのは
土手にとっては望ましいことではない。



と聞いたが、この色、この匂い。

失いたくない 私の大好きな 心楽しい春の情景だ。



チューリップ

2009-04-14 | なんでもないこと
今年も 4月の10日前後は ず~~~っと忙しかった。

今年は息子も入院しなかったし(泣笑)、
子供たちが問題行動を起こす心配は 
ないだろうと思っている(苦笑)。







今年 最初に咲いたチューリップは これ。

今年のテーマカラーは この色。







ちょっとしたミス、同じ色の球根を植えたはずが。。。





左足の小指も どうにか治ったようだ。

ようやく 靴を履いて ウォーキングもできるようになった。







やっぱりミス? ピンクのチューリップだったはず。。。

これはこれで可愛いから、まあ、いいか(笑)。






平穏な日々が戻って 
やっぱりなんだかんだとバタバタしている。



シキミ(樒)

2009-04-03 | なんとなく仏教?


観音堂の近くで見つけたシキミ。

先月末 デジカメ不調だった頃
冷たい風の吹く日に行ったら
沢山の花びらを散らせてしまっていたので
撮影できないうちに花が終わってしまうなあ、と
がっかりしていた。

デジカメが復調してから
もう花を散らせてしまったよね、と思いながら行って見たら
まだ花が残っていて しかも いい匂いもさせてくれていた。

何かの花の匂いに似てるんだけどなあ。

数年前から
いつも写真に撮ろうと思っていたのに 
なかなかタイミングが合わなくて、
ようやく、先月末に撮影(汗)。







こちらは 近所の 柳の木。 
手前の平屋の屋根に比べると ものすごい巨木だとわかる。






実家にも 太いシキミが一本あった。

父はそれを大事にしていて

「どうして?」と私が聞くと

「お寺だからだ。」

と答えた。



どうして お寺だと シキミを大事にするのか、
と 聞いたかどうか、
記憶はそこで止まっている。



で、
どうして お寺では シキミを大事にするの?(笑)






仏前に供えるから? 

墓前に供えるから?

供えた記憶は、私には、ない(汗)。



というか、実は シキミの木の記憶はあるが
花の記憶がなかった。

ちゃんと花が咲く、ということを 
今回、確認(苦笑)。

だから、
花が いい匂いを発するとは 知らなかった。

本当に 実家の境内にあったの、シキミだよね?(汗)



残念ながら 義兄の代になってから
虫がついたとかで ダメになってしまっている。

本当に、残念。






「漢字では「樒」と書き、
 いかにも密教(山岳仏教)と関係がありそうです。」

と 検索したHPにあり、
「そうなのかー!」
と感じ入ってしまったりしている(苦笑)。



ちなみに、木偏に神で「榊」、
同じく木偏に「佛(仏)」で「梻(シキミ)」とも書く。

これらは日本で作られた国字。







この木の葉は 元気がないのか? 色が冴えないが
常緑の葉は 本来 濃緑色で ツヤツヤして かすかにカールしている。







織田佛教大辞典によると、
「密規に 樒の葉を 蓮華の代用となす。」
とある。

そういえば、段々になって生えている葉っぱが
上から見ると 放射状に生えているように見えて
蓮の花っぽく見えなくも・・・ない(?)。

さらに
「『眞俗佛事論 二』に

 供物儀を引きて

 <樒の實は もと 天竺より来たれり。

  本邦へは 鑑真和尚の請来なり、
 
  其の形 天日 無熱池の青蓮華に似たり、

  故に 之を取りて佛に供す。>」

との紹介があって、

蓮の花に似てるから、仏さまにお供えするのだという。



検索したHPの中には
いい匂いのする木だから、そして 毒のある木だから、
墓地に植えた、
やがて 仏の木となったのだろう、

という説明が書かれたものがあったが

ここに書かれたように
本当に 鑑真さんと一緒に日本に来たのなら

日本においては 最初から「仏の木」としてやって来た事になる。






抹香の原料になることから
「抹香臭い」とは シキミの臭いのこと、
とするHPもあった。

浄土真宗では 華瓶(けびょう=花瓶)に挿して仏前に供える、
ともあった。

六器(ろっき)の中に入っているところを
見たような記憶はある。





実には 八角(スターアニス=トウシキミの実)に似ているが、
毒があるそうなので、見つけても食べないこと!



『うそうそ』

2009-04-01 | 読書
ご存知、『しゃばけ』シリーズ。

タイトルの「うそうそ」とは
不安で落ち着かないさまを表す言葉だという。

そういえば、そんな言葉、あったな。

近年、とんと耳にしませんな。



『しゃばけ』に続いて テレビドラマになったが、見なかった。

(畑中恵著、新潮文庫、2008.12.1)

今回は、くいだおれ太郎さんもご出演になったとか(笑)。



身体が弱くて 遠出の外出なんて した事のない若旦那、
なんと、今回は 箱根に湯治に出かける。

・・・・・・・が!!!?






『しゃばけ』p228
このシリーズは 柴田ゆう氏の挿絵が、また、いい。






今回 読んで 
私が一番、なるほど~、と思ったのは、解説。(爆)

西條奈加という作家の書いたものだ。



曰く、
「『しゃばけ』は 時代小説の裾野を広げた。」(p342)

当時の風俗・習慣などの知識がなければ 飲み込みが悪く、
時代小説になじみのない(または薄い)読者は
シンドイ思いをするそうなのだ。

時刻、距離、長さ、通貨・・・、
それらの単位を考えただけでも
確かに 初めて時代小説を読んだ読者には
見当がつかないかもしれない。



私が さほど違和感を覚えずに入っていけるのは
子どもの頃には 鯨尺が生きて存在していたし

何より 大岡越前と 水戸光圀、
このおふたりが頑張って
再放送と合わせて 毎日 何かしら 
チョンマゲに親しみを持たせてくれたのだ。



一方、若い世代は 
言葉遣いひとつをとりあげても
時代劇には どうも座りの悪い思いをするに違いない。

若い人たちに受け入れてもらえる時代劇を、となると
時代劇のセットに 時代劇の衣装、
そして 言葉遣いは現代風。

自分も若いつもりだけれど、
思わず 年寄りぶって
「見ちゃ居られないよ」と言いたくなるような時代劇、
一時期、増えたよね。



対照的に、時代小説には 
時代劇と違い、
年齢層の高い読者も居るので、
誤魔化しが利かない。

誤魔化さなければ、若い読者には
すとんと理解してはもらい難い。

ジレンマ。



そのジレンマの溝を埋めたのが 
畑中恵氏の『しゃばけシリーズ』、
と 西條氏はおっしゃる。

若い人の理解を助ける工夫が 随所に見られる、と
解説をしてくださっている。

なるほどねえ。






『しゃばけ』p39
妖(あやかし)の絵って、簡単じゃないと思うよ。






ウチの娘と息子は
時代劇を見ずに大きくなってしまった。

親の方に テレビを見ているような余裕がなかったからだが
『ポンキッキ』と『おかあさんといっしょ』は
見せていたのだから、

親の方に
「できたら見せてあげたい」という気分が
時代劇に関しては なかったのだ、
ということだと思う。



息子の同級生の家では 息子さんが幼い頃、
ご主人が 毎週欠かさずに『暴れん坊将軍』を見ていて

テーマソングが聞こえてくると
息子さんは 弟さんと一緒に 
おもちゃの日本刀を持ち出してきて
座敷の中で ちゃんばらごっこが始まる、

と聞いたのだったが。



我が家の子どもたちは 
♪じ~んせい、楽ありゃ、苦もあるさ~~~♬
という歌を知らない。

これでいいのか?!

日本文化が 若い世代に継承されていかなのではないか?

自問する日々である(苦笑)。






『ねこのばば』p249
「妖てぬぐいプレゼント」、やっぱり、応募すればよかった!







子どもたちが 将来 
骨のある時代小説を読もうとして挫折する前に

『しゃばけ』シリーズを勧めなくては!(笑)