ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

リマンマでブラジャーを買う

2021-12-20 | 乳がん
「変なカタチ」のおっぱいになると、
ブラジャーを買うのも大変になる。

大問題だ!

いつも デパートや大手スーパーの下着売り場に行って
店の人(フィッター?)にべったりとついてもらって
あれこれ試し、見てもらい、助言してもらいながら買っていた。

本当は 店員に張り付いてもらう事は
あまり好きじゃないけど、
背に腹は代えられぬ、という感じ?

こればかりは 自分だけじゃどうにもならないし、
試着は欠かせないし。

せっかく面倒な思いをするのだから、
いくつかまとめて買って、
古い いくつかのブラを捨てる時に
またフィッティングして いつくかを買う。

この「いつくか」の <まとまり>をふたつ、
じゅんぐりに着用して、
交互に買い替えて
手術から19年を経た。



ブラと、それから パッドを買って帰って、
パッドをブラに縫い付けて。

面倒だけど 毎日使うものだから、
少しでも快適であるように。

考えれば、それなりに頑張ってブラを使ってきた。





それが、同じようにフィッティングをして買ったつもりのブラが、
苦しい。

コロナ太りは自覚しているけれど、
きつい だけじゃなく、合っていない感じ。

毎日、毎日、合っていない。

もちろん、古い方のブラの<まとまり>は それなりに合うのだけれど、
新しい<まとまり>が合わない。

古い方のブラだけを使って日々を過ごしたが
余計に古びてしまった。

これは、気合いを入れて 買いなおさなくてはならない。

エイヤッ!!!





リマンマのパンフレットを ずいぶん前に手に入れていて
(たぶん 電話で問い合わせて、送ってもらってあった)、
乳がん関連情報には かなりうとくなっているけど、
リマンマは まだあるかしら? と思いながら電話した。

リマンマは なくなっていなかった!


乳房を手術された方の下着・ブラジャー|リマンマ|ワコール

ワコールリマンマでは、乳房を手術された方のブラジャー・ボディスーツ・ランジェリー・パッド・水着をご紹介しています。

リマンマ

 



リマンマは ワコールという下着メーカーの一部門で、
乳がんの術後の女性向けのブラジャーなどを専門に扱っている。

完璧に訓練された女性が電話で応対してくれて、
ネット販売もあるけれど、最初の客には来店してほしいという。

そうだよね。

で、その電話で日時を予約してその日を待つ。

ドキドキ。





なんでドキドキするかというと、
迷子にならないか 心配だから。

初めての場所なら、本当に、ドキドキ。

リマンマの場所は、浅草橋。

駅から、歩いて ほんの数分。

その、数分が、アブナイ(苦笑)。

方向音痴には、とっても、とっても、怖い数分なのだ。



今年の夏。

私は ワコールのリマンマに行くために 浅草橋駅で降りる、
という挑戦をした(笑)。

でも、駅から外に出たら、すぐにワコールのビルが見えて、
迷子になりたくてもなれないくらいに
わかりやすくて近かった。

車線も 片側1~2車線、などという事はなく、
都会らしい、とても広い幅の道だった。

本来なら、このワコール浅草橋ビルの前の道路は
東京オリンピックのマラソンコースになったはずだった、
と 対応してくれたリマンマの女性は 少し悔しそうに言った。





こちらで 採寸をしてもらい、
オススメをいくつも試着して
いくつもブラジャーを買った。

手持ちのブラを捨てるなら、いつもの倍の数が必要だ。

選ぶ段階で、
これまでの私の選び方に 間違いがあった事がわかった。

思い込みというか。

わざわざ合わないブラを買っていたのだった。

にゃおぉ~~ん(涙)。



そうして持って帰ったブラは、
やはり、気持ちよく着用できた。

これよぉ、これ。



これまでは あんなに 付けると気分が下がり、
モヤモヤしたり ガッカリしたり、
疲れたり 外してしまったりしたブラ。

外すと すっとラクになって 余計にガッカリしたブラ。

もう少し 早く来ればよかったかも!






使い込んだ古いブラは捨てて、
合わなかった古めのブラも もったいないと思わずに捨てて、
新しいブラの、なんと、心地良い事!!!!

ブラって、大事!

そう思ったのだった。

その後、今年の酷暑の汗で 日に何度もブラを替えるので、
今度はネットで追加購入。



もう一度言うけど、ブラ、大事!

女子は、ブラで 気分が上がるものなのよ!

リマンマさん、ありがとね!



おばあちゃんのおっぱい(3)

2021-12-19 | 乳がん
「どうして、こんな、 変なカタチなの?」
という 孫からのまっすぐな質問に、

まっとうに、当たり前に、隠さず伝える事は 
なんとなくではあったけれど、
心に決めた事だった。

そうして、私は 幼い孫に 分かりやすく伝えた。

つもりだった。

けれど。





「おばあちゃんのおっぱいは、
 こっちは どうして変なの?」

ともう一度聞かれたのは、次に一緒にお風呂に入った時だった。

えっ?????!

あんなに 一所懸命に教えたのに、また それを聞くの???



「おばあちゃんの こっちのおっぱい、
 どうしてこんな形になったか、
 この前、おばあちゃん、君に お話してあげたんだけど、
 忘れた?」

「うん、忘れた。」

そんな~~ぁ。

あのね、と もう一度 同じ話をする。

同じ話だけれど、伝えたい情熱?は、
初めての時より だいぶ落ちている。

落ちているぶん、ドキドキしていないぶん、
冷静に伝えられたかもしれない。





その次に 一緒にお風呂に入った時は
彼は
「ボク、おばあちゃんのこっちのおっぱい、
 どうしてこうなったか、知ってるよ。」
と言った。

そりゃ、そうだろう、
2回も質問して 2回も同じ回答をきいておいて。

ん? 待てよ。

ホントに知ってる? こんどはちゃんと覚えてる?


「じゃあ、どうして?」

「えーっとね。 

 こっちのおっぱいにー。

 バイキンが入ってぇ。」



バイキンなの???


でも、まあ、それでもいいか。 

と私は受け流したのだった。

みなさん、私の左のおっぱいには、バイキンが入ったのですよ(笑)。



これが 孫①君と 私との おっぱいに関する会話だった。

くだらないおしゃべりだったかもしれないけど、
いつかはやって来るであろうと思っていた時が 
やって来た瞬間だった。

この会話は あと何回繰り返されるのだろう?

つまり、孫② との間でも きっと同じ会話をするに違いない、
と思っているのだ。

そして できるなら 孫③、孫④ と
同じ話を繰り返せたらいいなぁ、と。

おばあちゃんは 元氣で 
孫と一緒にお風呂に入れる人でなければならない。

う~~ん、その前に、嫁さんを探さなくては。

そっちの方が、大問題なんだけど。



術後19年

2021-11-19 | 乳がん
もう19年も経ってしまって、
もやはピンクの戦士(乳がん患者)ではないような気になっている。

それでも 定期健診をサボって 何かあったら後悔するだろう。

今年もちゃんと受けて来た。

そして、無事に(コレステロール値以外は)異常なし、問題なしの
お墨付きをいただいて帰って来た。



主治医によると、20年経てば
転移の心配がなくなるのだそうで、
検診も2年にいっぺんで良いらしい。

そーかー。

転移の心配がなくなるのかー。





新型コロナの影響で 視触診はなく、
私の手術の執刀医だった主治医は 少々老けはしたけれどお元気で。

透明なパーテーションのこちら側の私は
コロナ太りで ブクブクしているけれど、
まずは、目出度い。



ちゃんと、マンゴーパフェを注文、
スマホに写真を撮って 美味しく食べて帰宅。

ただ スマホの写真を すんなりパソコンに取り込めなくなっているので、
ブログをアップするモチベーションが低いの、私。



おばあちゃんのおっぱい(2)

2021-09-26 | 乳がん
「おばあちゃんのおっぱいはー、」

「こっちは ちゃんと大きいのにー、

 どうして、こっちはー。」

「んーーー。」

「どうして、こんな、

 変なカタチなの?」


孫のまっすぐな質問に、私は思い出した。

もし そんな質問が孫から発せられたら、
嘘もゴマカシもなく、ちゃんと答えよう。

そう決心していた事を。


それにしても、こんなに早く その時が来るとはね。




まっすぐに答える私。

「あのね。

 こっちのおっぱいはね。

 悪い病気になってー、

 ぱっかーん ってして、切って、
 病気のとこを切っちゃったの。」





「ぱっかーん」は、孫のお気に入りのフレーズだ。

切る時は、「ぱっかーん」と切るのだ。

桃太郎の桃か。


「えー。 どうして?」


この 「えー。どうして?」も、彼の口癖になっている。

「どうして? どうして?」の時期の真っ最中なのだ。



「えーっとね。

 ぱっかーん して取っちゃわないと、
 おばあちゃんが、死んじゃうからだよ。」

「ふ~ん。」



何をどう感じたかは わからないが、
彼の質問は それで終わった。

少々、拍子抜け。

でも、すべて 明快なのだから 仕方ない。

それで済んで、ホッとした私だった。



予想外の事に、この話には、続きが ちょっと、あった。



おばあちゃんのおっぱい(1)

2021-01-27 | 乳がん
去年 娘が下の子を出産した頃の事だから、
もう1年近く経つ。

たぶん 入院中の事だったろう、
孫①と一緒に よくお風呂に入った。

子供をお風呂に入れる、となると、
「俺の出番だ」とばかりに張り切る亭主をひとり持っているが、
その頃の亭主は 例によってなんやかやと 忙しく、
家に居ない事も多かった。

私はよく 孫①と一緒にお風呂に入り、
最初はぎこちなくても 
だんだんに 普通に入れるようになった頃。

孫①が その質問を発した。




 「おばあちゃんのおっぱいはー、」

お?



 「こっちは ちゃんと大きいのにー、

  どうして、こっちはー。」

お?  来たかな?



 「んーーー。」

何て言う? 何て言う?



 「どうして、こんな、

  変なカタチなの?」

そう来たか?!





いつかは来ると思っていた。

そういう質問、来るよね、と思っていた。

そうか、来たか。

ついに来たか。

そう来たか。

「変なカタチ」か。

そうだな、確かに、「変なカタチ」だ。



私は 幼い孫が懸命に考えて生み出した言葉の的確さに
ちょっと驚き、ちょっと嬉しくなり、
そして
ちょっとだけ 哀しみを感じた。





えーとね。

おばあちゃんのおっぱいはね。



術後18年

2021-01-25 | 乳がん
もう、誰も 気づかってくれない。

私、がん患者だったんだけどなー。(笑)

だれも、心配してくれないんだよ、もう。(笑)




          
          



がん10年生存率ってのが、去年の11月に公表された。

前回の調査(03~06年対象)よりも 1.1ポイント上昇し、
がん10年生存率は58.3% だった。

乳がんは、全体で 86.8%、
5年生存率は93.6%だった。

1期だったら、98.0%。

ほらね。

乳がんは 癌だからって、あんまり威張れないくらい、
生きていて、
そして 早期で治療を受ければ、
みんな、けっこう元氣いっぱいだ。



ただし、4期の場合は、19.2%。

だから、ね。

みんな、検診に行こうね。



全がん協加盟施設の生存率協同調査 / 全がん協生存率
http://www.zengankyo.ncc.go.jp/etc/seizonritsu/seizonritsu2012.html





これも大きなニュースでは あったはずだったが、
世の中は 別の病気で大騒ぎの真っ最中。

その頃、私は 定期健診を受けるつもりだったが、
少し風邪気味だった。

「一週間ほど先に延ばしたい」と電話したら
「キャンセルとして受け付けるから、
 体調がもどってから 予約を取り直すように」と言われてしまい、

結局ひと月ほど遅れてしまったのだった。

田舎に住んでいると
病院のある町まで出かけるのに
免疫力と勇気を振り絞る必要があるので
ひと月も先になって 逆に安心できた。



そして
やっぱり定期健診で「異常なし」と言ってもらえば、
ホッとするし 嬉しい。

18年 経っていてもね。



医師は 20年経ったら 検査は2年にいっぺんで良い、
と言った。

そしたら、嬉しいなあ!

その頃には 私の執刀医も 年をとって
検診の方も引退するだろうから、
もっと近くの医師に引きついでもらって
ヒョイと診てもらえるようにしようかな。





この日、私は急いでいて
いつものスイーツを堪能して来る余裕がなかった。

代わりにいつ行こうか?と楽しみにしている。



写真は過去のものばかり。



      

ああ! やっぱり、パフェ! パフェがいいなあ!!!!!



          


久しぶりに

2020-04-27 | 乳がん
こんなに久しぶりに投稿する気になったのは、
続き(尿漏れの;笑)を書いて 完結させたかったからでもあり、

新型コロナウイルスに感染したりせずに
元気に生きてますよー、という ご挨拶でもあり、

孫②が生まれたお知らせでもあった。

それがなかなか手につかなかったのは、久しぶりだったからで(苦笑)。

それに手をつける事が出来た理由の一番は 
岡江久美子さんが 新型コロナウイルスで亡くなったからだった。

そして、彼女が 乳がんと闘うピンクの戦士だったと 知ったからだった。



初期の乳がんを 年末に手術、
年が明けてから 放射線治療。

私と同じようなスケジュールだったから、よけいに。



そして 乳がんのせいで 免疫力がなかったのでは、
という発言があったようで。

以後 医師から 放射線治療で 免疫力は減退しない、と
否定されたらしい。

けれど、とても気になって。



私の経験では、
放射線治療で 免疫力が下がる、という事は
(あまり)ないと思ったので。

すぐにこの窓の中で 反応する事ができなかったので
今さら、な感じなのだけれど。



乳がんです、という告知を受ける、
その事によって 
免疫力は下がりそう。

初期だったとしても。



芸能人だから、有名人だから、
それを発表する事も可能だけれど、どうするか?

いや、人に知られたくない。

などと考えるだけでも、免疫力は下がりそう。

加えて 私は 寒さで免疫力が下がった、ように思う。

寒さが嫌いなので。



毎日、毎日、放射線治療を受けに 通わなくちゃいけない。

私には とても強い疲労感があった。

放射線治療に通う事以外に できる事がなくなった。

体力は とてもとても落ちていたと思う。



だから、風邪を引いたし、
それがなかなか治らなかったし、
治らない自分に苛立ったし 自信もなくした。

自分は 何の役にも立ってない、と思ったし
自分は いらない人間だ、とも思った。

このブログは そこから立ち直るきっかけを作ってくれたのだった。





人には 長くても短くても それぞれ 歴史があり
(長くてもせいぜいい100年か120年くらいだが)、
その精神には それぞれの軌跡を持っている。

私の精神の軌跡には 
このブログで出会った人達が影響を及ぼしてくれている。

感謝申し上げます。



書きたい事は いつもたくさんあって、
たまには記事を更新したいと思っている。

どうぞよろしく。



お風呂で

2019-08-29 | 乳がん
「おっぱいは どうなったの?」

お風呂で 子供や孫が聞いてくるのだという。

乳がん手術で 乳房を失った人の悲しみ。



そこには
温存術で 小さくなろうと 多少いびつであろうと
乳房が残り、乳頭がある私と

そうでない人とでは 大きな違いがある事だろう。



哀しく、辛く、
言葉に詰まって 代わりに涙が出てきそうな質問だ。



幼い子どもに どう伝えれば 理解してもらえるか?

「桜むね童話劇クラブ」は、
脚本から小道具まで すべて手作りの人形劇を上演しようと
思い立った。

と、昨日の読売新聞のくらし面は伝えている。


公益財団法人 正力厚生会 が
「がん患者とその家族を支援する」事業として助成するのだそうだ。



人形劇かぁ。

いろいろと 工夫する人がいるんだなぁ。

なくなったおっぱいを 捜しにいくんですって。

タイトル:「お花になったおっぱい」





上皇后さまも 乳がんの手術を控えている。

上皇后さまは ちょうど
乳がんが増える年齢、という事になっている。

けれど 残念なことに 若年の人の乳がんが増えている、
という事を 忘れてはならない。



そして、通常ならそこにあるはずのものが、
そこに「ない」という事からくる、
喪失感などの マイナスの感情。

それは、術前・術後の療法によって いっそう激しく襲ってくる。



マイナスの感情によって 免疫力は変化する。

まして、突き刺さるような質問が
可愛い子どもや孫から発せられたなら。



悪気があっての言葉ではない。

気にするな、というのは、確かに、正論。

けれど 心の中には 常に
冷たく悲しい塊があるのだから。

更に傷ついた心は 冷え切ってしまうだろう。



人形劇では 祖母は 悪魔によって 
姿を花に変えられるのだそうだ。

そして 鑑賞した保育園児たちは
人間の姿にもどった祖母と
再び一緒にお風呂に入れた女の子のことを 
喜んでくれたという。



「病気になっても、おっぱいがなくても、
 そのままでいいんだよ。」

「そうだね。」






今でも私は時々
90歳を過ぎて「温泉を楽しむ生活がしたいから」と
乳房再建を希望したという女性の話を思い出す
(岩平医師の講演で聞いた話)。

その女性は「この年になったけど」とか「この年になってまで」ではなく、
「この年になったから」とおっしゃった。



人口乳房が原因での 悪性リンパ腫が 騒がれていて、
ショックを受けている人は多いだろうし、
岩平医師のショックも大きいだろう。

自主回収(リコール)になった人口乳房に替わる
新たな人口乳房の保険適用を求めて
全国の24の患者団体が厚生労働省に要望書を提出したという情報に接して
(:2019.8.29の新聞記事)、
さすが!と思い、 ありがとう!と思い、頑張って!と思い、
そしてやっぱり、元氣で 機嫌よくいて下さい、
と願う。

(懐かしいよー。愛しのおっぱい(2) は、2004-08-31 の記事。)





公益財団法人正力厚生会の記事:

乳がん伝える人形劇 患者会初上演へ=長野

松本市の乳がん患者会「桜むね」(吉沢英子代表)の童話劇クラブが、乳がんについて子どもたちに伝える人形劇を作った。手術で乳房を失った祖母と、孫娘の変わらない愛情をテーマにしたファンタジーで、6月5日、同市の保育園で初めて上演する。活動は公益財団法人正力厚生会が公募した今年度のがん患者団体助成事業に選ばれた。
 人形劇の主人公は、祖母との入浴を楽しみにしている6歳の女の子。ある日、「胸に傷が出来た」と胸を隠すようになっていた祖母が突然いなくなり、体から離れたおっぱいが眠る「眠りの畑」で花になってしまった。
 女の子は悪魔に惑わされながらも、祖母がいかに大切な人なのかを考え続けて、元の姿に戻していく。「隠さないで、そのままで大丈夫なんだよ」。人形劇の最後、女の子は祖母にそう語りかける。
 「桜むね」は2010年に設立。乳がんで乳房の摘出手術を受けた女性のために、布製の胸パッドを製作する講習会などを開いてきた。活動の中で、「乳房を失ったことを子や孫にどう説明すればいいのか悩む」との声が上がり、昨年4月頃、分かりやすく伝えるための手段として人形劇の創作を決めた。
 台本は吉沢代表が下書きし、会員の話し合いで練り上げた。人形も会員の手作りだ。上演は白板保育園で行われ、東京都や千葉県の会員らも加わり、計6人で人形や小道具を操る予定だ。
 吉沢代表は「人形劇を作ることで、悩んでいた患者の心も整理できた。子どもたちの反応を見ながらレベルアップしていきたい」と話している。

(2018年05月23日)



標準治療ということ (3)

2017-07-26 | 乳がん
こう毎日毎日、「乳がん患者とセックス」ばかり読まれているブログに、
こんな事を書いて、なんの徳(得?)があるのか? とも思うけれども(苦笑)。



本によっては、やり玉に挙げられている標準治療。

その標準治療を 私が信奉しているのは、
保険診療が受けられて安いという事 = 治療を続けられるという事、
それから ある医師の存在がある。

その医師は
標準治療を 「ゆるやかな殺人」とまで言っている。



食べ物が食べられない。

化学療法 = 抗がん剤治療 によって、
人は 餓死させられている、と言うのだ。

あるいは 苦しい治療によって 免疫力がダメージを受け、
生きる希望や夢を奪われ人が死んでいくのは、
<殺人>である、と言うのだ。

その医師が、
乳がんに関してだけは、
「標準治療がよく効く」と言っているので、
やっぱり、そうなんだ、 
と単純な私は信じる事ができた、
という訳だ。






ちなみに、その医師は、抗がん剤を 
食欲や生きる意欲を奪わない程度の少量を投与する
という方法をとっている。

以前は 全額 自費診療だったが、
今はどうだろう?

部分的に保険適用外の治療を選択する場合、
以前は すべて自費診療扱いにされたのだが。

高額な輸入品である抗がん剤も、
少量なら さほど高くならない、と言っていたが、
交通費を含めれば 高くないはずはないなぁ。



その医師の名前を、私は忘れてしまった。

サイトも、どうも見つからない。

有り難い事に、術後 順調に15年近くが経過して
乳がんの最新情報も すっかりわからなくなってしまっている。



乳がんについて知りたいと思う方には 
もっと他に もっとためになるHPがある事と思う。

役に立たない自己満足の記事の羅列をお詫びする。




          もっと知ってほしい
          大切な人が がんになったとき
          女性のがん 乳がん・子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん
          message 大切な人をサポートするあなたへ

              ↑
              ↑
              ↑
          以前 見つけたこんなのを まだお気に入りに残していた。






これから書く記事にも
乳がんを放っておく事は得策ではない、という私の考えが
折に触れて 出てくるはずだ。

何も知らないに人は「そうかな?」「そうかもしれないな?」と思ってほしい。

そう思っていない人は「そういう考えの人もいるのだな」と思ってくれればいい。

私は 世の中から
癌、せめて 乳がんでこの世を去る人を ひとりでも少なくしたい、
できるならなくしてしまいたい、
と思っている一人なのだ。

とりあえず、受けてね。

検診。



標準治療ということ (1)

2017-07-24 | 乳がん
「書きたい」って書いたからって、必ず書くとは限らない、
という見本だ、私は。

だけど、今回は 書いてみようと思う。



癌と診断された時、あなたならどうするか?






驚き、怒り、混乱、それから受容へ。

私はその順番通りではなかったけれど、
近年の乳がんは 治る病であると
新聞紙上で知っていたから、迷わず治療する事を選択した。

けれど 世の中には そうでない人もいる。



原因は、「癌と闘うな」とか「がんもどきは 治療しなくても治る」とか
「癌は 治療しない方が 残りの人生を楽しめる」とかいう、
思わず信じてしまいたい情報があるからだ。

治療したが故に 死期を早める、
そういった考え方があるからだ。



残念ながら、一部の癌において、それは正しかったりもする。

発見した時には 進行している事が多いがんもある。

検診を 積極的に受けていない人がいる事と、
早期で発見する事が難しい癌がある事とが原因だ。






乳がんは違う。

早期で発見する事が、比較的 容易だからだ。

自分で発見する人も多い。

私のように。

(けれど、検診で発見した方が、ずっと早く見つけられるし、
 乳房の変形も少ないし、すぐに治療が終わるし、
 なにしろ治療費が少なくてすむ。)



私は、乳がんについては、標準治療を受けるのが良いのではないかと思う。






乳がん治療に関する最新の知識の吸収をサボり続けてきているし、
乳がん以外の癌には 困った事に興味が(あまり)ない。

こんな私が 癌の治療について なんだかんだと書く事が許されのか?

わからない。

わからないけど、書いてみる。






それから セカンドオピニョンについてだが、
私は受けていない。

治療への信頼感、術後の通院の利便などを考えて
ここしかない、と思った病院への紹介状を書いてもらい、
この人、と思った医師に執刀してもらった。

それほど情報を集めたわけではなかったので、
これで後悔しない医療を受ける事ができる、とは限らないが、
私の場合は 比較的うまくいった方だと思う。

治療方針についての説明を受けて 納得して
(予想外の喜びもあったりして)
そのまま入院して手術を受け、術後療法を受けた。



けれど、マオチャンは 
納得できるまで セカンドオピニョン、サードオピニョンを受ければ良かった、
と言っていたそうだし、

元チャンピオンのタケハラは
2nd、3rd どころではなく、5th、6th、7th と受けて、
納得できる治療を目指せ、と言っているらしいし
(それで、彼は 今 パワフルに生きてるし)。

キーワードは 「納得」かもしれない。

けれど、治療が奏功しなかった場合、
誰に責任を押し付けようとも、
結果は 自分の身体に出る、
という事を忘れてはならない。






本も新聞記事も参考にせずに
私の頭の中にある事だけで 果たして どこまで書けるだろうか?



もっと書きたい

2017-07-09 | 乳がん
いつかもっと書きたい事柄だ。

「がんの治療について」なんだけれども。

人それぞれ、いろんな考えがあって良いのだけれども。



とりあえず、これだけ貼り付けておく。



がん患者を惑わす「甘い言葉」とは? インチキ医療で命を落とす前にできること (BuzzFeed NEWS)


亭主が、仕事を自分でやらずに私に押し付けてき過ぎ(怒)。





追記:上記記事中にあるインチキの五カ条

このうち、2つ以上の項目が当てはまるようなら、
「インチキ医療」の可能性が高いので注意!

1. 「○○免疫クリニック」「最新○○免疫療法」などの謳い文句

2. 調査方法などの詳細が掲載されていない「○○%の患者に効果」

3. 保険外の高額医療・厚生労働省の指定のない自称「先進医療」

4. 患者さんの体験談

5. 「奇跡の」「死の淵から生還」などの仰々しい表現

6. 「がんが消えた!」と言う ――― あ、これ、6か条目だ



パートナーと学ぶ乳がん

2017-06-15 | 乳がん
いつまでたっても、一番見ていただいている記事が
乳がん患者とセックス (2004-10-16 )  だというのが、気に入らない。

確かに、あれは 
思い切って書いたし、真面目に書いたし、精一杯書いたし、
力作では あったんだけどね。

ええと。

2017 - 2004 = 13年も前の記事だよ!!!!!

今なら、もっと進んだ、もっと良い読み物が
あちこちにあってもいいんじゃない!?






新聞記事に 気になるのがあったから、
久々に「乳がん」カテゴリーだよ。



勉強会 「パートナーと学ぶ乳がん」

6月17日 午後2時

東京都港区の高輪区民センター

昭和大横浜市北部病院の がん専門薬剤師・縄田修一さんが、
乳がん患者のパートナーである男性を対象に、
治療や体調の変化などについて講演。

一人で参加する場合は 参加費1500円、
2人の場合は 計2000円。

申込は  https://ws.formzu.net/fgen/S48985200  まで。


     6月17日(土)第39回
     主治医に言うほどではないけど、
     なんかモヤモヤ~な方、集まりませんか?の会
     「パートナーと学ぶ乳がん」@白金高輪
     https://moyamoyanokai.jimdo.com/

というフォームがあります。






きっと、もう少し若い人で、
もう少し 術後年数が短い人の方が、
「押し殺しているけど言いたい言葉」ってのが
あると思うんだよね。

そんな言葉を吐き出したり
吐き出された言葉に触れたりするだけで
変われる部分が、
胸の奥の、底の底の方に、
あると思うんだよね。

どうしたら良いかわからなくて、
ウロウロしている男性も少なくないと思うし、
どうしたら良いかわからないから、
いろいろ無駄に我慢してるかもしれないから、
彼らのためにも いろいろ有意義な会かもしれない、
参加する事は無駄じゃないと思うんだよね。



若い人、頑張ってよ!






それにしても、私のこの 乳がん患者とセックスって記事、
長いよね!!!

たくさんのコメントをいただいて、
長々と返しているから。

身につまされた人が それだけいるって事かな?

慎重に、でも 一所懸命に お返事してたのよ。

珍しく、追記もしたしね。



モヤモヤ~な方、いらっしゃったら、
追記やコメント欄も じっくり読んでね!






それから、私が使ったのは、
ローションではなくて、ゼリー。

男性のためのものではなくて、
女性のためのものだからね。

買う時、間違えないでね!

痛いんだから!!!!!



パートナーと学ぶ乳がん

2017-06-15 | 乳がん
いつまでたっても、一番見ていただいている記事が
乳がん患者とセックス (2004-10-16 )  だというのが、気に入らない。

確かに、あれは 
思い切って書いたし、真面目に書いたし、精一杯書いたし、
力作では あったんだけどね。

ええと。

2017 - 2004 = 13年も前の記事だよ!!!!!

今なら、もっと進んだ、もっと良い読み物が
あちこちにあってもいいんじゃない!?






新聞記事に 気になるのがあったから、
久々に「乳がん」カテゴリーだよ。



勉強会 「パートナーと学ぶ乳がん」

6月17日 午後2時

東京都港区の高輪区民センター

昭和大横浜市北部病院の がん専門薬剤師・縄田修一さんが、
乳がん患者のパートナーである男性を対象に、
治療や体調の変化などについて講演。

一人で参加する場合は 参加費1500円、
2人の場合は 計2000円。

申込は  https://ws.formzu.net/fgen/S48985200  まで。


     6月17日(土)第39回
     主治医に言うほどではないけど、
     なんかモヤモヤ~な方、集まりませんか?の会
     「パートナーと学ぶ乳がん」@白金高輪
     https://moyamoyanokai.jimdo.com/

というフォームがあります。






きっと、もう少し若い人で、
もう少し 術後年数が短い人の方が、
「押し殺しているけど言いたい言葉」ってのが
あると思うんだよね。

そんな言葉を吐き出したり
吐き出された言葉に触れたりするだけで
変われる部分が、
胸の奥の、底の底の方に、
あると思うんだよね。

どうしたら良いかわからなくて、
ウロウロしている男性も少なくないと思うし、
どうしたら良いかわからないから、
いろいろ無駄に我慢してるかもしれないから、
彼らのためにも いろいろ有意義な会かもしれない、
参加する事は無駄じゃないと思うんだよね。



若い人、頑張ってよ!






それにしても、私のこの 乳がん患者とセックスって記事、
長いよね!!!

たくさんのコメントをいただいて、
長々と返しているから。

身につまされた人が それだけいるって事かな?

慎重に、でも 一所懸命に お返事してたのよ。

珍しく、追記もしたしね。



モヤモヤ~な方、いらっしゃったら、
追記やコメント欄も じっくり読んでね!






それから、私が使ったのは、
ローションではなくて、ゼリー。

男性のためのものではなくて、
女性のためのものだからね。

買う時、間違えないでね!

痛いんだから!!!!!



北斗晶さん

2015-09-24 | 乳がん
私のこの窓は、別に乳がんの闘病ブログじゃないから、
書かなくってもいいんだけど、
元気ジルシの「鬼嫁」こと 北斗晶さんが 乳がんだっていうから、
書いておこうっかなー、と。






2015年09月24日

 元プロレスラーでタレントの北斗晶さん(48)は23日、
 乳がんを手術することを公表した。

 所属事務所によると、既に入院しており、
 24日にがんの摘出手術を受けるという。

 北斗さんは公式ブログで
 「5年先、10年先を生きる為(ため)に長い闘いに入ります!」
 とつづっている。







北斗さんは、私より10歳 若い。

「長い闘い」とは言っても、
体力もあり、
間違いなく、元氣に復帰してくるだろう、

ホルモン療法によるダメージは大きいかもしれないが、
ホルモン療法の辛さを テレビ画面の中から
ぶつけてくれるんじゃないだろうか、

などと
全く心配しなかった。






          






北斗晶オフィシャルブログ そこのけそこのけ鬼嫁が通る

によると、
乳頭直下のがんで、
なかなか見つからなかったとの事。

これまで 必ず 検診を受けていたにもかかわらず、
右乳房全摘になったそうだ。

そして 異常に早い進行。

楽観視しては いけないのかもしれない。

それでも、きっと、
元気で帰って来てくれると思う。






     






家族の愛を いっぱいに受けて
また テレビで やかましく怒鳴ってくれるに違いない。






     






大丈夫、大丈夫。

きっと、大丈夫。

窓のオバチャンも、応援しているよ!





乳がんについては、
↑のブログ「【またね】と言わせて下さい。」
にも 参考になる事は いっぱい書いてある。

(出演した番組の宣伝にも なっている;笑)

参考にしていただいても いいかも。



アンジェリーナ以後、
「乳がんは遺伝」と思い込む人が増えたかもしれない、
というのは残念だ。

北斗さんは言う。

「乳癌は遺伝だから、
 身内に乳癌の人はいないから大丈夫と安心しないでください。」

私だって、身内に乳がんなんて、ひとりもいないよ~。



でもね、乳房全摘は ハルステッドとは違うと思うので、
「最悪」ではないよ~。



それと、
「乳がんの初期は 痛みはありません!」
という医師がいるとか 以前に聞いたけど、

「チクッとした痛み」や「チリチリとした痛み」を感じる人は 
北斗さんや 私に限らず、少なくないのだ。






北斗さんは 言う。


「自分の体の小さな異変を見逃さないで。

 体は正直です!

 何かがおかしいと思ったら、その勘は当たってるから。」



「最後に これだけは言わせてください。
 
 女性の皆さん、
 若かろうが年を取っていようが
 乳癌検診に行ってください!」



「毎年検査していても
 1年で 進行の早い癌だと
 乳房を全摘出しなければならないほど
 大きくなってしまう癌もあるんだ
 という事を知って下さい。」



~でも、身内にも乳癌の人はいないし、
 毎年マンモグラフィーもエコー検査も受けてる~



ショックだったろうな。






北斗さんが 勇気を出して 声に(文字に)した事、
たくさんの人に 伝わるといいな。



もう手術は終わったのかな?

私は 一晩、背中が痛んで苦しんだけど、
北斗さんには 関係ないのかな?



術後は 化学療法だとブログに書いてある。

彼女が 病気も副作用も ガン!とやっつけてくれますように。



今さらかも知れないけど

2015-03-19 | 乳がん
いろいろあって 少しずつ遅くなってきていた、定期健診。

今年は2月は忙しいと、3月にまで遅らせた。

先日、無事にクリアー。

もちろん、いつも通り、スウィーツも。



     


13年経った。たぶん(汗)。

もう、自分の年齢と同じくらい、あやふやになってる(笑)。

検査は、また 一年後だ。