ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

筆○○○

2007-02-28 | なんでもないこと
テキストを買ったのは 去年のいつごろだったろう?

・・・・・・秋の終わりごろか・・・。

年も明けて 2月になって

その2月も終わろうとしている きょう。

初めて、トライ。

私の今年の新しいテーマ。





ユーキ○ンではないけれど、通信制で教えてくれる、絵。

一応、テキストがあって、
「描く前の準備」の次に
「筆をおろしましょう」とあるので、
きょう、筆をおろした。

墨滴を使ったけれど それでも、いい匂い。

墨を硯で すりすりしたら もっと気持ちがいいかもしれない。

(もしかして 面倒だったら ずっと墨滴で行く。)



まだまだ いたずら書きの段階、
もったいなくない紙を探していたら
息子が小さい時の 書初め用紙の汚れたの(それも、ド派手に)が出てきた。

半分に切って使う。

10年前の紙だけど
紙は 古いほうが価値がある、と聞いたこともあるし
色もあせていないし、当分は これで充分。



「きいちの塗り絵」ではじまった私の芸術活動は
学生時代に書いた数枚の油絵でピーク。

というか、それ以来 書いていない。

雨の日に 娘とお絵かきしたくらい。

「ママ、じょーずー。」と言ってもらって 嬉しかった(笑)。



書道は 小・中学校の習字の時間、
プラス、高校の芸術の時間にやった。

(高校に 音楽も美術も授業はなかった・・・涙)

以来 筆を持っていないので 
生来の悪筆は どんどんどんと 悪くなるばかり。



なのに 去年 どうしても始めたくなった、
筆で描く絵。

やれば、きっと できるはず。

ヤルゾ!




今年のテーマ・カラーは白。

プリムラ・マラコイデスの白を 種から育てて
苗をいっぱい作る予定が・・・。

写真は 去年4つ買った苗を定植した時に切った茎。

ま、あくまで、予定は未定、というわけで。




とほさん。

愛犬を屋根の上に自分で乗れるように 
コンテナやトロ箱を裏返して置いて
トライさせようとしましたが

愛犬は 嫌って 逃げてしまい、
ブロッコリーをかじり始めました(涙)。

『李香蘭』

2007-02-27 | なんでもないこと
先日のテレビドラマ『李香蘭』をやっと見終えた。

前編を録画したのはいいけれど 
翌日 後編を録画する時間に帰宅できなくて
前編のみになってしまった。

何のための予約録画機能かって?

だって帰ってこれると思ってたんだもの。


土手の南側の斜面には 菜の花が咲きだしている。



特別美人じゃないと思っているけど 
上戸綾には やはり華がある。

正面から見るのが綺麗。

化粧品のCMにも出ていたし、やっぱり美人?



あ、関係ないけど 息子に男性用スーツの専門店から
DMが届くんだけど
アオキが上戸綾、青山が松浦亜弥、コナカが綾瀬はるかを
イメージキャラクターに使っている。

ここいら辺が 若い男性に人気があるんだな、というのが
よくわかる(笑)。



視聴率は10%ちょい、と それほど伸びなかったようだが
その割りに「感動した」などの反響は大きく、
しかも 当時を知る年代の人たちからの支持があったそうなので
まあまあよく作られていたのだろうと想像。

(私は戦後の生まれデス)

いつも 「視聴率」と世間で呼ぶ数字と
我が家での番組支持率とには 共通性がないが

感動の大きさは 視聴率では 測れない。

前編だけでも 見ごたえがあった(時間も長かった)。



上戸綾は 演技も歌も いまひとつ、という感じな女優だけれど
よく頑張ってるな、と感じた。

川島芳子との関係を見ていて 
ああ、上戸綾は 以前 金八先生で 
性同一性障害の役をやってたっけ、などと思い出したりして。

あのドラマは ほとんど見てなかったんだけど
話題にはなったな。



「蘇州夜曲」は なんとなくいい曲。懐かしいメロディー。

私が知ってる「蘇州夜曲」は
母が好きで見ていた懐メロ番組で
渡辺はま子という綺麗なおばあちゃん(→こんな人)が
昔の人らしい 凛とした声で歌っていた曲。

近年でも TVCMで使われたりしてたから
名曲と呼んでもいいのだろう。

独特の節回しがあり、上戸綾は 頑張ってたと思う。



後編、そのうち 再放送があるかしら?



それにしても
「五族協和」などという 素晴らしい言葉を考え出した人々は
本気でその実現を望んでいたわけではなかったのか?

あの頃の歴史は 
あまり一生懸命勉強した記憶も無く
覚えようとしても すぐにややこしくなるので
不得意な時代なのだけれど

残念なことが多くて 苦しくなる。

実現できていれば 
アジアは、世界は どんなふうになっていただろうか?

ダイエット 2007(1)

2007-02-25 | ダイエット
愛犬の換毛は 寒いうちに終わる。

今年も 2月中旬には 冬毛が だいたい抜けきってしまった。

いつもなら 「まだ寒いのに大丈夫?」などと 話しかけるのだが

今年は そんなことも言わずに せっせとブラッシング。

ひとまわり小さくなった気がする。





この冬毛、
せっせと 梳いてやらないと そこにいつまでもくっついで
しまいには ダマになってしまう。

前に飼っていた犬は こうじゃなかった。

この犬は 換毛が下手なタイプ、ということらしい。



だいぶすっきりした愛犬だが
お尻と尻尾は ブラッシングをいやがる。

特に尻尾は パタパタ振ったり ブンブン振り回したりするので
完璧な毛玉になってしまう。

それと 胸の周りも なかなか古い毛を取りきるのが難しい。




さて 
愛犬がすっきりしたところで
私も もう少し すっきりしたい。

秋口に風邪を引いて なかなか体調が元通りにならず
運動をやめて 体重も戻って。

そのうち 寒くなって やっぱり 運動をやめて 体重が増えて。

そしたら お正月がきて お正月太り。

こういうのを、‘雪ダルマ式’という(苦笑)。

年が明けてからも
体操にも身が入らずに いつまでもいたものだから

なんと 私の腹囲は マックスの記録を更新!(泣)



せっかく 結婚式に出席することになったのに
寒いから ダイエットは無理だった。

息子の卒業式までには、と思っていたけれど
どうやら 間に合いそうにない。

いや!

まだ、あきらめるのは早いゾ!!!

ないす・ばでぃーを目指して
今年も頑張るジョルジュなのであった。



ちなみに 秋に 53キロから 55キロに戻ってしまった体重は
56.5キロまで増えた(涙)。

今 56キロまで減らしたところ。



体脂肪率も 28.9% → 29.9% → 29.7%

今でも それほど変化はない。



腹囲は 夏に81センチまで減らしたのに
85センチに戻ったと思ったら 
正月明けには ほぼ90センチくらいまで膨らんだ。

危険区域だ!!!!!

先日の測定でも サイズは大きくは減っていない。



それより アンダー・バストが 1.5センチも増えていたことに
ショックを受けた。

やっぱり、という気がしないでもない。

最近 背中がやたらプクプクというか ブクブクというか
とにかく膨らんでいる。

三段腹ならぬ 三段背中。

こいつはマズイ。

「背中のお肉って、落ちにくいんですよねー。」
というショックなお話も聞いたし。



いや、焦るまい。

しかし 確実に 落としていこう。 

体年齢も。

ガンバルゾ、オー!





愛犬がのっかっているのは 彼女の犬小屋の屋根の上。

傾斜がゆるいので 上でくつろぐことができる。

(でも 自分で乗ることはできないので
 乗せて、乗せて、と せがむのみ。)

この犬小屋も 作って10年になる。

プミラなどがからまって 風情がある?

亭主の今年のテーマは 
6年越しの愛犬の新居を 完成させることだろう。

今年のテーマ

2007-02-24 | なんでもないこと
今年のキーワードは 脳内ホルモンと発酵、
そう書いたのは なんと2005年!(→こちら

あれから このテーマは そのまんま、変わっていない。

お腹を凹ませる、というテーマも 相変わらず(涙)。





2007年も ずっと このテーマを
静かに あわてず じっくりと 追いかけていこう、
と思っていた年末、
『脳内革命』の著者、春山茂雄氏が破産、
というニュースに接した。(→こちら

ちょっと、ショック。

というか、腹立たしい気持ち。

頼りにしていた患者さんたちもいたろうに。

簡単に破産しないで欲しい。

(カードは使えなくてもいいからサ。)

簡単に破産させたんじゃあ、ないんだろうけれど。

あの本、面白かったんだよ。。



旧暦の元日をだいぶ過ぎてからの
今年のテーマの発表になった(笑)。





この畑は いつも散歩する土手の下にある。

シルバーカーを ヨタヨタと押して歩くお婆さんが
おもにひとりで面倒を見ている。

畑の際にシルバーカーを駐車(?)しておいて、

畑の中でもヨチヨチ歩いたり いざって進んだりしながらも

手はすばやく仕事をする。

いつも 雑草一本生えていない。

先日も 草取りをして 完璧にきれいになった。

今年は何を蒔くのだろう。

いろんな種類を少しずつ。

私の理想の畑なんだけど、

きっと私には マネできないな。

春天来了

2007-02-21 | こどものこと
きょうは良いお天気だった。

空が青くて 陽が照って 暖かかだった。

春が来た。





先日 雨水の日に 雛人形の飾り付けをすると
良縁に恵まれる、というのを読んでから
あわてて納戸に行って 出してきた 真多呂人形の立ち雛。

娘は義父母にとっての初孫だったから
人形はたくさんあるが 私はこれが一番好き。

ひとりで出せるし(笑)。



滑り止めの「い」「ろ」は 合格。

第1志望の大学を最初にうけた「は」は 不合格。

「に」は合格。



「い」と「ろ」の入学金の納入期限の日、
「ほ」は 補欠合格だった。

さて、どうするか。

入学手続きのことだ。



「に」の手続きの締め切りは まだ先。

だから 第一志望の二回目の受験「へ」とか「と」とかの
結果を待っていられる。

考えて 考えて 考えて、

悩んで 悩んで 悩んで、

「い」と「ろ」を捨てた。

(ママの母校だったんだけどね。苦笑)



これで 残りが全滅だったら、「に」に決まりだ。

「に」。

よく受かったと思うよ。

いい大学、かもしれない。

でも、場所が、関西。



姉のところの上の娘も 奈良(現在、結婚して千葉)。

長男は東京(通えないから、下宿。)

次男は京都。(現在、大阪。)

次々と 子供達は家を出て行った。

それより先に 私達姉妹も ウン十年前に
高校を卒業して 出て行ったわけだけど。



だから 子供は いつか 家を出て行く、という大前提で
私は居る。

だから 息子が出て行ってもかまわない。

でも。

「大学は 家から通う。」と はっきり言っていた息子。

「なんで、この大学?」との質問に

「家から通うのに、近いから。」
と答えていた息子。

え~~~! 今、出て行っちゃうの? 聞いてないよ~~!! の私。

でも いつかは出て行くんだよねえ。。。。。。。。



数日ごとに 近い将来の図式が変わる。

それは、仕方のないこと。

心積もりが 覆される。

その都度 ツモリを積みなおさなければならない。

果たして私に 耐え切ることができるだろうか?と。



夢のカルチャーおばさんになれるのなら
そちらに打ち込んで 寂しさを紛らわすこともできるだろうから、
まあ 大丈夫だろう、という自信がある。

ただ 費用の面で 続かなくなる可能性も。。

それより 亭主が 
このごろではもう 家に居ないことが普通になってきていて
私は 家から出られないでいる。

それが まだしばらくは続く。

息子が出て行った後、亭主の例の 請負仕事が終わるまでは 半年以上。

その間が、難しい。



受け皿を「に」に絞ったと聞いて 娘はやたらと心配してくれた。

「ママ、大丈夫?」と。

「4月になったら 私もいなくなるし、

 ○○(息子)までいなくなって、ママ、大丈夫?」



「しょうがないじゃん。」と答える。

しょうがない。

子供には子供の人生がある。

いつまでも一緒にいられるわけじゃない。

でも。。。

「お婆さんも 伯母ちゃんもなったんだから、

 ママもなるんじゃない? エンプティ・ネスト・シンドローム。」

と答える。

「子供が巣立つ時って、
 母親はちょうど更年期なのよね。

 おまけに、ホルモン療法してるし!

 空の巣症候群、うつにもなるんじゃない?」

「どうすんの?」

「しょうがないじゃない。

 自殺する前に きっとなんとか直るわよ。

 パパには言ったの。

 今みたいに 毎日、毎日、毎日、家に居ると、
 私、絶対うつになる、って。

 そしたら 贅沢だ、とか ワガママだ、とかって言うし。

 なるわね。」
 
「自殺したら ダメじゃん。。」

とかいいつつ、
もしかして、お前、
実は 自分の一人暮らしを 突然 解約されるんじゃないかと 
そっちを心配しているね?(爆)



そんなこんなの数日を経て、「へ」と もうひとつ「と」の発表の日。

朝「と」を見たら 不合格だった。

このぶんでは、「へ」もダメだ、と あきらめた。

ショックだった。。。

お腹の力が、少々、抜けた。

何も手につかずに、うろうろしていた。

「へ」の発表は午後からだった。














シラー・チューベルゲニアナ

なんと! 受かっていた!

シンジラレナ~イ!

息子もケータイで確認した後
自分でも シンジラレナイから、と パソコンで再確認。

あとで 私も 再々確認、再々々確認。

よかった~~。

娘からのメールには、「よかったね、ママ」と。

ママのため(と、自分のため)に良かった、と 喜んでるわけね?



よかった!!!!!

少なくとも しばらくは 息子が家から通うから?

いいえ。

はっきりとした目標を 自分で見つけ出した息子が
第一志望に合格できることが 私の喜びだったから。

合格させてあげたいじゃん。

本当は 母校に入ってもらいたい気持ちもあったんだけどね。



一度ダメだと思ったものだから お腹の力が やっぱり 抜けてる。

合格とわかって、やっぱり 気が抜けて、
何も手につかないよ~(爆)。

晩ご飯は スーパーまで 頑張って行って、
コロッケを買ってきましたとさ(笑)。

早春賦

2007-02-19 | なんでもないこと
♪春は名のみの 風の寒さや

早春賦の歌詞だが
今年は 名のみではなく 本当に春が早いと感じる。

花粉が飛び始めた、と 娘も言っていた。




ミニ胡蝶蘭は 去年 植え替えたので 心配していたが
今年もきれいに咲いてくれた。




日当たりの悪いところにあるスノードロップも
可憐に花をつけてくれている。



戯曲『森は生きている』に出てくる‘マツユキソウ’は
スノードロップ(雪の耳飾り)のことなのだそうだ。

ひとりの少女が 
継母に命じられて 真冬の森に マツユキソウを摘みに行く。

少女に同情したニンフたちが
少しの間 森を4月にしてくれる。

雪の中から頭をもたげて うつむき加減に 控えめの白い花をつける。

春を待つ花、春を待ちきれずに 雪に咲く花。



なぜ4月の花かというと、
作者のサムイル・マルシャークは ロシアの生まれ。

それを知ると、
春の遅い国の人々が この花を待ち焦がれる気持ちが 
いっそう強く伝わってくる。

そう 先日の新聞の「言の花」に書かれていた。



きょうは、二十四節気の 雨水。

温かさに雪や氷が解けて雨水として降り注ぐ日。

天文学的には、太陽が天球上の黄経330度の点を通過する時、だそうで。

昔から 農耕の準備を始める目安だそうで。

雛人形を飾附けると良縁に恵まれるとされているそうで。

雛人形は ひとりで出すのは不可能!なので
娘は良縁に恵まれそうにない?

せめて ガーデニングに もう少し精を出すようにしようと思う。

「ほ」「へ」「と」

2007-02-16 | 乳がん
息子の大学受験の「ほ」「へ」「と」は3連続だった。

ホテルも連泊。

(でも 割安にはならなかった・・・涙)




今年のテーマ・カラーは、白。



「ほ」の受験の日、
初めて池袋で乗り換える息子が心配だったが
ひとりでいい、と本人が言うので
おにぎりを作って 駅まで送っていった。

そういえば 「東京タワー」のおかんのおにぎり、というのが
どこかのコンビニで売られているというが
おいしいのかなあ。

そんなことを考えたりしながら両手で握った。



この日は 
先に受けた 第一志望の「は」の発表の日だった。

夕方 電話がかかってきて
「ダメだったね。」と。

「そうみたいね。」

私は娘と一緒に インターネットでの発表で 
メモしておいた息子の受験番号を探したのだが
見つからなかったのだ。

息子は 電話照会システムで 聞いたのだろう。



もしかして、受かるかも? と思っていたので(根拠もなしに)
亭主も 娘も 私も けっこうがっかりした。

平気そうにしてるけど
息子だって がっかりしているはず。

「あした、頑張れ!」

そうとしか 言えない。

「へ」は 第一志望校への 2回目のトライ。

続いて、「と」。



早朝 家から都内まで出て 緊張の入試を受けるのは
疲れるだろう、と思っていた。

ホテルに泊まるほうが リラックスできるかも、と考えた。

息子の場合、平気、と言えば 平気だったと思う。

でも 3日連続は 疲れたようだった。

息子が選んだ大学が 連続して入試だったのだから、仕方がない。





人は 挫折を乗り越えて 強くなるものだと思う。

劣等感も 人間を深くするキッカケになると思う。

息子も 一度くらい 入試に落ちて 
悔しがったり 悔やんだり 悲しんだり 落ち込んだり
自分自身に怒りを感じたりして
人間性を向上させてほしいと思う気持ちもあった。

娘は 息子の高慢の鼻が折れるから、
「落ちたら落ちたで、ラッキーじゃん。」
とまで 言っていた。

でも 落ちないで 高慢ちきが治れば もっといい。



あとは まだまだ 発表まで日がある。

最後の「ち」は 難しい、と言われているところだけど
一応受けてみる、という感じの大学。

記念受験というらしい?

あくまで、志望校は「へ」。

「へ」、受かってるといいなあ。。。



ああ、人生って、いろいろあるよね。

私だって いろいろあったなあ。。

ここ何日か、
遠い高校生の頃のことを やたらと思い出している。

『墨攻』

2007-02-14 | マンガ
このマンガの最後の場面は、現代の東京、兵馬俑展。

武人の俑は この国を見て 何を思うのだろうか?



主人公の名は 革離。

墨家のひとり。

このマンガによると、稲作は 
革離らと共に 中国から日本に伝わったことになる。

それから、秦の始皇帝は
彼らが助けた そっくりの別人だった、ということになる。

ロマンだぁ~。





さて、墨家とは。

荒れ狂う戦国の世に生まれた、
反戦を是とする一派。

平等に人を愛する兼愛と
非戦論を説く 
墨子(墨翟 、B.C.480~390)の唱える反戦の志を継ぎ、

墨家たちは 
戦争は殺人行為であり、
人として最大の不義であると説く。

彼らの教団の活躍は
城や邑の防衛に限られていた。

戦術もすべて「守ること」のみであったという。

ほとんど無報酬で 他人に奉仕する集団だったと伝えられている。



というのは 嘘か本当か 
調べてないのでわからないが(スミマセン→参考までに
映画の原作となったのは 森秀樹氏のマンガ。

(全11巻、ビッグコミックス、小学館、1992.11.1~1996.11.1)
(今は文庫が出ているらしい。)



このマンガの原作者というのが、酒見(さけみ)賢一氏。

第1回日本ファンタジーノベル大賞を『後宮小説』で受賞した人(→酒見賢一)。

これは『雲のように風のように』と題したアニメになっているとか。



高橋源一郎氏が
あるファンタジー小説の新人賞の選考をしていたら、

幽霊も精霊も怪物も超自然現象も出てこない、
ただの歴史小説が混じっていた。

「いいじゃないか。」と思って 推したら
他の選考委員も 同じ作品を推した。

みんな同じ意見だった、と書いていた。

つまり、

「どのジャンルに属していようと、いいじゃないか。

 少なくとも、その作品が、<新しい>ものであり、

 また、小説であることは確かなのだから。」

(『青春と読書』2007年2月号、p24、集英社)

と みんなが思ったのだった。

それが、
後に『墨攻』や『陋巷に在り』を書く酒見賢一氏の
デビューなのだった。



また、4巻までは 
久保田千太郎氏が シナリオ協力として 名前を連ねている。

久保田万太郎のパクリのペンネーム?

実在の人物か?

といぶかしく思ったが
『鬼平犯科帳』のコミックスの脚色もやっている人のようだ。



これが映画になったようなので 
久々に引っ張り出して読んだ、というわけ。



韓・魏・趙・燕・齋・楚・秦、
昔 世界史の時間に習って覚えた(覚えさせられた)七国が争う時代、

趙軍が 燕の小さな梁城を落とすべく 進軍しているところから
マンガは始まる。

墨家の三代目・田襄氏(でんじょうし)から派遣された革離は
単身 梁城に乗り込み、全権を握って 梁城を支配し、
超軍から城を守る。



その時、
革離は 梁城内の人間は 老若・男女・貴賎を問わず、
病人と乳飲み子以外は 戦力として使う。

まず 男女別に
5人ずつの組を作る。

その組を伍と言い、その長を伍長という。

(あら、伍長? 聞いたことある。)

伍がふたつで什といい、什長が責任を持つ。

什が十組、百人集まって伯、伯長が統率。

これには 王族・側女も例外なく 入ること。

そうやって 一般市民をも巻き込んで
邑人全員で 城を守る。

墨家の革離の技と知略はずばぬけており、
奮迅の活躍で 敵をなぎ倒していく。



面白かったのは、
梁城との一戦の前に 
超軍の名将・巷淹中(こうえんちゅう)と革離が
戦闘を始める前に
城壁を前にしてふたりだけで
土の上に腰を下ろして 模擬戦争を闘う。

これは 模型の梁城に
兵士のかわりに白・黒の石を置いていき、
想像上の戦闘を繰り広げる。

「その手でこられたか・・・・・・。

 二十人は死にましたな!」

「なにをおっしゃる!

 こちらはすでに三十人死んでおります!」

戦火を潜り抜けてきた歴戦の士ならば、
目に見えるように石で戦えるのだろう?

かつては この模擬戦争に負けて 
城を攻めずに 無用の血を流すことなく帰還した軍もあったが
巷淹中と革離は 戦いを始める。。。



蔡丘とか 司路とか 薛併などの
聞いた事のある人物がでてくるけど、
別の人だよね?

それから 金魚のランチュウの名前は
6巻から登場する蘭鋳からとられたということにされいるけど、

ランチュウは ワキンから江戸時代に日本で作られた品種、
ということになっている。
けど、まあ、いいか(笑)。



革離の幼なじみの司路は、
戦争の原因の大半は 食糧問題が原因なのだと言う。

これは、真実だと思う。

でも 他にも理由やキッカケはあると思う。

平和とか 戦争とか 紛争とか
兼愛(博愛)とか 差別とか 集団心理とか

読んでて いろんなことを考えた。



ところで、映画版『墨攻』。

ケビン・コスナーより クリント・イーストウッドより 
ジュリアーノ・ジェンマ、という私にとっても

主演のアンディ・ラウは、カッコいい(→映画『墨攻』)。

マンガの革離とは 似ても似つかない!と、思うんだけど。

どうでしょう?





ちなみに、
革離は 『三つ目が通る』の写楽クンの先祖じゃなくて、
額の第三の目は 第2巻の34ページでの負傷によるもの。



こんな汚い?記事を
わざわざ バレンタイン・デーに
投稿する人もいないだろなあ。。(苦笑)。



お口直しに、花の画像を。



私の 今年のガーデニングの テーマ・カラーは白。

真っ白じゃないけど、昨秋 テーマに沿って選んだプリムラ。

我が家の梅の木

2007-02-13 | なんでもないこと
このところ 私はソワソワしていた。

息子のことではない、梅の花が咲きそうだったので。

近所では 早々と満開になった紅梅があったが
‘我が家の梅’はまだだった。



持ち主に 「梅の実が生ったら、好きにしていいよ。」と言われて、
もらった‘つもり’の梅の木。

暖かな日が続いて、
きのうは とうとう花開いた!







ところが このところ 仕事が忙しく、
合間をぬって 見に行ったはいいけれど、
カメラを持っていかなかった。

今さっき ようやく撮ってきた。

こちらは、3日前のようす。





聞いてみると 去年は
私達が梅の実を収穫した直後に 消毒をしてくれたようだ。

もしかしたら 剪定もしてもらっているかもしれない。

オキラクなオーナーで、申し訳ないなあ。



おととしは梅干に初挑戦、
去年は 凍らせて日本酒で作る梅酒がたくさんできた!

今年は また梅干かな?

つぼみをたくさんつけていて
楽しみも いっしょにふくらんでくる。

日曜日の強風と「は」と「に」

2007-02-12 | こどものこと
日曜日の強風は
「そうだった、冬はこんな風が しょっちゅう吹くんだった」
と思い出させてくれた。

大暴れする風。

舞い立つ土ぼこり。

年末に掃除したはずなのに、
どこに隠れていたのか? そこいらじゅうに落ち葉。




今年は春が早い。もぐらも動き出した。



忙しい日だったので
洗濯物を干そうと 洗濯物バスケットを持って外に出たのは
昼頃だったが

タオルを3枚干したところでお客様。

そのあとで
暗くなる前に 
ようやくバスケットを家の中に引っ込めた時にはすでに遅く、
ほこりにまみれて洗濯のし直しになったものも。。。

とにかく、すごかった!

というか、久しぶりだったから、こたえた。




最近は 近所でも 水菜を栽培している。




翌日になると 風は止み、
寒さも落ち着いたが

家中がほこりまみれ。

当然のように、大掃除の一日となった。

ただし 
この日は平日だけれども 予定が入っていて、
けっこう忙しい。

合間をぬって お掃除、お掃除。

それでしっかり腰痛になった。。。




畑の隅に残った株からは 種を採るつもりかな?



その月曜日は 「は」の受験日。

ここは、以前に息子が行ったことがあり、
ひとりで大丈夫、とのことなので
心配だったけど(新宿で迷子になるなよ!) 送り出した。

どんなに手抜きでも コンビニ弁当より美味しい、と
知ってしまった母は 

堂々と 冷凍食品をチンして詰めたお弁当を持たせた。

この日は 試験の開始時間が早かったので
起きるのも 起こすのも 駅まで送っていくのも早め。

それでも 東の空は 白みかけていた。



「に」は木曜日。

文句も言わずに 母の手詰め(?)弁当を持って、
これは 高田馬場の予備校にて受験。

池袋で降りたことがない息子に
新宿からひとつ戻るんだよ、と送り出す。

日本史がむちゃくちゃ難しかったと言う。

とにかく 4回受験して

もうあと4回残っている。




ほうれん草は 何回にも分けて 種まきをする。



その翌日には 最初に受験した大学の結果が判明。

受かってた!

よかった!

浪人しないで済む!

でも 第一志望は これからだ。

長寿

2007-02-11 | 考えたこと
披露宴の翌日は 
強風が吹き荒れた日曜日だった。

連日 我が家は忙しかった。

女優の真矢みきが出てきた
長寿とアンチ・エイジングがテーマのTV番組を録画したのは
たぶんこの日だったと思う。







民族の十字路、トルファンのウイグル族の長老の家を
真矢みきが訪れた。

長寿の理由は

果物の摂取と カリウムを多く含んだ水、
それに 
あまりに過酷な自然条件なので 
太陽の日差しを浴びるのが 朝と夕方のみであることが

挙げられていた。

またその理由のひとつに
栽培しているブドウを食べることが挙げられていた。

ブドウは 皮ごと食べると(一物全体だ!)
発ガン抑制、動脈硬化の予防、
それに 心臓病の発生を軽減させるのだとか。



ふ~ん、と思いながら見ていたが
私には 
そんなのは どうでもいい事のように思えてきた。

いつだったか、
日本の長寿のお年寄りは
お酒をお猪口やぐい飲みで1、2杯飲む、
とやっているテレビの画面には

大勢の家族と 仲良く暮らしているおじいさんが
何人も出てきた。



トルファンのおじいさんも
全く同様。

大勢の家族に囲まれ、
みんなに愛され、敬われ、

そして 働いている。



もちろん 
トルファンのおじいさん本人が言っていたように
悪意を持たず、善をこころがける、とかも大事だろう。

イスラム教徒なので 一日に5回のお祈りは欠かせない、
規則正しい毎日を送っていることも大事だろう。

けれど
家族が多くて 刺激があって(いつも誰かの赤ん坊がいる!)

愛されて穏やかに暮らしていることが
一番の理由じゃないだろうか。



また、
トルファンの長寿者も
町の周囲の農村に多いと言っていた。

大家族は 都会には住みにくいし

第一 年寄りに任せられる仕事なんてないし

ひとりでうろうろ歩き回っていては危ないし、ということだろうか。







それから 
長生きをする人は 夫婦で長生き、
というのが特徴だ、とも言っていた。

夫婦で仲がいいと
お互いにストレスを感じないで済む。

それが長寿に繋がっているのではないか、と。



そういえば
日本の男性は 伴侶に先立たれると 短命で
女性は 伴侶がいると やや短命になる、

という集計が出ていた記憶がある。
(→老後に夫と同居→妻の死亡確率2倍

亭主がいる、ということは 妻には 多大なるストレスなのだ!

一緒に居て ストレスにならない夫婦なら 
120歳まで共白髪で生きてても 楽しいだろう。

長生きするためには、
そうでない伴侶とは サヨナラした方がよさそうだ(笑)。

長生きしたかったら 
女性は 気の合わない亭主とは さっさと別れた方がいいし
男性は 女性の機嫌を取り結んで 捨てられないようにするのがいい。



さて、我が家はどうなんだろう?

都会ではないから 
場所的には 長生きできそうなものだが?(笑)

10年ぶりの披露宴

2007-02-10 | なんでもないこと
「ろ」の翌日、2月3日の土曜日は
結婚式と披露宴に招待されていた。

なんと、節分!

この大事な節目の日、というか 
亭主が忙しい週末のご招待なので
当然のように私が出席。

隣組のご子息の結婚式で、
テーブルの周りの方々も みなご近所の顔見知りのはず。

‘よそ者’の私達にとって
気心の知れた人や 気の合う人はいない。

でも お目出度いことだから、
心が晴れ晴れすることも きっとあるに違いないよ。。。







前日 手先を見ると 爪が伸びている。

切らなきゃ。

・・・・・・ん?

やるか。

久々の、マニキュア。

あまりマメに爪の手入れをする方ではないが
一時期はいろんな色のマニキュアを並べていたのに

(ほとんど、娘にあげちゃった)

手術後は 爪で自分の術側の手をひっかくので
爪はいつも短くしていた。

今回は、結婚式だもの。 それくらい。



というわけで、爪にやすりをかけ、
久々にマニキュアを塗る。

ベースコートがないので、
娘に借りることにする。

上手に塗れずにはみ出したのを
娘が丁寧に落としてくれた。



最近の私は 左足の親指の付け根が ひどく痛む。

キリキリと ナイフで刺されるような 鋭い痛み。

それが たまにならいいけど
しょっちゅう痛むようになっていた。

何日も悩んだけど、
これだけ痛いんなら、ええい、履いちゃえ!

というわけで、ウン年ぶりのハイヒール。

履いちゃった。



テーブルで隣に座った近所の若いオジサン、
彼の時以来の、隣組の人の結婚になる。

「ご結婚なさったの、いつでしたっけ?」

「10年前です。」

おおお!

姪っ子のを除いては これが10年ぶりの披露宴だ。

近所に嫁が来ないなあ。。



ムラのお寺のお檀家さんに 
当然のようになっているその家の息子、

今回は嫁さんと一緒にドレスにタキシードで 
当然のようにチャペルで式を挙げたそうだ。

私は披露宴からの参加。

他の隣組の皆さんは
マイクロバスに乗って 早々と到着、
結婚式にも参列している。

誰でも?気軽に?結婚式に参列できるのは、
チャペル・ウェディングの良いところ。

ただし、半日丸々つぶれてしまう。

忙しいから、という言い訳で
(ホントは娘に手伝ってもらったので 平気だったんだけど)
披露宴からにしてもらった。

式場には 自分の車で行く。

着慣れない服を着て 履きなれない靴を履いて
昼過ぎから暗くなるまで、なんて 疲れそうで。

ただし、お酒は飲めない(苦笑)。



最近の披露宴は
昔のとどこが違うか、というと、
まず、音楽が違う。

「てんとう虫のサンバ」とか「花嫁」とか「秋桜」なんか、歌わない。

「Can You Cerebrate?」も「Love Love Love」もない。

ぜ~~んぶ、ラップ。

上手な人って、友人の中に 必ずいるもんだね。



そうそう、見たことのある 近所の若者も
同級生とかで 何人も来ていた。

ふたりの子持ち、なんていう同級生も 数人。

早い子は 早いからねえ、田舎は。

独身の子が スピーチをして ビールの一気飲みを披露。

最近の一気飲みは
ビールに口を当てたら 
くいっと上を向いて ビンを真っ直ぐに立てて
そのままゴクゴクと飲むんだねえ。



花嫁・花婿は お式の時のタキシードとドレスから
紋付袴に ピンクのキラキラ・シースルーの打ち掛け、
またドレスにタキシード、とお着替えも忙しい。

花嫁の髪型は 内掛けでも フワフワ頭に花を挿して
あくまで、今ふう。

花婿の髪型だって、天に向かって思いっきり突き立てて、
やっぱり、今ふう。

内掛けは・・・・・・やっぱり、白が一番きれいだなあぁ。

なんてのは、年寄りのたわごと?



一番びっくりしたのは、ブーケなんとかの時。

ブーケ・トスじゃなくて、リボンを引いて、
ひとりだけが 花嫁のブーケを引き当てる、というヤツ。

未婚女性にのみ リボンを引く権利があるわけだけど、

そんなに若い!というほど若いカップルじゃないのに

友人女性達のほとんど全員!!!が、未婚なのだ!

そんなに結婚してない若い娘が多いんだ。。

結婚。。。

いいことばかりじゃ、ないけどね。

もう少し、結婚してみても、いいんじゃないかな? 





咲き続けていたプリムラが 
年末には 花も葉も鳥に食べられてしまった。

剪定した細い枝を 鳥よけに刺しておいたら、
また花をつけてくれるようになった。

若きカップルに、幸多かれ。



爪は翌々日には 切ってしまった。

せいせいした(笑)。

それから ハイヒールを履いても
親指の付け根の痛みは いつもどおり。変わらなかった。

「ろ」

2007-02-09 | こどものこと
じょるじゅ:「きょうは、ウルサイ!」

ていしゅ:「何が?」

じょるじゅ:「耳鳴りっ。」

真夜中、そんな色っぽいピロー・トーク?の直後に
寝息を立て始めたはずの私。

(疲れると、耳鳴りの音量が上がる。。)

明日の朝 ちゃんと起きられるか?と、
そればかりが心配だった。

ああ、ツインをとって 一緒に泊まればよかった、
息子と別の部屋でもいいから、一緒に泊まればよかった、
息子と 別のホテルでもいいから、トーキョーに泊まればよかった、

などなど 少々後悔しつつ。







それでもちゃんと大音量目覚まし時計で起きられた。

「電話で起こして。 

 マナーモード、解除しておくから。」

と言っていた息子の言葉の通りに
指定された6時半に電話したけど、

マナーモードじゃん!!!(怒)



そんなこともあろうかと 
枕元に用意しておいたホテルの領収書を見て
ホテルに電話。

電話口に出た息子は 言葉が日本語になっていない。

「うわい。」

それでも「起きてた?」と聞くと

「んー。」と肯定(笑)。



「眠れた?」という私の問いにも 「うー。」と肯定。

受話器の向こうから エンヤが聞こえる。

いい選択ね。

テレビの下にCDデッキがあったから、アレを使ったのね。



頑張って、起きて。

試験は頑張っても実力が出ちゃうだろうけど。

そう祈りつつ 私はもうひと眠り(爆)。



トーストとコーヒーくらいは 提供されると聞いていたが

ダイニング・ルームでの朝食には
コーヒー(息子は飲めない)の他に 
紅茶、牛乳、ジュースなどもあり、
パンもサラダも美味しかったとか。

卵はゆで卵だけだったとか。

それもこれも、後になってから 
息子の機嫌のいい時を狙って 聞き出した。

後日の宿泊も 同じホテルでいい、と満足そうだった。



前日 ふたりで歩いていった大学には
開門の9時ごろに着くように行ったはずだが
実際はどうだったか、までは聞いていない。

あまり 根掘り葉掘り聞くと
途端に機嫌が急降下するから。

最近ようやく 対処の仕方を覚えたよ。



大学のそばには コンビにが少ししかなかったので
お昼ごはんは駅のそばで買うように、と言っておいた。

何を食べたの?と聞くと 機嫌が悪くなったが(苦笑)
コンビニで一番安いサンドイッチ、とのこと。

ご飯を食べて欲しかったママとしては
ちょっとがっかりなんだけど、
あなたはパンが好きだしね(パパ似)。

それにしても 
「なるべく安いものを」
という価値感を持ち合わせるようになったのは
受験に費用がかさんでいる、と自覚したから?

でもね、必要なお金は ケチっちゃダメなのよ。

特に、‘食’にはね。



公衆電話からのカエルコールが入った。

帰宅した息子は 

「くそ~~。

 今度は絶対、充電器を持っていくぞ~。」

と言っている。

ケータイで地図を出して歩いていたら
バッテリーを消耗してしまったらしい。

それも地デジじゃないから、
現在地がわからないものだったのは 
一緒に歩いた前の晩に判明していたけど、
あれば安心、と思って頼りにしていたようだった。

ケータイの充電器、今度は忘れないでね。





試験の監督官というのは 私はやったことがないけれど
いっせいに問題に取り組む受験生たち、というのは
こんな風景かな?(笑)

シュークリームと満月

2007-02-07 | なんでもないこと
帰り道は 順調に乗り換えて、
駅には9時前に着いた。

今 家に帰っても 家には誰も居ない。

娘はいつものように遅いし、
亭主は出張、遅くなる予定。

私は・・・・・・甘いものが食べたかった!(爆)




冬の間は 麦畑の青が嬉しい。
信号待ちで撮影、あれが私の車の影(笑)。



どうしよう、ファミレスで 
ひとりニヤニヤしながら パフェを食べようか。

駅前駐車場で 車に乗り込みながら、
イチゴのパフェや チョコレートのパフェを思い浮かべる。

時間を見る。

やっぱり、もう お風呂に入りたい。

ファミレスを止めて
でも 甘いものはあきらめられなくて

いつものスーパーに寄って
シュークリームとエクレアの購入を決意!(大げさな。)



あった、あった、ありました!(喜)

おっと、やったよ、割引価格!

「○○%引き」と書かれたシールを確かめつつ
シュークリームとエクレア。

カスタードクリームが大好きなの!

それから チョコロール・ケーキ。

え? そんなに?って。 小さいもの(笑)。



どど~~んと買って、
待つ人のいない自宅に向かって車を走らせる。

やたら、寒い。

でも、車の後ろには、シュークリームとエクレアとロールケーキ。

そして 空には丸く、煌々と明るく輝く月。

で、車のうしろには、シュークリームとエクレアとロールケーキ。

家に着いて日めくりを見ると 翌日の2日が満月だった。



お風呂にお湯をはりつつ、
ホット・カーペットにどでんと座る。

パクパクパク。

いいの。 きょうは。

いっぱい食べても。 カロリーオーバーしても。

食べたいの。

(もちろん、亭主と娘の分も 少し残しておく。)



なんだったんだろうなあ。

ん~~。

達成感?

(心地よい、の段階を少々過ぎてしまった)疲労感?

義務を果たした後の 脱力感?

とにかく、食べたかったの。



最初の入試が終わっただけだったけど、

最初の入試だからこそ、の緊張から
親の私が解放されたのかな?

食べてる時は わからなかったけど、
終わった後の ご褒美、という感覚もあった。

最初の一日が終わった! というか、

まあ、お母さんとしては、きょうは、頑張った!みたいな。

たくさん食べて(何個食べたかは、内緒)、
余は満足じゃ(笑)。

で、結局、お風呂に入る時間は 遅くなってしまった。。

「い」と「ろ」の間に

2007-02-05 | こどものこと
息子は、甘いものが大好き。

だから、渋谷で美味しそうなスイーツのお店を探して
お茶にしようと思っていた。

だからこそ、私はお昼ご飯を抑え目に食べた。

なのに お茶にすることなく、
翌日の「ろ」の大学の場所を確認し、
続いて ホテルを探す。

お腹空いたよ~~~、と思いながら
渋谷の街を歩く。







渋谷の駅からは 放射状に道が伸びている。

駅は低地にあり、
どの道もみんな(だと思うが)上り坂になっている。

だらだらとのぼる坂道の途中には
小さな路地が走り、
同じようなファッションの店があり、
同じような飲食店が続き、
同じように人でいっぱい。



渋谷の街は いつも 迷子になりそうだった。

その割に いつも
なんとなく「こっちかな?」と歩いていくと
目的のパスタ屋さんが見つかったり
レンタルブティックが見つかったりしていた。

けれど今度ばかりはダメだろう、と思っていた。

あっちがBunkamuraで、
あれが109。

昔はなかった。。。

こっちが東横店で、向こうが本店。

だから・・・。

う~~~ん。

でも なんとなくわかる。



息子が言うには、
「オレ、‘初渋谷’なんだから。」

そんな言い方があるの?

地図を見て 周りを見渡して
「こっちだと思う。」と歩き出して・・・。

あれ? 確か、あっちだったんじゃ?



しばらく歩いてから、「多分 あっちだと思うよ。」と。

もちろん、根拠はない(笑)。

ただ、なんとなく。



なにしろ 治療院のハシゴをしたばかりの私、
肩の凝りも比較的柔らかく、
背中の張りも腰の痛みもなく、
快調なのだけれど、

とにかく腹ペコ、甘いものが食べたい、
それから・・・

足の親指の付け根、
これが最近 とにかく痛い。

きょうも 鍼を打って お灸を据えて
快適なんだけれど、ここだけは痛い。

歩けるけれど 痛いものは痛い。

やっぱり、痛い。

息子は 歩くのがすごく早いんだけれど、
私に合わせてくれているらしく、
それまでは 一緒に歩くのが それほど苦ではなかった。



私に言われて 歩道橋のあるところで立ち止まった息子、

「新宿がどっち方向か、わかる?」と聞くので

正直に「わからない。」と答えると ムッとした様子。

それから 猛然と スピードを上げて歩き出した!

私も必死でついていく(爆)。

そりゃあ、痛い足を引きずっていたけど、
こっちで間違いない、と(なんとなく)わかってた私。

息子は やっぱり 
「なんでこっちとわかるんだ?」という顔だったけど。



そのうち ホテルが見つからないまま
だんだん繁華な通りではなくなってきた。

それから 高速道路がぐううぅんと湾曲しているところに来た。

周囲はだんだん薄暗くなってくる。

あれえ?

変だ、来過ぎた。

でも息子は 黙って振り向きもせず、ずんずん進む。

立ち止まっては、私にも 人にも尋ねずに、あっちへ、こっちへ。

ドツボ!(爆)

こっちは 必死で追いすがる、小走りに(笑)。



息子の足は 汚いスネゲもはえているが
長さだけは長い。

一方、私は 足の関節だけじゃなく、
足指そのものが痛くなってきていた。

足がそうとうむくんできていたようだ。

・・・・・・敗因は、五本指ソックス!(爆)



突然、息子は はたと立ち止まって振り向いた。

照れ笑いを隠しつつ、「悪りぃ、来過ぎたらしい。」

「ママもそうだと思ったよ(笑)。」

来た道をずんずん引き返して

そろそろ周りの景色を・・・

「あった!」

どうしてさっきは見つからなかったんだろう、
路地を曲がったところに 大きめのビル、
ちゃんとホテルの看板が。

この間、約一時間!(爆)

汗はかくは、足は痛いわ、お腹はペコペコだわ、
ああ、もう、でも、良かった!



すでにチェックインの時間になっていたので
さっさと入って チェックイン、料金は前払い。

9400円也。

入ってみると なかなかこぎれいなホテル、
以前に姉と泊まったホテルより、ずっと新しくてキレイ。

エレベーターの中の床は絨毯!

5階に向かいながら 息子は

「なんでこんなに高いホテルにしたんだよ、1万も!」

と文句を言う。

「これでも、安い方なんだよ。」

もっと安いところは、埋まってたんだよ。(爆)



部屋もまあまあ、なかなか、グッド。

設備もちゃんとしてる。安心。

猛スピードで歩き回ってきたから、どっと噴出す汗。

ふたりともババっと上着をぬぎ、靴を脱ぐ。

そこで 晩御飯に街に出るまで、しばし休息、読書タイム。

私のお腹はぐ~ぐ~不満を声に出していたけど、
足が、足が・・・(泣)。



暗くなってから(汗も引いたし) じゃあ、そろそろ、と靴を履く。

駅への道を だらだらと降りる。

風が冷たい!

しかも、強い!

さすがの暑がり息子も フリースの前のファスナーを
「寒いな」と言いつつ上げる。

今朝、「寒い時のためのお守りに」と言って
私がマフラーを持たせようとしたら
「俺が暑がりなの、知ってるだろ。」と拒否された。

せめてマフラーがあったら。

でも、ストールは、貸して上げられないよ。

首周りは、ママの弱点のひとつだから。



それにしても
どうしてさっきは 
あんなに(一時間も!)歩き回ってしまったんだろう?

こんなにわかりのいい道順なのに!

その坂道の途中で
せっかくの渋谷なのに「新宿 ねぎし」という店で
定食を食べる。

美味しかったし、
「麦飯お替り自由」に気を良くした息子は上機嫌。

感情の起伏が激しいのよね。。

これも 悪いのは息子じゃなくて、テストステロン?(涙)



店を出て 私は駅へ、息子はホテルへ。

読書は大好きな息子、コンビにはそこいらじゅう。

一晩の孤独は むしろ嬉しいかも?



ちなみに、バスマットは 間違えずに使えたそうだ。

考えてみたら、あいつら、学校で行く修学旅行なんかで、
何度もホテルに泊まってたんだ!

                       ≪もうちょっとだけ、つづく≫