ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

標準治療ということ (3)

2017-07-26 | 乳がん
こう毎日毎日、「乳がん患者とセックス」ばかり読まれているブログに、
こんな事を書いて、なんの徳(得?)があるのか? とも思うけれども(苦笑)。



本によっては、やり玉に挙げられている標準治療。

その標準治療を 私が信奉しているのは、
保険診療が受けられて安いという事 = 治療を続けられるという事、
それから ある医師の存在がある。

その医師は
標準治療を 「ゆるやかな殺人」とまで言っている。



食べ物が食べられない。

化学療法 = 抗がん剤治療 によって、
人は 餓死させられている、と言うのだ。

あるいは 苦しい治療によって 免疫力がダメージを受け、
生きる希望や夢を奪われ人が死んでいくのは、
<殺人>である、と言うのだ。

その医師が、
乳がんに関してだけは、
「標準治療がよく効く」と言っているので、
やっぱり、そうなんだ、 
と単純な私は信じる事ができた、
という訳だ。






ちなみに、その医師は、抗がん剤を 
食欲や生きる意欲を奪わない程度の少量を投与する
という方法をとっている。

以前は 全額 自費診療だったが、
今はどうだろう?

部分的に保険適用外の治療を選択する場合、
以前は すべて自費診療扱いにされたのだが。

高額な輸入品である抗がん剤も、
少量なら さほど高くならない、と言っていたが、
交通費を含めれば 高くないはずはないなぁ。



その医師の名前を、私は忘れてしまった。

サイトも、どうも見つからない。

有り難い事に、術後 順調に15年近くが経過して
乳がんの最新情報も すっかりわからなくなってしまっている。



乳がんについて知りたいと思う方には 
もっと他に もっとためになるHPがある事と思う。

役に立たない自己満足の記事の羅列をお詫びする。




          もっと知ってほしい
          大切な人が がんになったとき
          女性のがん 乳がん・子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん
          message 大切な人をサポートするあなたへ

              ↑
              ↑
              ↑
          以前 見つけたこんなのを まだお気に入りに残していた。






これから書く記事にも
乳がんを放っておく事は得策ではない、という私の考えが
折に触れて 出てくるはずだ。

何も知らないに人は「そうかな?」「そうかもしれないな?」と思ってほしい。

そう思っていない人は「そういう考えの人もいるのだな」と思ってくれればいい。

私は 世の中から
癌、せめて 乳がんでこの世を去る人を ひとりでも少なくしたい、
できるならなくしてしまいたい、
と思っている一人なのだ。

とりあえず、受けてね。

検診。



標準治療ということ (2)

2017-07-25 | なんでもないこと
医学は、日進月歩。

それでも もどかしいほどに遅く感じている方もいらっしゃるだろう。

そして 心配になるのは、
今通院している病院と 有名なあの病院とで 
受ける治療に差があるのではないか?
という事だと思う。



乳がんの場合は、
世界標準というものがある。

2年に一度、乳腺外科医がスイスに集って
どの治療が 一番予後が良いか?の 統一を図っている。

ザンクトガレン乳癌学会議 (SG-BCC St.Gallen International Breast Cancer Conference)と呼ばれる会議だ。

〈たぶん、今でもやっていると思う。。。)



私も 5年で終わるはずだった投薬を
「エビデンスが出ちゃったから」
とかいう事で、10年に延長されたのだった。

(10年未満で 自分の意志で止めたけれども。)

ザンクトガレン(スイス)や サンアントニオ(アメリカ)の 乳がん学会での結果が出るので、
著しく異なった治療をする病院というものは、
少ないのではないか。






そして 私たち患者の側としては、
そいういった情報を 医療の受け手として
チェックを入れていなくてはならない時代になっている、
という認識が必要だ。

そして 自分自身の癌についての知識と、
自分の予後についての認識も
知っている必要があると思う。

たとえば、
末期でありながら治療を受ける時、
それは<完治>には至らない、と知っている必要がある。

そういった<知識>を得る事が 
ネット社会になって容易になっている現在、
知識の習得は ある程度 当然の事になっていると思う。


     
     HER2陽性進行・再発乳癌に対するエリブリン+トラスツズマブ+ペルツズマブの忍容性は良好、1次治療での奏効率は有望【ASCO2017】(2017.06.07)

     トラスツズマブと内分泌療法後のHER2陽性ホルモン受容体陽性乳癌にはHER2二重阻害とホルモン剤併用も選択肢【ASCO2017】(2017.06.06)

     BRCA遺伝子変異を有するHER2陰性転移性乳癌にPARP阻害薬olaparibが化学療法よりも有効【ASCO2017】(2017.06.05)

     ホルモン受容体陽性HER2陰性進行乳癌へのabemaciclibの単剤投与で長期生存の可能性【AACR2017】(2017.04.04)

     トラスツズマブ‐ペルツズマブの投与経験がある進行HER2陽性乳癌にT-DM1とneratinibの併用が有用な可能性【AACR2017】(2017.04.03)

     ホルモン受容体陽性HER2陰性進行乳癌にフルベストラントへのabemaciclib追加が有効(2017.03.22)

ペルツズマブとハーセプチンの併用がHER2陽性早期浸潤性乳癌の術後補助療法として有効(2017.03.03)

PARP阻害薬olaparibのBRCA1またはBRCA2変異HER2陰性転移乳癌への有効性が証明(2017.02.23)

以上、サイトがんナビのNEWS欄より。



乳がん経験者なら、出てくる薬品に見覚えがあるはずだ。

自分に関連のある薬品やテストなどについては、よく理解できるはずだ。



乳がんは、早期で発見できれば、そのほとんどは 完治も見込める病気である。

けれど、放っておけば、命が危ない。

侮ってはいけない。



標準治療ということ (1)

2017-07-24 | 乳がん
「書きたい」って書いたからって、必ず書くとは限らない、
という見本だ、私は。

だけど、今回は 書いてみようと思う。



癌と診断された時、あなたならどうするか?






驚き、怒り、混乱、それから受容へ。

私はその順番通りではなかったけれど、
近年の乳がんは 治る病であると
新聞紙上で知っていたから、迷わず治療する事を選択した。

けれど 世の中には そうでない人もいる。



原因は、「癌と闘うな」とか「がんもどきは 治療しなくても治る」とか
「癌は 治療しない方が 残りの人生を楽しめる」とかいう、
思わず信じてしまいたい情報があるからだ。

治療したが故に 死期を早める、
そういった考え方があるからだ。



残念ながら、一部の癌において、それは正しかったりもする。

発見した時には 進行している事が多いがんもある。

検診を 積極的に受けていない人がいる事と、
早期で発見する事が難しい癌がある事とが原因だ。






乳がんは違う。

早期で発見する事が、比較的 容易だからだ。

自分で発見する人も多い。

私のように。

(けれど、検診で発見した方が、ずっと早く見つけられるし、
 乳房の変形も少ないし、すぐに治療が終わるし、
 なにしろ治療費が少なくてすむ。)



私は、乳がんについては、標準治療を受けるのが良いのではないかと思う。






乳がん治療に関する最新の知識の吸収をサボり続けてきているし、
乳がん以外の癌には 困った事に興味が(あまり)ない。

こんな私が 癌の治療について なんだかんだと書く事が許されのか?

わからない。

わからないけど、書いてみる。






それから セカンドオピニョンについてだが、
私は受けていない。

治療への信頼感、術後の通院の利便などを考えて
ここしかない、と思った病院への紹介状を書いてもらい、
この人、と思った医師に執刀してもらった。

それほど情報を集めたわけではなかったので、
これで後悔しない医療を受ける事ができる、とは限らないが、
私の場合は 比較的うまくいった方だと思う。

治療方針についての説明を受けて 納得して
(予想外の喜びもあったりして)
そのまま入院して手術を受け、術後療法を受けた。



けれど、マオチャンは 
納得できるまで セカンドオピニョン、サードオピニョンを受ければ良かった、
と言っていたそうだし、

元チャンピオンのタケハラは
2nd、3rd どころではなく、5th、6th、7th と受けて、
納得できる治療を目指せ、と言っているらしいし
(それで、彼は 今 パワフルに生きてるし)。

キーワードは 「納得」かもしれない。

けれど、治療が奏功しなかった場合、
誰に責任を押し付けようとも、
結果は 自分の身体に出る、
という事を忘れてはならない。






本も新聞記事も参考にせずに
私の頭の中にある事だけで 果たして どこまで書けるだろうか?



もっと書きたい

2017-07-09 | 乳がん
いつかもっと書きたい事柄だ。

「がんの治療について」なんだけれども。

人それぞれ、いろんな考えがあって良いのだけれども。



とりあえず、これだけ貼り付けておく。



がん患者を惑わす「甘い言葉」とは? インチキ医療で命を落とす前にできること (BuzzFeed NEWS)


亭主が、仕事を自分でやらずに私に押し付けてき過ぎ(怒)。





追記:上記記事中にあるインチキの五カ条

このうち、2つ以上の項目が当てはまるようなら、
「インチキ医療」の可能性が高いので注意!

1. 「○○免疫クリニック」「最新○○免疫療法」などの謳い文句

2. 調査方法などの詳細が掲載されていない「○○%の患者に効果」

3. 保険外の高額医療・厚生労働省の指定のない自称「先進医療」

4. 患者さんの体験談

5. 「奇跡の」「死の淵から生還」などの仰々しい表現

6. 「がんが消えた!」と言う ――― あ、これ、6か条目だ