5月からは 苗植えが忙しい季節だ。
写真は5月上旬の ネギ苗を植えたばかりの畑。
この畑は やたら早かったので 早生種かもしれない。
他の畑のネギは 今 盛んに植えられている。
一度 テレビで ちょうど田植えのように
機械で ネギの苗を植えている様子を見たが
当地では ネギ植え機を見た事はない。
愚直に 一本一本 植えていく。
当地からちょっと離れたところまで行くと
田んぼもある。
麦の刈り入れのあとで 水が引き入れられ、
田植えが済んだばかりだ。
実家のイバラキのあたりとは
サイクルがかなり違う。
キュウリ農家は 忙しいと聞く。
あるお宅では
奥さんが 「キュウリを作るなら離婚する!」
と宣言したので、ナスにした、と言っていた。
ナスだって 忙しいのだが、
キュウリよりはマシなのだろう。
美味しいナスをいただいたから、
奥さんを応援しよう。
キュウリを作っていると
6月から11月までは 忙しいと聞いた。
キュウリの生長は早く、
ちょうどいい具合に成長したキュウリを切っていって
振り返ると もう 大きくなっているのだと言う。
だから 出荷時期の農家は
朝切り、夕切りといって
朝・夕の2回 収穫するらしい。
そして、市場のいい場所にキュウリの箱を置くべく、
朝早く 箱詰めしたキュウリをトラックに載せて
出荷するのだ。
娘の同級生のお母さんが
この時期には いつも疲れた顔だった。
「でもね、ウチのおばあさんなんか、もっと凄いんだよ。
朝は早~くに起き出して、
暗くてキュウリが見えないから
ハウスの中で
明るくなって キュウリが見えてくるのを
待ってるの。
私なんか、全然、働いてないよー。」
比べる対象が 凄すぎる。
市場のそばには
ちょっと味が濃い目だけれど
盛りもよくて 美味しい食堂がある。
忙しい日に来客があって
カツ丼の出前を頼んだ日のことは
忘れられない。
あれはもう 10年以上前、
4月ごろのことだったろうか?
店のおやじさんが 出前を持ってきて
私にイヤミを言った。
頑張っても4人前しか取れなかったからだ。
「この時期は キュウリの苗植えが忙しくて、
あちこちの農家に 出前をするんでね。」
その時まで 私は キュウリの苗を植えるのが
そんなに忙しいとは 知らなかった。
なんでも 親戚まで総動員して
大勢で大騒ぎで植えるらしい。
そして お昼には 食堂の出前が大活躍するのだ。
20人分、30人分と 配達して回ると言っていた。
キュウリもネギも 早生とか晩生とかはあるが
苗を植える時期は 猫の手も、という状態で
一気に植えるのだろう。
農業はさせない、という条件付で嫁いできた嫁さんや
農業はした事のない嫁さん、
土には触った事のない 嫁さんの実家の親たち、
みんな動員されて 手伝いだ。
ちょうど 私が幼い頃の 田植えのようなものだが、
隣組の手伝いがない、というところが違う。
隣組は いまや 普請のヨイトマケをするでなし、
屋根を葺くのに 萱を刈って来るでなし、
やっかみあいと 足の引っ張り合い、
ご葬儀などでの
厄介のかけ合いをしているのみになったか?
きのうは 二軒のお宅から キュウリをいただいた。
路地ものが採れだしたのだろう。
近所の奥さんは
「柔らかくて、おいしいよ。」
倉さんは
「無農薬で、地を這って作ったきゅうりだよ。
これを食っちゃあ、よそのは 食えねえよ。」
と自慢して置いていってくれた。
要らない、と断れる雰囲気ではない。
ありがたく、頂戴する。
お昼には 味噌をつけて ガブリ。
夜には 塩を振って。
昔は キュウリというものは
味がないものだと思っていた。
甘い。
柔らかい。
出荷するために作るキュウリは
まっすぐなキュウリ。
カボチャの苗に 接木して 苗を作るらしい。
そうすると 固くなるのか?
ハウスの中でぶら~んとぶら下がっていると
曲がりにくいのか?
収穫しやすいのか?
傷がつきにくいのか?
箱に詰めやすいのか?
店の棚に置くと よく売れるのか?
確かに 緑色は濃くて鮮やかなのだが。
なんにしても、
昔ながらの 地這いキュウリが 復権する日を
心待ちにしている。
写真は5月上旬の ネギ苗を植えたばかりの畑。
この畑は やたら早かったので 早生種かもしれない。
他の畑のネギは 今 盛んに植えられている。
一度 テレビで ちょうど田植えのように
機械で ネギの苗を植えている様子を見たが
当地では ネギ植え機を見た事はない。
愚直に 一本一本 植えていく。
当地からちょっと離れたところまで行くと
田んぼもある。
麦の刈り入れのあとで 水が引き入れられ、
田植えが済んだばかりだ。
実家のイバラキのあたりとは
サイクルがかなり違う。
キュウリ農家は 忙しいと聞く。
あるお宅では
奥さんが 「キュウリを作るなら離婚する!」
と宣言したので、ナスにした、と言っていた。
ナスだって 忙しいのだが、
キュウリよりはマシなのだろう。
美味しいナスをいただいたから、
奥さんを応援しよう。
キュウリを作っていると
6月から11月までは 忙しいと聞いた。
キュウリの生長は早く、
ちょうどいい具合に成長したキュウリを切っていって
振り返ると もう 大きくなっているのだと言う。
だから 出荷時期の農家は
朝切り、夕切りといって
朝・夕の2回 収穫するらしい。
そして、市場のいい場所にキュウリの箱を置くべく、
朝早く 箱詰めしたキュウリをトラックに載せて
出荷するのだ。
娘の同級生のお母さんが
この時期には いつも疲れた顔だった。
「でもね、ウチのおばあさんなんか、もっと凄いんだよ。
朝は早~くに起き出して、
暗くてキュウリが見えないから
ハウスの中で
明るくなって キュウリが見えてくるのを
待ってるの。
私なんか、全然、働いてないよー。」
比べる対象が 凄すぎる。
市場のそばには
ちょっと味が濃い目だけれど
盛りもよくて 美味しい食堂がある。
忙しい日に来客があって
カツ丼の出前を頼んだ日のことは
忘れられない。
あれはもう 10年以上前、
4月ごろのことだったろうか?
店のおやじさんが 出前を持ってきて
私にイヤミを言った。
頑張っても4人前しか取れなかったからだ。
「この時期は キュウリの苗植えが忙しくて、
あちこちの農家に 出前をするんでね。」
その時まで 私は キュウリの苗を植えるのが
そんなに忙しいとは 知らなかった。
なんでも 親戚まで総動員して
大勢で大騒ぎで植えるらしい。
そして お昼には 食堂の出前が大活躍するのだ。
20人分、30人分と 配達して回ると言っていた。
キュウリもネギも 早生とか晩生とかはあるが
苗を植える時期は 猫の手も、という状態で
一気に植えるのだろう。
農業はさせない、という条件付で嫁いできた嫁さんや
農業はした事のない嫁さん、
土には触った事のない 嫁さんの実家の親たち、
みんな動員されて 手伝いだ。
ちょうど 私が幼い頃の 田植えのようなものだが、
隣組の手伝いがない、というところが違う。
隣組は いまや 普請のヨイトマケをするでなし、
屋根を葺くのに 萱を刈って来るでなし、
やっかみあいと 足の引っ張り合い、
ご葬儀などでの
厄介のかけ合いをしているのみになったか?
きのうは 二軒のお宅から キュウリをいただいた。
路地ものが採れだしたのだろう。
近所の奥さんは
「柔らかくて、おいしいよ。」
倉さんは
「無農薬で、地を這って作ったきゅうりだよ。
これを食っちゃあ、よそのは 食えねえよ。」
と自慢して置いていってくれた。
要らない、と断れる雰囲気ではない。
ありがたく、頂戴する。
お昼には 味噌をつけて ガブリ。
夜には 塩を振って。
昔は キュウリというものは
味がないものだと思っていた。
甘い。
柔らかい。
出荷するために作るキュウリは
まっすぐなキュウリ。
カボチャの苗に 接木して 苗を作るらしい。
そうすると 固くなるのか?
ハウスの中でぶら~んとぶら下がっていると
曲がりにくいのか?
収穫しやすいのか?
傷がつきにくいのか?
箱に詰めやすいのか?
店の棚に置くと よく売れるのか?
確かに 緑色は濃くて鮮やかなのだが。
なんにしても、
昔ながらの 地這いキュウリが 復権する日を
心待ちにしている。