ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

上野と都美術

2013-02-19 | なんでもないこと
新宿に泊まった翌日は 私の治療院めぐりの日。

私は治療院へ。

亭主は 他の用事を済ませたり
別の催物を見たりして 時間を過ごし、

午後に 待ち合わせて 再度 都内でのディナーを。

という計画だったが、
仕事が入って 頓挫した。



思えば、この頃から既に 
我が家は 「多忙の極みの日々」に突入していたのだった。

亭主は帰宅。

私は治療院。

では、治療院を出た私は、すぐに帰宅する?



                  






ホテルをケチった代償か?(笑)、
亭主は お前はいいよ、遊んで来い、と言う。

そういう事なら、遊ばにゃ ソン、ソン。



不思議と 催物というのは、
「いいなー!」と思うものが、目白押しになる。

悩ましい事だ。

だから 私は 午後から どこへ行こうか? と
大いに悩んだ。

悩んで、悩んで、結局、上野へ(笑)。






   

             上野のアトレ








昔 聚楽があった場所   






  
お正月準備で 棒タラを買うのは、アメ横で






そこから上野公園へ向かう。



   




こんな美しい場所があったのか、と思う。




子規と聞けば、役者の顔が浮かぶ。





大道芸人を都が公認したのは 快挙だったと思う。



アンデス地方の民謡の音色と音階は 哀愁を誘う。





昔はなかったコーヒー処   





噴水の辺りの改修工事も終っていた。






私が行ったのは、東京都美術館の
「【特別展】メトロポリタン美術館展 大地、海、空―-4000年の美への旅」。



大倉集古館、国立新美術館、都美術と
こんなに続けざまに見て、
それぞれの印象が薄れてしまうんじゃないか、
と心配していたが、
そんな事は なかった。

それぞれに 芯の通った方針で企画されたものだったからか、
それとも 展示された美術品の数々が
すべて秀逸なものばかりだったのか?





これらを ただ 眺める事で
私のこれからに どんな影響があるのか?

それは 全く、わからない。

わからないけれど、確かに、何かを
私は感じた。

目には見えない、何かを。





ひとりで、それでも 確かに何かを胸に収めつつ、
充実感いっぱいで都美術を出る頃は 
すでに外は 真っ暗。











          



以前から気になっていたこの建物の色のコントラストを
ようやくカメラに収めて
大満足で帰宅。

そして 怒涛のような日々に突入(泣笑)。






当地は 今日も とんでもなく寒かった。

寒くて 暗くて 辛い日々に
クリスマスがあって良かった、と 毎年思う。

あの 素晴らしくキレイで
時折 バカバカしいとも思える電飾に
心を救ってもらえる事もある。



今年も 辛い気持ちを抱えていらっしゃる方々も
いらっしゃる事と思う。

もう少し。

きっと、もう少しで
陽光きらめく日がめぐってくる(はず)。

もう少しの 辛抱、と思う。

もうちょっと 待ってみようね。



雨水

2013-02-18 | なんでもないこと
雨水の今日、当地では 雨が降った。

(遠雷も鳴っていた。)

ひと雨ごとに 暖かさを増す季節になったのか?








今日も寒くて 春の訪れを教えてくれるのは
日の長さと スノードロップだけなのだけれど。






冬の間にやってしまいたい園芸作業は手つかずのまま。

暖かくなってからあわてても間に合わないのは 経験済み。








今年も 自分で自分を嗤ってしまうほか ないのだろうか?



お祝いのディナー

2013-02-13 | なんでもないこと
さて、大倉集古館と 新国立美術館の2本立てを歩き終えて、
向かった場所は 予約したレストラン。

といっても、値段も手ごろで 気さくな感じ。

ようやく就職できた娘は 
その日 仕事で 一緒にテーブルに着けない、という事なので 
お店の選択と予約を頼んだのだった。

時は、クリスマス・シーズン。

輝くイルミネーション。





   



   







こんな街を通り抜けて レストランへ。






 
テーブルについて上を見上げると。




イタリアンのお店(かな?)。
テーブルにハーブが並んで、それだけでも可愛かった。



カルパッチョ?   






控えめに食べた後で 注文していないスウィーツが出てきた。













ケーキの載った大きなお皿の飾りに
この日 一番の 感激。






結局お腹一杯になって(苦笑)、泊まったのは、新宿。



懐かしい、アルタ前。





亭主と泊まったホテルのツイン、
クロゼットが無い部屋は
初めて見た!          



(でも、ハンガーはあった。)






亭主がしきりに謝る。

ホテルの部屋で お祝いにケチがついた、と。

いや、ケチなのは、部屋じゃなくて、アナタだから。

お値段相応のお部屋です(笑)。







翌朝の 部屋からの眺め。



ひとりぼっちの散歩

2013-02-11 | なんでもないこと
今朝は 久しぶりに ひとりで散歩に出た。

ひとりで、というのは、すごく久しぶり。







完璧に、枯葉色の愛犬。






愛犬は、元気だ。

けれど、歩く距離は 驚くほど短くなった。

いつも土手に上がると、くるりと向きを変えて
降りてきてしまう。

坂になってない方へ連れて行っても、
同じような距離で 帰って来る。

往復で、およそ500~1000メートル(苦笑)。

無理をして 距離を延ばして
帰宅してからの動きが鈍くなるのも心配で。

ただでさえ、
時折 身体のどこかが痛むようなしぐさを見せる。

おだやかに 長生きして欲しい。













困るのは、私。

体重が。

体型が。

そして、「歩き足りない!」という欲求不満が。



今朝は だから ひとりで土手の上へ出かけてみた。

東へ。

1キロ歩いたところで、不安になった。

1キロ歩いて戻った。

家まで歩いても2.5キロ程度。

この距離を歩くのに 30分かかった。

やはり 歩く速度が どんどん遅くなっている。

ロコモ(ロコモティブ・シンドローム)の徴候か?

3千歩ちょっとだった。

この程度なら、後で疲れないから、
仕事に支障が出ない。

スーパーに買い物に行って来て、
今 7千5百歩程度。













とにかく、もう少し歩こう。

歩き足りない! という不満だけは、解消しないと!(汗)



大倉集古館

2013-02-06 | なんでもないこと
さあ、今日は 国立新美術館で リヒテンシュタインだ!

と 出かけたその日、

亭主とふたり、電車の中で 時計とにらめっこ。

行ける? 行けない? 行ける? 大丈夫?

リヒテンシュタインに間に合わないようなら、
途中で出てくればいいから!

行く? 行く? 行こう!

と出かけたのは、大倉集古館。



『日印国交樹立60周年
 インドへの道 ――美術が繋いだ日本と印度――』
というのをやっていたのだ。

















うまく全体像がわかるような撮り方をしていない(汗)。






大倉集古館には、行った事がなかった。

亭主もないと言う。

なんで来なかったかな? と不思議だが、
ともかく、初めてだった。

不思議と言えば、不思議な建物だった。

中国風? 韓国風? なにこれ?な建物。
















私がちょっと好きな、インドの神々がおわしまして、
我々から 見られている。

そして 我々を 眺めている。

その神々も 大小あって
それはそれは小さな、
本当の庶民が 家庭で代々守ってきたような
何気ない造りのものが 並べられていたりする。

なんでも、社員がインドに駐在している時に蒐集したとか。

ご苦労なさった事と思うが、うらやましいとも思う。













インドとの国交が樹立して60年だったとは 知らなかった。

大倉集古館そのものも、
大正6(1917)年に設立され、
創立95周年を迎えたのだそうだ。

「大倉集古館の名品」というカタログによれば、
私立美術館としては 日本で最初の館であるという。








大倉喜八郎氏か? それとも、子の喜七郎か?






カタログにある「大倉集古館 ― “歴史”としてのコレクション」
という一文(佐藤道信氏)によれば、

財閥系のコレクションは、
「文化財を 破壊と海外流出から守る」という、
政府や国家び視点と 目的を共有している。

「個人コレクションである以上、 

 それは義務ではなかったが、

 そもそも 財閥と近代国家の発展が 
 
 表裏一体の関係にあったことからすれば、

 むしろ それは 自然なことだったかもしれない。」



なるほど。

カタログに載っている収蔵品は むしろ 国内の名品が多く、

「よくぞ残してくださいました!」

と感謝したい気持ちになる。



残念に思うのは、
これでも 関東大震災で 大半を失ってしまったという事だ。






皆さんも 機会があったら ぜひ 訪れてみていただきたい。

広すぎないので、疲れすぎずに見て歩けるので(苦笑)。

ホテルオークラの すぐ傍にある。



現在、館蔵品展「画の東西~近世近代絵画による美の競演・西から東から~」
というのを開催中。

東京都港区虎ノ門 2-10-3
ホテルオークラ東京 本館正面玄関前



10周年記念

2013-02-05 | なんでもないこと
乳がんの手術をして 10年が経った!
というのは、大きき事だ! と思う(笑)。

だから、記念行事をしなくちゃね(笑)。




   というわけで、
こういうのを見に行った。

リヒテンシュタイン――華麗なる侯爵家の秘法

これの招待券が当たる、というから、応募した。

当たったら行こう、泊りがけで(笑)。

で、当たったので、行った。

泊りがけで、東京。

やった!(笑)







ヒイラギナンテン・チャリティー






~~~フルイハナシデキョウシュクデス。~~~






私と亭主が 息子に留守番させて行ったのは、
12月23日までの 国立新美術館での開催。

名画の数々!

名品の数々!

そして!

これまでになかった(たぶん)、
新しい展示の方法。




それは、会場に居ながらにして
宮殿に足を踏み入れたかのような配列と展示だった。

「バロック・サロン」で、バロック様式の宮殿を再現。



まず、天井。

たとえ首が痛くなろうとも、痛みを感じない程の、天井画。


家具、絵画、陶器などの工芸品も
侯爵の部屋に入ったように配置され、
想像力を刺激する。













リヒテンシュタイン。 正しくは、リヒテンシュタイン公国。

(侯国と表記する事もある。)

「西ヨーロッパの中央部に位置する立憲君主制国家」と
ウィキペディァにある。

スイスとオーストラリアの間にある。

共和国とか 王国とかではなく、「公国」。

侯爵は リヒテンシュタイン家の男性当主による世襲制だそうで、

世界で6番目に小さい国。

(日本の小豆島と同じくらい。)

そういえば、そんな国がある、と
昔 オベンキョウしたような、気が・・・、

しない、でも、ない(苦笑)。














なんでも、昔々のリヒテンシュタイン侯爵が、
優れた美術品をコレクションし続けるように、と遺言、

いまだにその遺言が生きていて、
収集・保存され続けているのだとか。

遺言を残した人も それを守っている人達も、
エライ、と思う。



ラファエロに、ルーベンスに、ファン・ダイク。



現在、高知で無休で開催中。

その後、京都に移動する。

損はしないと思うよ。