ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

発酵と腐敗(1)

2008-01-30 | 生ゴミ堆肥
我が家の玄関は 別名を 勝手口という。

表に 来客が出入りするための玄関が 事務所脇にできたので。

もうひとつの別名を 冷蔵庫という(笑)。

冬は「超」がつくほど涼しいので。

(もしかしたら 冷蔵庫の中より涼しいかもしれない?)

ことに 年末からは 
白菜に イバラキの蓮根に 大根、サトイモ、
おせち料理に お餅も 玄関に置く(爆)。

盛りだくさんな玄関なのだ!







クラさんから ついさっきいただいたほうれん草、
置いた場所はもちろん、玄関。
袋が小さかったらしくて あふれている。。。(苦笑)







一昨年の夏には 
台所で出た生ゴミを 
一晩 新聞紙にくるんで 水を切る方法をとっていた。

今は ザルをひとつ 生ゴミ専用にして 水を切っておく。

これを画像にするとあまり美しくない(苦笑)。

というわけで、こちらの画像を。







やはり花が咲いた、ライラック。







門田幸代著 『生ゴミ堆肥ですてきに土づくり』
(主婦と生活社、2006年3月20日、1000円)には、

土のう袋に入れる生ゴミは 新鮮な方が よい肥料になる、
と書かれている。

ガ、ガ~~ン!

私は うっかり冷蔵庫の隅で腐らせてしまった食べ物や
クラさんなどから どっさりといただいたお野菜の大量のクズを
罪悪感無しに棄てられる、という点においても
とても喜んでいたんだけれど。。






今年は 私も頑張っていて
寒くなっても 風邪気味になっても
なんとか土のう袋堆肥を 作り続けている。

(なんたって、今年は
 家の周りを 足場で囲まれたりはしないからね。)



寒くなると さすがに堆肥化するのが遅くなる。

けれど 気長に待てば 必ず堆肥になってくれる。

それも いい匂いがするんだ、これが!(笑)



梨を大量に食べると 梨の皮のおかげで いい匂いになる。

これは一昨年にも体験した。

この冬は それに加えて
みかんの皮に リンゴの皮、

それから 去年豊作だった柚子、
これを お風呂に入れて柚子風呂にして、
ぐにょぐにょになったヤツも入れる。

土のう袋をあけると いい匂いがするんだ、これが、本当に!(笑)。






モンデンさんの本の中でも
「匂いが気にならないから  玄関先で 堆肥を作っている」
と書いてあって びっくりしたが、

本当に臭くないから、平気。

いや、正直、まれに かび臭い、と思うこともあるが
これも 袋の口をひねって置けば、平気。

玄関の中でも 置いておけると思う。

前述のように 
我が家の玄関には 置いておく場所がないので(苦笑)、
一応 戸外にある。






夏場は 生ゴミを置いておくと 台所が臭う。

一晩 そのまま置いておきたいけど、
私より 臭いに敏感な亭主が怒るので
面倒だけど 外に出しに行く。

だって、臭いから。



それがどうして 堆肥にすると臭くないのか?

どうやら 臭いのは腐敗するからで、
臭くないのは 発酵しているから、らしい。

じゃあ、発酵と腐敗は どう違うのか?



                         つづく



えっと、ね。

今、テノールの錦織健の「君が代」が終わったんだけど、
すごかったね!(笑)



萌え

2008-01-23 | なんでもないこと
今朝 雪が降った。

もう止んでしまった。








ところで、これは 現在のライラックの枝。



我が家のライラック、11月ごろに 春と勘違いして?蕾をつけた。

12月、寒くなってから 蕾をつけた枝を 切り取って家に入れた。

全部で3本あった。

寒さで茶色く縮んでしまった花蕾の中から
いくつかの うすいピンク色の花を咲かせてくれた。

感激したが 画像は美しくはなかったので削除してしまった。








その美しくない茶色い花蕾の塊の中から
新しく 何かが萌えてきている。








もしかして、花芽だろうか?














もしかして、このまま台所のガラスのコップの中で
花を咲かせてくれるつもりだろうか?







発根はしていない。



一昨日の大寒、昨日の満月、と来て
きょうの日めくりには 今年初めて、何も書いてない。

「何でもない日、バンザ~イ!」と 
不思議の国の帽子屋は乾杯をしていたっけ。



お昼のテレビによると
きょうは 日本書紀を書き綴った 太安万侶の
墓が見つかった、と報道された日、だそうだ。

「なんでもない日」なんて日は、決して、ない。



寒さに沈みがちな気分を なんとか引き立てて
精一杯 機嫌よく居ようと思う。

桃子の指先と南部鉄瓶

2008-01-18 | 更年期
去年、女子ゴルフの上田桃子という女の子が 
最年少の賞金女王になった
(→オフィシャルブログ「桃尻桃子の「待ってろ世界!」

「ああ、あの女の子!」と思った。

桃子に密着取材したテレビ番組を 
なんとなく見ていたことがあったので
ようやく顔と名前が一致するようになったのだ。

イマドキの若い女の子で
ちょっと前の ウチの娘みたいな口のききかたをする。

(娘は 最近ようやく いくらかフツーのしゃべり方になってきた;苦笑)






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きのう 1月15日の日めくりには
(今年も日めくりをダイニングに掛けている;笑)
「小正月」「小豆がゆ」のふたつが最初に並んで書いてあった。

あずきの素材缶とレトルトのお粥で作った「なんちゃって小豆粥」、
けっこう美味しい(笑)。

あずきの匂いって 懐かしさを感じる。

お饅頭では味わえない、あずきのあっさりしたやさしい塩味。



昨夜のメニューは あずき粥にご飯(爆)、

それに 亭主のリクエストのクリームシチュー、

前日 息子とふたりで食べた豚キムチ鍋の残りに(爆)、

義さんが週に一度届けてくださる白菜漬けに 解凍した明太子。

こんなムチャクチャなメニューも久しぶり(爆)、

こんなに口にする順番に悩む食事も滅多になかった!

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上田桃子は ネイルに気を使っている。

そう テレビでは言っていた。

ネイル・アートというヤツだ。

色を塗り、別の色を重ね、
小さな小さな花や♡のシールや きらきらラメ、
それから キラキラの石までのっける。



歳若くして 実力の世界で踏ん張っている女の子が

ネイル・アーティストに指先をいじってもらう。

ああだ、こうだと 相談しながら 色や形を決めていく。

きれいにしてもらう。

つかの間の安らぎや 女の子らしいオシャレとして 楽しんでいるのは 
オバチャンにもよく理解できる。



「握手したり サインしたりする時に
 あっ、可愛い~♪
 って ファンの人に言われると 私も嬉しいし、

 見られていると思うと、あ、きれいにしなくちゃ、って。」

ああ、そうかもな~。







先日 花が増えないと書いたばかりの、マーガレット。
今週 突然 花が増えた。






彼女が賞金女王になったというニュースが流れて間もなく
化粧品の通販カタログの中に

「人の視線は
 髪や指などの 先の方へ、と
 本能的に流れていく。」

という意味の文章を見つけた。

あ、そうなのか。

あれって、本能なのか。 (アタシって、素直! 爆)

桃子の言ってたことは、当たってたんだ。



指先には 思っているよりも 人の視線が集まる、
というのは 本当だと思う。



抗がん剤というヤツがある。

ユウメイな副作用に 吐き気や脱毛がある。

それは、知っていた。

けれど
それによって 手や足の指のしびれがあるとは 私は知らなかった。

指先に陣取る爪が変色するとも知らなかった。



指先。

目立つ。

キラキラするわけでも キレイな色に染まるわけでもなく、
汚く変色する。

しかも、すぐにはもとに戻らない。

これって 結構 辛いものがあると思う。

視線のゆき着く先の 指先だから、余計かもしれない。



私は抗がん剤を使わない治療だったから
この辛さは想像でしかないが。





指の関節が痛い、これも 結構 辛い。

私は 抗がん剤治療の代わりの ホルモン療法で始まった。

私は 腰痛や背中痛とは 何十年の付き合いで慣れてるから?
体の幹の部分の痛みの方が 我慢しやすい気がする。

指先が痛むというのは 
痛い、ただそれだけではなくて 
哀しいのだ。

これも
もしかしたら 指先が 視線を集める先端に位置するから?







16日は薮入りだったが 亭主が出かけていて 実家に帰るなんてできなかった。
今年も帰るのは3月末だろうか。






先日 今年最初の外食に
お気に入りの和風ファミレスに行って来た。

おそばはダメだが(タメイキ)、うどんや鍋もの、
それになんと言っても お魚が美味しい。

とれたての鮮魚を 刺身にしたり 塩焼きにしたり
から揚にしたりしてくれる。
(メニューには載ってなくて、入り口に紙に書いて貼ってある。)
(これは、すぐに売り切れになってしまう。)

トンカツも美味しいが 刺身やお寿司も ここのはけっこうイケル。



先日も この店で いつものように
亭主と息子と私の3人で お茶をがぶ飲みした。

すぐに「お茶のお替りを下さい」となる。

お茶のお替りは この店は 南部鉄らしい急須で来る。

この急須を またお替りする(爆)。

この急須が、重い。



お茶を注いでいて 私は声を上げた。

「イタタッ」

重いものを持ったので 指が痛んだのだ。

重いものをもってはいけない(はず)の術側ではなく、
利き手の右手。

重くなくても ぎゅっと曲げるだけで痛む。

何もしなくても 痛いこともある。



「お前、そんなちっこい急須で痛いんじゃ、
 南部鉄瓶なんて無理じゃないか。」
と亭主。

ショックだ。

そんなことだけ覚えているなんて(笑)。



「私、南部鉄の鉄瓶が欲しいの。

 でも、高くてね。

 それに、お店や通販で買うんじゃなくて
 いつか そっちの方に旅行に行って買いたいのよ。」

と 年末だか正月だかに 亭主に語ったばかりだったのだ。

10年来のユメだ。

旅行に行きたい、ということも 覚えておいてよね(笑)。



ショックだった。

あんなに小さな急須だのに。

思わず、指を見つめる。



気持ちの上でも、
先っぽというのは 目立つような気がする。







17日は 防災とボランティアの日。
この日のことを 私たちは ずっと忘れずにいなければ。






桃子は 今年はアメリカのツアーに参戦するらしい。

日本人が 海外で活躍するのは
何の分野であれ、素直に 嬉しい。

頑張れ、桃子!

輝け、桃子の指先!(笑)



豪栄道豪太郎の食事

2008-01-15 | なんでもないこと
お相撲、正月場所が始まった。

昔 「勝っても 負けても 貴ノ花」と言われたけど、
(故・大関貴ノ花は 貴乃花と若乃花のパパ)

朝青龍は 勝っても 負けても 派手。

まだ ニュースの映像でしか 今場所のお相撲は見てないけどね。




去年 拾い集めておいたギンナン。 集めただけじゃ食べられないんだよね。
 





私が応援しているのは、イバラキ出身、
メロンパンナちゃんのファンのの雅山(→雅山ブログ)。

一方、私が注目しているのは、若手の 豪栄道豪太郎。

21歳。

去年の9月場所で入幕直後、
「え? もしかして・・・優勝?」
という活躍を見せた。

先場所も勝ち越した。




ゴム手袋などを使って ギンナンの中身を ぶにゅっと押し出す。
  





新聞屋さんからもらうスポーツ誌の中の
「王者の食卓」のコーナーに 豪栄道が出ていた。
(ヨミスポ2008年1月号 p30)

「豪太郎」という名前は 
お父さんによれば
今でこそ ピッタリの名前だと言ってもらえるけど
「ゴン太郎」みたいだ、と 当初は反対されたのだそうだ。

「ゴン太郎」とは、「荒くれ者」という意味らしい。
(豪栄道の出身は 大阪府寝屋川市。)




取り出した中身を 水につけておく。
私は一週間から10日くらい戸外に放っておく。
土の中に入れて ムシロをかけておく、と聞くが ムシロなんてないし。






息子によれば、
時代の流れから言って、
「豪」という文字は 
オーストラリア出身力士の四股名につけるべきだと。

それも、う~ん、納得(笑)。




それを洗って乾かすと、キレイなギンナンになる。 売り物みたい?!






お母さんの紹介する彼の大好物は
ギンナンと ゴボウと 牛肉。

きんぴらごぼうは 牛肉多めだと言う。

は?

それって、きんぴらごぼう?(笑)


蓮根のキンピラで真似をしてみた。ただし、使ったお肉は豚肉。
息子が良く食べてくれた。






茶碗蒸しには いつも 10個以上のギンナンが入っていたと言う。

え? それって、やっぱり、茶碗蒸しって言うの????(笑)






快進撃を期待している。

音無美紀子さんのうつ

2008-01-14 | 
乳がんを克服した女優のひとり、
音無美紀子さん(58)の記事が
昨日の新聞の日曜版の「一病息災」にあった。

(→「死考えた陸橋の上」)


「スーパーへ買い物に行っても、献立が思い浮かばない。
 食料品売り場を一周して、かごの中が空っぽ、
 ということもよくあった。」

あ~、やっぱり、そうなんだ~。







年末、風邪気味の私に代わって 
亭主と娘で選んできてくれた 我が家の注連飾り。 カワイイ。
きょうは、これをはずす日らしいよ。 どんど焼きも今日?






私は根っからのノーテンキで
死にたい気分にはなったけど 死のうとまでは思わなかったし

骨の髄まで?の食いしん坊らしく、食べ物はいつも美味しかった(爆)。

けれど ホルモン療法の影響というのは侮りがたく、
簡単にうつになってしまった。

いや、その前提に 「癌」というのがあるわけだけど
私は癌だからといって うつになったりはしなかった。

あくまで、ノーテンキのままで手術し、退院したのに。






買い物が不便で 仕事で家を空けられないこともあり、
私の場合は スーパーのかごがからっぽ、ということはなかった。

その代わりに 
冷蔵庫に詰めてある食材を前にして 途方にくれる、

そんなことが 何度かあった。

気力を振り絞って 食材を取り出して 
「いや、これじゃない。。」と思って また冷蔵庫に入れて。

なんとか作れそうな材料を並べて それを眺めて。。。。。。。。。。

泣きたくなって。

ため息しか出なくて。

涙が滲んできて。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



思い出しただけでため息が出そうだ。

あんな思いは もうしたくない。



音無さんは
「当時は うつ病の知識もなく 云々」
とおっしゃっているが
それは 現在の うつに悩む人や その周囲も
そう変わりはないかもしれない。

職場の人や家族に理解してもらえるだけで
どれだけ助かることか・・・。

「地獄をはいずり回っているような毎日でした。」

現在、地獄を這いずり回っているような日々を過ごしている人にも
今年は幸が来るように。。






SSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSS




きょうは成人式、
朝刊の和歌の欄、「四季」には

華やかな振袖、髪飾りに フワフワのショール、
の成人女性たちの写真と共に



父母(ちちはは)が
 
   頭かき撫で 幸くあれて

     言ひし言葉ぜ 忘れかねつる



という 万葉集の 丈部稲麻呂(はせつかべのいなまろ)の歌が
紹介されている。



20年。

いろいろなことがあったろうと思う。

辛いことも 悲しいことも 悔しいこともあったろうと思う。

けれど

あなたたちのすぐそばには
あなたのことを思う誰かが 必ずいたはず。

心配し、将来幸せになってくれることを祈る人が いてくれたはず。

親の心は 万葉の昔と ひとつも変わっていない。

健康に気をつけて 
能力を存分に発揮して
イキイキと生きていってくれるように。

幸くあれ!



テレビと相撲と「冬の旅」

2008-01-13 | 昔語り
昔は 当地の冬場の風は 「夫婦喧嘩と同じ」と言われたそうだ。

どんなに吹き荒れていても 夜になると収まる、

つまり 暗くなると仲直りしちゃう、というわけ。

ところが、異常気象なのか?
近年では 夜になっても吹き止まないことが多い。

昨夜は 夜半から風が吹きだし、
一晩中荒れていたが 今朝は静かになった。

晴天。

と思ったら また吹き出して、
土手の上は 凍りつきそうに風が冷たかった。

きょうびの山の神さまは 性格がねちっこい?

今では近くの山まで 雪に覆われてきている。







今年はパンジーはなし、この色のビオラだけ。






テレビが我が実家にやって来たのは いつ頃だったろう?

イバラキの 田舎の 小さな、小さな、寺に。

確か 四本足が付いていたような気がする。

父が 新し物好きのB型だったので?
近所にはまだテレビが珍しい時期に 
我が家にテレビがやって来たのだった。



よく聞く話かと思うが
近所の人が テレビを目当てに
我が家に(実家のお寺に)集まって来た。

いや、テレビなんかなくても
当時は 
保険所やなんかの幻灯機映写会がお寺であって
本尊さまの前の部屋のふすまに 
(実家には本堂がなく、住まいと一緒になっていた)
白い布を垂らして
寄生虫のお勉強などを(笑)
近所の人を集めて見ていたのだった。

それとはやはり 違うノリで 人は集まって来ていた。

黒いタイツ姿の力道山の試合などを見た記憶がある。

私って、相当古い人間なんだな~(苦笑)。

近所の(男の)人が 歓喜の表情で楽しみに集まってくるのは
プロレスと お相撲だったっけ。。。







4連結のポットに入った 小さな苗を買った。小さい苗は安い。
安かったので嬉しくなって いっぱい買ってしまったので 
あちこちに植えなくてはならなくなった。






高度成長の波が 
昭和40年代に入って 貧しかった農村にもようやく及び、
テレビも次第に普及してくる。

次々と見に来る人が居なくなってきても
いつまでも見に来る人がいた。

隣の爺ちゃんだ。

この人は お相撲が大好きで大好きで
相撲が始まると 
野良から早々と上がってきて 風呂にまで入って
まだか、まだか、と 幕入り後の取り組みを待っていたものだ。






私は小さな子どもだったし
人が集まるのは大好きなB型だし(笑)、
お相撲も好きだったので
はしゃぎながら 一緒に見ていたと思う。

そうに違いない(爆)。

でも そのうち 
どこの家にもテレビがあるようになって
家に見に来るのが隣の爺さんだけになった頃には
夕方の早い時間には 私は
子供向けの番組を見たいと思うようになっていた。

というか、
相撲がないときには 見ていたのだ。

それが 相撲が始まると
我が家の誰も見ていない相撲を
となりの爺さんに見せるために
私は見たい番組を我慢しなければならなかった。

(母は  夕飯の支度の時間だったので
 相撲は見ていられなかった。)

(父はどこで何をしていたろう?)

母に 我慢するように言われ、
大好きだった隣の爺さんのため、と
私は けなげに我慢していたのだった。





隣にも テレビが入ったと聞いたときには嬉しかった。

ところが
「おらいにも テレビが着たからよ~。」
と言われて間もなく、

場所が始まったら
「孫が見たい番組があるというから。」
と 照れ笑いを浮かべながら やはり我が家に上がって
テレビの前に陣取り、
母の出すお茶を飲み始めたのだった。

ショックだった。







ガーデンシクラメン・その1。






私は母に 
今までは私が見たい番組を我慢してきたのだから、
今度は隣にもテレビがあるのだから、
今度は 隣んちの孫に 我慢してもらいたい、
と訴えた。

母は
「んだなあ。」
と言って
翌日 隣んちまで言いに言ってくれた。

隣んちでも 理解してくれたようだった。

隣んちで 孫が我慢したのか 爺ちゃんが我慢したのかは知らない。

けれど いくら孫が可愛くても
あの爺ちゃんが 相撲を我慢したとは思えない。



その頃の私は 
もうすでに 子供向けの番組を 
それほど見たいとは思っていなかったけれど
しばらくの間は 一生懸命に頑張って(笑)見ていた記憶がある。

チクチクと胸が痛むことがなかったわけではないが
ナマイキにも 理は自分にある、という思いもあったっけ。







ガーデンシクラメン・その2。





我が家のテレビがカラーになったのは
私が小学校6年か 中学1年の時だったと思う。

白黒テレビは2台目だったかもしれない。

このテレビが 次第に写りが悪くなり、
とうとう見えなくなったのが
「冬の旅」というドラマの最終回だった。

悔しいやら腹立たしいやら悲しいやら(爆)。



その頃は 夜の11時まで起きている小学生や中学生は 
友人達の間には少なかったが
母も大好きだった「冬の旅」が放送される日
(と、夜のヒットスタジオの日)には
夜更かしが許されていたのだった。

「冬の旅」は 
あおい輝彦、田村正和、久我美子、二谷英明らが出演した
木下恵介の人間の歌シリーズだそうで、
原作は立原正秋らしい。

シューベルトの名曲にのせて 家族の人間模様が交錯し、
後で思い返せば 上等ではあるけれども 
ドロドロしたメロドラマ的でもある。

陰のある義兄役を 田村正和が好演し、
見ていて嫌いだったのに 終盤では可愛そうで泣けた。



最終回では あおい輝彦が
少年院内で 破傷風によって死亡するらしかった。

なにしろ 画面が真っ暗だったので
母とふたり、想像力を最大限に駆使しつつ、
テレビの前で 音に聞き入っていた(笑)。

父は出かけていて留守だった。

帰って来た父を捕まえて
母は カラーテレビのでっかいのを買うように、と
責め立てたのだった(爆)。



10日と11日

2008-01-11 | なんでもないこと
1月10日は ムラの観音さまのお祭り。

夜、観音堂で護摩を焚く。

その時に おみくじを引けるので
引きに行ってきた。






去年も写した、灯り。電気じゃないところが気に入っている。







そしたら、確か 大きな箱が置いてあったはずなのに、ない。

それから カタカタと振って 番号が書かれた棒を出す箱も、ない。

そこに座っている人が居るけど、

去年も
「担当の人が居ない」とすげなく言われた記憶が蘇ってきて。。。
(2007年1月11日の記事)

黙って拝んで帰って来た。

お賽銭も入れなかった。

ポケットに 100円玉をふたつ 入れて来たのに。

(記憶では、お賽銭は100円だった。

 値上がりしてても200円だろう、とふんで。)

と、いうわけで、今年の私の運勢も
去年から引き続き、吉やら、凶やら。。。(タメイキ)






山門のところに、でっかい提灯も下がってる。
あ、破れを繕った痕がある!(笑)。






さて、きょう11日は、鏡開きで蔵開き。

蔵開きはなんなのか知らないけど
鏡開きは お供え餅を下げる日。

そして 下げたお餅をカチ割って お汁粉にしたりもするらしい。



普段 人が入らない 暗くてさむ~い仏間があるわけじゃなし、
我が家で一番あったかいリビングに 仏壇はある。

だから すぐにお餅がカビてしまう。

仏壇の所のお餅が 一番カビだらけになるのだ。

食べ物を あっさり、ゴロンと棄てるのは 好きではない。

だから 数年前から これは ハリボテの鏡餅。

食べるのは 四角い切り餅。




我が家の仏壇の鏡餅。



さわると、ちゃんと手に粉が付く。

こういうのって、ちょっと興ざめだけど 
棄てなくてすむので 心は痛まなくてすむ。

でも、やっぱり、文化の衰退?

あ、上に乗ってるダイダイならぬ柚子は、本物(笑)。

きょう、ちゃんと、下げたよ。






薄い日差しの中、レモンの虫食い葉っぱの影のそばに アブを見つけた。






亡くなった父は お餅が大好きで
お寺のあちこちに供えた
(&お檀家さんや信者さんがお供えしてくれた)
どっさりのお餅を楽しみに下げてきて

カビたお餅も 水を張ったバケツなんかに入れて水餅にして
何日もニコニコと食べていた。

ひび割れたお餅をカチ割って 油で揚げて食べるのも好きだった。



私も好きだけど 
カビたお餅は 食べない方がいい、という現代の知識があるし

第一 当時は ストーブをガンガンつけていてさえ
今ほどには暖かくなく、それほどひどいカビかたもしなかった。

茅葺き屋根の 隙間風すーすーの 200年の家は。



加えて
パックのお餅もあるから
今では お餅に神聖さとか新鮮さとかを感じない。

それなのに お餅をお供えしないと バチが当たりそうな気がする。

ハリボテのお供えでも バチが当たらないといいなあ。

今年は父の17回忌。



電車の席の選び方

2008-01-09 | なんでもないこと
きのうは 今年最初の治療院めぐりに行って来た。

東京・恵比須の整体と 神奈川・武蔵小杉の鍼灸。

今回は 歯医者へは行かなかった。







去年植えたマーガレット。花が咲くことは咲いたが 一向に増える気配はない。






週に一度 行かせてもらっているが
年末・年始は 治療院がお休みになる上に
こちらも 仕事やらなにやらで忙しい日もあり、
そのまた上に 軽く風邪など引いてしまったものだから
今回は ずいぶん間が開いてしまった。

あまり働かなかったおかげか?
治療の間隔が開いた割には
体調もまずまずだったが
足の冷えは悪化していた。

これからも冷えには気をつけるツモリ。






息子 が中学だか高校だかに電車通学していた時に
「電車で座る方法」のようなタイトルの本を読んでいたことがある。

早く降りる人を見分ける方法でも書いてあったのか?

すごく息子にはウケていた。



治療院へ向かう際には
さいわい、私が電車に乗る頃には なんとか座れるし
帰りには上野まで行って 発車を待てば 必ず座れる。

けれど 私には 特に冬場は 
座る場所を よく検討して座る必要がある。

それは 電車のドアが開いた時に 寒くない場所を選ぶ、ということだ。

↓の写真のようなのを ご覧になったことはあるだろうか?








イバラキでは 冬になると 筑波おろしという冷たい風が吹いて
かなり寒かった(寒いと思っていた)のだが 
茨城に住んでいた頃の私は電車に乗らなかったのでよくわからないが
こんなのはあっただろうか?

東京には、なかったと思う。







こちらを走る電車の内側、ドアのわきには こんなボタンが付いている。

一番上の四角い所が 明るく点灯している時には
丸いボタンの上のを押すと ドアが開き、
下のを押すと 閉まる。

これは 急行電車や 快速電車の待ち合わせの時に使えるワザなのだ。

開けっ放しだと、いくら暖房をつけてもらっていても
いっぺんで車内が冷え切ってしまう。

(もちろん 駅で停車する時にも多少は冷えるが これはしょうがない。)

なるほど、トコロ変われば、というところだ。

これがあることに気付いてからは
私はこのボタンを押して見たくて、押してみたくて・・・(笑)。



それなのに、オマヌケな私は
どこの駅のホームでだったか?
ドアが開くのを じっと待ってて 
後ろから来た人が 私の右脇から手を伸ばして ボタンを押してくれるまで
ボ~~~ッとしたまま ドアの前で立っていたり。

はたまた、後ろの人が 同じように手を伸ばしてくれるまで
電車の中で ドアが開くのを待っていたり。

(あれは もう少しで 駅で降りられなくなるところだったのだ。)







これは、ドアのホーム側。
このボタンを押さないと 開かないから、乗れないのよ~。



そして ドアが開いたら 今度はボタンを押さないと閉まらない。

開いたままでは寒いから 
降りる人は 
ボタンを押してドアが開いたら
<閉>のボタンを押しながら降りる。

そうすると 降りた後に ちょうどよくドアは閉まる。

もちろん、ドアを開けて乗り込んだら 自分でドアを閉めなくてはならない。

私が最初にこのボタンを操作して
ドキドキしながら嬉しかった時には(笑)、
ドアのそばに座っていた人が 閉めてくれたのだった。






というわけで、
私はいつも 電車に乗り込むときには
どちらが北や西の方角か、良く見極めることにしている。

方向音痴の私は たまに間違えることがあるが
そうすると ドアが開くたびに 冷たい風が直接全身に当たる。

だから、乗り込んだときには必死で考える。

この電車はどっちへ進むんだ?(爆)



それから、長時間乗るので、ドアのそばには座らない。

だって、寒いんだもん!

それから、「お見合い型」の座席の時は 窓側には座らない。

すーすーするんだもん!



帰り道、だんだん、どんどん 乗客が減って 寒さを増してゆく車内で
少しずつ身支度を整えていって
(コートのボタンを襟元まで閉めたり 
 首にマフラーを巻いたり 
 手袋をしたり・・・)
えいや、っとホームに降り立つ。

東京や神奈川はあったかいなあ、と思う瞬間だ。



今年のことば

2008-01-06 | 考えたこと
2007年の「今年の漢字」は
ご存知の通り、「偽」だった(日本漢字能力検定協会)。

一昨年の漢字は「命」だった。

これはなるほど、「命」について 考えさせられた年だった、と
納得した。

去年も「偽」で納得はしたけれど 
なんとも言えず いや~な気分になった。







以前から我が家にある万両。だいぶ大きくなったような気がする。






あらら、
こんな漢字を書かされる清水寺の貫主も おかわいそうに、

そう思っていたら 貫主からは
「このような字が選ばれることは恥ずかしく、悲憤にたえない。」

とのお言葉。

そうだろ、そうだろ、と同情していたら
貫主は 書かされることが 恥ずかしく悲憤にたえないのではなく
選ばれることが、とおっしゃっている。

う~~ん、人間が出来ている?







私は生け花は苦手なので 切花にして飾ることもなく、いつもほったらかしだ。






去年 私は
「じゃあ、私の今年の漢字って、何だろう?」
と思って、

「行動」の「行」の文字を
「私の今年の字!」と決めた。

いつもウジウジ考えてばかりで 行動に移さない自分から決別したかった。



困ったことに
「行:こう」の文字は 
後から考えると 
「修行」の「行:ぎょう」
にしか見えなくて(泣笑)。

しかも、確かに、修行のような一年になっちゃったし。。。



さて、では、「私の今年の漢字」は何にしよう?

「漢字」というか、テーマ、だな。

考えている事を 行動に移すのは 相変わらず苦手なので
「一歩、前へ」、これだな。

それとも、「歩」とでもするかな。

いやいや、
私自身を 一歩 前進させるのは 難しいだろう。

「半歩 前へ」。

これだ!



というわけで、
今年の私のテーマは、笑っちゃうけど、
「半歩 前へ」。

前進と エラソウに言えるほどの前進ではないけど
決して停滞ではない。

半歩ならば きっと 前進できるはず。

実行できるはず。

だって、ピアスだって、ようやく開けたじゃないか。

頑張れ、私!  だたし、半歩だけ!(爆)






今朝の 土手の下のケヤキ。萌え出ずる春を待つ。






清水寺の貫主は さらには

「己の利ばかりを望むのではなく、分を知り、

 自分の心を律する気持ちを 取り戻してほしい。」

とおっしゃっている。



これは まったくその通りなので
私も もう少し 自分を律して 

眠くても早起きして 
口寂しくても大食は謹んで
あれもこれもと 欲求ばかりを前面に出さずに
思わずピアスを買ってあげたくなってしまうような奥さんを目指そうと思う。

吉祥草の実

2008-01-05 | なんでもないこと
吉祥草の花が咲くと いいことがある。

そんな話を聞いたこともあったし
新聞でも読んだことがある。

けれど 吉祥草は 意外と簡単に花を付ける。

足元の 半日陰に 目立たない花を付けるから
忙しくしていると 気が付かないだけかもしれない。

してみると
いいことというのは 
私たちが なかなか見つけないだけで
そんじょそこらに 普通に いくらでもあるものなのかもしれない。

実際、去年も一昨年も 
私は 写真に撮って
この窓に載せる、ということができなかった。







その吉祥草に 赤い実が生っているのを見つけたのは
今回が初めてだった。

びっくりした。



この窓を訪れてくださるあなたに
今年は いいことがたくさんありますように。

あなたの頑張りが 実を結びますように。





3日の晩は「三日とろろ」ということで
麦ご飯を炊いて とろろ飯にした。

4日はカレー。

お節の〆は カレー(苦笑)。

年に一度のビーフカレー(笑)。

カレーには ベビーレタスのサラダを添えて。







チューリップはまだ芽が出てこない。

球根を植えた時に 上に ベビーレタスミックスの種を蒔いた。

ちょうど食べごろになっていたものを 引っこ抜いて食べた。

無農薬で虫食い穴もない きれいなサラダができた。

ままごとのような 植木鉢の中の小さな菜園。

今年も 少しずつ 楽しみたいな。

 

謹賀新年

2008-01-04 | なんでもないこと


元旦は 冷え込んでいて 愛犬の飲み水にも氷が張った。

二ューイヤー駅伝を見に行く人も 近所には多いらしい。

まずまずのお天気だったかな?

これは、昨日の浅間山。






昨日の昼頃 愛犬と土手に行ったら
まず気付いたのが ラジコン飛行機の音。

ぶ~~ん、ぶ~~んと いいお天気の日に 
広い土手の向こうの河川敷でラジコンを飛ばすのは
気持ちがいいのかもしれない。






次に耳に入ってきたのは、この音。



なんていうんだっけ?これ。

空のお散歩、これもきっと気持ちがいいよね。






次に目に入ってきたのが、ふたりの孫を連れた人。

こちらは 近所のおじいさんで、
3人で カイトを上げに来たところ。

カイトは誰でも簡単に上がって、
熟練してなくても楽しめるのがいいところ。






きょうの散歩では
竹ひごで作ったようなグライダーが
空を旋回していたし

河を 行ったり来たり 
長円形に回っているモーターボートもあった
(あれも楽しいのかな?)。













いずれも平和な風景。






今年は 災害もなく この平和が続きますように、と願う。

平和でない国には 一日も早く 平和が来ますように、と祈る。



今年も 超マイペースの 私のこの窓、
よろしくお付き合いください。