ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

遺影

2006-05-26 | 考えたこと
「あら、この写真?」
と私が聞いた。

義弟はアルバムをいくつか引っ張り出して
義母の遺影を選ぶという
寂しくも楽しく責任ある仕事を任されているようだった。

そこにあったのは
穏やかな笑顔の 義母らしい姿の一枚の写真。

着ているものも 派手すぎず地味すぎず、
背景もどこかの宿泊施設の室内のようで
落ち着いたたたずまいの一枚だった。



ところが義弟は
「どうもおばあちゃんのイメージと
 少しちがうんだよ。」
と不満そう。

そうしてアルバムをめくっているときに
一緒に声をあげた一枚があった。

それは 鮮やかな花の中に
おすましして座った義母の写真で、

まだ若々しく はちきれんばかりのパワーと皮下脂肪!

髪は染めて真っ黒、でもそれが不思議ではない程
元気いっぱいの小太りの義母だった。

まわりに咲き乱れる鮮やかな花々はペチュニアだったから
それほど昔ではない。

退職後間もない頃だろうか。

私がいいと思った最初の候補の一枚は
小さな写真たてに収めた「もう一枚の写真」になった。

義弟にとっての義母は
小太りで若々しいものだったのだろう、と思った。



斎場に飾られた義母の遺影を見つめながら
私は
自分が死んだときのことを考えないではいられなかった。

何が嫌って、
自分が気に入らない遺影を飾られるのは
とっても嫌。

義母は写真がたくさんあったし
葬儀まで 時間もあったし
義弟も 最上の一枚を、ということで
時間をかけて一生懸命選んでいたので
写真に関しては きっと満足してくれるだろう、と思う。

でも 私の場合は・・・?



子供も大きくなって
どこへも出かけなくて
最近ではまったくと言っていいほど
写真を撮っていないし
第一 ろくな写真がない。

気に入らない写真を
大きく引き伸ばして
裏に照明をいれた装置ではっきり見える遺影にされたら。

ちょっとそれだけは 耐えられないなあ。

って、死んでるんならもういいのか。

いや!(笑)

帰ったたら 機会を見つけて
取って置きの写真を一枚、撮っておこう。

写真屋に行って
修正もきかせて(笑)撮ってもらおう。

いつ必要になってもいいように
スターのブロマイドのような一枚を用意しておこう。

そう心に誓ったのであった(笑)。



なかなか その機会に恵まれないのだが
そのうちきっと ブロマイドを!

毎日出かけると

2006-05-24 | なんでもないこと
とにかく 毎日 毎日 四六時中 家に居る生活が長かった。

(だから始めた、ガーデニング。)

だから、外出する日が続くと疲れる。

たいした用事ではないのだが
毎日 電車に乗って出かける日が続いている。

きょうも疲れた。

とはいえ きょうは がんセンターで
3年半の検診。

3年半ぶりの主治医。

3年半ぶりに たっぷり待たされて
息子に借りた文庫本を たっぷり読めた。

そして、疲れた。



明日も出かける。

出かけると

じっくりと書きたい記事は やはり書けない。

新聞を読めない。

昼寝ができない。

草むしりもできない。

掃除もできない・・・?



書きたいことが 記憶のなかで 風化していく。



そうだ、あしたは 出先から帰ってきてから
食事会に行くんだった。

美味しいといいなあ。

ああ、記事はやっぱり書けないなあ。

画像のない花便り

2006-05-17 | なんでもないこと
梅がきれいに咲いていた。

桜が 思いのほか 花の時期が長かった。

牡丹って いい匂いがするんだと知った。

ツツジが終わる。サツキが始まるだろう。



切り戻しをして 冬を越してくれたペチュニアが
見ごろを迎えている。

花屋には売っていない、贅沢なペチュニアの切花を楽しむ。

こぼれ種から芽生えて花をつけたペチュニアも
今年は全体に白っぽくしたいので
ピンクのは根ごと引き抜いて 小さなビンに生けた。



クリスマス・ローズは 花茎を切り取って
切花にして楽しむといいんだって。

知らなかった。

たっぷりと生けて 楽しんでいる。

クリスマスローズって、咲いてから時間がたった花の方が
切花にした時に 花持ちがいいのよね。

今、家中、豪華なクリスマスローズの生花でいっぱい。

今までいつもほったらかしだった。

だけど ほったらかしにしたからこそ
こぼれ種で芽が出て 小さいながらも株になっているのがある。

こぼれ種からできた株は
親株とは異なった花色になることが多い。

どんな色の花をつけるのか、とても楽しみ。



丁字草が、ええと、ひい、ふう・・・
今年は9本の茎を立ち上げて
うす紫の星のような花をいっぱいにつけてくれた。

今はもう花は終わり、
そのあとに ポチポチとした 小さな点のようなものをつけている。

種だろうか?



ヒイラギナンテン・チャリティー。

黄色い花が終わったあとに
やはり丸っこい物が付く。

薄緑色から 青紫色に変わってきている。

花穂のあとに その丸っこいのが いっぱいついているのは
なかなか可愛らしい。



2年目を迎えた鉢植えのレモン。

これは アゲハの大好物。

ゆずの木にはついてもいいから、
レモンにはつかないでね。

って思っているのに、ずうずうしい。

気が付くと卵がついていたり 幼虫に孵っていたりする。

虫主婦さんなら 名前をつけて可愛がるところだろうけれど、
ここだけは、ダメよ。

そうやってかまっていたから、
去年は 私の手が触れて、
ぜ~んぶ つぼみは落ちてしまった。

今年は気をつけて、気をつけて、気をつけていたので
つぼみはいくつも無事に膨らんで。

そうしたら雨にあたって ほとんどのつぼみが落ちてしまった。

自然淘汰。

そう思う事にする。

そして 無事に開花を迎えた花は いい匂いがする。


ジューン・ブライド(6月の花嫁)は幸せになれる、
というのは
この季節に咲く オレンジの花の祝福をうけるからだ、
という内容の どこか外国が舞台の
恋愛マンガを読んだ覚えがある。

(西谷祥子だったろうか?)

レモンもまた いい匂いがする。



何回も、何回も 根気が続かずに失敗続きだった、
ルリタマアザミ。
今年はなんとか苗の形になった。

咲いてくれるだろうか?



ことしも大好きな青いロべりアを植えた。

毎日 ホームセンターに行くわけにはいかないし、
丈夫なロべりアは すぐに根づまりしてしまう。

いい苗を見つけるのは難しい。

栽培は簡単だし、また 種から育てるようにしたい花だ。



ことしもまた
いつものお婆さんから 芍薬をいただいた。

きのう私が寝てる間に届いたらしい(笑)。

彼女の特製梅干とともに 亭主が受け取ったらしい。

これまた 生けておけば ふくいくとした香りに包まれてしまう。

幸せな気分に浸れる。

香りとは 不思議なものだ。



画像はないけれど、
きれいに咲いてくれた花を愛でて
幸せ気分に浸った私の思いを
書きとどめておきたくて。

疲れたよ

2006-05-16 | なんでもないこと
出張から帰ったら 
今までなかったくらいの忙しさで毎日仕事、

最期には週末があって 

ようやく昨日は平日、平常にもどれる!と思ったら
忘れていた、
いや、忘れちゃいけない、
高校生の息子の三者面談で 学校へ行ってきた。

希望の大学は 模擬試験の判定は【C】。

これって、頑張れば大丈夫ってこと?(汗)

息子が選択した学部や将来の希望には
一応異論はないんだけども。

和やかに面談を終えて 帰宅したのは8時。

昨夜休む時には頭痛が。。。

亭主は出張だし、きょうは のんびり 昼寝の日!

枕直し

2006-05-13 | なんとなく仏教?
「わ」ナンバーのナビ付きコンパクトカーで到着した娘と私が
満開の福寿草を見ながら 家の中に入っていくと

義母は 南西の角の奥座敷に
枕を北にして
布団の上に寝ていた。

香炉には香がたかれ、
ろうそくが灯り、
一輪挿しに花が一本。

こういうことをするのを
「枕直し」というのだそうだ。



臨終行儀というのは しちめんどくさい。

お釈迦さまが亡くなった時の様子に似せるから
こんな事になる。

お釈迦さまが涅槃に入られた時、
頭北面西(ずほくめんさい)といって、
頭を北にして、顔を西に向けてたんだって。

(でも 神道でも頭は北にすると
 『新・お葬式の作法』に書かれている。)



そうそう、
この時「逆さ屏風」と言って 
屏風を逆さまにする。

さすが、義父母の家には
ちゃあんと屏風があって、逆さまにされていた。

昔々、私の実家で葬儀があった時
屏風がボロい破れ屏風だったのを思い出した。

もちろん儀父母の家の屏風は
キレイだったが。

屏風がないお家ではどうするのかな?

とにかく 
こういうことを葬儀屋さんが
きちんと仕切ってやってくれたようだ。

もちろん 葬儀屋さんがしなければ
義父がきちんとやっていたはず。



枕飯(まくらめし)がどうなっていたかは、
もう覚えていない。

枕飯というのは 
炊き立ての白いご飯という大ご馳走を
山盛りにして箸を立てる。

これは、
できたら生き返って食べてほしいという
願いの表れなんだって。

隣の座敷では
身内の者が集まって
業者と葬儀の段取り、打ち合わせ。

広い部屋も大きな座卓も すごく狭く小さく感じた。

義父、亭主、義弟。

近くに住む、義父の兄(つまり、伯父)の家の嫁と、
やはり近くに住む 義母の実家の嫁。

亭主にとっては 一番年長のいとこの嫁サン。

それに、同じイバラキ県内に住む私の実家の姉夫婦。



亭主は私の顔を見るなり、
葬式は斎場でやるから、と告げた。

期日は何日、とも言った。

数日先になる。

斎場の都合で先延ばしになるのだそうだ。

やはりそうか。

この家は ものが溢れてて 狭いものな。

恥ずかしいことだとは思うけれど、
それほど狭くもない屋敷に 物が溢れ、
少々手狭になっている。

親戚の顔を思い出し、隣組の人数を数えると
どえらい騒ぎをして片付けなければ
葬儀を執り行える広さではない。



隣組はともかく、
義父も義母も兄弟姉妹の数が多いし、
プライベートな領域がなくなってしまうのは
義父も亭主も義弟も
もちろん嫁である義妹や私も嫌だし困る。

斎場を使ってもらえるのはありがたい事で、
私は正直、ほっとした。

捨て下手・捨て上手

2006-05-12 | なんでもないこと
私は捨て下手。

できることなら 何でもとって置きたい。

捨てようか捨てまいかと悩みながら
思い切って捨てたりすると、
後で必ず ああ、捨てなきゃよかった、と
後悔する。

狭いアパート暮らしの頃は
よく暮らしていられたなあ、と思うから
もっと若い頃は 
今ほど 何でもとって置く性格では
なかったのかもしれない。



亭主も 割と何でもとって置く。

こんな夫婦は 本当に物の置き場に困る。

だから 家の中は 物が溢れている。

すると亭主は ウチは物が多すぎる、と言い出して
物を捨てようとする。



困った事に、
亭主にとって大事な物・もったいない物と
私にとっての大事・もったいないとは
違っている。

そして もっと困るのは、
それを無視して 
几帳面な亭主が 
私の分も整理整頓しようとしてくれること。

まあ、溢れさせてる私も悪いのだが、
私のものを勝手に処分しようとする
あの性格を 誰か直してくれないかなあ。



私の母方の祖母が亡くなった時
子供達は ボロとガラクタを
あきれ返りながら 捨てに捨てた。

私達夫婦が年老いたあと、
あるいは この世を去った後にも
きっと 子供達が 
あきれ返りながら 溢れるガラクタを
捨ててくれるに違いない、と思うようになったのは

亭主の実家の物を 捨てるようになってから。



亭主の両親も 物持ちがいい。

いらない物や ゴミまでも
きちんと整理して そして捨てずにとって置く。

そのキチントさは 驚嘆に値する。

義父が得意な荷造り技術できっちり縛り、
家の周りに積み上げてある(笑)。



それが 義母がアルツハイマーを発症してからは
義父の手がまわらなくなり、
家の内・外が きちんとしていなくなった。

年寄りが暮らすということは そういうものなのだろうか。

坂のすぐ下が ゴミの集積所なのだが
そこまで持って行けない。

古新聞はまとめてあるのだが
なかなか縛れない。

ダンボールはまとめてあるのだが
捨てずにとっておくから 
どんどん増えてたまっている。

ダイレクト・メールのような 要らない郵便物まで
要るかもしれない、と とって置くから
郵便物の山が いくつもできる。

本当に必要な物と
本当は不要な物とが
ごちゃ混ぜになっていて 区別がつかない。

必要になった時に見つからないことになる。



亭主と義弟は 実家に帰るたびに
それらを整理し、
ゴミを捨ててくるようになった。

ゴミは「捨てる日」があって
田舎もなかなか面倒な約束事ができている。

だから 亭主は ゴミは全部まとめて
家に持って帰ってきて
こちらで出すようになった。

実家に行って帰ってくる時はいつも
ワンボックスはゴミで埋まっている。

そうして
「こんなものまで とっておいてある!」
と あきれ返りながら 捨てている。

実はそれが 義父は気に入らない。

息子達も 少しは父親に気を使うから、
思い切り捨てることはできない。

そうして 亭主の実家は
少しずつきれいになってきてはいたけど
なんだかいつも
薄汚くて 要らないものに囲まれているような
そんな家になってきていた。

大変だ!

2006-05-07 | なんでもないこと
二泊三日の出張が組まれていたのに 亭主が熱を出した。

代理で私が行くことになるかも、と思っていた。

そしたら亭主が治った。

がっかり、けどやっぱり ほっとした。

そしたら 別口の急用ができて
亭主が行けなくなった。

やっぱり私が行くんだ!

二泊三日だ。

しかも、仕事だ。

気を使い、金も使う。

失敗したら すごく困る。

ここで美人秘書の真価が問われる。

無事にボスの代理を務めて来れますように。

ゴールデンウイーク

2006-05-03 | なんでもないこと
ゴールデンウィークだ。

お天気はまずまずのようだ。

だけど我が家は仕事があるからどこへも出かけない。

来るか来ないかもわからない来客と電話を待って
自宅待機。

つまらない。



この時期、
あちこちが 綺麗な花で彩られ、
あちこちで フラワーフェステバルとか 何とか祭りとかが催され、
私としてはルンルンとスキップ気分で出かけたいところなのだけれど。

そうそう、最近では日本でも
個人の家庭の庭を一般に開放して
自慢の庭を見せてくれるオープン・ガーデンもちょびちょび始まっている。

行きた~~い!



私も 東のブロック塀にそって作ろうとしているボーダー花壇が成功して
見ごたえのあるものを作る事ができたら
仲間入りして いろんな人に来てもらいたいな。

あ、でも連休中は 
紅茶をお出ししたり 草花の情報交換したりといった交流は
仕事があるからできないのか。。。

つまんないの。



ところで 今年は この連休中、
仕事があまり入っていない。

入っていないなら出かけられるか、というと
決してそうはならない。

そして。

仕事が入らないと、収入も入らない。

大丈夫なのか?我が家の家計!



ゴールデンウィーク、
お出かけなさる方々が 無事に楽しく過ごせますように。

お出かけしない人々も それなりに楽しく過ごせますように。

闘病中の方々の 痛みや痺れが 早くとれて 
快適にすごせるように なりますように。

精神的に辛い思いをしている人々の
心が軽く暖かくなりますように。

あ、今、地震!

災害もありませんように。

電車の事故もおきませんように。