ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

薮伊豆総本店 @東京・日本橋

2015年01月11日 | 東京都(老舗)

 日本橋周辺を散策してから立ち寄ったのは明治15年(1882)創業という老舗「薮伊豆総本店」。店のHPによると元々江戸時代に京橋で「伊豆本」の名で蕎麦を商って、既に繁盛していたのが、明治になって「神田やぶそば」の暖簾に入って直系の分店になったのだそう。京橋からこの場所には平成になってから移転したとの事。こちらは中休みがあるのだが、ちょうど休憩に入る少し前に滑り込む事が出来た。とても立派なビルで、店構えも大きい。昼どきからは外れた時間とあって店内はまばらな客。2階からは大勢のグループ客も降りてきていたが、案内された1階のテーブル席には自分のような1人客が多かった。サラッと食べたかったのでせいろのみ注文。品書きを見ると「蕎麦前」が充実していた。どれもこれも頼んでみたくなるような品ばかり。1本つけたかったがちょっと時間が足りなかった。残念。目新しい品書きの数々や落語会などのイベントも多く手掛けているようで、進取の気風に溢れている。

しばらくしてせいろが運ばれる。本家となる神田やぶとは違い、蕎麦の色は象牙色というか白っぽい。角が取れたような独特の切り蕎麦。つゆは江戸前らしくキリッとしたもので、するするっとお腹に入っていった。後から置かれた蕎麦湯は柄のない珍しい蕎麦湯桶に入っている。トロっとした蕎麦湯を足して、満足。これをワンコインで食べられるのはうれしいねェ。(勘定は¥500)

 ↓ 店に入る前に観察した、改装なった「三菱江戸橋倉庫ビル」(昭和5年・1930・建造)と、残念ながら工事中だった「日証館(旧・東株ビルディング)」(昭和3年・1928・建造)

 

薮伊豆総本店

東京都中央区日本橋3-15-7

(薮伊豆 藪伊豆 伊豆本 神田やぶそば 薮そば 藪そば やぶそば)

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陽龍 @名古屋市北区・黒川

2015年01月10日 | 名古屋(東区・北区)

黒川にある某カツ屋さんに入ろうとして、まだ掲示してある営業時間中にも関わらず、面前で終わりを告げられ、昼食先を失ってしまい、近くにあるこの店の事を思い出した。バイクを飛ばして向かったのは昭和の雰囲気が色濃く残る「ラーメン専門店 陽龍」。創業は昭和47年(1972)だそう。昔のラーメン屋ってこういう感じだったな、という外観を見ながら暖簾をくぐると、満員の盛況。中で立って待っている人も2人いる。すごい人気だ。店はカウンターのみで、13人程座れるだろうか。厨房の中にはさぞかしご老齢の、と思いきやジーンズを穿いたスマートな主人。品書きはシンプルで、ラーメンと特製ラーメンとライスのみ。しばらく待って着席し、ラーメンを注文した。

周りは老若男女様々な客層で、幅広い世代に人気がある事が分かる。ライスを付けている人が多い。主人はテボを使わず、大鍋に麺を泳がせて調理している。しばらくして目の前に丼が置かれた。ラーメンを食べ歩いている人なら、その姿でピンとくる人が多いだろうが、「第一旭」などのラーメンを彷彿とさせる。チャーシューが5枚ほどのっていて、特製だとその量が増えるようです。昨今のこれでもかという旨味過剰な濃厚スープと違い、しっかり脂もあるのだがホッと落ち着く醤油味のスープで、中太のストレート麺との相性もよく、しみじみと旨い。なんか他の客がみんなライスを頼んでいるのが分かるような気がするなァ。流行りのラーメンに疲れると、こういう味のラーメンに帰りたくなるよね。(勘定は¥670)

 ↓ 帰りに寄った「徳川美術館」では紅葉が真っ盛りだった(訪問は11月末)。

ラーメン専門店 陽龍

愛知県名古屋市北区八代町2-76

(ラーメン専門店陽龍 陽龍 ようりゅう 第一旭 本家第一旭)

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菊見せんべい総本店 @東京・千駄木

2015年01月09日 | 東京都(老舗)

谷根千(谷中・根津・千駄木)近辺をウロウロ。上野桜木から谷中のランドマークともなっている「ヒマラヤ杉」へ。そして「夕やけだんだん」のある「谷中銀座商店街」を冷やかし、千駄木の老舗煎餅店「菊見せんべい総本店」へ向かう。この辺りは坂が多いので歩いてだと大変だったろう。電動アシスト付き自転車で快適に走破した。交通量の多い団子坂の道路端にある柳の木の下に風情ある店が見える。創業は明治8年(1875)とのこと。屋号はその昔、菊人形見物で有名だったこの通りのお土産として作られたからだそう。店は開放となっていて、木枠のガラスケースや入れ物の中にたくさんの煎餅が入っている。こちらの煎餅はその昔から珍しかったという四角型。あれもこれも食べてみたかったが、まずはオーソドックスな醤油煎餅を何枚か購入した。

パリッと焼かれた四角い煎餅は硬めの歯応えで、醤油辛さがちょうどいい。やっぱり自分は砂糖をまぶした甘辛い煎餅よりも、こういうシンプルな醤油煎餅が好きだな。この店、実はパンも売っているのだとか。店に行ったときは全然気付かなかった。知ってしまったらもう一度行きたくてしょうがない。(勘定は¥110/枚)

 ↓ 植木鉢から大きくなったというヒマラヤ杉(下左)と、その下にある「みかどパン店」(残念ながら閉まっていたが、いわゆるパンは売っていないらしい・笑)

 

 ↓ 惜しい、夕焼けに5分だけ間に合わず…「夕やけだんだん」。その先が「谷中銀座商店街」

菊見せんべい総本店

東京都文京区千駄木3-37-16

(菊見煎餅総本店 菊見せんべい 菊見煎餅 きくみせんべい 菊見せんべい本店)

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MAGIC : Kiyoshiro The Best / 忌野清志郎

2015年01月08日 | ロック(日本)

MAGIC : Kiyoshiro The Best / 忌野清志郎 (1994)

1994年に発売された忌野清志郎のソロ・ベスト盤。このアルバムに収録されているうち、タイマーズ以降の曲はあまり熱心に聴いていなかったのだが、ブッカーT. & ザ・MG's(Booker T. & The MG's)、ブロックヘッズ(Blockheads)、DANGERなどとの作品の他、タイマーズ、HISや2・3'sなどでの曲、それに発売当時入手が困難だった曲も収録されており、短いがなかなか聴き応えのある12曲。これらの曲を聴いていると、日本語をロックに乗せる天才・清志郎の才能に改めて感心する。地方の人間からすると、楽曲ではずいぶん気取った言葉使いをする清志郎だが、そんな言葉を使っても、聴いている方が「こっ恥ずかしくない」稀有なアーティストだったなァ。彼の後にそういう言葉使いやフレーズを平気で使うアーティストには強い拒否感が働いたものだった。

ジャケットの女性は清志郎の実母なのだとか。なんだか取って付けたようなヘンテコなアートワークだと思っていたが、母堂が載っているとなるとおそらく発売当時、清志郎の承認もあったのだろう。厭戦歌を書き残したり、自分の歌った曲を吹き込んだりするようなエキセントリックな女性だったらしい。複雑な家庭環境だった清志郎だから、自分の記憶に残っていない母への憧憬が強かったのかな。

オークションにて購入(¥178)

  • CD (1994/9/16)
  • Disc: 1
  • Label: EMIミュージック・ジャパン
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松屋 (2) @岐阜県岐阜市

2015年01月07日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

久しぶりに訪問するとんかつの「松屋」。昭和25年(1950)創業の老舗洋食店。この日も広い店横の駐車場がほぼ一杯の盛況。住宅地で奥まっており、広い通りに面していない事を考えるとかなりの人気。あとから写真を見て気付いたが、建物の2階の窓は最近見る事が少ない角の丸い窓。そういえば名古屋の老舗洋食店でも見た事があったけど、流行った事でもあるのかな。

この日はこちらの定番メニュー「みそかつライス」を注文した。給仕の女性達5名が入れ替わり立ち替わり、出来あがった旨そうな品を客席に運んでいく。相変わらずの繁盛ぶり。そんな活気ある店内を見ていると「あぁ、今の焼きそば旨そうだな」とか、「あのかつカレーもいいなぁ」とか、「あぁ、メニューに無かったのに、一番奥の壁にカキフライって貼ってある…(涙)」とか、どんどんいろんなものが食べたくなっていく。

お腹の減り具合が最高潮に達したころ、みそかつライスが運ばれた。大きめのかつは最初から10辺にカットされていて、みそたれの上に最初から練り辛子もかけられている。ちょっと珍しいかも。付け合わせはマカロニサラダと山盛りのキャベツの千切り。ご飯は小さめの丼に入って、これも普通より多めの盛り。衣はカリカリに揚げられていて、肉から剥がれやすいが、食感良く、たれの甘味とコクに合わさると、ご飯が止まらない。たくあんを箸休めにしつつ、一気に食べ終わった。旨かった。(勘定は¥800)

前回の記事はこちら (1

この後の記事はこちら (3)(4)(5

 

松屋

岐阜県岐阜市松鴻町2-14

 

(岐阜 まつや とんかつの松屋 松鴻町 しょうこう町)

 

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ナイルレストラン @東京・東銀座

2015年01月06日 | 東京都(老舗)

歌舞伎の終演後、小腹を満たすために向かったのは、交差点を渡ったところにある「ナイルレストラン」。創業は昭和24年(1949)という、インド人が経営する本格インド料理のレストランとしては元祖のお店。場所柄歌舞伎役者の訪問も多く、先日テレビで見ていた海老蔵の特集でもこの店がチラッと出ていたな。2代目の現主人は歌舞伎座の舞台にも上がった事があるんじゃなかったか。店に入ると主人ではなく番頭さん(もちろんインドの方)が迎えてくれる。狭い間口の店で、1階はほぼ満員だったが、ちょうど店を出る人がいたので、片付けを待って着席(相席)。席に着くなり「ムルギーランチ?」と訊かれるので(笑)、「ハイ」とだけ返事。昼に訪れるとほぼ問答無用でムルギーランチを勧められるとは聞いていたが、夜もそうなのね。ま、夜に1人で入ってあれこれ頼む奴は少ないか。席の横の棚にはこの店で売っているカレー粉や油、紅茶なんかが置いてあり、店内にはインド音楽が流れている。

少ししてステンレスプレートにのったムルギーランチが運ばれる。プレートの上には長時間煮込まれた骨付きの老鶏とマッシュポテトと茹でキャベツとライス。ポテトとキャベツは温かい。すぐに番頭さんが鶏肉を骨から外してくれ、「混ぜて食べてね」とひと言添えてくれる。こちらの店では混ぜて食べるのが定番。もちろん仰せの通り、混ぜて食べてみる。サラッとしたカレーの辛さは、様々な種類が溢れている現在のカレーからすると大したことない。温野菜がカレーの味をよりマイルドにしてくれているが、きちっとスパイスの香りもして、旨い。昨今乱立しているインド・ネパール人経営の店で感じる嫌な「重さ」が全く無いので、スルスルとお腹に入っていく。店で売っているギー(植物性油脂)の効果だろうか。中休みが無いので使い易いし、こんな味の店が近くにあったらいいだろうなァ。売っていたカレー粉を買ってくればよかった…。(勘定は¥1,500)

ナイルレストラン

東京都中央区銀座4-10-7

 

(A.M.ナイル G.M.ナイル 銀座ナイルレストラン インド独立運動)

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アンヂェラス @東京・浅草 (※閉店)

2015年01月05日 | 東京都(老舗)

夕方、小休憩で入ったのは昭和21年(1946)創業の喫茶店「アンヂェラス」。著名な作家の作品などにも出てくる老舗有名店です。店の前まで行って初めて知ったのだが、横から見ると木造の建物は3階くらいまであるようで、黒を基調にした意匠はクラシックな欧風とでも言おうか、とても落ち着いた感じ。半端な時間だと思っていたが店内はほぼ満員で、2階席に案内された。大盛況。中には若い人はもちろん、着物のご婦人やらお年寄りの方も居て、賑やかな感じ。若い女性の給仕にコーヒーと、この店の名前が付けられたケーキの「チョコ」を注文した。

しばらくして運ばれたコーヒーは、少し酸味があるものの、ごくごくスタンダードな味。お店の名前を冠し、品名通りチョコでくるまれた棒状のケーキはしっかり甘く、硬めのコーティング。こちらも特に変わったケーキという訳ではないが、コーヒーにはぴったり。量的にもちょうどいい。この店がなぜ文士に好まれたのかまでは分からないが、洒落ているのに気取らない店の雰囲気が浅草という町にぴったりだったのだろう。ガラスショーケースの中には今風でない定番のケーキがたくさん並んでいたので、今度はサバリンかバナナボートを食べてみようかな。(勘定は¥880)

※平成31年3月を以って建物の老朽化を理由に閉店されました。

 

 ↓ 浅草通り沿いにある、昔ながらの店頭ガラスケースが懐かしい計り売り豆菓子の「ほていや中塚商店」。これぞ昔の菓子屋という佇まいが素晴らしい。戦前からの店だとか。

アンヂェラス

東京都台東区浅草1-17-6

(アンジェラス Angelus ケーキアンヂェラス 梅ダッチコーヒー 永井荷風 池波正太郎 ほていや 中塚商店 )

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Fragile / Yes

2015年01月04日 | プログレッシヴ・ロック

Fragile / Yes (1972)

様々なジャンルの音楽を分け隔てなく聴く自分だけれど、やはり馴染めない音楽っていうのはあって、それのひとつがいわゆる「プログレ」。ではそういうアルバムを持っていないかと言えば、そんなことはなく、代表的なピンク・フロイド(Pink Floyd)の作品をはじめ、アナログやCDを10指に余る位は持っているし、好きな曲もある。広義での「プログレ」であれば、ドイツのカン(Can)やクラフトワーク(Kraftwerk)はそう称しても差し支えないだろうと思うし、ツェッペリン(Led Zeppelin)やブラック・サバス(Black Sabbath)なんかもアルバムによってはそう呼んでも構わないかもしれない。そうなるとファンであると言ってもいい。でもやはり心底好きな作品があるかというと怪しい。コンセプトがあるアルバムでは言葉の壁が大きいし、テクニック至上主義の音楽は昔から苦手だ。ピンク・フロイドの名盤と言われる作品でも聴き倒したとは言えず、自分的名盤には程遠い。ピンク・フロイドと並び称される代表的プログレ・バンドのイエス(Yes)がどんなファン層に支えられているのかは知らないし、ファン層が重なっているのかは分からないのだが、イエスに関してはベスト盤と80年代のトレバー・ホーン(Trevor Horn)が関わった作品しか聴いた事が無いので、この名盤、そして邦題「こわれもの」として知られるこの作品を見つけて迷わず購入してみた。

自分がイエスを初めて聴いたのは高校時代にレンタル・ビデオ店で借りた「ビート・クラブ」の映像に入っていたこのアルバム先頭の1。そこでは他の70年代ハード・ロック・バンドと容姿も変わらないし、ポップな曲ということもあって違和感なく、というより結構気に入って繰り返し見た。その後、80年代にポップなバンドとしてのイエスは単発で好きだったが、それっきり。そんな状態で、発売から既に40年以上が経過しているこのアルバム。相変わらず聴きなれた1は好きな曲だ。それ以降の展開は決して得意ではないが、アイデアあふれるバラエティに富んだメロディと、アナログ録音ならではの肌触りの音はかっこいい。かなりクラシック寄りのアコースティック・ギターの音色も70年代ハードな音に無理なく溶け込んでいる。それでもやはり一番好きなのはドラマチックな展開を見せる1や9なんだけど。

中古店にて購入(¥324)

  • CD (2003/2/3)
  • Disc: 1
  • Format: CD, Original recording remastered, Import
  • Label: Elektra / Wea
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とんとん亭 (2) @愛知県犬山市

2015年01月03日 | 愛知県(尾張)

盛りが素晴しい犬山市の人気洋食店「とんとん亭」。未だ名物の「わらじカツ」には挑戦していないが、この日は腹を空かせた娘と夕食で訪問。ほぼ満員の盛況だったが、タイミング良くすんなりとテーブル席に座る事が出来た。さて何にしようとメニューを眺める。こちらはフライ物を組み合わせたりも出来るので、迷い始めるとキリがない。この日はシーズンとなってきた「かき」と「ヒレかつ」を組み合わせてみた。娘はヒレかつ定食を注文。2人とも空腹なので待ち遠しい。

店内の先客を見てみるが、まだ配膳されていない人が多い。厨房はフル回転だったのですぐだろうと思っていたら、出来あがった品は全部店の外に消えていく。なんと、以前は他の店だった(と思っていた)隣の店舗がこちらとんとん亭の客席になっているのだ。揚げ担当の主人と、手際の良い店員さんによって、みるみる色々な皿が出来あがっていくのに、全て隣へ。すごい人気だね。しかし旨そうな品々を目の当たりにして猛烈に腹が減っていて、かなりツライ…。しばらく待って、やっと出てきたのはキンキンに冷やされたサラダ。キャベツ、レタス、トマトのサラダにマカロニサラダ、味噌だれの冷奴。これだけでも結構な量がある。店オリジナルの玉葱ドレッシングをかけて食べる。旨い。2人ともあっという間に平らげて、またしばらくの時間おあずけ…。

更にどれだけか待って、やっと目の前にメインの皿と、大きめの茶碗に入ったご飯、小さめの丼鉢に入った白味噌仕立ての味噌汁が運ばれた。すごいヴォリューム。フライの上にはいつも天ぷらが一切れ乗るのだが、今回は竹輪の磯辺揚げ。それにしても4つあるかきフライがデカイ。タルタルソースととんかつソースを駆使してバクバクと食べ勧めた。以前ここの牡蠣を食べた時は今一つに感じたものもあったが、今回はどれも旨い。ヒレかつも旨い。細かいパン粉で揚げてあるのも好み。かなりの量だったサラダがだんだん効いてきたが、スローダウンしつつも全て平らげ、満腹になって満足した。娘は絶対食べきれないだろうと思っていたら、なんと完食! やるな…。(※食べきれなくてもお店の人に言えばプラ容器が用意してあるので持ち帰る事が出来ます)(勘定は¥1,200程/品)

以前の記事はこちら

 ↓ 闇に浮かびあがる犬山城

とんとん亭

愛知県犬山市五郎丸字堀端4-3

(犬山 とんとん亭 とんとんてい わらじカツ定食)

 

 

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呑喜 (のんき) @東京・東大前 (※閉店)

2015年01月02日 | 東京都(老舗)

以前から入ってみたかったが都合で叶わなかった東大前の老舗おでん屋「呑喜(のんき)」。創業は明治20年(1887)とのこと。少々短い時間しかなかったが、やっと訪れる事が出来た。コンビニおでんのせいか、現在は関西風のおでんが席巻してしまっているが、ここは正真正銘、昔からの東京おでん。店先には風格ある金文字の看板が掛かっている。手動の自動ドアを開けて(笑)中へ。口開けだったので、一番奥の神棚の下のカウンター席に腰を下ろした。店内はいい感じに煤けて、そこかしこに高名な作家らが残した書が飾ってある。さすが歴史ある店。建物自体は古くないビルのテナントなので、古い店の内装を移築したのだろうか。主人の前にある大きな鍋には濃い色をしたつゆに様々なタネが浮いている。これぞ東京のおでんという色だ。どれも色が滲みて旨そう。

お酒(冷や)と大根、そして白はんぺんを注文した。はんぺんは注文してから鍋に入れたので少し時間がかかるとの事。先に大根で一杯。しっかり色濃いつゆが滲みた大根は、旨い。相撲中継を片目に見ながらゆっくりいただいた。鍋の中のはんぺんは次第に熱いつゆを吸って膨らんできた。皿に載せてもらって、箸先でちぎったはんぺんはとても滑らかな口当たり。ふわっと噛みきれて、口の中に風味が広がる。これに酒は…堪らない。もう少し長居したかったが、約束をしていた時間となってしまい、勘定。鍋横にある燗銅壷(かんどうこ)で燗つけてもらってもよかったなァ、と後ろ髪を引かれる想い。残念。安いし、近くにあったら通いたい店だ。次はもう少し長い時間ゆっくりして、色んなタネを楽しんで、最後は茶めしで締めたいな。(勘定は¥900程)

※残念ながら店主急逝により128年の歴史に幕を閉じ、閉店したそうです(平成27年12月)。

 

 ↓ 呑喜の向かいは東大。前回見逃した建物を見て廻る。下は「農学部3号館」(昭和16年・1941・建造)。

 

 ↓ 春日通り側にある「広報センター(旧・帝大医学部付属急病者受付所)」(大正15年・1926・建造)。残念ながら昭和13年建造の「七徳堂」(武道館)は工事中で観察叶わず。

 

呑喜 (のんき)

東京都文京区向丘1-20-6ファミール本郷 1F

( 東大前 本郷 のんき おでん 東京おでん 東京大学 関東煮 閉店 急逝 逝去 廃業 東大OB )

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