晴天の中、大川(隅田川)沿いの享保2年(1717)創業という凄い歴史がある「長命寺桜もち」へ向かう。「言問団子」の目と鼻の先にあるとは全然知らなかった。こちらもコンクリート造りの建物。店に入ると広いスペースの中にテーブル席と毛氈 (もうせん)を敷いた椅子席がある。 もちろん桜もちを注文。しばらくして古い木の升に入った桜もちと煎茶が運ばれた。
桜の葉を外してひとくち。ほんのりと独特な香りがして、旨い。HPによると桜の葉は「オオシマザクラ」という桜の葉で、生の葉にはあの香りはなく、塩漬けする過程で出るのだそうだ。面白い。こういうものを食材として利用する知恵。昔の人って偉いもんだなァ。その風味と餡の甘さで、しみじみとお茶が旨く感じます。自分は若い頃、餡子をはじめとする和菓子の素材全般が苦手だった(というか旨いと感じられなかった)ので、こういうものを求めて色々な所へわざわざ出向くようになった昨今の自分の変化にびっくりする(←歳をとったという事でしょうね…)。
店を出るとき、店の人が店の前の道路を工事していた人に袋に入れた桜もちを持たせていた。こういう事をさらりと出来るところが老舗の矜持なんでしょう。(勘定は¥300)
↓ 浅草駅まで戻って訪れた「浅草地下商店街」。東銀座の三原橋地下街が閉鎖されたので現存する最古の地下街(昭和30年建造)だとか。
東京都墨田区向島5-1-14
(長命寺桜餅 長命寺 ちょうめいじ 桜もち 桜餅 ちょうめいじさくらもち)