名古屋市東区の筒井町商店街にある老舗洋食屋「ラク亭」。創業は大正5(1916)年とのこと。店のすぐ裏に徳川家の菩提寺・建中寺の総門があることから、この商店街が門前町として発展しただろうことが想像できる。ちなみにこの総門側に小さいながらラク亭の駐車場があった。自動車の方はこちらへ。店の壁面にはポップなフォントの看板があり、角の丸い窓など意外に凝った意匠の建物。中に入ると正面奥が厨房、広い店内にはテーブルが並んでいる。
ランチ時間帯の訪問だったが、気になっていたメニュー「スカロップ」にしようと決めていた。スカロップと言うくらいなので最初は帆立貝のメニューかと思っていた。語源と言うかルーツは何なのだろう(※)。少なくとも他の洋食屋で見た覚えはない。注文すると「スカロップ・ライスですね」と念を押される。メニューには基本的に単品が載っていて、200円で平皿のライスと味噌汁が付くようだ。しばらくして平皿に大きなカツが登場。豚カツがデミグラス・ソースにどっぷり漬かって真っ黒になっている。叩いてあるのか分らないが、かなりの大きさのカツ。上からソースがかけてあるのではなくしっかり裏まで漬かっている。付け合わせは野菜サラダと少量のパスタ。ソースはコクはあるがサラっとしている。ナイフを入れて頬張ると揚げたてのカツのサクサクとした食感とソースがあいまって旨い。もちろんご飯と合わない訳がない。味噌汁はなめこ。食べ進むうちに次第にカツの衣がソースと一体になってしっとりとしていく。それも悪くない。あっという間に完食。ぜひ他のメニューも食べてみたいな。(勘定は¥1,100)
※主人によるとイタリア語のスカロピーネ(Scaloppine)が語源だとか(※諸説あり)。
ラク亭
愛知県名古屋市東区筒井1-10-14
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