ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

つる瀬 @東京・湯島

2015年01月23日 | 東京都(老舗)

前回、上京した折に入ろうと思って訪問した御徒町にある登録有形文化財の銭湯「燕湯」だが、ほんの短い期間実施しただけだった”中休み”に運悪く当たってしまって、残念ながら入る事が出来なかったので、再訪問。まだ朝の早い時間から、次々と客が入っていく。聞いたところによると、上野駅に深夜バスで到着した旅行客や出張客の利用も多いのだとか。昔ながらの番台でお代を支払って中へ。

昭和25年に建てられたという建物は3階分吹き抜けていて天井高く気持ちがいい。意外にも洗い場と湯船はさほど大きくない。特に富士山の溶岩を使った岩山に囲まれた湯船は5人も入れば窮屈に感じるほど。それでも用が足りているのはお湯が信じられないほど熱いからだろう。熱いお湯が好きな自分でも5分以上入るのは厳しい。体は真っ赤だ。温度計は46℃(!)を指している(通常の風呂は41~42℃程度でやや熱めだと思う)。足だけ入れて「無理っ!」と退出していく人が続出(笑)。みんなほとんど湯船には浸からない(浸かれない)。

もちろん下町の銭湯とあって地元の人達が中心だが、中には土地柄なのか「体に絵が描いてある人」もちらほら。みんなそういう強面な方達を遠巻きにするので、回転が速い、速い(笑)。おかげで銭湯の中は混雑していても、湯船と洗い場を往復してゆっくり楽しむ事が出来た。いやぁ、面白い体験だった。もっと銭湯巡りしてみたいな。

ホカホカに暖まった体を冷たい外気にさらしながら向かったのは湯島天神方面。女坂の脇を抜けて春日通りに出る。湯島の交差点にある創業昭和5年(1930)の「つる瀬」へ。こちらの名物は豆大福。でも今回の上京では豆大福ばっかり食べてる気がするので、もうひとつの名物「豆餅」を購入してみた。豆餅って初めて食べたのだが、かすかに塩味がついた餅の中に赤豌豆(えんどう)が入っている。豆だけの甘さなので、甘さがかなり控えめで、正直、和菓子若葉マークの自分には素朴過ぎて「和菓子」としては捉えられない。お茶と一緒にいただいたが、食後感はずばり「お餅を食べた」だった。奥が深いなァ。(勘定は¥150/個)

 ↓ 湯島天神の男坂を望む。男坂手前を右に曲がると女坂。

つる瀬

東京都文京区湯島3-35-8

燕湯

東京都台東区上野3-14-5

(つばめ湯 銭湯燕湯 つるせ 豆大福 豆だいふく 豆もち 湯島)

コメント
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