ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

The Collectors' King Crimson Vol.1-10 / King Crimson

2023年08月17日 | プログレッシヴ・ロック

 

 

The Collectors' King Crimson Vol.1-10 / King Crimson (1999-2006)

それまでプログレにあまり食指が伸びなかった自分が、ある頃から集中的に聴き始めたキング・クリムゾン(King Crimson)。オリジナル・アルバムは全て収集したので次はライヴ盤ということになる。クリムゾンの場合、正式に発売されたライヴ盤の他に「ザ・コレクターズ・キング・クリムゾン」というボックスのシリーズが市場に出回っている。音源管理に厳しく、その権利についても常々ブートレグ(海賊盤)で煮え湯を飲まされていたフリップ翁(Robert Fripp)が、それならオフィシャルで発表してしまえとブートレガー潰しに走ったのだと思われるこのシリーズ。様々な年代のブートレガーの餌食になった有名なライヴ音源を、オフィシャル音源と海賊音源を交えて修正を加えて発表している。こちらはVol.10まで発売された初期のシリーズで、日本のポニー・キャニオンから発売されていたもの。帯には”日本独占販売・輸出禁止商品”と書かれていることから、海賊盤天国の日本の購買者をターゲットにして発売されただろうことが分かる。

以前からよく中古盤屋で見かけていたこのシリーズ。まさか自分が揃えることになるとは思っていなかった。中古盤屋、ネット・ショップなどを時間をかけて捜索。自分としては音さえ聴ければボックスの程度なんてどうでもいいので、出来るだけ安価にと集めていった。元音源は正式なサウンドボードのものから、ブートレグからそのまま拝借したオーディエンス録音ものまで様々。クリムゾン以外にもスピン・オフである「ProjeKcts(プロジェクト)」の音源も収録。時代も歴史的に貴重な初期音源から、00年代までと幅広い。フリップ翁は特に地下市場で一番人気だという72-74年のブートレグを潰しにかかったとみえてその時期の音源が多い。

流石に音質は玉石混交で、まだまだクリムゾンの深淵に足を踏み入れたばかりの自分は、どれも諸手を挙げて絶賛とは言えないが、歴代メンバーによる特徴ある演奏や、歴史的に貴重な音源がフリップ翁のお墨付きで手軽に聴けるというのは嬉しい。同じ曲でもメンバーが変わるとこうなるのかとか、その時代のバンドの解釈(主にフリップ翁による)の違いがとても興味深い。ただスタジオ・セッション物は意外とあまり面白くなかった。サウンドスケープ的な音はオフィシャルにも沢山転がっていてもう飽和状態だしね。彼らがリハーサル音源を残しているのかどうか知らないが、演奏を止めて「違う、違う」とメンバーを叱責するフリップ翁の言葉入りの音源なんてあったら最高に面白いんじゃないかな(笑)。

なおこのシリーズは2007年に配給会社が変わってから新たにパッケージや一部の内容を変えて(なのにボックスとかの色は同じでややこしい…)再発されているので注意。

 

The Collectors' King Crimson Vol.1 (3CD)
 ・Live At The Marquee 1969
 ・Live At Jacksonsville 1972
 ・The Beat Club, Bremen 1972

The Collectors' King Crimson Vol.2 (3CD)
 ・Live At Cap D'Agde 1982
 ・On Broadway 1995

The Collectors' King Crimson Vol.3 (3CD)
 ・The Roar Of P4 1998
 ・The VROOOM Session 1994
 ・Live At Summit Studios 1972

The Collectors' King Crimson Vol.4 (3CD)
 ・Live In Central Park, NYC 07-01-74
 ・Live At Moles Club, Bath April 30 1981
 ・Nashville Rehearsals

The Collectors' King Crimson Vol.5 (3CD)
 ・Live At Plymouth Guildhall (May 11 1971)
 ・Live In Mainz (March 30 1974)
 ・Live In Berkeley, CA (August 13 1982)

The Collectors' King Crimson Vol.6 (3CD)
 ・Live In Northampton, MA (July 1, 1998)
 ・Live In Detroit, MI (December 13, 1971)
 ・Live In Nashville, TN (November 9 & 10, 2001)

The Collectors' King Crimson Vol.7 (4CD)
 ・Live In Hyde Park, July 5, 1969
 ・Live At The Zoom Club, October 13, 1972
 ・Champaign-Urbana Sessions, January 17-30, 1983

The Collectors' King Crimson Vol.8 (4CD)
 ・Jazz Café Suite, 1997
 ・Live In Orlando, FL, 1972
 ・Live In Guildford, 1972

The Collectors' King Crimson Vol.9 (3CD)
 ・Live At Fillmore East, November 21 & 22, 1969
 ・Live In Philadelphia, PA, July 30, 1982
 ・Live In Austin, TX, March 25, 1999

The Collectors' King Crimson Vol.10 (6CD)
 ・Live In Warsaw, June 11, 2000
 ・Live In Heidelberg, March 29, 1974
 ・Live In Brighton, October 16, 1971
 ・Live In Asbury Park, NJ, June 28, 1974

中古店等で購入

Vol.1 (¥757)
Vol.2 (¥790)
Vol.3 (¥659)
Vol.4 (¥1,067)
Vol.5 (¥1,262)
Vol.6 (¥1,390)
Vol.7 (¥1088)
Vol.8 (¥1,283)
Vol.9 (¥2,151)
Vol.10 (¥3,467)

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だいぎん @岐阜県美濃加茂市 (3)

2023年08月17日 | 岐阜県(中濃)

仕事の出先での昼食。この日は何故か早い時間から”カツカレーの口”になっていた(笑)。それでも仕事にケリをつけるとすでに1時はとうに過ぎた時間。こんな時に助かるのは喫茶店で洋食屋なみの食事が出来る、所謂”カフェレスト”なんて名乗る店。向かったのは岐阜県美濃加茂市にある「だいぎん」。喫茶はもちろん、洋食、中華そば、ちゃんぽん、きしめん、たこ焼きまで何でもあって、いつも賑わっている実力派の店だ。この日もカウンター席まで年配客で埋まる盛況ぶり。唯一空いていた6人掛けのテーブルに腰かけさせてもらった。注文したのはもちろん「カツカレー」。後ろの席のバーサン達のよもやま話をBGMにして出来上がりを待った(笑)。

ちょっと時間がかかって運ばれた「カツカレー」は黒い鉢状の皿に盛られてやってきた。こちらは何を頼んでもそうだが、ご飯がやや多めで、しっかりとした大きさのカツがのっている。カレーはまぁよくある味付けのものだったが、カレーのかかったデカいカツを頬張ると、口いっぱいに2つが合わさった独特の甘さの、カツがカツでなく、カレーがカレーでない特徴的な味わいになる(そこが好き)。旨い。スプーンとフォークを駆使して、途中で赤い福神漬けを挟みながら、ちょっと卓上のソースを使ったりもして平らげた。(¥800)

以前の記事はこちら (1)(2

 

café rest だいぎん

岐阜県美濃加茂市加茂川町3-10-21

 

( 美濃加茂 みのかも 大銀 DAIGIN ダイギン カフェレスト大銀 大銀カフェレストラン 喫茶 ランチ モーニング )

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