東別院の路地にある営業情報が少ないある中華料理屋に行くも休業日なのか振られてしまい、表通りのこちら「東京庵」へ。創業は昭和13年(1938)だそう。豊橋市や岐阜県大垣市にも同じ屋号で明治、大正創業の店があるけれど何か関係はあるのかな。暖簾をくぐり、店内の土間のテーブル席に腰を降ろした。先客は姦しい年配のおばさま方と、2人のスポーツ学生。学生がこんな店を選ぶなんて渋い。酷暑で外は異常な暑さ。その中を歩いて来たので汗だく。ビールでも呑みたいところだが、この後にまだ用事があったのでグッと我慢して「ざるきしめん」をお願いした。
しばらくして塗りの寿司桶のようなのに笊を敷いた器に盛られた「ざるきしめん」が登場。つゆは徳利にたっぷり。刻みネギと摺り生姜が別皿に用意されている。きしめんの上には刻み海苔少々と胡麻が振られている。少し黄味がかった麺で、エッジが立っていてコシがある。手打ちだろうが麺類食堂では珍しいタイプ。つゆはこの地方特有のたまり醤油由来の色の濃さはないが、少し甘味が感じられる味濃いもの。しっかりとつゆにくぐらせていただく。旨い。冷たいきしめんが喉を通るのが気持ちいい。あっという間に手繰り終わってしまったが、お蔭でちょっとクールダウン。でも次は「板わさ」かなんかで酒をやって、締めに青森産の蕎麦粉だという二八の「もりそば」かなんかを頂きたいナ。(勘定は¥750)
愛知県名古屋市中区平和1-6-2
※建物の老朽化の為、令和6年8月10日を以って閉店されました
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