A Night At The Odeon / Queen (2015)
2015年に発売された、クイーン(Queen)の1975年、イギリスのハマースミス・オデオンで開催されたクリスマス・コンサートのライヴ盤。これは当時テレビ放送やラジオ放送もされたので、昔から海賊盤として広く出回った有名音源。なんで今頃(といっても8年前だが)になって公式に発売されたのかなと思ったら、紛失したと思われていたマスター・テープが2009年に発見されたからのようだ。コンサートはクイーンがあの「Bohemian Rhapsody」を発表して連続でチャート・インしていたまさに昇り調子の時期(ちなみに同曲のライヴ演奏はこの時が初めてだったとか)。
状況からもかなり気合が入っていたのだろう、どの曲も疾走感が強く演奏内容もすこぶる良い。初期の曲も多く演奏されていて、後のツアーからはオミットされた曲も多いので、コンサート全体の雰囲気も後期のクイーンとは違うのが新鮮。観客の声援も熱気がこもっている。ブライアン(Brian May)のギターの音のキレが凄い。手造りギター”レッド・スペシャル”自体なのか、何らかのエフェクトなのか、それともコイン・ピッキングの彼のプレイゆえなのか詳しい技術的な事は知らないのだが、今と比べてシンプルな機材だったろうに一聴しただけでブライアンと分かる個性的な音が縦横無尽に駆け回る。「Ⅱ」収録曲とかは構成も複雑だが、コーラス含めてバンドの息もばっちりといった感じ。
一緒に映像も発表されているが、そちらは衛生放送で観た。クイーンが(特に日本に於いて)アイドル的扱いで美少年バンドと呼ばれていたのは後から知ったが、映像で見ると1人フレディ(Freddie Mercury)だけはそんな感じには見えな…(苦笑)。これずっと不思議だったんだが当時現役ファンはどう思っていたんだろう。
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- Label : VIRGIN
- ASIN : B0157F5D36
- Disc : 1