岐阜高島屋のすぐ南、岐阜市街で一番古い鮨屋だという大正6年(1917)創業の「すしやす」へ。以前は柳ヶ瀬に7店舗もあったんだとか。以前店先に昼には値打ちな「寿司定食」があると貼り出してあったのを見ていたので、まずはこれからと昼時に中へ。店の中はカウンターのみ9席。座ると後ろを通るのも辛いくらいの幅。日曜だったがすでに先客が何組もおり、かろうじて席は空いていたものの、後ろは通れず、主人から「1回外に出て横の入り口に回って」と言われ、いったん外へ。めでたく反対側からカウンターの端に座り「寿司定食」を注文。現在3代目という主人は漬け場にひとり。丁寧な物腰の主人はお茶の準備も全部ひとりなので忙しそう。でもそんなそぶりは微塵もみせずに粉茶を湯呑みでだしてくれた。客はひと組は常連のようで、他はやはり高島屋での買い物帰りの奥様方(買物袋で判明)が多かった。
他の客もみな「寿司定食」のようで、まずは巻物から出される。鉄火とかっぱが2つづつ皿の上に。巻物からって珍しいナ。赤身や大葉を挟んだイカ、葱をのせた鯵、白身、茹で海老などが続き、最後はめかぶの軍艦。握りのご飯はさほど大きくなく、バランスも上々。アサリの赤だしもいただいて終了。他の客と店に入ったタイミングが同じだったようで、同じペースで順番に出されたのでたっぷりと1時間もかかってしまったが、なかなか旨い昼飯だった。この辺りは再開発が決まっている場所なので、近い将来はどうなるか分からないが、主人と相対して握ってもらいたいので夜にも来てみたいな。(勘定は¥1,100)
※看板が下ろされているので閉店されたようです(2018年10月現在)
↓ 食後に訪れた「十六てつめいギャラリー(旧・岐阜貯蓄銀行本店)」(昭和12年・1937・建造)。この日は展示があって開いていたので中へ。そのまま銀行ロケでも出来そうな雰囲気。
寿司処 すしやす
岐阜県岐阜市神室町2-12-5
( 岐阜 ぎふ 柳ヶ瀬 やながせ 柳ヶ瀬商店街 高島屋 岐阜高島屋 寿司 すし 鮨 握り鮨 再開発 ランチ 近代建築 銀行建築 閉店 )