ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

各務油屋 (2) @岐阜県各務原市

2015年04月02日 | 岐阜県(岐阜)

相変わらず月に2度位は通っている酒販店「各務油屋」。この店に通い始めてからもうどの位経つだろうか。相変わらずエネルギッシュな店主と、日々旨い酒を求めて集まる客。辺鄙な場所にありながら、わざわざここまで買いに来る人が後を絶たないのは、勧め上手な主人が、買う側の気分を盛り上げてくれるからに違いない。何しろ棚の入れ替わりの状況を見ると、ここの1升瓶販売量は半端ない。

ここの主人は自分でも酒蔵を廻ったり、直接買い付けて意見を具申したりと、かなり製造者に近い。最近でこそ日本酒がよく雑誌などで取り上げられるようになったので、そういう酒販店も紹介されているが、ここはずっと以前からだし、人気のある銘柄ばかり並べて、実際に自分で呑んでいなさそうな酒販店も多い中、たぶん誰よりも多く呑んでいると思う。だから以前にも、棚にあった値段の高い方の1升瓶を手に取っていた時に、(こちらの好みを把握しているので)「これはいま勧められない」なんて言われたことが何度もある。

定期的に酒造会社の人を呼んで直接店で売ったりもして、消費者(つまり我々)と製造者の間に入って橋渡しをしてくれるので、なんだか酒造会社が身近に感じられるようにもなってくる。実際、先日ある名門酒造の杜氏が若い人に替わって、味が激変したのだが、それに対しての自分の感想を言うと、「今度〇〇君にそう言っとくわ」との返事。彼なら本当に言うだろうから、気を引き締めて責任ある言葉を使わないといけない。そうすると、いきおいこちらも真剣に酒を味わう気構えが出来てくる(もちろん普段はただただ「あー、旨い。」なんて楽しんで呑んでいるだけです)。そうなるとどんどん(色々な意味で)レベルアップして、より日本酒に対して理解が深まっていくという寸法。最近の主人は「純米酒信仰」の客(自分も以前はそうだった)に本醸造酒の良さをも理解してもらい、尚且つ買わせることを楽しんでいるようだ(笑)。

ちなみに昨年1年間に区切って、買った銘柄を並べてみた。ご覧の通りこちらの店の揃えは「日本名門酒会」中心。

 「米鶴」(米鶴)、「一」(賀茂泉)、「富久錦」(富久錦)、「澤之井」(澤乃井)、「開華宣言」(第一酒造)、「旭日」(藤居本家)、「真澄」(宮坂醸造)、「八重垣」(八重垣)、「若戎」(若戎)、「七冠馬」(簸上清酒)、「トラタン」(酒井酒造)、「司牡丹」(司牡丹)、「繁桝」(高橋商店)、「瀟洒」(山田商店)、「神月」(小玉醸造)などなど…。

この店で買ったものだけで覚えているのがこのくらい。あとは「一ノ蔵」「福光屋」などの定番や、2回、3回と同じ銘柄も買うので…結構呑んでるなァ(苦笑)。冷蔵酒ばかり呑んでいる人にはそそらないラインナップかもしれないが、日本には「獺祭」や「九平次」や「十四代」や「而今」ばかりではなく、旨い酒がまだいっぱいあります。この店はお酒の他に調味料なども置いてあるので、この日は日東醸造のオメガソースも購入した。(勘定は日本酒が¥2,200、ソースが¥324)

前回の記事はこちら

各務油屋

岐阜県各務原市各務西町1-222

( 各務原 各務油屋 かかみあぶらや かがみあぶらや かかむあぶらや かかみがはら かがみはら 日本名門酒会 )

 

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