ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

James Brown's Funky People (Part 3) / Various Artists

2015年04月19日 | ソウル・ファンク・R&B

James Brown's Funky People (Part 3) / Various Artists (2000)

ジェームス・ブラウン(James Brown)はいくつものレーベルを抱えていたが、これはそのうちのひとつ、1971年に創設された「People Records」から発売された楽曲を集めたコンピレーション盤。前作前々作からかなり時間が経った2000年に発表されたパート3。御大JB名義の曲を始め、The J.B.'s、リン・コリンズ(Lyn Collins)、ヴィッキ・アンダーソン(Vicki Anderson)など、70年代にJBが支えた、また「JBを」支えたアーティストの楽曲が12曲選ばれていて、シングルでしか発表されなかった曲や、未発表曲も収録されている。

こうしてシンプルにまとめられた編集盤は単純に楽しめる。JBが自分名義で発表した曲の別ヴァージョンや、同じリズムを流用した曲などが多いので、もうどれがオリジナルなのか分からなくなってしまうけれど。いちいちクレジットを確かめたりしないが、発表名義が違っていても、うしろの演奏のほとんどはザ・J.B.ズ、もしくはその関連ミュージシャンだろう。でもどれも本当にゴキゲンなものばかりで、誰が歌っているとか、演奏しているとか、どうでもよくなってしまうくらい統一感がある。自分が愛聴しているものも、一部を除いて80年代後半から現在に至るまでにリリースされた編集盤ばかり。余談だが、自分は掃除をするときに必ずJBを大音量でかけます。仕事がはかどりますよ(笑)。

JBの最も有名な冠のひとつは「The Hardest Working Man In Show Business」だったが、70年代だけでも本当に信じられないくらい数多くの関連リリースがあるので、コンプリートしているマニアックな人はそんなに多くないだろう。ある熱心なファンは「必要ない」とまで言い切っていたし(笑)。JBがエゴの強い人間だった事は想像がつくが、そうした大量リリース(もちろんオリジナル・アルバムとしては冗漫なものもあったと聞くが…)とプロデュース活動、それにライヴ活動、と物凄い仕事量。まさにHardest Working Man。しかもその音が40年以上経った今でも人を(しかも東洋の島国の人間をも!)踊らせているんだからスゴイ。もうすぐミック・ジャガー(Mick Jagger)プロデュースの伝記映画「Get On Up: The James Brown Story」が公開されるが、ぜひ観に行ってみようっと。

中古店にて購入(¥280)

  • CD (2000/6/13)
  • Disc: 1
  • Format: CD, Import
  • Label: Polydor / Umgd

 

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