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岩波書店から、『図書』というPR誌が出ているんですよ。
それが大学生協に置いてあって、いつも持って帰って読むのを、毎月の楽しみとしているのですよ。
ところがその『図書』は毎月必ず入ってくるものではないようで、時に読めない月があったりするとき、とても悲しいのですよ。ちゃんと入荷してもらいたいと思います。…まぁ、欠かさず読みたきゃ、定期購読しろよと言われそうですが。
そして今日手に入れた8月号。表紙を繰ってみますと、目次が現れます。
そこには様々な学問の分野の先生方が、思い思いに書き綴ったものをアピールすべく、心を引く題名が並んでいるわけでございますよ。
しかしね、どんなに心惹かれる題名でも、人には、好きなジャンルと苦手なジャンルというものがあるのですよ。
だからここでは、題名よりも寧ろ、ジャンルを気にするのです。
『図書』には、哲学やら芸術やら、はたまた政治学やら国際学やら、さらには生物学やら化学やら物理学やら、そして小説やら散文やら、本当に様々な、そして点でばらばらなジャンルが、一冊の、A4の小さな雑誌にまとめられているわけですよ。
そんな学問の扉がいくつも目の前に並ぶ中、やはりワタクシは、お決まりの「扉を開ける順番」を持っているようなのでございます。
たまに、大好きな椎名誠さんのエッセイが不定期に連載されるのですが、それは除きまして、以下のような順番があるということが分かりました。
まずは大雑把に、科学。それも、生物学から。今月号で言うと、「動物はしゃべらない」を真っ先に読みました。非常に面白かったです!なので別の日記に、このことについてもっと詳しく書いちゃいます。
次に、美術学やデザイン学の話があれば読むが、今月号にはそれが無し。
その次に、考古学や歴史学を読む。おやどうしたものか。今月号にはそれも無いぞ。
その次には、言語学や哲学を読む。「思想史家・狩野享吉の眼」がそれに当たりました。
しかし逆に、読まないものもあるんですよね。演劇とか舞台演出についての話が今月号にありましたが、なんだか興味がもてない。あらゆるジャンルに手を出す男にも、やはり限界というものがあるのです。…いや実は、俺はさほど多趣味な人間ではないということか?
まぁ兎に角、面白いものですよ、PR誌は。
岩波書店のみならず他の出版社からもPR誌が出ているのです。
そのPR誌全体の傾向を見て、その雑誌に連載されたものが、かなりの確率で、そしてかなり早期に、新書になっているということです。
例えば、岩波の『図書』や集英社の『青春と読書』の両方に、筑紫哲也氏のエッセイが掲載されていたのですが、連載が終わってすぐさま、両方とも新書化されましたからね。その早さには驚きました。
だからですね、PR誌の面白さの一つに、新書になる前の本が読める、ということも挙げられようかと思うのです。
なんだか、PR誌をPRしちゃって、変な日記になってしまいましたけれどもね。それだけにワタクシは、PR誌が好きなんですよ。
高校時代から、集めちゃっていますもの。だから実家にも、今の下宿にも、PR誌がたくさん箱詰めされているのです。
PR誌はいいですよ。