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今回の「探険ロマン世界遺産」は、
スペインの「ビスカヤ橋」でした。
たかが一本の鉄橋。されど…とは
ちょうど去年の今頃、TBS「世界遺産」でも
取り上げられたときに書いた感想と
同じであります。
しかしながら前回の放送では漏れていた、
ビスカヤ橋の歴史で別の面というものが、
今回は強調されていたようでした。
「バスク」。バスク地方、
かつてはバスク国。
公用語はスペイン語と、バスク語。
しかしながら最近までバスク語教育は
禁止されていた。
バスク地方には、ゲルニカという都市がある。
スペイン内戦に世界大戦、
そして今でも独立紛争が絶えず、
2007年には停戦破棄声明が出され
依然として戦争が存在する町
(境界線付近の一部のみ、中心街は安全)。
そういった民族意識もあって、
この橋の「シンボル」たる所以、
アイデンティティとしての重要さが
見えてくるというもの。
尤も今現在の国際化の流れの中で、
民族意識に基づくナショナリズムが
世界各国であったりして、
民族意識自体に色々と
疑問もあったりはしますけれども。
しかしながらその克服は相互理解。
アイデンティティの世界遺産を
学び理解しあうことが善き哉、
などと思ったりするのです。