BLOGkayaki2

蚊焼です。日記です。
旅のこぼれ話や没写真の再利用、
ブログ1、3、4に載らない
「その他」がメインのブログ。

ふしぎ・前のテンポに戻ってよかった。

2005年05月29日 | テレビ

 昨日「世界・ふしぎ発見!」(TBS)を1週間ぶりに観ました。今回は久々に日本ネタ・源義経はなぜヒーローとなったか。それには、江戸時代から始まった芸能「講談」によるところが大きいんですね。

 ところで、今回の「ふしぎ発見」は、リニューアル以降どうも違和感があってしょうがなかったところが改善されてとてもよかったです。
 まず、視聴者クイズのところ。CMに行く前に、電話番号が表示されるところで、前は番組の流れを断ち切っていた感があって、やめてほしいなぁと思っていたのが、スタジオトークの最中に下のほうに表示されるようになって、これなら番組のリズムを狂わせないからいいですね。
 あと一番良かったと思うの賀ですね、「ふしぎ発見!」の台詞を草野さんだけで言ってくれることですね。20年もの歴史があるこの台詞ですから、アシスタントが一緒に言ってちゃ、なんか引っかかるところがありましたから。

久々にグテグテ

2005年05月29日 | 凡日記

 寒暖の差が激しい今日この頃ですから、ちょっと風邪を引いてしまいましたわ。
 珍しく、何の予定も無い土日でした。「ほんとに今日は何も無かったよな?」と昨日の土曜は、手帳をにらんで確認しましたが、予定が無いと分かると今日の日曜はひねもすゴロゴロ。たまには、こんな無駄なことして時間を過ごすのも大事ですよ。

探検ロマン・やはり類似?

2005年05月26日 | テレビ

 昨日25日の深夜に、先週見逃してしまった「探検ロマン世界遺産」(NHK)の、「バチカン市国」をやっていたので、ラッキーと思ってみていました。NHKは再放送をやってくれるからいいですね。
 たびたびこのブログでも、この番組はTBSのパクリ(?)性とオリジナル性を述べてきましたけれども、今度こそ「これは類似しまくっているな」と思ってしまいましたね。

 TBSの「世界遺産」の特徴は、芸術性の追求と、「サイレント」なんですよね。「サイレント」と勝手に名づけちゃいましたけど、サイレントムービーのような感じで、映像と音楽と朗読詩を楽しむようなところが強いと思うんです。
 映画のような娯楽性ですね、でも娯楽性といっても「楽しいもの」というよりはむしろ共感を呼ぶような、環境問題や平和を訴えるというところが大きいんですよね。
 特につい先々週の「トシェビーチのユダヤ人地区と聖プロコピウス聖堂」(チェコ)なんてそうです。

 それに対してNHKのは、娯楽、旅番組のようなところが大きいですね。そんな中今回は、平和の祈りをささげ続けたヨハネ・パウロ2世の追悼式などが前面に出されていましたから、「平和への祈り」が一番のテーマに思いました。
 するとどうも、演出がTBSと似通ってきた、と感じてしまいました。

 NHKには、旅・娯楽番組として番組をやっていただきたいですね。
 6月2日は、マチュピチュ歴史地区(ペルー)です、めっちゃ楽しみです

補講

2005年05月26日 | 凡日記

 今日はめっちゃ晴れています。しかし寒暖の差は激しいものですね、朝晩はぐっと冷え込んで…風邪引いちゃいました。


 今日の5限目は、森林政策学の補講です。先生1人に、学生2人。ゼミよりも、少人数です。先生いわく、「この方が、やりやすいですよね。」確かに効率的です。学生は絶対に寝られませんから。
 この後の、(森林コースのための)追試試験、めっちゃ眠かったです。もーいいや…

芦津渓トレッキング・源流環境シンポジウム

2005年05月23日 | 【大学時代】学外活動

●期日:2005年6月12日(日)9:30~
    シンポジウムは15:00~
●場所:トレッキング:智頭町役場駐車場
    シンポ:智頭町総合センター


「ブナ・スギ混合極相林と巨樹渓畔林について、広域的な視点からその森林ビオトープ空間としての位置づけを明確にし、源流域森林環境の保護・保全や地域資源としての活用について意見交流を図る」…パンフレットより。

 ①芦津渓トレッキング
 ②基調講演(平岡忠夫氏:全国巨樹・巨木林の会副会長)
 ③分科会
 ④まとめ・講評

 参加料は無料

詳しくは鳥取県智頭町HPまで。

第13回リサイクルフェスティバル

2005年05月23日 | 【大学時代】学外活動

●期日:2005年6月5日(日)
●場所:リファーレンいなば(鳥取市伏野)


 鳥取市のリファーレンいなばにて、第13回リサイクルフェスティバルがおこなわれます。注目は何と言っても、フリーマーケットと環境講演。実際に南極に行かれた方のお話が聞けたりします。
 朝10時から昼3時まで開催。牛乳パックを6つ持っていくと、トイレットペーパーが1巻もらえます!!(上限2巻)

初めての田植えだ~~

2005年05月22日 | 【大学時代】学外活動

 今日、学生人材バンクの棚田ボランティアに参加しました。岩美町の棚田で、田植えを手伝うボランティアです。
 今回はすべて手植えです。田植えは生まれて始めてなので、わくわくします。それにしても地元の人のペースはめっちゃ早いですね、ついていくのがやっとです。

 ここの田植えは、無農薬・減農薬で栽培します。更に極めつけの企画として、紙マルチを用いての田植えをすることになりました。
 といっても現地の人も初めてですから、ちょっと戸惑いながらでしたが、でも結構いい感じに田植えが出来ました。

 仕事が終わったら、昼食と交流会です。山菜料理と猪汁をご馳走になりました。
 地元の方に勧められて、岩美の酒「瑞泉(ずいせん)」をガンガン飲みました。そして飲みながら、いろいろと熱いお話を聞くことが出来ました。「若い人たちが来てくれるだけで、俺も元気になれる。」
 最後に、「農学部なら、動物や植物と“話し”が出来るようになれ」ということを教わりました。話せるまでに、たくさんの経験をつまねばなりませんね、頑張ります。

環セミカレー会

2005年05月21日 | 【大学時代】環セミ

 遅ればせながら、環セミ最大の新歓行事・カレー会です。
 カレーを4チームに分かれて、個性豊かに作ったんですけれどもね、最下位は予想通りの魚チームでした罰ゲームは皿洗い(かなりシビア)です。
 今年は、7人もの新鋭に恵まれました。期待しとるぞ。

(写真が、新鋭7人。元気過ぎ。)

森林科学実習8日目

2005年05月20日 | 【大学時代】森林科学
8日目

間伐演習

  実践!間伐
ほどほどに密生したヒノキ林分です。   演習林内のヒノキ林分に行って、間伐の実演習を行いました。
 間伐は、木の生育をよくすること(野菜などの間引きと同じ要領です)と、林床に光が届くようにして、下層の植物多様性を保持するなど、様々な「いいこと」があります。
「さて、これにするか。」   さて、間伐する木を選んだら、早速切っちゃいましょう。倒す方向を確かめ、その方向の側に「受け口」という切れ込みを作ります。
 そのあと、その反対側に「追い口」を切り込み、最後はその切れ込みに楔を打ち込んで、木をぶっ倒します(のこぎりで最後まで切ってしまう、ということはしないわけです、危険ですから)。
 切れ込みを切るのは通常チェーンソーですが、今回は頑張って(無理して?)のこぎりでせっせと切りました。
倒れまーす。   ぶっ倒れるヒノキ。大体我々と同じくらいの年代のヤツです。
 許せヒノキ、先に逝かせたことを。
切り口。   切り口は、こんな感じです。心材と辺材がはっきりと分かれていますね。
 ヒノキの香りが芳しいです。
失敗。   でも、受け口・追い口の位置が適さないと、ご覧のように材がメキメキに裂けてしまいます。これでは使える材の部分が短くなってしまいます。また、うまく倒したい方向に倒れない場合があるから大変危険です。
 とはいっても、なかなか倒したい方向に倒れてはくれませんけどね。それどころか、しょっちゅうほかの木の枝に引っかかって、大変でした。そんなときは、ワイヤーを使って安全に倒すという手順も習いました。
剥いでやれ。   切り倒した後は、樹皮を剥がして丸裸にしてやります。
 こうすることによって、樹皮の間に虫が入って、材を痛めつけられることを防ぎます。
 皮はたまねぎの皮のように、するすると剥けてしまえるから、不思議というか面白いです。そして剥いだ木肌は、とてもつるつるとしていて、気持ちがいいです。樹木は、最も外側(←樹皮の内側での話)が一番若いですからね。

 この表面は、爪で軽くこするとカスがでます。細胞壁が十分に発達していない細胞たちですが、先生は「うまいぞ」といって食べてしまいました。
 うまいといわれたら黙ってはいられないので、食べてみました。…うまいと感じられるのは山に生きる男の証なのかもしれません。

ギャップ。   切った後は、こんな風に林冠部にぽっかりと穴ができました。これがギャップです。ギャップが沢山形成され、林内が明るくなりました。切る前は、快晴にもかかわらず暗かったですからね。

 これで森林科学実習のすべての過程が終了しました。皆様、お疲れ様でした。

森林科学実習7日目

2005年05月20日 | 【大学時代】森林科学
7日目

森林生態学実習

  念入りな打ち合わせ
  前日夜から、この日の実習の説明と打ち合わせが行われました。前回の実習で、根元位置の測り忘れから、早朝調査を行った1班は、特に念入りに話し合いが行われました。
  今回は、前回秋に実習では調査対象外とした、DBH(胸高直径)2cm未満の樹木も徹底的に測定し尽くそう、というものです。
  幼樹の年齢は「芽鱗痕」(冬芽の皮の跡)を数えることによって調べます。
  調査数はひと班につき400本!それに加え、数本はスケッチをしたり、林分内の光環境の調査も行います。今度こそ、早朝調査をせずに済ませられるのでしょうか。
  調査開始
昨年の写真。 今年の写真。   写真左は昨年秋の写真で、写真右は今年春の写真です。同じプロット(調査場所)を、季節をたがえてもう一度調べようというわけです。
※クリックすると大きな写真をご覧になれます。
昨年は、空がぽっかりと抜けていました。 今年は、緑が生い茂っています。   こちらも、左が昨年度で右が今年度の写真です。
  秋の落葉時と比べて明らかに緑が多く、林冠が密集して林床への光が遮られています。
  特に1班は、クロモジが異常なまでに繁茂しています。昨年も苦しめられました(やたらたくさん生えていた)が、結局今年も苦しめられることになりました。稚樹も半端じゃない数だけあったのです。
  さあ、1本1本の稚樹の樹齢と樹高の測定の開始です。
  調査結果
クロモジ。左上の葉っぱです。   1班のプロットは、どうもクロモジ(左写真)が優先種と考えてもよさそうですよ。低木だけど。
  昨年の結果から、成木で一番本数が多かったのはクロモジ(全体の約25%)ですし、今回の調査で稚樹も同じくらい多かった(やはり25%)ものですからね(最大7mの立木もありました)。
イタヤカエデ。   イタヤカエデ(写真右)も、かなりの数が見受けられました。カエデの稚樹は、たいていの数が十分に成長できずに死滅するほど繊細なものなのですが、何故かたくさんの稚樹があったのは、ひとえに気象条件に恵まれたからなのでしょうか。また、アカマツの大木が折れてギャップが形成され、光環境も良くなったためとも考えられますね。
  ところでこのイタヤカエデ、オオイタヤメイゲツやコハウチワカエデにそっくりなんで紛らわしいです。写真は、多分イタヤカエデです。TA(先生のアシスタント)の院生の判断を信じるしかないです。
  しかしカエデの稚樹時代(下積み時代?)の苦労といったら、たいしたものです。7年間で、たった15センチにしかならないのですから。もっと環境条件が整えば、一気に成長するのでしょうね。
ヒメユズリハ。   数自体はそんなに多くは無かったのですが、割と健全に育っていたのがヒメユズリハ(左写真)です。
  林道沿いの光環境良好な場所では、1mほどに育っていました。
イワガラミ。   さて地樹調査でもっともわずらわしかったのが、このイワガラミ(写真右)です。
  何がわずらわしいかといいますと、こいつは地下で茎(もしくはランナーか?)を伸ばして勢力を拡大する植物で、芽鱗痕の数え方も分からないし、周辺のイワガラミと地下ではつながっているし、もう、地上に出ている本数だけ数えりゃいいやとついにはほったらかしてしまいました。ホント、腹立つ植物だ。勝手に岩に絡んでろ。
イチゴ?   これもわずらわしいやつでしたね。一見カエデの稚樹かな、と思いきや、カエデモドキのモミジイチゴ(左写真)でした。
  こいつは成長がとてもいいようです。でもその代わりさほど大きくはなれないようですね。
稚樹。   右写真のように、こんなに小さい稚壽(当年生)もいくらか見受けられました。
  たぶんカエデ科のものでしょうが…何なんでしょうね(おそらくヤマモミジではないか、と思いますが)。


  以上、稚樹の調査を終えました(他にももっと様々な種の稚樹がありました)。集まったデータを元に、今後このプロットがどう遷移していくかを予想します。
  おそらくは、イタヤカエデやヤマモミジがこのプロットの周辺で多く繁茂していることから、ここもカエデが優先種になっていくのではないか、というのが大方の予測です。でも今回の調査で、随分と林床を痛めつけてしまいました。多分、カエデの稚樹の大半はやられちゃったかと。。。予測変更必要?

森林科学実習6日目-Ⅱ

2005年05月20日 | 【大学時代】森林科学
6日目

里山レクリェーション

  頂上!
  苦労した甲斐がありましたぞ!!この大パノラマ!!昨年の天候不順から、見事リベンジ達成です!!   …で、あまりの嬉しさに360度パノラマ撮影を試みました。出来た画像が下のやつです。どうぞご堪能下さい!   ※高画質約570KBです↓
これぞ大パノラマ!!
  頂上でゆったりとくつろぐ男たち。
  その一方で、記念撮影会に明け暮れました。 何の撮影会? プロモーション。
  次は、ディスカッション
みんな、お疲れ。   皆さん、起きてください。午後からはディスカッションです。   テーマは、「21世紀のわが国の里山レクリェーション」です。3時間みっちり話し合うんですよ。(でも殆ど先生の持論に終始しますが…。)
  21世紀のレクリェーションをどう考えるか
  21世紀の森林レクリェーションについて、まず「21世紀」と付け足しているのはどういうことか、そのことから考えていかねばなりません。   従来のレクリェーション、つまり「20世紀」は、「遊び」を主だったものに据えていた。「それはいいんですよ、レクリェーションの本来の意味にもありますから~。」   しかし21世紀は、「遊び」の要素のほかに「学習」を必要としているのだ、と説いています。   その背景にあるものは、なんと言っても「環境問題」です。近年は「エコツーリズム」とか「グリーンツーリズム」という言葉もよく耳にします。「勉強は、学校の教室内だけでやるもんじゃぁありませんよ。」ゆとり教育についての賛否が近年激しさを増しているが、やはり「書物だけでは環境の正しい認識は身に付けられません」。屋外に出ての「体験学習」の必要性が叫ばれています。   また、21世紀の最大の産業、ビジネスチャンスとしての「観光」が期待されていることから、レクリェーションを日本の重要「資源」として捉える考え方があります。実際に、グローバル化が進む社会の中で、観光は確実に国家の資金源となりつつあります。
  なぜ、「里山」に注目するのか
  今回の一番の柱は、「里山」です。   (※里山については、「景観生態学」のページをご参照下さい。)   何故、先生は里山に注目したかというと、いま、里山を見直す動きがあることからです。確かに、メディアでもやたらと「里山」という言葉を聞くようになりました。雑木林とか、ただの林とか言わずに。里山は農林水産省(環境省でも、「里地」として定義)で細かく数値的に定義されていますが、でも大まかに言えば「人の暮らす場所の近くにある雑木林(二次林)」のことです。ですから、住宅地や団地の周辺にある林でも、「里山」といっても過言ではありません。しかし「里」の山、というのですから、田舎の村の家や田畑の周辺にある林をイメージしますね。   さてこの里山は、昔は完全に生活と密着していました。まずはなんと言っても「燃料源」としてです。薪炭として木々を伐採し、利用していました。   また、田畑の肥やしとして下草や腐植を利用されていましたし、中には生活用品、つまり工芸品を生産していました。実際に、山陰地方にも15世紀から近年まで「木地師」が存在していました。活動は里山だったりそれ以奥(奥山)だったりしますが広葉樹の加工と使い分けのプロです。   このように、里山はかつて人間の日常生活につながりを持っていたわけです。人が森に手を入れるので、当然「原生」な自然は失われてしまいますが、長い期間、ゆっくりと人間は森林を生活に取り込んでいったために、里山には独自の生態系が形成され、人間にも独自の文化が発達しました。   その生態系と文化は里山ごとに違います。まさに「里山の多様性」ともいえますね。(すいませんこれは著者の持論です…。)   それが、ご承知のとおり経済が発展してきだしますと、エネルギー源が化石燃料に取って代わり、化学肥料が普及し、商品も大きな工場で量産されるようになると、人々はかつてほど里山を必要としなくなりました。   更に追い討ちをかけるように、中山間地では人口流出と超高齢化が深刻化し、今や田畑や伝統的屋敷もさることながら、里山の荒廃が進んでいます。   今まで人間と自然がバランスよく作用しあうことで成り立ってきた里山の生態系は、人間が急に手放したためにバランスが崩れ、荒れています。それも全国的に目立っています。   そんな里山の「復興策」として、レクリェーションという視点から、里山の保全と利用方法について考えてみよう、というものです。
  事例1:コウノトリの郷公園
  兵庫県豊岡市に、コウノトリを復活させようという壮大なプロジェクトがあります。それが「兵庫県立コウノトリの郷公園」です。総面積は165ha、東京ドームが約5haですから、相当広そうです。(ちなみに先生は、湖山池は680ha、琵琶湖は68000haという数字ぐらい覚えなさいと力説していましたね。)   しかしコウノトリの復活といっても、ただコウノトリの繁殖を助長してどんどん話すといったものでは、効果などありません。豊岡市の凄さは、コウノトリ以外の生態系、もっと言うとかつての農村「風景」=「環境」をも復活させる、というものです。   ところでこの郷公園は、「学習としての施設の要素が高い」(T君)とのことです。   ここにも、コウノトリについて紹介する施設があり、当然ながら研究施設などの人工物があります。しかしそれは、他の場所と比べて「人工物率」が低いそうです。周辺の水田地帯や「里山」がまさに、学習の場なのですね。   さて、「コウノトリに代わる保護種」はいないものでしょうか。   在来種の「日本ザリガニ」の復活(H君)や、「ニホンオオカミ」復活(Y君)などのユニークな意見が出ました。オオカミといえばイエローストーンでもそういった取り組みがなされていますね。    ※参考:兵庫県教育委員会
  事例2:里山オーナー制度
  次に、兵庫県やその他各地で行われている「里山オーナー制度」についてです。   この里山のオーナー制度自体は、分収造林や分収育林など古くは江戸時代からあるものもあります。つまり、地主と経営者の関係ですね。   しかしこれら従来のオーナー制度と違うのは、「新しい新利用」の開拓と普及が期待されている点が、大きいのではないでしょうか。   配布されたパンフレットによると、自然観察やシイタケ榾木管理にクラフト作品作り、ツリーハウス建設などがあります。もちろん、「森の恵み」(栗とかの収穫)も忘れてはいません。   さて、このほかに何かいいアイデアはないものでしょうか。「もしあなたがオーナーになったら何をしたいですかぁ?」…意見は出ませんでした、残念です。    ※参考:兵庫県農林水産部農林水産局 豊かな森づくり室
  結論?
  結局、これからの里山を考えるとき、「地域の文化を見直し、守っていくこと」と「観光資源として積極的に活用すること」に落ち着きそうです。   これからの里山観光は、地元民と来訪者が一団となって、里山の環境を守っていくことが大事です。   実はこれは、「グリーンツーリズム」や「エコツーリズム」にも求められている「理念」です。来訪者は決して「お客さん」、ビジネス相手ではないのです。地域の人たちと来訪者の交流を深めること、そして里山保護を「共有の課題」として捉えることが大事なのです。このことが、「学習」などにつながっていくのでしょう。   いま、里山レクリェーションを考える時期なのです。   …16時半、講義終了。もうヘトヘトです。   その後、講義夕方部の始まりです。キエーーーーっっ!

森林科学実習6日目-Ⅰ

2005年05月20日 | 【大学時代】森林科学
6日目

里山レクリェーション

  リベンジ!見平山
昨年の写真。   今日は、(人によっては)お楽しみの見平山登山です!
  前回の実習では、天候の悪さから頂上では霧で何にも見えないというかなり悲惨な結末を喰らいました(左写真)。
  でも、今回はすっきりと晴れてくれました!日頃の行いがいいからですね、きっと。
藪の中を(何故か)突き進む…。   さて意気揚々と出発したわけですが、何故か先生は今回も、「笹が多くて歩きづらく、道が分からない」といいつつその道をチョイス。とりあえず、ついていくしかありません。
  前回と同じコースなのですが、今回は5月ですから、より緑が生い茂っているものですから、大変です。
  人によっては、暑いからといって軽装で来たりしているのですから、新緑の棘が肌を刺激します。
目の前の山が、見平山。   ようやく藪の地帯を抜け、道が整備されているところを歩きます。林冠の抜け目からは、見平山が聳え立っているのが見えます。
  低そうに見えて、でもやっぱり低いこの山は標高1009m、中高年の方々に人気の山です。

公園。   見平山の麓の公園に到着しました。ここからでも十分大山が堪能できます。とてもキレイですね。
  ここからは自由行動、見平山に登りたい人は登っていきます。それ以外の人は、お昼寝の時間(?)です。

いろは坂   まず待ち受けるのは、クロマツと広葉樹がまばらに生える、急勾配の傾斜です。登りやすいように坂が折り重なっている「いろは坂」が続きます。でもせっかちな若人どもは、ショートカットをしました。ホントは良くないんでしょうね…。

萱地帯が広がります。   やがて周囲はカラマツ、ダイセンキャラボクと植生が変わり、いつしか萱ばかりの草原地帯が現れました。
  かつての日本軍がここで軍馬(!?)を育成していた名残で、このような草原地帯があるそうです。

門。   やがて黒ボク土の「土塁」(これぞ軍馬育成地の名残)が現れます。今では頂上に続く道として使われています。ここまで来ればあとはもう一息。
  途中で、広葉樹と針葉樹のお出迎えがありました。何ともおかしな風景です。仲良しですね。
  さぁ、頂上が見えてきました。

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森林科学実習5日目

2005年05月20日 | 【大学時代】森林科学
  5日目

森林計画学実習 

  到着
調査プロットは人工ヒノキ林です。   昨日から雨が降って、寒い日が続きます。少々体調が悪くなったところで、今日も野外実習です。
  今日は適当にプロット(正確には標準地。プロット=標本地)を設定し、その中の材積を算出します。
  ※写真はクリックすると大きく見られます。

  調査地:蒜山の森第8林班・ヒノキ林
  標準地:0.05ha(半径12.62mの円形標準値)
  斜面の傾斜:南西
  立木本数:68本
  調査方法:樹高…ワイゼ測高器    胸高直径…直径巻尺、輪尺

とっても急勾配。   68本のヒノキを一本一本、その高さと胸高直径を測っていきます。しかし雨のせいでもありましょうが、だんだん面倒になってきて、早く切り上げたくてしょうがない。皆さん、どんどんアバウトになっていったような気がするのは気のせいでしょうか…。
  すべてを計測し終えた後は、合宿所に戻って材積の算出と1ha当たりの材積の算出をします。

  皆さん、パソコンを持ってきていますから、すぐに出来る…というわけにはいかないんですね。木の成長にはクセがありますから、そのクセをあらかじめ換算して材積を算出した「2変数材積表」を用いて、樹高/胸高直径ごとに数値を当てはめていきます。
  その結果、

    材積:18.83立方m
    平均:0.28立方m
    1ha当たりの材積の推定:
        V=18.83×(1/0.05)=377(立方m)

が算出されました。1立方mあたりの価格を3万円(平成16年のヒノキ材の丸太価格)とすると、我々が調査したプロット内の材の価値は57万円弱です。

  そういえばこの土地の立木は、胸高直径が樹高の割には数値が低いものが多く見られました。ものすごい急斜面地ですから、表土層が浅く、栄養が乏しいのではないでしょうか。もしくは、立木密度が過密だったかもしれません。
  57万円と算出はしましたが、ヒョロヒョロの立木ばかりでしたから、実際はもっと下回りそうです。

森林科学実習4日目

2005年05月20日 | 【大学時代】森林科学
4日目

樹幹・自然観察入門

  木の内部を観察
心材の色が、激しく濃いです。   この日は、野外での「自然観察入門」と、屋内での「樹幹観察」の2班に分かれました。自然観察は、皆さんに自然の面白さを発見してもらおうという自然観察指導員の実習体験です。
  しかしこの日は生憎の雨。ワタクシは、「樹幹観察」を選択しました。 ※写真はクリックすると大きく見られます。

  材のスケッチ、といいましてもそう簡単なものではありません。書き方の(=材の特徴を忠実に描くための)ポイントとしては、樹皮、形成層、辺材、心材、髄をはっきりと描くことです。
  また、標本から離れて、見える線から描くことも、うまく描くコツです。
広葉樹は、樹皮がポイントなのです。   アベマキは、何はともあれ樹皮を強調して書く事。日本の材で一番コルク層が厚いですからね。かつてのコルク生産の王者です。
  すぐに萌芽して増えるので、里山では20年ごとに薪炭材にしても利用出来るという、一石二鳥の木です。
  内樹皮は栄養を運ぶところで、材にしたら赤褐色になりますが、本来は真っ白です。

  カツラはとても緻密な材です。緻密すぎて、放射組織が見えません。緻密ゆえに、非常に軽い材です。将棋の駒としても使われています。

  ナツツバキは、樹皮が非常につるつるしています。肌触りがとてもいいので、気に入ってしまいました。磨くと赤茶色になり、茶室などの柱としても使われているそうです。
  同じナツツバキ科のヒメシャラは、もっとすごいそうです。幹が黄金色に輝くそうです。先生は屋久島に行ってそのヒメシャラ林の美しさに感動したそうです。

  ウルシは、心材が黄色いのが特徴です。
  もちろんウルシは材としてはあまり使われません。もっぱら「漆」が重宝されています。
  漆塗りの器の材には、トチノキやケヤキなどの緻密で軽い木が適、とされました。その適した材を選定する職人が「木地師」と呼ばれる人たちです。近江(滋賀県)が発祥で、天皇直血の皇族で、「小椋」の姓を誇らしげに名乗っていたそうですね。
寝てる?
  実習もいよいよ後半、そろそろ疲れが出てきだしましたか。
  それにしても…寝すぎです。