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プロジェクトXの後進番組として始まった、「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK)が、ものすごく良かったです。見ていて感動しちゃいましたね。ちょうど自分が、就活をしている最中ですから、これを見ていると働く意欲がわいてくるからいいな、と思いました。また来週からも見ようかなと思っているところなのです。
この日のゲストは、アートディレクターの佐藤可士和さんでした。ホンダ「Step WGN」の軽快なCMを作った人です。いや、驚きでした。「何の特徴も無い」RV車を宣伝するための思考プロセスに驚きでした。なぜRV車の需要があるのか、それは家族のため。家族で何をするのか、それは休日を楽しむこと。でも現状は…。いや、家族と休日を楽しむことへの情熱を、楽しさを、もっとみんなに知らしめないといけない。その結果、あのような楽しげなCMになったわけですね。
それが佐藤さんにとって初の「大きな仕事」(=マジメな仕事?)となったそうですがね、そのCM、NHKで堂々と流していたのも、NHKは偉いなぁと思いました。
佐藤さんの手がける仕事ですが、自分は佐藤さんなんて全然知らなかったのに、その成果はしっかりと頭の中にこびりついていたのには驚きでした。それは「広告」。CMだけでなく、ポスターや商品パッケージ・ロゴなど、あまりにも幅が広いのです。
そのアイデアはどこから生まれるのか?
佐藤さんいわく、そのアイデア・答えは常に「そのものの中」にあるということ。ものの本質をしっかりと見ること。なるほど、これは一見単純そうで、でもなかなか気がつかないことですよね。いや、この考え方にたどり着く人なんて、そうそういないのではないでしょうか。こうやって、誰かが口に発するまで。これに気がつかなかったら、広告は、「広告のための広告」でしかなくなってしまうのでしょう。
そんな佐藤さんですが、仕事場では無口、というのがなんか最初はいい印象を持たなかったのですがね。なんか、気取っている感じがしまして。年上の方にも時にはため口になっているところが、どうにも気にかかりました。(考えすぎでしょうか。)
それが一転、スタジオでの佐藤さんは、仕事の苦労とかこれまでの失敗談などをマジメに語ってくださったところが、ワタクシには本当に好印象に映りました。格好こそは気取っている感じです(ビジネス上、そういういでたち、というかアピールをしなければならないのでしょうかね)けれども、中身は案外シャイな方なのかもしれませんね。
その失敗というのが、若手時代の過剰な自信。それこそ、「広告のための広告」路線で、「広告」を極めようとしていた。そんな中で、自分の作品が「カッコつけすぎて格好悪い」と酷評された。確かに、インパクトはあるけれども「だから何?」ということに陥ってしまいかねないということなのですかね。それ以降、ようやく「商品」のための広告、それを追及した先に求められる「インパクト」なのでしょうね。
驕らず、でもプロとしての高い意識で、仕事に望まれる姿勢には、脱帽でございます。